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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに応える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間に思っとうに英語の歴史の面白さを伝え、そのを広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は2026年3月20日金曜日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はこの1、2ヶ月、私が推しに推しております、 研究者から出版された
古英語・中英語書法、新創付冠。 2月25日に出たばかりの本ですが、こちらから話題をお届けいたします。
先日このヘルディを1751回で、古英語・中英語書法より古英語・ アーリーブリテンの一節を音読すると題しまして、本書の86ページから7ページに記載のある
古英語原文の一節ですね。 本の中ではアーリーブリテンというタイトルが付けられていますが、これ実際にはですね、
もともとは、The Anglo-Saxon Chronicle、アングロサクソン年代記という古英語で書かれたテキスト。 これにはいくつかの写本があるんですけれども、その中のE写本、
ABCDEですね。Eというラベルの貼られた写本。 あるいは俗にですね、PeterboroughChronicle、ピータバラ年代記と呼ばれているものから取ったテキストということなんですね。
イギリス・ブリテンの地理、歴史、文化のようなものが記載されている年代記なわけなんですけれども、
今回読む箇所はですね、
この一節から見ていきたいと思うんですけれども、音読に関しては、前回の
751回、これでたっぷりとですね、古英語風味を聞かせた音読配信いたしましたが、音だけ聞いてもですね、これ何のこっちゃと、意味は沈分寒分かと思いますので、
ここでですね、何回かかかるとは思うんですが、シリーズ化してですね、解説、誠読していくシリーズ、こちらも設けたいということで、今回その第1回となります。
本章をお持ちの方は86ページをお開きいただければと思います。 そうでない方はですね、
このチャプターにテキスト部分に関してはですね、テキストを画像化した状態で貼り付けております。
さらにこのテキストをタイピングしたものを、私のヘログ英語誌ブログの記事にしたことがありましたので、そちらへのリンクも貼っておきます。
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ただですね、本章を通じてのみ得られる情報、詳しい解説、誤中であるとか、それからグロッサリーですね、小辞典、ミニ辞典みたいなものが緩末についております。
この配信会を聞いてですね、もう少し深掘りしてきっちりと、語彙を学んでいきたいなという方はですね、ぜひ本章の方を手に取っていただければと思います。
それでは、このEarly Britainの最初の一文ですね、改めて読み上げたいと思います。
という文になります。これが一文なんですね。それでは一語一語丁寧に見ていきたいと思います。
まずですね、ブリテネイエイランドというところですが、これはブリテン島という意味になりますね。
これ想像つくかと思うんですね。ブリテネというのがブリテンという単語の単数続格形です。単数続格ということは何々のということですね。
現代語で言えばアポストロフィーエスとかオブで言い換えられるようなもので、つまりブリテンズアイランドであるとか、
The Island of Britainと言っているようなものなんですね。ブリテネです。そしてイーエイランドという発音になりますけれども、
Gの上にポチがある場合にはですね、これは主に2月中にお話ししました、小英語・中英語書法試し読み部分の解説シリーズということで、
4回にわたって小英語の綴りと発音についてシリーズをお届けしてきました。そこでもですね、触れておりますので、
よろしければですね、復習を兼ねてそちらの回、1710回以降ですね、4回にわたるシリーズでお届けしてきたんですが、
Gの上にポチが見えましたら、これはグではなくユ。夜行シーンですね。つまりYで書いてあるかのように考えてください。
なのでイーエイランドということになります。これがアイランドなんですが、皆さんお気づきですね。
現代英語のアイランドはなぜかISLANDというような苗竹林な綴りになっているわけなんですね。Sが入っています。
ですが実際にはこのSは今でも読みませんし、昔でも全くSが読まれるということはなかったわけですね。
ないのにSの文字があるという現代の方が不思議なんです。
これはですね、語源的綴り字という話題で、このヘルディオでもですね、何度となくお届けしてきた話題で、
どんな背景があったかというのはですね、ヘルディオをお聞きの方は何となくつかめているのではないかと思いますけれどもね。
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近代英語記にラテン語やフランス語の綴り字を真似てですね、英語が勝手に発音するもしないも関係なくある文字を挿入してしまうということが起こったんですね。
これはルネッサンスのラテン語かぶれの賜物ということなんですが、そんな時代よりまだ600年も700年も前の話ですので、
これはイーエイランドという風にSの文字など全く入っていないわけですよね。
