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こんばんは、ほぼ教育最前線あなたにかわって、私が聞きます。始まりました、つぼけんです。
大ちゃんです。
この番組は、公立小学校の教師である大ちゃんと、映像のカメラマンやディレクターを務めているつぼけんという異色の2人でお届けする番組です。
学校教育をはじめ、学びの最前線にいる方をゲストに呼んで、ほぼ最前線に迫っていこうと思います。
というわけで、今回収録はゴールデンウィーク真っ只中ではありますけれども、大ちゃん、ちゃんと休めてますか?
いやー、休めましたね。おかげさまで。
よかったよかった。
本当にありがとうございます。母親と父親が今住んでいるところがあるんですけども、海の近くでして、そこに家族で行きまして、すごいね、楽しかったのが、海行ったんですよ。
うん。
で、海行って、娘たちが砂浜をじっくり見てるわけですよ。
見ている、ウォッチン。
で、砂をね、じっくり見てるわけ。
へー。
で、何してんの?と思って、近づいていったら、貝。
うん。
可愛い貝がですね、砂の中にモゾモゾモゾモゾって潜っていくんですよね。
あー、はいはいはい。
で、僕ですよ、初めて見たの。人生で。
なんか、こういうのを気づかずに海何回も来てたんだなと思って。
うんうんうんうん。
で、あともう一個ね、子供すごいなと思ったのが、海じっくり見て、浅瀬ですよ。
はい。
あ、エビだって言ったんですよ。
浅瀬にエビ。
いやいやいや、そんな、まさかって言って、僕コップあったから、サッて取ったら、ちっちゃいエビがね、3匹くらい取れたの。
へー。
あ、え、そんないるの?で、よく見たら確かにね、もううようよいるわけ。
へー。
あ、これも大発見だなって思って。
うんうん。
だからなんか、純粋にそれを楽しむとか見るっていうのはね、楽しんだなって。
いいですねー。
ゆっくりできました。
ある程度近場で、こう、自然を感じたわけですね。
感じましたねー。でもね、ツボ犬ね。
はいはい。
果たしてこれが、教員人生ずっとできてたかって言うとね、そうでもないのよ。
へー。
例えば、僕、教員、今10年目ですけど、最初、初任の時から、たぶん3年目ぐらいまでは、ゴールデンウィークほとんど仕事してましたよ。
あ、そうなんですねー。年度始まってすぐですもんね、1か月くらい。
そうそうそうそう。
学校にほとんど、たぶん休み自体2日取れたかどうかぐらいで、学校に行くか、もしくはお家に持ってきた仕事をゆっくりしてたか。
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っていうのがね、あったな。
でも各有、僕もニュース番組とかをよくやってたんで、そういう情報番組とかニュースって別に祝日でもやってるじゃないですか。
あ、やってるやってる。
だから僕もともとはそんなに休めなかったんですけど、ちょっと職種は変わったもんで、今年はですね、きっちり休んで。
まあとはいえ、あまり遠くにも行けなかったんで、東京の行きたい公園を1個ずつ潰していきましたよ、子どもたちと。
いいね。楽しいそれ。
ゴールデンウィーク後半ちょっとね、天気良かったんで、公園でちょっとぼーっとして、ビール飲んだりとかして、最高でしたね。
最高だね。
近場最高だなと思って過ごしております。
はい、というわけで、楽しい楽しいゴールデンウィーク待った中ですけれども、早速本編に入ろうと思うんですが、おそらく今回はですね、今までで一番物議を醸す回になるんではないかと思っておりまして、ちょっともう覚悟の回ですね。
これもやらずには通れない回と思っておりまして。
ある意味、ちょっと使命感的なところありますよね。
そうですね。これもやらないと次に進めないというふうに思っておりますので、こちらも気合を入れて撮っていきたいなと思います。
はい。
じゃあ、今回のテーマ言ってもいいですか?
どうぞ。
今回のテーマはこちら。
匿名トーク、先生の本音。
はい。
来ちゃいましたね。
気合を入れて申し上げました。前回シャープ17まで本当に素敵な現役の先生の方も来てくれましたし、社会で活躍している方とか、大変な中をもがきながら、明日に向かってこうやっていくんだと思って頑張ってらっしゃる方がいて、本当に素敵だったんですけれども、必ずしも学校教育、みんなそうかっていうと当然そうじゃないですよね。
そうですね。
はい。
やっぱりだいちゃんの周りにも仕事とか学校とかで悩んでる先生っていらっしゃいますか?
