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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
去る6月10日、NHK出版新書、英語史で読く英文法の謎、なぜ三単元のSをつけるのかが発売されました。
発売前増殺がかかりまして、今第2釣りが全国つつ裏裏の書店に並んでおります。大変ご好評いただいております。ありがとうございます。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ、英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は2026年9月16日水曜日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日の話題は今私が滞在しておりますアイルランド、ダブリンから話題をお届けします。
毎朝雨がひどくない限りですね、天気が良ければ大体私早朝ジョギングをしているんですね。
ダブリンを流れるリフィ川の岸にですね、ランニングルートというほどではないんですが、そこそこ走りやすい舗装された道があってですね、そこを走っているということなんですけれども、
いくつかの橋を横目に私川沿いに走っているんですね。その一つがですね、今日話題となるサミュエルベケットブリッジ、サミュエルベケットの橋、比較的これ新しい橋なんですけれどもね、
こちらを横目に毎朝走っているというところなんですね。これと関連づけて一つ話題をお届けしたいと思います。
サミュエルベケットブリッジ、ダブリンの早朝ジョギングでいつも眺めていたアイリッシュハープです。どうぞよろしくお願いいたします。
ダブリン、リフィ川の河口なんですけれども、こちらにですね、比較的近距離でたくさんの橋が架かっているんですね。
東西方向に流れて、西から東に流れているんですけれども、その北部と南部でですね、市街が開けておりますので、川幅も狭いんですね。
なので橋が架けやすいということで非常に多くの橋がリフィ川の下流ですね、最下流には架かっているんですが、そのうちの一つ、とりわけですね、一際一切を放つ橋があるんですよ。
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大変目立っていますね。こちらが今日の話題の主役であるサミュエルベケットブリッジというものなんですね。
この橋は2009年に完成したということで比較的新しい橋なんですね。
このリフィ川には非常に古い数百年の歴史を誇る橋もたくさんあるわけなんですが、これは新設された2009年の橋なんですよね。
形が非常に面白いといいますか、一つのアートとして、建築物としてですね、最初から計画された、デザインされたということなんですが、これあるものをかたどっているんですね。
アイルランドの国称にもなっております、ハープ、アイリッシュハープなんですね。
縦形の縦ごとなんですけれども、これを横倒ししたような形をしているんですね。
アイルランドの象徴としてのハープをかたどったというこのデザイン、衣装というのが素晴らしいんですね。
しかも大きいわけですよ。橋ですからね。
こちらですね、国民的なシンボルとなっており、衣装の大胆さにですね、思わず毎回見とれてしまうんですよね。
ちょうどそこは信号があってですね、ジョギングでも止まることが多いんですよ。
なので自然とですね、眺め入る時間がだいたい毎朝あるということなんですけれどもね。
さあ、この橋の名前の由来にもなっているというのが、アイルランドの有名な人物、サミュエル・ベケットですね。文人です。
1906年から1989年に生きた人で、ダブリン近郊のですね、フォックスロックという場所で生まれています。
ご存知の方も多いと思います。ノーベル文学賞を受賞したアイルランド出身の作家ということなんですね。
1969年にノーベル文学賞を取ってますね。代表作としては、五道を待ちながらですね。
こちら、現代はフランス語なんですよ。アナタンダン五道という1952年の作品で、いわゆる不条理演劇の傑作として知られていますね。
この人はですね、アイルランド生まれなんですけれども、人生の半ばから後半にかけてはフランス在住で、亡くなったのもフランスでだったと思うんですよね。
そしてフランス語でも書き、それをまた英語に移し変えたりですね、というような、自分の作品を自分で翻訳するというようなことを行っていたんですね。
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その過程で得た文体なんでしょうか、そぎ落とすように言葉を切り詰めていくという独特な文体なんですよね。
この二つの言語を行き来する中で獲得していったものなのかなというふうに思うわけなんですが、
ベケットはですね、いろいろな格言というか真言ですよね、残しておりまして、一つ有名なものとしてはですね、万年の三文作品、
1983年の作品なんですけれども、この冒頭に出てくる言葉で、一言で言うとですね、failbetter、もっとうまく失敗せよということですね。