イーエイというのはこれがですね、水とか海という意味なんですね。
つまり今風に言えばウォーターランドとかシーランドということで、といえば島という意味になりそうということはわかりますよね。
イーエイランド、現代のアイランドなわけですね。
この2語が合わさってブリテネイーエイランド、これがブリテン島という名詞句になって主語になります。
そして次はイズということでわかりますね。
ただ注意すべきはですね発音です。
現代英語とこの古英語、このB動詞の単語は通り字こそ2文字ISで変わっていませんが、古英語での発音はイスとスが濁りません。
無声音のスなんですね。
後になって濁って今のイズになっているわけですね。
これはSと見たらですね、基本的にはスと読むんだと。
ただですね、これも前の試し読み部分の解説シリーズでお話しした通りなんですが、場合によってズとなります。
これはどういう場合になるかというのは実例が出てきた時にまたお話ししたいと思いますね。
当面ですね、この単語の形、イズと現代風に読みたくなりますが、そこをグッとこらえてイス、スで読んでください。
そうすると、ブリテン島は何々ですという、これは現代でも馴染みのある公文ですよね。
じゃあ何なんでしょうかというのが次で、
という風に四語が続きます。
さあこれじっくり綴り字を見ていただければ、現代のあの単語にそれぞれ相当するんだということが見えてきます。
具体的には、
ということなんですね。
つまり、800マイルのロングというのは縦方向ですかね。
縦方向、軽度、緯度の差にして800マイルあるということですね。
ブリテン島は800マイル長いと言っているので、語順に関しては全く現代英語とそっくりそのままと言っていいですね。
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今のところは。
さあこのエアハタフンドということなんですが、エアハタというのがこれがエイトにあたります。
綴りは相当変わってしまいましたね。
発音もですかね。
現代ではE-I-G-H-Tこれでエイトと読ませるんですが、このように語英語のE-A-H-T-Eという綴りですね。
語中にHが見えたら、これはですね、現代英語ではだいたいGHという綴り字に書き換えられていることが多いです。
なので語中のHを頭の中でGHと見立てるとですね、現代のどの単語に相当するかっていうのが勘が働く機会が多いと思うんですよね。
これ覚えておくと良いと思います。
これエイトです。
そしてフンル、これもハンドと読みたくなりますが、文字通りローマ字的に読んでください。
フンルでいいんですね。
これはハンジュレッドということですね。
現代はレッドという語尾がついておりますが、当時もですね、語尾がついてハンジュレッドに近い形のものもあったんですが、単体このフンルだけで100を表せたのでこれでいいんですね。
エアハタフンル、これで800。
次にニーラという単語ですね。
これはマイルということで現代でもある単語ですね。
このような即量単位の単語ですね。
これはですね、ラテン語から入ってきているんですね。
小英語の段階ではまだですね、それほどたくさんのラテン語が入ってきているわけではないんですけれども、
数百ぐらいは実はあります。
これはキリスト教用語であるとか、このような英語がまだ大陸にいた時代にラテン語から借りたとおぼしき語はですね、もう小英語の中にしっかり定着した釈用語としてですね、存在します。
これ元の形、辞書の形はミールというようにLで終わっているんですが、アという語尾がついていますね。
このアは何かと言いますと、これは貫末のグロッサリーなどを引くと答えと言いますかね、解説が載っているんですが、これはですね、複数続格形なんです。
つまり言ってみればオブマイルズと言っているようなものですね。
複数形でかつ続格何々のという意味です。
つまりこれはですね、語順の観点から見るとそのまま現代語風に800マイルズと自然につながっているように見えますが、小英語の発想としては800マイルズではなく800オブマイルズという言い方なんですね。
オブが媒介しているみたいに考えると良いと思うんですね。
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こういった続格あるいはオブの使い方を部分続格なんて言ったりしますけれども、発想としてはですね、alarge number of peopleという時のオブと一緒です。
a multitude of peopleという時のオブと同じ発想で、これが小英語には現代語以上に行き渡っていたと。
ただ小英語ではオブを使うというよりも続格という名詞の屈折がありますので、それでもってオブに相当するような数字が関わる表現ですね。数量が関わる表現では非常によく出てきます。
なのでこれは文字通りには800オブマイルズみたいに今理解しておく必要があるわけですね。
結局800マイルということなんですね。
この800マイル全体が対角に置かれています。これは量を示す対角というところで、これが副詞的にlongという後ろの長さですね。
移動方向で800マイルということですね。
現代でも800マイルズlongというように800マイルズがlongにかかっていくわけなんですが、この副詞的な長い、じゃあどれだけ長いのかという具体的な量を示す800マイル、これはですね歴史的にはここで見てわかる通り対角に置かれているんですね。
I ran 5 miles today.
