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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、 そして英語の謎に答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもとに、英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は6月10日土曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日お届けする話題は、
ダイアレクト、方言の語源です。 どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に、新著のお知らせをさせてください。 京都大学の家梨洋子先生と私堀田隆一との共著、文献学と英語史研究が、
1月12日に開拓者より発売されています。 もう5ヶ月ぐらい経っているので、本当の意味でブランニューの新著か、
どうかわかりませんけれども、こちら、 英語史研究のガイドブックという内容の本となっております。
英語史を研究する方、研究を志す方に、過去40年ほどの研究の動向と今後の展望を整理して示す、という趣旨の本です。
やや専門性が高い書籍ですので、いわゆる英語史の入門書ではなく、 英語史研究の入門ガイドブックということなんですけれども、
この方面に関心がある方は、ぜひ手に取っていただければと思います。 文献学と英語史研究、開拓者より1月中旬に発売となっております。
実はこの本についてですね、共著者の家入洋子先生と、明日とある研究会で、この本の紹介がてら、
今後の英語史研究について語るという座談会が予定されていまして、 このヘルディオでも改めてご紹介しておきたいなと思った次第です。
このチャプターに本書を紹介するノート記事へリンクを貼り付けておきます。 ぜひご覧いただければと思います。
以上、新聴のお知らせでした。 今日の本題はダイアレクト、方言を意味する単語ですけれども、ダイアレクトの語源について考えてみたいと思います。
昨晩ですね、プレミアムリスナー限定配信チャンネル英語史の話、ヘル話の第3回放送を配信しまして、
そこではですね、 方言にもいろいろあるというお題で、少し講義風にお話ししたんですね。
この話題に関心がある方はですね、ぜひ月額有料放送となってはおりますけれども、 英語史の話の方に参加していただければと思います。
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実はそのプレミアム限定放送の中でもチラッと触れたんですけれども、
MOKKA KELF KO 英語史フォーラムで展開中の英語史コンテンツ50という企画があります。これも過強でですね、来週頭で終わるんですかね。
いよいよ50終わるということになるんですが、 この大詰めになりまして、とっても良いコンテンツがたくさん上がってきているんですね。
その中でも一つ、火曜日にアップされたコンテンツですね。 6月6日火曜日にアップされてきた44番のコンテンツです。
ハリーポッターと英語の方言、これがですね、本当に読ませる、 そしてイギリスの方言に関する話題なんですけれども、
これぜひご覧になっていただきたいと思うですね。 このチャプターにリンクを貼り付けておきますので、ぜひ訪れてみてください。
面白いし勉強になります。 当然そこでもですね、ダイアレクト、方言を意味するこの英単語がキーワードとして出てくるんですけれども、
そもそもこのダイアレクトっていう単語ですね、これどういう意味なんだろうか、 語源は何なんだろうかということ、これを今日は振り返ってみたいと思うんですね。
なかなか面白い話なんです。 語源を遡りますと、これはギリシア語にたどり着きます。
古典ギリシア語ではディアレクトスという形でした。 これがラテン語を経て、
フランス語を経て、英語に入ってきたという流れなんですね。 大元のギリシア語ではディアプラスレクトスという語形性になっていまして、
ディアというのはアクロスとかスルーといったような全知識っぽい意味ですね。 そしてレクトスの部分がスピーチ、スピーク、しゃべるということです。
ですので、英語に置き換えますとスピークアクロス、スピークスルーぐらいの言い方で、
様々な喋り方がある、いろんな喋り方があるという程度のですね、 語形性ということになっているんだろうと思うんですね。
これがOEDによりますと、 1566年に方言の意味で入ってきています。
ルネサンス期ですよね。この時期にはギリシア語であるとかラテン語から大量の専門的な単語が英語に流れ込んだ時期なんですが、
この1566年というタイミング、そして起源は究極的にはギリシア語ですよね。 まさにこの時代にふさわしい釈用語だったわけなんですけれども、専門用語として入ってきたっていうところがポイントです。
今では日本語の方言にしても、英語のダイアレクトにしても、それほどですね、専門的というよりは日常使いするような単語になっていると思うんですけれども、
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当時16世紀半ばではですね、完全なる専門用語として入ってきたようです。
フランス語でもですね、16年ほど前に最初に入ってきています。ラテン語から入ってきてますね。
なのでヨーロッパ全体としてだいたいこの時期に専門用語としてのダイアレクトがギリシア語、ラテン語から借りられてきたという流れのようなんですね。
もちろん16世紀当時もですね、イギリスにはたくさん方言がありましたし、お隣のフランスにもたくさん方言がある。
だいたいですね、言語、方言、分かれてるもんなんですよ。いろいろと豊富に方言があるということなんですけれども、専門用語として入ってきたっていうことの意味はですね、最初期の例を英語あるいはフランス語で調べてみるとわかってくるんですけれども、
例えばですね、フランス語で初めてこのダイアレクトという単語が入った時の使い道はギリシャ語、古典ギリシャ語ですよ。古典ギリシャ語を表してabundant on dialect、方言が豊富であるというような言い方だったんですね。
