1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #233 英語の歴史 from Radiotalk
2020-12-14 10:31

#233 英語の歴史 from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:01
始まりました、志賀十五の壺。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
さて、今回はタイトルにもございますように、英語の歴史をね、ちょっと見ていこうかなと思いますね。
というのも、お便りにちょっと関係があるっていうのもあって、英語の歴史見ていこうと思います。
ゆうげんさんから2通お便りいただきました。ありがとうございます。読み上げますね。1通目、質問にお答えいただきありがとうございます。
自分が無意識に話している言葉を見つめ直すのは面白いですねということで、これは日本語で主語が出てこないっていうのはまあどういうことなんだっていう話をしたトークですね。
そちらもぜひ聞いていただけたらと思います。
で、それと重ねてお便りをいただいて、どちらも差し入れと一緒にね、いただきました。ありがとうございます。
2通目、重ねてありがとうございました。関連トークも拝聴しました。そしてこの文章がここまで主語がなくても意味が通じる理由も理解できました。
トークの中で英語にもプロドロップ言語だった名残が化石的にあるとのことでしたが、
プロドロップ言語だったものが時代とともにそうでなくなったり、そうでないものがそうなったりもすることがあるのでしょうかというお便りです。
ゆうげんさんどうもありがとうございます。プロドロップ言語っていうのは主語が出てこなくていい言語、日本語みたいなようなものを言うんですよね。
で、確かにトークの中で英語の話をしたんですが、ちょっとね僕の言い方が悪いのもあって、
昔の英語は動詞に誰が主語なのかという認証変化をする言語だったんですよね。
そういう意味では現代英語とは多少違って、現代英語では認証変化っていうのは3認証単数現在のsしか残ってないですけど、
昔の英語はもっと細かに認証変化してたんですよね。という事実はあるんですが、
だからといって主語は出てこなくてよかったというわけではないみたいなんですよね。昔から英語はどうやら主語は省略できない言語だったようです。
なので、日本語の主語って必要なのかみたいなトークでお話したのは、
動詞の認証変化があれば誰がやってるかわかるんだから、主語は必要ない言語が多いんですが、
必ずしも全てのそういった言語で主語が出てこなくていいというわけではございません。昔の英語は
1認証、2認証、3認証と全て動詞の形が違うような言語でしたが、主語を表さないというタイプの言語ではなかったようです。
03:01
まずそちらを形成しておきますね。 英語の歴史っていうのもまあなかなか面白いもんですね。
時代区分としては 4つに分けられるんですよね。古いものから順に古英語っていうのが、
西暦だと450年から1100年ぐらいまで、その次に来るのが中英語というものが1100年から1500年、
近代英語っていうのが1500年から19世紀までの英語ですかね。
そして20世紀以降のものを現代英語と言ったりします。 ここのね近代英語と現代英語を分けるかどうかは人によるみたいですが、
3つないし4つの時代区分がございます。 今日は英語の歴史の中でもその動詞の認証変化があったかなり古い段階のものを
見ようと思うので、古英語をちょっと見ようと思うんですけど、それぞれの時代の英語もまあ面白いですね。
例えば中英語っていうのは、これはノルマンコンクエストっていうのがあって聞いたことありますかね。
ノルマン人がブリテン島にやってきて、その影響でフランス系の語彙がバーッと増えたんですよね。
その支配層のフランス系の言葉と、支配されている側の英語っていうような言語の住み分けみたいなのができて、
それは現代でも牛っていう単語は、食べる方はビーフで、飼っている方は飼うですよね。
であればビーフっていうのはフランス系で、支配している側、上層の言葉で、牛を飼っているような人々の仮想の言葉として飼うっていうのがあったってことなんですよね。
そういうのが現代まで残っていたりします。
あるいは近代英語っていうのも、なじみがある人はあるかなないかな。