今日5マイル走ったなんていう時の5マイルズというのも歴史的にはこの流れを組んでいます。対角なんですね。
さあここまでは非常に理解しやすいと思うんですね。語順の問題もほとんど現代と変わりがありませんしということですね。
多少大づけ加えることはありましたけれども、ストレートに読めるのではないかと。
そしてその後に続くのが200ミラブラード。これはもう勘が良い方はわかるのではないでしょうか。200マイルズブロード。幅ですね。
こちらは横方向ということですけれども、200ですね。そしてミラは先ほど述べた通りの複数続角という形になっています。
そしてこのトゥワーフンドミラ全体が対角に置かれて、次の形容詞ブラード、これブロードですね。
現在ではBRADという綴りですが、幅ですね。200マイルの横幅があるということになっております。
少し見慣れない綴りかなと思っても、だいたい現代語に対応する単語であるとか、部品というのは探せばあることの方が多いと言っていいですかね。
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これは微妙なんですが、書学向けのこのような比較的読みやすいテキストでは、だいたい何らかの形で現代に通じるような、そんな単語が多く載っているテキストを選んだりもされていますので、
今のところは現代の何の単語に相当するだろうと、その辺りを想像しながら読んでいくと楽しいのではないかなと思います。
これは大母音推移という中英語後期から近代英語にかけて起こった大きな音変化を知っていると助けになります。
英語詞の知識があると、小英語、ものすごく読みやすくなります。
これは、もともとのアーという音は、スペリング上はエイに超音記号、上にマクロンという超音記号を弾くのですが、アーは軒並みオーになります。
そして、さらに後に二重分化してオウになるので、小英語のブラードは非常にこの規則的な変化に乗ってですね、ブラード、ブロード、ブロードと変化してきたのです。
これを知っていると、小英語でアーという長文を見たときに、現代語のオウと発音してみると、知っている単語に行き当たるみたいなことになるんですね。
実は、このことはミーラというこの単語にも当てはまって、大母音推移ではイーという長母音は軒並みエイ、そして最終的にアイになっていくのですね。
なので、小英語当時はミーラだったのですが、大母音推移をくぐり抜けた近現代英語ではこれはマイルというふうにアイという二重母音を持つんだというふうに音の対応関係を知っていると、
小英語を読んだときにどの現代英語の単語に対応するかという感がですね、より冴えてくるという事情はありますね。
ということで、第一文でした。もう一度読んでみましょう。
ブリティネ・イー・エイランド・エス・エアート・ホント・ミーラ・ラング・アン・トゥワー・ホント・ミーラ・ブラード
ということで第一文を読み終えました。
これでも十数分かかるということでですね、これはゆっくりとシリーズ化していきたいと思っております。
今日は一文のみで。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
本日は聖読というよりは超聖読をやっていきたいと思っております。
ボー&ケイブルの英語史も超聖読しているように、小英語ですからね。
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何しろより超よりさらに上のですね、付加語が欲しいところですが、超超聖読していきたいと思いますね。
なのでこのようにゆっくりとした歩みにはなりますが、
一つ一つ小英語を小英語として解釈するという喜びもありますし、
今日のお話の中でもあったように、現代英語の構造であるとか、語法、つづり、発音が非常によく立体的に見えてくるのではないですかね。
現代英語のあの形は千年以上の歴史をかけて変化してきた結果、そうなっているんだということですね。
それから副詞的体格という文法の話も出ました。
このように小英語を学ぶとですね、現代英語の理解が深まります。
間違いなく現代英語の聖読力も上がりますし、文法力、そして発音、つづりに対する理解が深まります。
その意味でも小英語中英語の学びを、私は推して進めているという次第なんですね。
ぜひこれに感じた方はですね、小英語中英語初歩、出たばかりということもありますし、
ぜひ真相復環手に入れて、今後のこのテキストを用いた講義シリーズですね、お付き合いいただければと思います。
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英語詞研究者のおったりゅう市がお届けしました。
また明日。