英語でも最初期の例はcertain Hebrew dialects、いくつかのヘブライ語の方言といったように、やはりですね、古典語を指して、そして古典語に存在していた諸方言を指して言うことが多かったですね。
他にも初期の例でaeolic dialectというふうに、やはり古典ギリシャ語のaeolus方言という意味で使ってるんですね。どうも方言って例えば英語とかフランス語にも普通に存在していたのに、それに使うというよりは古典語の方言を指してダイアレクト、だからこそ専門用語として入ってきたということとマッチしますよね。
そういう使い方だったんですね。それが徐々に土着の言語、英語とかフランス語のことです。
バナキュラーな言語のその細分化された一つ一つという意味での今普通に使う方言にも後に適用されるようになったということで、まずは古典語の方言というところからスタートして、そこから応用的にですね、バナキュラー、土着言語の方言にも使われるようになったという経緯を経てるんです。
やはり専門用語としてスタートして、それがやがて俗化したというふうに捉えていいと思うんですね。
さらに面白いのはですね、これは古典ギリシア語に関する話になってくるんですけれども、古典記にはですね、統一した標準ギリシア語というものはなかったんです。
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様々な方言があって、その集合体を緩くギリシア語と認識していたわけです。それぞれには名前がもちろんついているわけですね。
もちろんそれはギリシア内部の各地域、土地に根付いた方言というものが背後にはあったわけなんですが、今ルネッサンス期から振り返る形でギリシア語方言などをダイアレクツと呼んでいるわけですよね。
そうすると残っているのは当然書き言葉のみです。背後には話し言葉があっただろうと考えられますけれども、基本的には書き言葉のバリエーションを念頭にギリシア語のダイアレクツと呼んでいるわけですよね。
これはなかなか面白い話で、普通我々方言と聞くとやはり地域方言、地域別の方言で、しかもアクセントとかナマリ、まさに発音の癖というふうに考えられるんですが、最初にルネッサンス期にダイアレクツと言い出した英語話者とかフランス語話者は書かれたギリシア語ですね、古典ギリシア語を区別する目的で、
例えばイオニア方言とかドリア方言とかアッティカ方言とか、そういうふうに言っていたわけです。まさに古典語を研究している学者たちが使いそうな専門用語ですよね。ダイアレクトっていうことなんです。
そして面白いのは、本来的にはイオニア、ドリア、アッティカ方言みたいなものって地域ベースだったと考えられるんですが、面白いことにジャンル別にその方言がですね、うまくきれいに分布対応してるって言うんですね。
歴史書はだいたいイオニア方言、聖歌の歌詞にはドリア方言、悲劇にはアッティカ方言ということで、これは文学ジャンルというところとも結びつくということで、まさにルネッサンス期の人文主義者の学者が好んで使いそうな専門用語ということになりますね。
このような経緯ですので、16世紀に初めてダイアレクトという単語が英語に入ってきて使われた時のイメージと言いますか、この語にまとわりつくニュアンスみたいなものですね。
これは今、方言と訳してですね、このダイアレクトが使われている感覚とはだいぶ違ったのではないかと思われるんですね。
古典ギリシャ語のそれぞれ個性を持った文学ジャンルに対応する言葉遣い、このような割と高尚なオーラをまとった単語だった、そういう可能性があるんですね。
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現代の感覚ですと標準英語とか標準日本語っていうのがあって、その下にいろいろ分かれている地方の方言ダイアレクトということで隠した感があるんですが、当初はそんなイメージではなかったようですね。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
このヘルディオで取り上げている英語史の話題であるとか、より広く言語学の話題では、方言ダイアレクトというのは非常によく出てくるキーワードなんですよね。
これまでも何気なく使ってきた用語なんですが、改めて語源をひも解きながらダイアレクトという単語そのものの起源、そして来歴を確認してみました。
これからもですね、引き続きダイアレクト方言の話題は取り上げていきたいと思いますので、チラッとこのダイアレクトの語源についてもですね、頭に入れておいていただければと思います。
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それからですね、このヘルディオでは数ヶ月来、関連過去回リンク共有プロジェクトという名前はギョーギョーしいんですけれども、大したことではないんですけれども、これをやっています。
何かと言いますと、このヘルディオの過去の回でですね、方言、例えば今日の話題で言いますと、方言について扱った回っていろいろあると思うんですね。
本来であればパーソナリティの私がちゃんと探し出してですね、これも一緒に合わせて聞いてください。
そうすると関連してきっと理解深まりますというようなものって本当はたくさんあると思うんですけれども。
音声ベースのボイシーは文章ベースのブログと違ってリンクを貼ったりするっていうのが難しいんですね。
やりにくいんですね。
私もいつ何を話したかっていうのは完全には管理できていないので、むしろよく聞いていただいているリスナーさんの方がいろいろと記憶してるんではないかということにですね、望みをかけまして。
リスナーさんの中でこれ関連する過去回思い出しましたよと番号わかってますよという場合があったらコメント欄にこの回関連会ですと述べつつですね番号を投げていただくと。
その過去放送会の番号だけでも結構です。
URLを付していただければベターですけれども番号だけでも結構です。
そんな形で皆さんの力を借りながらコメント欄を利用してリンクを張り巡らすとそういうプロジェクトと言いますかね狙いみたいなものです。
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もちろん皆さんが気づいた範囲内でということで構いませんのでよろしくお願いできればと思います。
それでは今日はこれで終わりたいと思います。
今日も皆さんにとって良い1日になりますようにほったりうちがお届けしました。
また明日。