1. 今日も明日も授業道~国語教育をゆるっと語る~
  2. 026 生徒実態の厳しさは机上..
2024-09-24 14:36

026 生徒実態の厳しさは机上の空論では太刀打ちできない

spotify youtube

どんな理論書、どんな実践書を読んでも決して解決できない教育現場の問題ってありますよね。そのような問題(クラス経営)に対して心がけていることをゆるっと語ります。あたりまえの、誰でもやっていることかもしれませんが・・・(汗

00:00
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この配信では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は文化祭の第9で、私は午前中にちょっとドライブに行って、一人でレストランでお食事をして、それでおやつを買って帰ってまいりました。
今日は先日メールをもらったある人のお返事のつもりで書きたいと思います。
あ、しゃべりたいと思います。
その方は、この夏の学会の発表で私に感想メールを届けてくださった方で、厳しい生徒実態の中で頑張っていらっしゃる私の取り組みについてすごく感激を受けたと、頑張りたいというメールをくださった方が、
今回クラスの経営に行き詰まりを感じているということで、相談のメールをくださっていました。
それで私自身、現場でいろいろとやることが違うんですけれど、長年いろんな厳しい現場を体験してきて、心がけていることをお話ししたいと思います。
こういうことってね、どの教科書と言いますか、どの理論書、どの実践書、いろいろ書いてあっても、結局のところ実態、実態によって差があるし、その人の持ち味もあるし、一律に法則ができるものではないということをあらかじめお伝えしておきます。
なので私のやり方、10ポイントということで、ポイントポイントをまとめながらお話しします。
まず第一に、その生徒、あるいはクラスを肯定的に見ることができているかですね。
私は若い頃はそういう肯定的に見ることができていなくて、生徒に対してすごく厳しく当たってしまっていましたので、うまくつながりが作れていなかったなと思います。
その生徒、そのクラスのいいところをまず先に見るようにして、日頃からそういう機会を捉えて評価するようにしていました。
あとはどんなにいろいろと問題を起こす子でも、生まれてきてご両親本当に美しんで育てているんですよ。
そのことを共感しながらその子を見つめるということは、その子を丸ごと受け入れるという姿勢につながったので、自分自身の子育ての経験がとても生きているなと思います。
やっぱりその子自身を丸ごと、肯定的に受け止めるという姿勢がとても大事だなと思っています。
2番目に、指導しなければいけない場面だけの対応になっていないか。
これは、本当に注意する場面でしかその子と会話していないという状態は非常に最悪です。
03:04
その子にとってみれば、先生は自分に注意ばかりしていると思ってしまうので、結局言うことを聞いてくれなくなるんですよね。
受け入れてくれないんですよね。
そういうのは、本当に問題を起こす子にとってはキーポイントになると思っています。
それから3つ目。厳しく注意するときはできるだけ全体に厳しく言うようにして、褒めるときはその子一人を褒めるということも大事かなと思います。
教室の実態にもよって違うんですけど、逆に一人だけ褒めて嫌な気になるような、ちょっとプライド高めの忖度を嫌う子なんかもいますけれど、
全体の場でターゲットを一人にしてその子を注意するということは、あんまり良くないので避けた方がいいと思いますね。
その子の言い分もありますし。
ということで全体注意、褒めるときは個人という、ちょっとそういうことも少し頭においています。
それからこれはほとんどの先生がやっていらっしゃるんですけど、4点目はやっぱりその子からよく話を聞く子と、
いろいろ困っている子、問題を起こす子、そういう子からじっくり話を聞くことですかね。
その問題が起きてからでなくて、いろんな場面でちょっとした雑談とか冗談を言ったり、
その子の良いところを捕まえたりという、そういう下準備も必要なんですけれど、
問題が起きてからはコーチングであるとか、カウンセリングマインドであるとか、
そういった視点でその子をしっかり受け止めながら話をその子にさせるということ、
皆さんこれは心がけていらっしゃると思います。
それから5点目としては、クラスの前でこういう人間になってもらいたいんだ、
そういうことを語るようにしています。
私だったらやっぱり人に信頼してもらえる人間になろう、そのために信頼関係を作り合おう、
それを教室でやっていこうということをよく言うんですね。
相手のことを考えて、相手に信頼を持ってもらえるような言動をして、
自分自身がそういう人間になっているか、日々そうやって気をつけることによって、
人間が形成されていく。
だから人と信頼関係を作り合える人間になってもらって、
社会に出てもらいたい、それが本当にベースになるんだよというようなことを日々語っておりまして、
だいたいその信頼関係というのに照らし合わせてルールやマナーを作る。
質問してきたら、これやっていいですかって質問してきたら、
生徒に果たしてそれは人に信頼を持ってもらえるだろうかって考えさせたりというように、
06:01
教室運営の自分なりの理念というものを語るということはとても大事だと思います。
それから6つ目、これはあんまり自分としては聞き目があるようなないようなと思うんだけど、
やっぱりロングホームルームで人権教育をすることですね。
これは理論無双と言いますか、やりましたよっていうそういう根拠を作ると言いますか、
そういったことがメインになってくると思うんですけど、
例えばいじめについてのロングホームルームをやるとか、
コミュニケーションについてのロングホームルームをやるとか、
行事での自分の行動についてのロングホームルームをやるとか、
そういった中学校だったら道徳とかになるんでしょうか。
人権ロングホームルームをやることによって、
