#1912. 静岡大学名誉教授・服部義弘先生に聞く! --- 大母音推移は本当に
2026-08-24 21:39

#1912. 静岡大学名誉教授・服部義弘先生に聞く! --- 大母音推移は本当に

【今日のひとこと】

kendama_player さんによる豪華対談企画の第2弾です(3回完結)。服部先生,kendama_player さん,ありがとうございます!

【ハッシュタグ】

#heldio #hel活 #服部義弘 #kendama_player #オープンマイク #大母音推移 #音韻論 #サピア #駆流

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▼パーソナリティ、堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ。

- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491

▼2026年6月10日に本が出ました。発売前増刷決定。Amazon 新着ランキング「語学・辞事典・年鑑」「英語」「新書」3部門で第1位を獲得しています。

📕堀田 隆一 『英語史で解く 英文法の謎 --- なぜ「3単現の s」をつけるのか』 NHK出版〈NHK出版新書〉、2026年。

関連情報はワンストップで著者公式特設HPからどうぞ👇

https://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/nazesantangen/index.html

▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の第20号が公開されています

- 第20号(2026年5月28日):https://note.com/helwa/n/nbcb5d662f7c3

▼2026年2月25日に、一押しの伝説的な教科書が新装復刊されます

📕市河 三喜、松浪 有 『古英語・中英語初歩〈新装復刊〉』 研究社、2026年。

- 本書の公式HPよりどうぞ:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10155519.html

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1. 「#1171. 自己紹介 --- 英語史研究者の堀田隆一です」 https://voicy.jp/channel/1950/nsefrco7tl
2. 「#444. 英語史を学ぶとこんなに良いことがある!」 https://voicy.jp/channel/1950/xh5nkkivxg
3. 「#729. なぜ英語を学ばなければならないの? --- 中学生のための英語史」 https://voicy.jp/channel/1950/hzowkzzoaq
4. 「#1. なぜ A pen なのに AN apple なの?」 https://voicy.jp/channel/1950/eg1ffa2pn2
5. 「#705. ゆる言語学ラジオにお招きいただき初めて出演することに!」 https://voicy.jp/channel/1950/fmstk5sb6g
6. 「#1474. ゆる言語学ラジオの『カタルシス英文法』で関係詞の制限用法と非制限用法が話題になり…」 https://voicy.jp/channel/1950/4w2kl8zgfl
7. 「#1607. 英語帝国主義から世界英語へ」 https://voicy.jp/channel/1950/j8ktxr4px3
8. 「#1576. 英語に関する素朴な疑問 千本ノック with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/xg195k9qdq
9. 「#1581. 歯科医学×英語史 with 無職さん --- 『英語史ライヴ2025』より」 https://voicy.jp/channel/1950/4th1404k03
10. 「#406. 常識は非常識、非常識は常識 --- 私の海外体験の最大の成果」 https://voicy.jp/channel/1950/8q0i86tmgp