いますよ。
実際に、この自分の学校じゃないんですけど、かなりお困りの声、相談がありますね。
そうですよね。
皆さん、もちろん皆さん頑張ってらっしゃるとは思うんですけど、キラキラした先生方、キラキラした教育っていうのばっかりでは我々いけないよねっていう話もしていまして、シャープ7でも僕の学校教育に対する思いで、担任の先生が私は学校の下人ですからって言ったっていう話もしましたけども、やっぱりそう思ってらっしゃる方って結構多かったりするもんなんですかね。
多いと思いますね。
多分、数字には現れないかなりの先生が困っていたり、誰にも言えない中、頑張ってるっていう状況があるんじゃないかな。
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なるほど。
数字に現れないとおっしゃってましたけれども、数字上でもなかなかデータを見てもですね、悲しい現実いろいろありまして、
はいはい。
今年1月の文科書のデータなんですけど、全国の公立学校1897校のうちで、不足している教員なんですけれども、2558人。
これね。
1897校あって、1校1人以上ですよね。先生がいない。
これかなり話題になってますよね、今。
担任の先生がいないから、教頭先生が担任の先生ひとまずやるみたいな現状があるみたいですね。
これ実際、東京都副校長って言うんですけど、副校長が私の仲間なんですけど、担任してますって人結構いますよ。
えぇー、副校長だって大変なのに、担任の先生までやったら、ほんと大変ですね。
そして、そんな教員不足で、じゃあどんどん入ってくれればいいじゃんと思うんですけど、教員の採用試験なんですけれども、
こちらのデータもありまして、2000年度では公立小学校の全国ですね、全国の公立小学校の試験の競争率12.5倍だったんですよ。
それがですね、今回過去最低2.6倍ですね。
今まで12.5倍で先生になりたいと思って一生懸命やっていたのが、今2.6倍にまあ要は落ちてしまっていて、
3倍を切ると新規教員の質が保てないなっておっしゃってる方もいるので、なかなか低水準ですよね。
これはね、もう大地は反省ですよ。もうこれ頑張んないと。
頑張んないとですね。
そしてそして悲しいデータがまだまだあるんですよ。
まだまだ。
これもう悲しい。もう調べていても悲しくなっちゃったんですけど、精神疾患で休まざるを得なくなってしまった先生、教員なんですけれども、やっぱり多くてですね、
2000年とか2002年ぐらいは精神疾患で休職してる方って2300人とか2700人ぐらいだったみたいなんですよ。
それがですね、だんだんだんだん増えてきて2007年、15年ぐらい前からはもう毎年5000人でずっと高止まりしていまして、
5000人。
5000人も精神疾患で教団に立てないっていう方がいらっしゃるみたいなんですよね。悲しいですね。
これ、僕の仲間がね、他校ですけど、3人、実際精神疾患で休職をしてますね。
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辛いです。
そのうち一人は退職をして、違う道に行くっていう選択を取ったんですけど、
この数字から現れるもの以上に、僕は肌で感じてますよ。
いやー、ちょっともうデータ見れば見るほど悲しくなっちゃいますけど、まだまだ続けますと、やっぱりその精神疾患の増えている割合で言うと、小学校が増えてるって話もありますし、
年代で言うと、40,50代よりも30代、一番多いのが20代がどんどん増えてるって話もありますし、
もう小学校で一体何が起こってるんだろうと思って、悲しくなっちゃいますよね。
悲しいね。
それは、こういうのを見てしまうと、なりたくないなって人が増えてるわけですよね。
それで、なり手がいなくて、今足らないと。
足らなくて、今いる人たちでなんとかカバーしながら頑張ってる。
そうすると、さらに負担が大きくなる。
連鎖的にはかなり良くないですよね。
そうですね。ちょっと悪循環が起こってる感じがしますね。
これは本当に紛れもない事実ですかね。事実は事実として、じゃあどうやって良くしていけばいいのか、ちょっと現実に迫りたいというふうに思っておりまして、
今回はですね、匿名で先生にぶっちゃけトークをしていただこうということにしました。
これいいですね。
今までゲストの方ですけれども、名前を明かさずに、もうここは本音で話をしてほしいということになりましたので、今回は先生の本音を受け止めたいと思います。
今回のほぼ最前線に行ってみましょう。
ということで、今回のテーマは匿名トーク先生の本音ということで、ゲストを紹介いたします。
今回は仮名で行こうと思いまして、教育の育で育子さんとお呼びしようと思いますけれども、育子先生お願いいたします。
おっしゃれる範囲でいいので自己紹介をお願いします。
はい、みなさんこんにちは。育子と申します。
公立の小学校で特別支援学級の単位をしています。
教員歴は20年ぐらいです。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
声で女性の先生だということはもちろんわかったかと思うんですけれども、こちらの声は変えてありますので、この人かなと思った人は多分間違っておりますので、そこら辺も安全性を担保しながらいきたいと思っておりますので、ぜひ本音をですね、教えてもらいたいなというふうに思っております。
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育子先生、今日はよろしくお願いします。
はい、お願いいたします。
大ちゃん先生は、育子さん、もともとお知り合いってことでいいんですよね?