あの時こういうふうなことを習ったよねっていう根拠にもなりますし、
何か問題が起きたときにもうすでにそういうことをクラスで取り組んでましたっていう、
そういう言い訳にもなりますし、
理論無双的なそういう手段としてロングホームルーム展開っていうのはいいと思います。
でもね、実際問題あんまり効き目がそこまで顕著にはなかったですね。
なのでこういうのって繰り返し繰り返しやっていくことだと思うんで、
そこまでの効き目を期待せずに日常の取り組みをしつつ、
取り立て指導でロングホームルームであると。こんな感じですね。
それから7点目として、クラスがいろいろとうまくいかないのはキーマンって言いますか、
そういう子がいるわけなんですよね。
キーマンになるような子が2、3人いると思うんですけど、
その子が活躍できる場を作ってるかどうか。
そのキーマンが何か得意な分野とか得意な技があって、
その子にそれをやらせるとかいう場があるかどうかですね。
やっぱりスポーツが得意な子を思い切り体育で頑張ってもらうように
体育の先生に相談したり、行事なんかで大きな声が出るような子だったら
ご礼かけるとかね、そういった些細なことでいいので
その子が活躍できる場を作ってあげて、そしてその子を褒める
っていうようなことが問題起きる前からやってないといけないことなんだけど、
そういうのも必要だと思いますね。
あとは、クラスの人たちが本音を言い合える場を作るためにも
何か自分たちが思っていることを見える化する、そういう場面を作る。
例えばアンケートとかね、ちょっと取ってもらって、
無期名というか特命でアンケートを取ってもらって
自分がクラスの中でどんな思いを持っているのか。
そういうのを出し合って、クラスの人の本音を共有する場面を作るっていうのは
クラスの人たちの土台作りとか取り組みをこれからしていく上で
09:03
共通理解をどんどん促進してくれるので、そういうのをやった方がいいと思います。
一人一人面談というのもいいと思いますね。
一応全員の思いをあらゆる方向から教員が理解するという点でも
全員面談というのもいいと思います。
それから9番目として、やっぱり楽しい雰囲気づくりを
何かこう積極的に仕掛けるっていうことですかね。
特にレクリエーションっていうのはいいですね。
例えばちょっとした決まりを生徒が守れたということで
じゃあご褒美にレクリエーションしようということで
ちょっとした時間に短時間でいいのでレクリエーションをする。
私はよくフルーツバスケットをするんですね。
盛り上がりますし、気軽にできるし、誰でも参加できるし、クラス一体になれるし
何か妙にみんな仲良くなれるんですよね。
なのでそういうレクリエーションを取り入れるというのはとてもいいかなと思います。
そして10番目、これは教員のマインドなんですけど
すぐには良くなりません。本当に長い時間かかるし
半年とか1年間宿泊するんじゃないかっていう制度自体もあると思います。
まさに荒れた野原をちょっとずつちょっとずつ耕していくっていう
そういう姿勢が求められると思います。
私も厳しい生徒実態を何年間も経験しまして
本当に何をやっても効果がないという無気力な状態になったりとか
本当に投げ出したくなるようなこととか嫌になるようなこととか
よくありました。
でもその時思ったんだけど、すぐに結果が出る分野じゃないんですね。
なので粘り強く、自分自身がこうだって思うような大切なことを決してぶれないように
生徒に左右に踊らされるのを上手にいなしながら
右行ったら右にちょっと寄りつつ左に戻すとかね
そういったしなやかな強さを持ち、淡々とやり
どうせ長期的勝負なんだから
自分は遠くの生徒が社会に出てこんなふうな人間になってほしいっていう
そういう遠くを見ながらその子をじわじわと引きつけていくような
そういうマインドでやっております。
坂本龍馬が遠くをちょっと爽やかっていうか
そういう爽やかっていうんですかね
遠くを決意した目でちょっと柔らかい微笑みをたたえながら見ているような
12:00
ああいう写真ありますよね
あんな感じで遠くを見ながら
みんなはなかなかついてきてくれないかもしれないし
よくないかもしれないし結果すぐにも出てこないんだけど
遠くのこの子たちが成長した姿あるべき姿
社会で羽ばたいていってほしいあるべき姿を想像しながら
淡々と決して折れず粘り強く取り組むっていうのが
私のマインドかなって改めて思いますね
それを支えるのはやっぱり職場の人たち仲間チーム力ですね
仲間に愚痴ったり仲間がいろんなことをアシストしてくれたり
問題解決方法提示してくれたり
ああでもないこうでもないってやりながら仲間でやっていくっていうのが
私の支えになってるんじゃないかなと思います
そんな感じでしゃべってきましたけど
はっきり言って厳しい生徒実態は本当にね
指導書とか理論図書とかそういうのでは立ち打ちできないものがあります
どんなに理論書や実践書をたくさん読んでも
本当に机上の空論だなって感じるような厳しい分野です
そんな中私が思っていることを今日はおしゃべりしてみました
メールを下さった方にはこの配信と一緒に
一応ねあの道徳の時間でどんなことされたんですかって問い合わせがあったので
一応やったことは送りますけれど
そういう教員のブレないマインドっていうのを大事にしてほしいなと思います
でそのブレないマインドの裏にはちょっと大事なことがあって
やっぱり自分のそういうブレないマインドの裏には
自分が楽しい時間いっぱい作ることだと思うんですよ
こんなね厳しい長丁場の解決つかない問題を丸抱えでずっと悩んでたら
こっちのメンタル持ちません
なので教員として頑張る部分の裏に
全く自分が本当に癒される時間とか楽しい時間を作ることはとても大事だと思います
なので今日私は自分自身で一人ドライブをして一人でおいしいものを食べ
おいしいスイーツを買って帰ってまいりました
そんなことで日々大変だと思いますけど
皆さん上手に息抜きしながら頑張っていきましょう
それでは今日はこの辺で聞いてくださりありがとうございました
またお会いしましょう
14:36

コメント

スクロール