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で解く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかっておりまして、全国つつ裏裏にて第2釣りが書店に並んでいます。 大変ご好評いただいております。ありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は2026年8月24日月曜日、新しい1週間の始まりです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さあ本日はですね、3日前にお届けしました、 静岡大学名誉教授、服部義博先生に聞くシリーズの続編第2弾となります。
ヘルディオ、ヘルアのコアリスナーでいらっしゃいます。 剣玉プレイヤーさん。剣玉プレイヤーさんが大学時代の、大学院時代の恩師でおります。
服部義博先生と対談するという、これ豪華企画ですね。 服部先生は英語音韻論、英語史の分野の
研究者で、 今日これからお聞きになるお話はですね、なんと
英語音韻論で最も大きな、そして著名な変化と言われているダイボーインスイー、 Great VowelShift についてお話しいただいております。
服部先生からですね、直々にダイボーインスイーのお話を 伺えるっていうのは、これ滅多にない貴重な機会です。
これはヘルディオならではということで、 剣玉プレイヤーさんもですね、ここまで
服部先生よりお話を引き出してくださいまして、 そして服部先生もお答えいただきまして、本当にありがとうございます。
ヘルディオ、過去のコンテンツの中でもですね、 これはもうお宝コンテンツと言って良いかと思います。
皆さんぜひですね、じっくりとお聞きいただければと思います。 それでは行ってみましょう。
静岡大学名誉教授、服部義彦先生に聞く ダイボーインスイーは本当にあったのか?です。
どうぞよろしくお願いいたします。
そんな繋がりで今、ダイボーインスイーのお話も出ましたので、
03:02
今回このラジオも歴史的な、英語史に興味のある方も 聞いておるかなというところもあるので、
せっかくですので、ダイボーインスイーの関係とかの見解とか、今後の動向とかですね、
ちょっとその辺、重鎮のハットリ先生にね、
その辺の、ダイボーインスイー関係の話なんかは聞きたいなぁとは思っています。
ちょうど2018年にですね、黒潮出版から英語学が語るものっていうのをね、
先生が、ちょっと名前が出てこないですけどね、出されていると思うんで。
米倉先生とか中村義一先生が編集されたもんですね。
そうですね、そこでね、先生も一番初めでしたかね、
トピックでダイボーインスイーは本当にあったのかっていうのをね、書かれたりもしてますので、
研究歴50年ぐらいになる先生がですね、ちょっとこのダイボーインスイーのことをちょっとどういうふうに思ってるのかっていうのを、
ちょっとみんな、リスナーの方も聞きたいんじゃないかなと思うんです。
ちょっとその辺の見解とかですね、お話しいただけるとありがたいなと思います。
そうですか。
まあ、私もその、もうダイボーインスイーばっかりずっとやってたわけじゃないので、
その映画が語るものの中に書いたダイボーインスイーは本当にあったのかという論文も書いて、
それ以降はあまり本当に勉強してないんですけども、
これから言うようなことは全部10年前にそれを書いた頃とそんなに変わってないんですけども。
とにかくこのダイボーインスイーっていうのは、一般的にはですね、
オッド・イエスペッセンという人が、デンマークのその学者ですけども、
この人がGreat Vowel Shiftという名前を名付けて、
中英語から近代語、初期にかけて起こった大規模な、
調某音、その矯正のある調某音に、すべての調某音に起こった大規模な変化ですね。
これをまとめてイエスペッセンはダイボーインスイー、Great Vowel Shiftと名付けたんですね。
その後いろんな人たちがそれを批判したりいろいろしてるんですけども、
06:00
特に大きな変化は、
イエスペッセンは、このダイボーインスイーという変化、全部をですね、一つまとまった変化だとみなしていると思うんですけども、
それをですね、今UCLAにいる、
ドン・カミンコーヴァという女性の学者がいて、
この人は、オインロンでは大化ですけども、
この人が、イエスペッセンのようなダイボーインスイーというのは、
本当はもう少しですね、いろんな変化が集まってできたものじゃないかということを言ったんですね。
特に、
ボイン子変形というのが、口の中のそのボインの発音される空間をボイン子変形と言うんですけども、
ボイン子変形の上の方、つまり口の中の天井に近い部分で発音される狭いボインというか、
狭ボインと言うんですけども、その狭ボインは、