はい、そうです。いろいろ私も相談に乗ってもらったり、もしくは乗ったり、いい関係でやっております。
なるほど。大ちゃん先生の周りはいろんな重いのある先生もたくさんいらっしゃいますから、育子先生もそのうちのお一人ってことですか?
そうなんですよ。まさに今、子どもたちのね、それから先生たちのためにどうやってよくしていくかって一緒に考えている仲間でもあるので、ありがたい存在です。
ありがとうございます。じゃあ、育子先生、今日はどんどん本音をお話しいただければと思います。お願いします。
はい、お願いします。
では早速なんですけれども、育子先生がどういう働き方をしているのかなんとなく想像したいなというふうに思ってまして、おっしゃれる範囲でこの今年度、4月はどんなことに取り組んでいて、どんなことを一生懸命やってらっしゃるか伺ってもいいですか?
今、特別支援学級の担任をしています。障害があるよっていうふうにお子さんや保護者の方が受け入れられて、そういったお子さんが上限8人までの少人数の中で力をつけていけるようにということで、そういったお子さんたちと一緒に学習をしているという感じです。
同じ学級が5学級以上ちょっとありまして、その中で主任という立場も勤めているんですけれども、結構人数が多いですので、職員だけじゃなくて生活支援員という立場の非常勤の職員の方もいらっしゃって、その方たちとも一緒に子どもたちのために仕事をするというところで、
子どもたちに接するだけじゃなくて、職員同士の関係づくりというところも大切にしながら毎日過ごしているという感じですね。
はい、ありがとうございます。
僕がすみません、あまり存じ上げなくて、特別支援学級ということなんですけど、特別支援学校と特別支援学級ってどう違うんですか?
そうですね、特別支援学校の方はもう少し学びがゆっくりであったりとか、なかなか言葉の表現が難しかったりとか、身の回りのことを行うということで、もう少し手厚い支援があったほうがいいということで、
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より少人数で職員もちょっと手厚いような状況であるというお子さんが行かれることが多い学校ですね。
特別支援学級っていうのは、この僕の小学校の頃は若草学級とかそういう名前だったんですけど、そういったものですかね?
そうですね、学習がゆっくりのお子さんが過ごされる学級と、あとちょっと気持ちの面でちょっと不安が強かったりとか、コントロールがちょっと難しいよっていうようなお子さんが大敵する学級と2種類あります。
なるほど、わかりました。じゃあ、一個先生としては、いわゆる地元の公立の小学校の中の特別支援学級を担当されているというような考え方でいいですかね?
はい、はい、そうです。
ということは、周りにはいわゆる通常学級の小学校の先生とかもいらして、そちらも管理するようなお立場にあるってことですかね?
そうですね、管理って言いますか、子どもたちがその通常の学級に、交流学級として体育や音楽や、子どもに応じてなんですけれども、学習を一緒にするためにいきますので、子どもたちがよりよく学べるようにその通常の学級の先生たちとも連携を取りながらというような形で過ごしています。
はい、ありがとうございます。では、いよいよ本題に入っていこうと思うんですけれども、オープニングでちょっと悲しいデータをいくつかご紹介させてもらいまして、なかなか現在の特に小学校の現状っていうのは難しいんだなというふうに思っているんですけれども、現場で働いていらっしゃる先生として、小学校の先生たちが抱えている悩みであったり不安であったりとかっていうのを感じることができるかもしれません。
そうですね、やっぱり私の職場でも、高年度になって特に決まった、数字がついた日と決まった曜日は18時に退勤をしましょうということで、かなり強く言われるようになりまして、その時間が近づくと、管理職の方がそばに寄ってきて、そろそろどうだとか、いつまでそれはかかるかとか、
分かりそうだというようなところを笑顔で尋ねてくださるんですけれども、なかなかちょっと終わりが見えない時もありますし、そういう時にやっぱり、なんで自分はその時間で終われないのかなとか、
あとは、いやまだ終われないのに時間だけ切って帰るってことってどうなんだろうなってことを感じながら、すごく複雑な1ヶ月だったな、1ヶ月だけでもすごくそこだけでもやもやっている状態だなってことを思っています。
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いわゆる働き方改革っていうことで、今年度からまたガラッと変わったっていう感じなんですか?