シェイクスピアの言語とか、あるいはキンテイヤク聖書とかね、キングジェームズバージョンとか言ったりするんですけど、
僕はこのキングジェームズバージョンの聖書はちょっと読んだことがあるので、なじみはあるんですよね。
シェイクスピアって当然英文学でも重要な人物なんですが、言語学的な視点でも非常に重要な人物なんですよね。
この近代英語の時代に、英語の発音がガラッと変わって、今我々が知っている現代英語でスペリングと発音が全然違うっていうような原因になったような音変化が起こったんですよね。
それについては過去でトークでお話ししているので、リンク貼っておくので、これ聞き終わった後で構いませんから聞いてみてください。
今お話ししたのは中英語と近代英語で、今回は時代をさらに遡った古英語について見てみようということです。
06:01
古英語っていうのはね、かなり古典語的だったんですよ。ラテン語っぽかったみたいなね。ピンとこないかもしれませんが、例えば動詞で言うと、法、人称、数、時制によって動詞の形が変わってたんですよね。
法っていうのは直接法と仮定法っていうもので、あとは命令法もか。
現代英語ではこの法については動詞の形は特に変えることがないんですよね。せいぜい過去形にするとか、そういった形で残っています。
あとは人称と数についても動詞の形は現代英語ではいちいち変わりませんよね。
さっき言った三人称単数現在の時にのみ s がつくっていうね。たったそこだけ動詞の形が変わるんですけど、
古英語においては一人称、二人称、三人称、それぞれ動詞の形が変わっていました。
時制はね、現在と過去っていうのは現代英語と同じですね。
ということは古英語においては、誰が主語かっていうのは動詞を見ればわかったということですね。
このように複雑に変化したのは動詞だけではなくて、名詞の方もさまざまな変化をしていました。
日本語で言う誰々がみたいながとか、何々をのをとか、あるいは誰々のとか、誰々にみたいな。
こういったものは日本語では名詞にくっつけるだけでいいんですけど、古英語においては名詞の形それ自体が変化してたんですよね。
なので、名詞、動詞ともに古英語では変化がたくさんあったということになります。
で、こうなるとね、名詞を見れば主語なのか目的語なのかわかるし、動詞を見れば何が主語なのかわかるしっていうことで、
語順はね、現代英語に比べてかなり自由だったんですよね。
どういう順番で並べても主語でも目的語でもわかってたんですよ。
ただ、現代英語はもうそういうことはなくなっちゃってますね。
そういった名詞の変化も動詞の変化もかなり乏しいものになっているので、語順はかなり制限されたSVO語順となっています。
なので、英語の変化の方向としては、動詞の方で主語を表示していた言語からそういった変化がなくなって、
語順で主語あるいは目的語などを示す言語に変わっていったということですね。
ここからは未来の英語というか完全に僕の妄想ですけど、
さらに一周回って、現代英語が動詞の活用を持つ言語になる可能性もなくはないんですね。
09:04
例えば、彼が好きだっていう時に、I like himっていうのが、
このhimっていうのが動詞と結びついて、現代英語でもそういう言い方したりすると思いますけど、
I like himみたいになって、で、あたかもlikeとhimが一単語のように発音され始めて、
で、マイクのことが好きだっていう時に、現代英語だとI like Mikeですけど、
さっきのlike himが一単語でlike himみたいになって、
I like him Mikeとかいうようになる可能性はありますね。
つまりこれはlikeっていう動詞に対し、like himっていうのが目的語表示ってことですね。
これね、主語表示じゃなくて目的語表示として機能しているってことで、
新たな動詞の活用の形が出てくるかもしれません。
まあないでしょうけどね。
もし英語が文字を持たない言語で、こんなに世界中に広まってなく細々した言語だったら、
こういった変化もあり得たんじゃないかなと思います。
というわけで今回は英語の歴史を本当にざっくりお話ししました。
よろしかったら過去の英語の発音の方の変化も聞いていただけたらと思います。
ではまた次回お会いしましょう。
ごきげんよう。
10:31

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