二重ボイン化の方向に進み、そして、一番上の狭ボイン以下の非狭ボインですね。
狭くないボインね。
つまりだんだん口が大きくなって発音されるようなボイン。
そういうものは、一段ずつ上昇したと。
だから、非狭ボインは上昇し、一番上の狭ボインだけはそれ以上上がれないので。
上がれないというか、それ以上上がると死音になっちゃうんです。
天井にあまりくっつくと摩擦が起こって、それはボインじゃなくなってしまうんです。
ボイン性を保持するために、取った手段が二重ボイン化するわけですね。
二つの要素に割れるというか、ブレイキングを起こして、
イーとかウーという超ボインが、最終的には現代語ではアイとアウに変わるわけですね。
そういうすべてのものをひっくるめて、
イアスペルソンは大ボイン推移と言ったんだけども、
時代的にですね、上の2段の変化。
上から2番目のボインが一段上昇したことと、
それから一番上のボインが二重ボインになること。
この二組の変化は、下の方の変化、七門二段の変化と比べると、
かなり100年以上の隔たりがあるんですね。
09:00
だからそれを一色単にするのはちょっとまずいんじゃないか。
本当のチェーンシフトという、ある音の影響を受けてそれに押されて変化するとかね。
それを連鎖的な推移と言いますが、チェーンシフトと言います。
チェーンシフトというものは上二段だけじゃないかというね。
もう少しもともとの大ボイン推移というのは細分化したほうがいいんじゃないかという。
簡単に言うとそういうことを民抗が主張したわけですね。
私自身もそれはそのとおりだと思うんですけども。
ヤスフェルセンが言った大ボイン推移の一つの欠陥は、
もう少し細分化すべきだということ。
それから標準英語の大ボイン推移だけを見ていたのではダメですね。
方言ね。
イギリスの各地の方言、特に北部の方言と南部の標準英語の方言とは、
大ボイン推移の方がちょっと違う変化をした。
そういった方言間の差も考慮したものを、
そういった大ボイン推移というものを考えなきゃいけない。
私としてイギリスのグラスゴー大学にいるジェレミー・スミスという人がいたんですけども、
ジェレミー・スミスというのはホッタ先生がグラスゴーに留学されたときの先生ですね。
そうですね。
民工方が言うようにもう少し細分化した方がいいということと、
それからスミスさんの言うように方言を取り入れた方がいいんじゃないか。
内面詞だけじゃなくて、外面詞、いわゆる言語そのものじゃなくて、
その時期にどういう人たちがどういうふうに移動したかとか、
社会全体の変化、いわゆる外面詞も考慮しなきゃいけない。
それをスミスさんが言ったんですが、
そういったものを考慮に入れなきゃいけない。
ということはいいですね。
エスペル線は標準英語でGreat Bioshiftを見たんですかね。
だから地方の方言とかはあまり考えてなかったというか、
12:03
考えてたのかどうかちょっとあれですけどもね。
基本はロンドン英語みたいなのでGreat Bioshiftを描いたっていう。
そうですね。
先生のおっしゃってた上二段が先に起こったっていうのは、
これはステン・ブレンデンみたいな感じ。
ちょっと早めに中英語ぐらいで起こってたっていう。
リンクオーバーもそういうふうにおっしゃってるって感じですかね。
そうですね。
ただ日本の教科書だとまだGreat Bioshiftを扱っていて、
その辺に関しては先生的にはそこは英語史っていう標準的な今の
基本的な授業の中ではそこはそこであれですかね。
現代英語から見た場合、現代英語の視点から見たときに、
いわゆる大母音推移の結果、
例えばですね、
大母音推移の結果EだったものがIになったんですけども、
チャイルドの複数形のチュールレンとか、
IがEになる抗体現象があるんですね。
であるとか、
これは英語が語るものの中にも書いたんですけども、
IとEの抗体現象、チャイルドとチュールレンとか、
それからハイドという動詞の過去形ヒッドとか、
IとEが対応してますよね。
そういう現象とかですね。
それからディープ、
ディープという形容詞と名詞形のデプスと、
EとNの対応。
大母音推移でいうと、上2段の変化の結果に出てきたものなんですけども、
ディープ、デプスとかね。
読むREADというのの過去形のREADとREDの対応とか、
そういう対応が現代語にありますよね。
それから、発音するPRONOUNCEの名詞形がPRONUNCIATIONのNといって、
AOがAと対応する。
こういうものは上2段の変化の結果の、そうなってきてるんですけども、
下2段のものでですね、
例えば、NATIONという名詞の形容詞がNATIONAL、
AとAが対応したりとか、
NATURE、自然のNATUREとその形容詞形のNATURALのAとAの対応とか、
15:02
KNOW、知っているというKNOWという動詞とその名詞形のKNOWLEDGEという、
KNOWとKNOWの対応とか、