そうですね、昨年度までも言われてたんですけど、まだ報告書みたいなのもあったりとか、でもなんとなく年度途中であれ書かなくてもよくなったのかなってなったりとか、その辺もちょっと方針としてブレがあるのかなってことを思わせるような、ちょっと言葉悪いですけど中途半端な気はしていて、
今年度4月になってからあれ、なんか急に言われるようになったなと思って、ちょっと県の教育委員会のホームページとか見ると、そういう働き方プランみたいなのが出ていて、ちょっとそれはしっかり見てなかったので、ホームページを見て初めて知ったんですけど、
あ、これなのかなってことがわかって、だからより一層力を入れて、管理職がそこに取り組むっていうことが通達があったのかなってことを思いました。
これがなかなか両者難しい立場というか、やっぱり管理職としてはそれを適切に指導しないと上から言われてしまうっていう、そういう圧力もあるかもしれないし、
実際に職場の先生たちは、仕事量は変わらないのに時間だけ言われたって困るよって言って、実際に家に持って帰って仕事するになってしまったり、タイムカードだけ先にピッとやって、その後働くっていうような新聞記事もこの前出てましたけど、
そういうことになってしまったり、両者難しい立場だなと思いながら見てますね。
やっぱり声をかけられてみんな退勤していくじゃないですか。だんだんだんだん人が少なくなっていって、でも私はなかなか、ギリギリちょっと過ぎたぐらいで退勤しようと思ったときに、ちょっと満足げな顔をしている管理職の表情を見たときに、
いやいや、あなたたちに協力するために早く帰るんじゃないんだけどって、やっぱりそのときになって、いい方たちですよ、うちの管理職の方も。でも、そこが目的じゃないよなと思って。帰って、持ち帰った仕事やってたりとか、授業の準備してるような若い職員なんかもいますので、
それは一体何のためなんだっていうところをすごく思いますね。
ルールとして、学校にいていい時間っていうのはグッと減ったけども、仕事量は別に変わってないってことですね。
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そうだと思います。でも減らしてる人もいるかもしれないですね。その辺のところはちょっと私はやっぱり、職員一人一人どうやって感じてるのかなっていうのはすごく気になっていて、すごく話をしてみたいなってことを思ってます、最近。
勝手に私一人だけかもしれないんですけど、話したいって言ったら別に話すことないしとか、自分はできてるしとかって言われちゃうとちょっとがっかりしちゃうし、でもそこもちょっと知りたいなと思って。管理職が知る気ないんだったら、私やるしみたいな、そういうふうに思うくらいの、自分に何ができるかなってずっと考えてます、最近。
なるほど。僕たちは一般企業というか映像制作会社なんですけど、昔は本当に働くのが当たり前っていうか、残業時間は別につけてないぐらいな、別に100時間とかでもまあまあ今月頑張ったなーぐらいな感じだったんですけど、それが今は本当にガラッと変わってきて、僕はやっぱり子供がいるんで、子供とお休みの時とか会えるようになったりとかして、まあまあ良かったな。
まあでも20代これだったらちょっとテクニックも上がらなかったし、嫌だったかもなーとかっていうふうに思うんですけど、やっぱり先生方のその労働の内容は特に変わってないんじゃないかなっていうふうに自分の息子の先生たちを見てても思って、コロナの対応であったり消毒であったり、なんか変わってないどころか増えてるんじゃないかなっていうふうにも思ったりしますし、
パソコンも覚えなきゃいけないプログラミングだとか、本当に大変だなって思ってるんですけど、家中の先生としては息子さんいかがですか。
そうですよね。だからやっぱり道徳が教科科になるとか、英語が入ってくるとか、まあ今回ギガスクール構想でICTっていうようなところで、新しく入ってくることはやっぱりどんどんあって、じゃあ何をなくすっていうと言葉悪いのかもしれないんですけれども、
制限していたときに覗いてもいいものというか、ないのかなと思うんですけど、あんまりそこは注目されないというか、なんかやっぱりビルドばっかりになっているような状態で、
私、最初英語を教えていたことがあったので、英語も得意じゃない人もいるんですよね。そうするとやっぱりそれがすごく負担感、心の面でも負担になりますし、それもやっぱり担任がやったほうがいいってことになると、英語の準備もして、英語もしゃべれないけどしゃべれって言われるしみたいなところとか、それがやっぱりプラスアルファになりますよね、ひとつ。