これもう少し長いコンテクストで言いますとね、こんな感じなんです。
Ever tried, ever failed, no matter, try again,fail again, fail better。
やってみた、失敗した、それがどうした、また挑戦せよ、また失敗せよ、もっとうまく失敗せよ、というところでしょうかね。
今では最初に読み上げたこのfail betterという二語の部分だけが、ある意味一人歩きしてですね、自己啓発であるとかビジネスの場面でですね、
一つのステレオタイプとなってよく言及されるわけなんですが、元の文はですね、もう少しコンテクストがあったということなんですよね。
fail better、よりよく失敗しろ、失敗し続けろ、という感じですね。
fail again、というのもありますので。
味わいはあるんですけれども、この教訓と言いますか、真言ですね、あらゆる失敗に等しく当てはまるわけではないかなとは思ったりします。
つまり取り返しのつかないような大きな失敗を犯してしまうと、そう簡単にはですね、次の挑戦に向けて立ち上がれないものですよね。
ただ、やり直しの効くような小さな失敗ということであれば、これはですね、なかなか実践的、実用的な真言、格言なんではないかなとも思うんですよね。
そのまま生きた教訓になると思うんですよ。
失敗そのものを一日気にやんでいては先に進まない。成功するまで淡々と続けるんだと。
失敗が続いて、続くのが終わったらそれが成功ということだということですよね。
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実践する側にとってはですね、言うはやすしで、やっぱり行うというのはなかなか難しいと思うんですよね。
次の挑戦が本当に成功という形で実るのが、これ1週間後なのか、1ヶ月後なのかね、1年後なのか、それとも10年後なのか、これ分からないわけですよ、前もっては。
なので皆さんも何かに挑戦していて、いつ報われるか分からないという、この時間の長さ、つまりそれが確定しないまでの分からない時間の長さで不安になるということはよくある話なんですよね。
ノンマター、それがどうしたと、割り切れるだけの余裕はですね、見通しの経たない時間の前ではしばしば我慢を試されるということに結局なるわけですけれどもね。
思えばですね、アイルランド出身の作家はですね、こういう震源家が多いと思うんですよね。
ベケットもそうですけれども、あるいはガリバリオ号機のジョナサン・スウィフト、彼等は皮肉作家の代表画なわけですよね。
イギリス、アイルランドも含めてのこの当初国の文学には皮肉文学が溢れているんですよね。
ただその中でもですね、アイルランド人作家にこの傾向が強いようにも思いますね。
寸鉄、人を指す震源の名手が数多く輩出しているということなんですね。
先日立ち寄ったダブリン市内のお土産屋さんですよね。
お土産屋さんにですね、アイルランド出身の作家たちの震源をあしらった震源マグネットというのがあるんですよ。
要するに冷蔵庫に張るマグネットなんですが、そこに一言二言震源が書いてあるということなんですね。
今回のベケットのフェールベターのくだりもですね、確かあったと思います。
これ見ているとですね、一つ一つ手に取って読んじゃうんですよね。
ちょっと買ってしまおうかなと、冷蔵庫に張ろうかなと悩んでしまうことなんですが、種類が非常に多いんです。
ジェームズ・ジョイスもいますしね。
この種のものが一種のお土産というか売り物になっているというのも一つアイルランドという国の面白いところだなと思います。
今回はですね、サミュエル・ベケットの一節、とりわけフェールベター、これを皆さん一つ覚えておいていただければと思います。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
サミュエル・ベケット・ブリッジから着想を得てですね、ベケットの話、とりわけよく知られた震源の一つに注目してみました。
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皆さんこの言葉に何を思いますでしょうか。
さあ最後に絶賛発売中の新刊書なぜ三短元目撃マップ企画についてです。
全国のリアル書店でなぜ三短元の本を見つけましたら、町と書店の名前を添えて本が置いてありましたよと私にお知らせください。
Googleマップ上に私の方でピンを立てていきます。
狙いは日本地図をなぜ三短元で埋め尽くす、英語紙をお茶の間に広めていくというものです。
これまでにもたくさんの皆さんにご協力いただきまして、もう大分埋め尽くされています。
ただまだまだ密度濃く埋め尽くしていきたいと思っておりますので、ぜひご協力お願いいただければと思います。
また本書を独立された方におかれましては、各種のプラットフォームでぜひ本書のご感想もお寄せいただけますと幸いです。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように、英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日。