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5月の貿易統計
2026-06-24 13:03

5月の貿易統計

農業、漁業、林業、工業、物流、サービス、貿易、交通など、さまざまなテーマで九州経済の今を、エコノミスト・鳥丸聡が解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

5月の貿易統計によると、九州からの原油輸入量は大幅に減少しましたが、輸入価格の上昇と円安により、金額の減少率は数量ほどではありませんでした。一方、自動車輸出は数量・金額ともに増加しました。特に注目すべきは、ドレッシングの輸出が急増しており、博多港が全国シェアの約4割を占め、輸出額で日本一となっています。これは、地理的優位性、日本食ブーム、そして地元の製造業の輸出強化によるものです。しかし、輸出先の偏りやパッケージコストの上昇といった課題も存在します。

5月の貿易統計の概要と注目点
この時間はZoom Up。毎週水曜日は九州経済です。 先日、5月の貿易統計が発表されまして、面白い統計が出たということなので、Zoom Upしていきましょう。
エコノミストの鳥丸聡さんです。 鳥丸さん、おはようございます。 おはようございます。よろしくお願いします。
先週、5月の九州貿易統計が発表されたんですけど、注目の原油の輸入っていうのは、数量で88%減少していて、
7月は99%減少だったんですけれども、金額では83%減少しています。数量の減少分ほど金額が減少していない理由っていうのは、
輸入原油価格が去年の5月はリッターあたり69円で輸入してたんですけど、今年の5月はリッター94円へと上昇したのと、もう一つは為替相場が1年前1ドル145円でしたので、
それが今年5月は158円へと円安に触れたからっていうのがあります。もう一方、懸念されていた九州からの自動車の輸出っていうのは、台数が4%増えて金額は23%増えたっていうことなんですね。
台数の増加率より金額の増加率の方が高くなっている理由っていうのは、去年はトランプ関税分をメーカー本社がディスカウントしてくれていたことと、今年の為替相場が一段と円安に触れているからということで、
とにかく今の貿易統計っていうのは、去年のトランプ関税と今年の中東紛争と、あと13円も円安に触れていることがもう入り乱れてしまってて、データが荒れて全体像を把握しにくいんですね。
こういう時こそ個別の輸出品目の中に、もしかするとトランプ関税にも中東紛争にも影響されずに、円安を味方につけてコツコツと輸出を増やし続けている品目がないかっていうのが気になるわけですね。
ドレッシング輸出の急増とその背景
それに答えてくれるかのように、文字税関は不定期ですけれども、年に3回個別品目の貿易特集記事っていうのをホームページに掲載しています。
今までもいろんな面白いのがイチゴとかサツマイモとかブリとかビールとか、個別の輸出品目取り上げて、それを長期的にどんなふうに推移しているのかっていうのを紹介していますので、地域経済の研究者には貴重な資料になっています。
先週発表された5月の貿易統計と同時に公表された特集記事がドレッシングの輸出っていうことなんですね。
ピエトロをはじめとするドレッシングメーカーや食品の輸出商社は、ドレッシングの輸出が増えていることに気づいていたんでしょうけれども、私はもう完全ノーマークでした。
なぜかというと、ドレッシングっていう分類の統計番号が設けられたのは割と最近のことで、2017年からのことです。
貿易統計サイトで検索できることさえ知りませんでした。
やっぱり貿易実務に携わっておられる税関職員だからこそ、これの輸出が増えているなっていうのに気づける。
日知な輸出情報ということになります。
この細かい統計が取れるようになった2017年時点で、全国のドレッシングの輸出額はわずか17億円。
その時の文字税関、文字税関と言ってもほぼ100%博多港なんですけれども、博多港からの輸出額はわずか3000万円というですね。
全国シェア2%に過ぎませんでした。
横浜港40%とか、神戸や東京港が20%前後と、博多港の割合ビビタルものだったんですね。
その後、2017年以降、ドレッシングの輸出はどんどん増え続けて、
昨年の全国の輸出額は48億円。
8年間で2.8倍に増えています。
このドレッシングの輸出が増えた理由っていうのは2つあって、
一つはですね、日本産のドレッシングの特徴っていうのは、
皆さんご自宅の冷蔵庫を開けてみると明らかになりますけれども、
フレンチとかイタリアンとかシーザーサラダとかノンオイルとかタルタルソースフルとかですね。