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確かに小学校って中学高校と違って、担任の先生が全部やらないといけないんですもんね。英語って言われたら英語も担任の先生が当然やらなきゃいけないっていうことなんですね。
そうですね。私の県ではその傾向がすごく強くて、もうちょっといい方法が、やっぱり専科の職員が教えるとか、交換授業をするとか、今、教科担任生っていうことも言われてますけど、工夫できることはいろいろあるんじゃないかなと思うんですが、今やっぱり学級担任生ってやっている人を担任担任ってことが多いのかなというふうには思います。
だいちゃん先生はその辺、自分の周りでは変えるようにされてるんですね、確かね。
そうですね。例えば、さっき話してた教科担任生とかも、学校全体でって難しいところでも部分でやりましょうかとか、それはだいぶ進んできていて、それだけでも少し状況は変わることもあります。
ただし、それが学校として体制ができてるところで、必ずしも良い影響があって、そうと限らないんですよ。
僕の知ってる自治体は、学校全体で教科担任生で、専科の授業がたくさんあるから、担任の先生楽じゃないかって思う一見ね、思うんだけど、中身見てみると、やっぱり先生の質の問題でなかなか授業として成り立たないから、結局担任の先生が後ろで張り付いてみなきゃいけない、だとか。
だからね、一概にね、整ってればいいかって、そうでもないんですよ。
だから意外と中身見てみないとわからないって学校もあります。
あとは先生たちの一人一人の努力で、部分的に教科担任生しようとか、交換授業しようとか、その努力ですごくいい環境を作ってる学校もあります。だから、今模索段階だと思いますね。
確かにあの人にやってもらうなら、私自分でやったほうがいいわとかね、いうこともありますね。
その人にやってもらうと、余計にやらなきゃいけないことが増えるとか、その時にトラブルが起こっちゃってとかね、そういうこととか聞いたりしますね。
とんでもない絵が出来上がっちゃったりとかね、なんかそういう話とか、廊下に掲示できないとか、またそれちょっと別の問題になるかもしれない。
じゃあやっぱり小学生にとって、担任の先生がいるっていうことは、いいことでもやっぱりあるんですね。昔ながらやってることっていうのは、理想のスタイルのうちの一つでは結局あったのかなってことでもあるんですかね。
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メリットでメリットあると思うんですよね。
長くその子をしっかりと見て、安心感があるかもしれないし、でもやっぱりいろんな先生、いろんなロールモデルに出会うことのほうがメリットあるっていう見方もできるし、
コロコロ変わってちょっと落ち着かないよっていうデメリットもあるから、両面ありますね。
なるほどね。
まあでも教科担任制っていうのが今後もし進んでいくとしたら、大谷先生がよく言っている脱カリスマに近づいていくかなっていうふうに思いますし、
前回もね、山本先生が金髪先生よくないみたいな、脱金髪先生みたいなこともおっしゃっていましたけれども、
時代の流れとしてはそっちなのかなと思いつつ、寂しい気持ちもあったりするんですけど、一子さん的にはいかがですか、カリスマ先生っていうのは。
私自身はね、そんなカリスマとかそういう存在ではとてもないので、
でもどこかでやっぱり先生のおかげでって言われることが嬉しかったりとかする自分もいるし、
でも本来、特別支援教育においてもですけど、人に依存するんじゃなくて、やっぱり誰がいても同じ支援とか学習ができるような環境を作っていくってことが大切だと思ってて、
先生がいなくなったからもうあの学校はちょっととかじゃなくて、誰がいても安心して学校で過ごせたり、職員自身も楽しく働けるような仕組みをやっぱり作っていくってすごく大事だなということを思っています。
単純にこう労働時間の問題で言うといかがですか、やっぱり金髪先生のようにゲームセンターに行って、お前帰れよっていう先生がいいとされていた時代から、いやいや45時間超えちゃいけないでしょっていう時代に今こうガラッと変わっている中で、
先生のあり方自体も問われてるんじゃないかなって思うんですよね。