こういう現代語の対応は、
もともとの台本にすると下2段の変化の結果ができたもの。
そういうものを、ミコワみたいに別の変化だとしちゃう。
現代語でなんでそういう同じような対応がいろんなところで出てくるかというのが、
ちょっと説明しにくくなる。
ヤスピル先生みたいに全部まとめて考えた方が、
現代語における発声語とか、屈折語の元の形としての対応関係、発音、
こういうものを説明しようとするときには、
ヤスピル先生の考えの方がいいんじゃないかと。
だから必ずしも、
日本で大学で教えられる英語詞で、
台本にするには、ヤスピル先生はダメで、
ミンコワとかステンプレンデンの考え方でなきゃいけないという、
必ずしもそうとも言えなくて。
やっぱり大きく見ると、
現代人の視点から見ると、
全部大きい流れとしては同じ方向に行ってる。
ヤスピル先生が言ったような方向に行ってる。
そういう考えもやっぱり残しておくべきじゃないかと、
というふうに思うんですね。
それが先生が前におっしゃってた、
エドワード・サピアーの考えにつながっていくということですかね。
そう思うんですけども、
エドワード・サピアーが、
Languageという本の中でDriftという概念。
Driftという、
浮流とか変流とか、
抵抗変化とかいろんな役がありますけども、
それぞれの言語がですね、
長期間にわたって一定の方向に進んでいくという、
変化していくという特徴がいろんな言語に見られる。
特に、
例えば英語に見られるダイボーインスインみたいなものが、
他のゲルマン語にも同じような、
規模はもっと小さいけども、
同じような変化が他のゲルマン語書法にも見られる。
そういう現象があって、
そういうのは言語が持っているDriftという概念で説明すべきじゃないかと、
いうふうに考え、
今のところ考えてるんですけど、私。
なるほどね。
あれですよね、
エドワード・サピアーの言語っていう本が出てますもんね。
日本、
18:00
岩波書店から、
安藤貞夫先生が、
日本語訳して出てますよね。
言語っていう本でね。
だからそれ読めば大丈夫ですかね。
大丈夫ですよね。
私もその話を聞いて、
よく考えたら自分も買ってたんですよね。
私がそんなこと言ったんですかね。
言わないと買わないと思うんですよね。
2006年に買った形跡があるんですよ。
だからDriftのところはしっかり読んでみようかなと思いました。
ありがとうございます。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきまして、
ありがとうございました。
静岡大学名誉教授で、
音韻論、英語史の大科でいらっしゃいます、
ハットリヨシヒロ先生に、
あの大本院推移についてお話を伺いました。
本当に貴重なお話、
そして先生のご意見、お考え、
このような形で
伺うことができるとは思っていませんで、
本当に感銘を受けました。
本当にその場で議論したかったなという、
3人で議論したかったなというところなんですが、
それはまた場と機会を改めて
実現できると良いな、などと妄想した次第です。
ケンドマープレイヤーさん、そしてハットリ先生、
今回もありがとうございました。
ぜひお聞きのリスナーの皆さんも、
この回につきまして、
この回の内容につきまして、
ご意見、コメント、ご質問等がありましたら、
お寄せいただけますと幸いです。
大本院推移、あったんでしょうかね。
そして、あった方がいいのか、ない方がいいのか、
というところもですね、
現代の英語教育の観点からとか、
いろいろな本当に見方があるんだな、
ということを学ばせていただきましたね。
皆さんのお考えもお聞きしたいところです。
さあ今回、このインタビューシリーズの
第2弾ということで、
もう1つ、もう1回ですね、残っております。
こちらも近日中にこのHER-DIOで
配信していく予定ですので、
ぜひ皆さん、ご期待してお待ちいただければと思います。
さあ絶賛発売中の新刊書、
なぜ三単元に関連する企画、お知らせです。
なぜ三単元目撃マップ企画、まだまだ展開中です。
皆さん、全国のリアル書店で本書を見つけましたら、
なぜ三単元が置いてありました、とお知らせください。
21:00
町と書店の名前を添えていただきますと、
私がGoogleマップ上にピンを立てていきます。
日本地図をなぜ三単元で埋め尽くす、
英語紙をお茶の間に広めていく、
というのが企画の趣旨です。
毎日、コメント欄より皆さんのご報告、お待ちしております。
また、本書を読了された方におかれましては、
Amazonレビューなど各種のプラットフォームで、
本書のレビューやご感想もお寄せください。
それでは、今日も皆さんにとって良い一日になりますように、
英語式研究者のホッタリウイチがお届けしました。
また明日!
21:39

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