いろいろありますよね。
足したような品揃えに特徴があって、
これがインバウンドが増えたことによって認知度が高まって、
帰国後の需要につながっているっていうのが一つです。
もう一つはですね、海外で日本食レストラン増えてるわけですけれども、
そこに向けたB2B、業務用の需要、それが高まっているからと。
対個人と対ビジネスで両方で輸出が増えていっているっていうことですね。
博多港のドレッシング輸出における躍進
そんな理由で全国の輸出額が8年間で2.8倍に増えてるんですけれども、
博多港からの輸出額は2017年3000万円だったのが、
2025年、昨年は18億7000万円です。
ずいぶん伸びたんですね。
58倍に増えています。
結果、日本のドレッシング輸出港第1位はいつの間にか博多港で、
全国シェアは4割弱へと高まっています。
もう4年連続博多港、日本一です、ドレッシング輸出で。
今年1月から4月の累計をとってみると、
前年同期比で37%増えていて、
全国は27%しか増えていませんから、
10%ポイント上回って推移していて、
今年も多分日本一だろうというふうに思うんですよね。
博多港からのドレッシング輸出増加の要因
博多港からのこのドレッシングの輸出っていうのが、
増えた理由っていうのは2つあります。
ドレッシングの輸出先っていうのは、
これは全国も博多港もそうなんですけど、
1位台湾、2位中国、3位韓国ですから、
近い。
近いっていうことで地理的優位性があるっていうことですよね。
しかもこの台湾、中国、韓国っていうのは、
いずれもトランプ関税とか、
中東紛争のダイレクトな影響は受けない地域ということになります。
それともう一つは、福岡県とか佐賀県に立地している、
ドレッシングの製造工場が、
輸出に力を入れるようになったからっていうことですね。
国内の市場だけだと人口減少で市場が限られてきますので、
輸出を増やすっていうことですね。
福岡県でドレッシングといえばピエトロっていうことになって、
佐賀県はキューピーのトス工場があって、
こういった大企業が輸出に力を入れるようになったのがやっぱり大きいかなと思うんですよね。
ピエトロがアジアへのドレッシング輸出を始めたのを遡って調べてみたら、
13年前の2013年から少しずつアジアに輸出をするようになっていて、
アメリカはもっと前から現地法人を作って、それでやってるんですけれども、
アジアは13年前からです。
ピエトロの決算説明資料を見てみると、
来年3月期の事業計画を見たところ、
全社の売上高は2.9%増えますよっていうふうに見通しているんですけど、
海外事業、輸出は67%増を計画していて、
説明資料の中には健康志向、日本食ブームを追い風に、
事業拡大を目指すというふうに、投資家の方々には説明しているみたいですね。
博多港からのドレッシング輸出っていうのは絶好調なんですけど、
ドレッシング輸出の課題と今後の展望
課題もあります。
輸出先1位から3位の台湾、中国、韓国3カ国で、
輸出額の92%を占めていますので、
知性額上のリスクがないわけではないっていうことですよね。
全国のドレッシングの輸出先を見てみると、
意外とオーストラリア6%、ドイツとフィリピン4%とか、
カナダが3%、オランダ2%とかですね。
世界50カ国に分散輸出しているんですよね。
ロットの少ない地域への輸出っていうのは採算取りにくいんですけれども、
他の吸収さんの食品と抱き合わせで輸出すると、
コストある程度吸収できるかもしれないっていうので、
そのあたりが今後の課題と。
もう一つ、ドレッシングのパッケージを思い浮かべると、
オシャレなんですけれども、
どう考えても原油由来の容器とラベルで構成されていますから、
このあたりのコスト増を輸出価格に添加しても通用するだけの
ブランド力を身につけるっていうのがもう一つの課題ということかと思います。
ドレッシングの輸出日本一の博多港っていうのは
フードアイランド吸収の懐の深さを示していて、
私たちもっと誇りにしたい分野です。
自然災害への懸念
サラダにちょっとかけて食べる。
だけど夏野菜がいよいよ旬を迎えるという時に、
この戦場降水帯と台風でですね、
そっちの被害の方が、ドレッシング大丈夫でも
肝心のサラダの方が揃わないというふうになったら
シャレになりませんので、
ちょっとそれが、きょう明日心配だなというふうにですね。
はい。
鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。
水曜日はエコノミストの鳥丸さとしさんでした。
13:03

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