やっぱりその、例えば学校の近所で子どもたちが放課後遊んでいて、子どもたちが遊んでいたボールが車でぶつかったっていうようなことがあったとして、そういう話が学校に電話がかかってきたりするようなことって結構あるんですよね。
やっぱりどこまでが私たちがやるべきことなのかっていうようなところは、やっぱり線引きっていうのはすごく難しさを感じていて、学校でいろんな話はするんだけど、じゃあその通り子どもたちがいろんな場所でできるかというと、そこはやっぱり子どもなどに失敗もするし、
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そういうところをやっぱり学校だけじゃなくて、保護者の方も地域の方も一緒に共有して育てていけるようなのがやっぱり理想だなと思うんですけど、やれ学校がとか、やれ保護者がとか、地域学校だからっていうふうにやっぱり何かのせいにしてしまいがちなのかなってことをすごく感じているので、
やりすぎても結局学校のせいになったり、もっと学校がやってくれたらよかったのとか、すごく難しいんですけど、私自身最初働き始めたときはやっぱり結構やりすぎてることはあったんじゃないかなってことを思うので、
やっぱり休みの日に行ってた子が家で落ちたという連絡が入って、その後見つかったという連絡が入ったときにすごく迷ったんですけど、やっぱりね、見つかってほっとしたのもあって、休みの日だったんですけど、家庭訪問して無事を確認しに行ったんですよね。
でもそのとき、私の子供はお母さん行くなと泣いてたんですよね、家で。何が大事かってところ。でも行かなくても後悔したかもしれないし、結局行ってもそういう状況になってて、どこまでっていうところってすごく難しいですよね。そういうことはもう相手は忘れてるかもしれないですし、私の自己満足だったかもしれないので、
でもちょっとやっぱり金髪先生みたいなのは難しい。働き方としてもどんどん難しくなってきてますよね。金髪先生に依存してる学級とかになってはいけないのかなってことだと思いますよね。金髪先生がいなくなっても相談できる、安心できる誰かがいてっていうようなことがやっぱり子供にとってはすごく必要なんじゃないかなと。
私、フランスの学校見に行ったんですよ、以前。そのフランスの学校で衝撃だったと同時に、でもそうだよなと思ったのがあって、休み時間、給食の時間ですね、日本でいう。おうちで食べるので、その学校は。バーッと帰るんですよ。
で、途中でね、子供たちがトラブルがあったみたいなんですよ。そのときに先生たちは関わらないんですね。
どういうことですか?
それはもう学校の仕事ではありませんって切るんですよ。で、先生たちは自分のしっかり1時間あったんですけど、1時間の休みをしっかりとるんですよ。そこはもう休み時間なんですよ。
で、僕はそのときは衝撃だったんですよ。あ、先生何もしないんだって。
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でもその説明を通訳さん通して聞いたときに、それは保証されてるんだと。やっぱり先生はもちろん休憩時間、仕事だから取らなければいけないっていう考え。
で、その休憩時間に起きたこととかは、先生たちではなくて、自己責任であったり、それが家庭の責任だったりとかするっていう文化なんですね。
で、それじゃあ日本に帰ってきて、当たり前のように休み時間も指導したり、何か委員会の仕事でね、自分も関わったりする自分を見て、あ、1日たぶん5分も休んでないなっていう。休み時間が自分にはないんだなって思ったことがありましたね。
なるほど。フランスだけじゃなくてもね、世界的にはそれが標準なんですかね。先生は授業をやるのが仕事っていう考え方って、結構スタンダードなのを読みましたけども。
福祉的な役割をもちろん持ってると思うんですよ。授業もそうだし、福祉的な役割も。でも、権利が保障されてるというか、休む権利がありますよとか、ここから先は教員の仕事ではありませんよっていう、イギリスなんかはそうですよね。線引きしっかりされていて、それが明確になっているっていう違いはあるかもしれません。
1つ僕、手元にデータがありまして、これ中学校なんですけど、日本の中学校教員の1週間、週の平均勤務時間が56時間なんですって、そのうちの29.5時間、授業準備以外の業務っていうようなことがあって、
それは世界のランキングから見ても、単純に仕事をしすぎだし、ちょっと異常だよねっていうような記事も見たんですけれども、授業以外でそんなに仕事してたんだなって、改めてびっくりしました。
