年度の違いと全国の貿易統計
この時間はズームアップ。毎週水曜日は九州経済です。 先日貿易統計が発表されましたので、今年度上半期九州と全国の比較をズームアップします。
エコノミストの鳥丸聡さんです。 鳥丸さん、おはようございます。 よろしくお願いします。
先週統計が発表されて、全国と九州の年度の上半期ですね。 4月から9月の貿易をちょっと振り返ってみたいと思うんですが、いきなりですけど竹田さんに質問です。
今日10月28日は年で言うと2026年で、年度で言っても2026年度ですと。 じゃあアメリカでは今日は何年度でしょうか?
2020… 全然閃いてないじゃないか。何のアーだったんだ。 2020…7年度。 7年度正解ですね。10月から新学期だからじゃないですか。 そうなんですよ。
学生に日治米の政府の予算額の増減を比較したレポートを書いてもらうと、多くの学生が今日日本とアメリカも同じだっていう判断するんですね。
10月1日からもう新年度になるっていうのがなくて、全然違った比較の仕方をしてしまうっていうのがあります。 だから国際比較するときは注意が必要で。
ちなみにイギリスっていうのは日本と一緒なんですけど、フランス、ドイツ、中国、韓国は年と会計年度が一緒なんですよね。 1月から12月。
日本の場合は国も都道府県も市町村も学校も4月一日スタートで、企業の事業年度っていうのはばらつきがあって、安川電機の場合だったら2月決算、三井ハイテク1月決算とかですね。
あと流通系は2月決算が多いんですけど、多くは4月一日スタート、3月31日決算っていうパターンが多いんですよね。
以前アメリカに行ったときに、日本は多くが4月一日スタートだっていう話をしたら、日本は社会主義国家かっていうふうに言われたことがあって。
アメリカの場合って州ごとに違うんですよ。さらに市町村ごとに会計年度が違う。州が連邦政府の予算を見て1月スタートで予算を組むので、うちの市は2ヶ月遅れて3月一日スタートにしているとかですね。
アメリカだなと思いましたけどね。日本では信じない。だからちょっといろんな海外の会計年度の財政のデータを見ると注意しなきゃいけないっていうことですけど、日本にいる限りは年度って言ったら4月スタートって
いうことで、今年度上半期って言ったら4月から9月っていうことになります。
貿易のお話なんですけども、まず全国からですが、全国の輸入額っていうのは前年同期費20%増えて66兆円と、輸出額は18%増えて63兆円ということです。輸入も輸出もともに年度上半期としては過去最高って
いうことなんですよね。
原油価格と輸入先の変化
要するにこれ何かって言ったら世界的にインフレが激しいっていうことでなるかと思います。全国の輸入の注目点っていうのは、昨年度上半期と比べて原油の輸入数量がどの程度減少して、原油の輸入金額がどの程度増えた
のかっていうことなんですよね。
原油の輸入数量っていうのは21%減ってるんですけれども、輸入金額は26%増えましたと。つまり原油の単価が昨年は1リッター68円だったのが、今年度は109円に6割上昇しているっていう状況ですね。
原油に占めるアメリカの割合っていうのは、去年はたった4%だったんですけれども、今年度上半期は30%へと増えています。一方で中東の公正費は去年は93%占めていたのが、今年度上半期は65%へと低下している
と。
九州の原油輸入とエネルギー分散
九州の貿易どんな風なのかっていうと、輸出額が12%増えて、輸入も14%増えて、好調を持続しているわけですね。相変わらずの貿易黒字っていうことで。
ざっくりとこの好調の理由を言えば、輸出が増えているのはもう円安だからっていうので、かなり説明ができて、昨年度上半期のドル円レートって、6ヶ月間の単純平均で146円なんですね。
今年度は159円っていうことになっていて、13円も円安に触れた影響っていうのがやっぱり輸出にかなり効いているかなと。一方の輸入が増えているのは原油価格が全国同様、リッター68円から108円へと高騰して
いるからで、
九州の中東からの輸入額って32%減って、アメリカからの輸入額は8倍近くに増えています。ただ非常に不思議なのが、中東からの原油の輸入は激減してるんですけど、月ごとの水位を見てみると、4月が前年比100%
減少、要するにゼロになったっていうことですね。
5月が8割の減少で、6月が4割減少で、7月はなんと3割増えたんです。去年より。8月は再び2割減と落ち込んだんですけど、先月9月は去年の9月に比べて6割増えてるんですよね。中東からの原油の輸入が。
中東の中でもどこが増えてるんだろうと思ったらUAE。アラブ首長国連邦。UAEからなんで輸入が増えてるんだって理由を探したらですね、日本の大手の石油開発企業のインペックスっていうところがUAEに油田の権
益を持っているっていうのが聞いているみたいですね。
それに加えてUAEは今年5月にオペック石油輸出国機構を脱退して、それでも原油を増産するんだっていう風に舵を切ったっていうことも影響しているかと思います。
その結果ですね、九州の原油輸入先っていうのは、去年は中東が92%、アメリカ5%。ほぼ中東一辺島だったんですけど、今年度上半期は中東のシェアが59%、アメリカのシェアが36%。
これ見ると一応原油を輸入するリスク分散っていうのはかなり進んだなと言えなくもないんですけど、中東とアメリカで95%占めているのに変わりはないんですよね。
ガソリン価格が高騰しているアメリカの輸出が今後もずっと続くか不透明ですし、UAEからの輸入が細ることがないとも言い切れないので、もっと原油輸入先の分散化に努める必要があるんじゃないかと思うのと同時に
ですね、
何と言っても国内で再生可能エネルギーを前倒しで進めて、エネルギーの持久率アップっていうのに全力を尽くすべきなんじゃないかなって、政府はこの辺り一生懸命やるべきじゃないかなって思うんですけどね。
九州産の柿輸出とタイ市場
そんなことをデータ入力していたらですね、今週月曜日10月26日が柿の日、フルーツの果物の柿、これ2005年の10月26日に全国果樹研究連合会っていうところが定めたらしいんですけど、
131年前の10月26日にマサオカシキがこれを食べていたところ法隆寺の鐘が鳴ったっていう。その日でちょっと九州からの貿易調べてみたら、柿の輸出ってコロナ前の2019年がピークでその後20年ガクンと落
ちたんですけど、その後またちょっと復活してきていて、
高水準横ばいで推しています。で驚いたのは輸出先の第1位がですね、先週サツマイモの輸出先1位がタイだっていう話をしたんですけれども、実はこの柿の文字税関からの輸出先第1位もタイということになって
います。
柿の輸出って来月11月と12月ここがピークを迎えますから、それがどんな風に推移するのかっていうところを注目していきたいと。油の話より柿の話の方が楽しいっていう。
福岡ってそういう意味では九州全体もそうですけど、フルーツいっぱいありますからね。柿に切れ目がないぐらいたくさんいろいろありますもんね。
インバウンドで来られた方々がタイに帰ってからも九州の柿食いたいっていうことだと思いますからね。
これがまた広がっていくといいなと思います。鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
今日スーツでしたけど何かあるんですか?
今日ちょっといろいろあるんですけど。
すいません。出張先お忙しいのかありがとうございました。
水曜日のズームアップはエコノミストの鳥丸さとしさんでした。