確かに。一番やりたいのは授業のことだけど、今年齢とか立場もあってで、ほとんど時間取れてないですね、毎日。
放課後は若手の職員だったりとか、まだ特別支援の経験の浅い職員に相談に乗ったりとか、ちょっとダメ出ししちゃったりするときもあるんですけど、
結構日中もそういった職員の学級、子供たちに顔見せながら回ったりもするので、だからといって自分の学級がいい加減にならないようにやっぱり気をつけてはいるんですけれども、
だんだんそういう自分の学級じゃない仕事に立かなきゃいけない時間というのは増えていきますね。
そういった点でも、やっぱり時間が何で増えてきてるかって年齢によっても変わってきたり、立場によっても変わってくるんですけど、
だから日中子供たちといる時間はやっぱり大事にできるようにしたいなという経緯に思います。
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自分の職場の人と話してて、勤務時間ありますよね。うち4時40分に勤務時間が終わるんですけど、そのあと5時になって、勤務時間外ですね。
で、5時半になって、それまだいろいろ、事業じゃない仕事してるんですよ、そのとき。
で、6時ぐらいになって、さあ自分の事業の仕事しようかって思うときがあって、
で、そのとき職場の仲間と、本子さん、もうこの時間になるまで自分の事業のことできないよねって言ったのをね、思い出しました。
これあるあるですよね、いくこさんね。
ありますね。やっぱり人に迷惑かけちゃいけないなと思うので、外に出さなきゃいけない書類だったりとか、
あと職場の中で会議のための資料だったりとか、そういうのがやっぱり優先されているっていうか、
あとさっきも言った、一緒に組んでる職員のフォローが先で、
それが一通り終わって、さて、からですね、やっぱり自分の仕事はやっぱりね、自分でだとかやっぱりすればいいだけなので。
全任校のピークのときは、夜8時になってやっと自分の事業準備ができて、
そこから理科室行ってね、実験の準備したりとかして、
それでもね、終わらないから、電車で10時ぐらいに帰るんですけど、
そのとき、教科書とかカバンに入れて帰って、ちょっと寝ちゃったから、朝こうやって見て、
あ〜間に合わないとかやってたときもありましたよ。
だんだん思い出してきた、いろいろ。
いや〜でも、そうですね、若い頃は若い頃で大変だったし、
私、若い頃中学勤務だったので、やっぱり部活で土日潰れて、
そうすると、事業の準備も、事業で集めたプリントの、そのとき手書きも結構丁寧にやってたので、
終わらなくって、もうなんか、家はほんと寝るだけで、ほとんど学校で過ごしてたりとか、
だから昔に比べると、自分の働き方は、小学校ってだけで部活がなくなったので、
それだけでも全然違うはずなんですけど、でもっていう、あれですね。
いや、部活っすよね。スポーツの部活とか言ったら、土曜日、日曜日、両方とも埋まっちゃうわけですもんね。
部活って、ほんとに先生がやんなきゃいけないの?って心から思うんですけど、先生がやんなきゃダメですか?
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今、ちょっと変わってきてますよね。流れ的には、部活の日数も減ってますし、
それを担う人っていう部分でもどうなっていくかってところも、だいぶ議論が、スポーツ界の有名な方々も結構発信されてるので、
ただね、部活をやりたい先生が結構いるっていうのも事実なので。
そこを選べるようになってほしいですよね。やりたい人はやれればいいし、やっぱりやれない人もいるので、そういうのもほしいですよね。
今、だいぶ議論されてるみたいですけど。
地域でやればいいなんてずっと思ってるんですけど、先生が住んでる地域、学校じゃなくて、いやか。いやかもしれんけど。
移動したらね、そこがポコってまたポジション空いちゃうけど、その人が住んでるところ、そこで固定していけばずっと、
クラブみたいにね、なんていうか、変わらずにやっていけるんだなと思って。
いやまあ、授業にしても授業の準備にしても部活にしても、本当に先生の労働時間の問題って、なかなか根深いですね。
本当どうもありがとうございました。一旦前半こちらで締めさせていただきます。後半はですね、
一個先生にまたより深い話を伺いたいと思います。一旦どうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。