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この時間は、Zoom Up。毎週水曜日は、九州経済です。
長崎県立大学教授の大塚智一さんです。
鳥丸さん、おはようございます。
今日は、どんな話題でしょうか。
先週末に、9月の貿易統計が発表されました。
結果を見ると、全国と九州が真逆の動きを示していたので、
それを見たいと思います。
全国の輸出額は、10ヶ月ぶりのマイナスです。
それに対して九州の輸出額は、29ヶ月連続プラスで、
9月としては過去最高ということです。
輸入額については、全国は6ヶ月連続プラス。
九州の輸入額は2ヶ月連続マイナス。
結果は貿易収支、赤字か黒字かっていうことなんですが、
全国が3ヶ月連続の赤字。
九州は8ヶ月連続の黒字。
真逆となった最大の理由は何かっていうことなんですが、
1年前よりちょっとだけ円高になってますので、
為替相場じゃないかなっていうのも考えるんですけど、
為替相場って全国も九州も一緒ですから、
要因とはならないだろうと。
そこで公正費が大きい収積回路、半導体ですね。
輸出額を見ると全国は19%増えていて、
九州はさらに上を行く32%増えています。
これが相当効いているっていう感じで、
TSMCの本格生産は来月からですけれども、
すでに全国を大きく上回る増加率になっています。
収穫回路の輸出の数量、何個輸出されたかっていうのを見てみると、
全国は1割減ってるんですね、1年前より。
九州っていうのは一応プラスではあるんですけど、
6%しか増えていないと。
微増って感じですか。
微増ですよね。金額は32%増えてるのに比べると。
ということは何かっていうと、
付加価値の高い電子部品の生産が増えて、
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単価が上昇したっていうことになるんじゃないかと思うんですね。
九州経済産業局は、九州の8月の収穫回路の生産金額が、
昭和60年1月以降、単月としては過去最高になったと発表しています。
ですから九州の貿易黒字っていうのは、
為替相場要因でもなく、輸出数量要因でもなくて、
理想的な交付価値化要因によるっていうふうに、
位置づけられるんじゃないかなっていう気がします。
ですからTSMCが来月から本格生産し始めると、
一段と貿易黒字っていうのが増えそうですね。
九州っていうのも全国の統計の中の一部分ですから、
九州対九州以外の全国をやると、もっと格差が開いていく感じになると思います。
一方、輸入については、九州が2ヶ月連続マイナスとなっている最大の理由は、
原油価格が落ち着いているからだろうと思って、
9月の輸入品目を眺めていたら、確かに原油は3割減っているんですけれども、
その中で縦に見ていたときに、
唯一輸入金額が前年同月比で倍増している品目が一つだけあったんですね。
ある加工食品になっていく原料なんですけれども、
九州で最大の輸入工はもちろん博多工で、
輸入元は第1位がアメリカが7割、
2位がブラジルで2割、
3位がカナダで1割。
大豆ですね、その国を聞くと。
単月のデータですから、
この手の農作物というのは、
天候変動、気候変動の影響を大きく受けたり、
前月届く予定だったのが後ろの方にずれたとか、いろいろあるので、
1月から8月までで慣らしてみると、
一応増えてて3%程度は増えてるんですよね。
ただ、昨年の博多工の輸入額を調べてみると、
大豆は160億円輸入していて、
全国シェアは6%程度に過ぎないんですけれども、
コロナ前は100億円以下ですから、
確実に大豆の輸入額って増えてるんですよね。
輸入大豆の3分の2っていうのは、
油料用で食用油に加工されることになるんですが、
残りの3分の1は食品に加工されています。
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大豆が食品として扱われている加工品って思いつくのは、
豆腐、納豆、味噌、醤油っていう4つになるかと思うんですけども、
足元10年間の世界的な和食ブームで、
もしかすると、これら4品目の輸出も増えてるんじゃないかと思って、
また輸出データに戻って、細かいデータを見てみました。
どうでした?
2016年までは、納豆と豆腐っていうのの貿易額は、
その他っていう項目に分類されていて出てこないので、
単一品目に格上げされたのは2017年以降ですから、
2017年と昨年のデータを比較してみました。
4品目ともに、九州からの輸出は圧倒的に博多港が多いので、
全国に占める博多港のデータを拾ってみたんです。
一つ目が味噌。博多港の輸出全国シェアって、
実はコンマ数パーセント。1パーセントにも満たないんですが、
足元6年間の輸出額の増加率は33パーセント。
結構増えてて、博多港から1位、香港、2位、台湾っていったところに輸出されています。
次に醤油を調べてみると、博多港の輸出シェアって、
味噌よりもは高いんですけど3パーセント、全国シェアは。
足元6年間の輸出額増加率は約5割っていうことですね。
博多港からは1位、韓国、2位、中国へ輸出されている。
三つ目が納豆なんですけど、納豆輸出されて、
外国人も食べるのかという感じですが。
無用あるんですかね。
あります。博多港の輸出シェアは、味噌醤油よりやや高い4パーセントで、
6年間の増加率って139パーセントですから、
ほぼ6年間で2.4倍の規模に納豆の輸出が増えています。
輸出先1位、香港、2位が台湾。
そういえば台湾に行ったときに納豆が売ってたっていう記録があるんですよね。
4つ目が豆腐なんですけど、博多港の輸出シェア、
味噌醤油、納豆よりうんと高くて11パーセント、全国シェア。
6年間の増加率は60パーセント。
博多港からの輸出1位は香港、2位が韓国。
こう見てくると、九州が得意とする輸出大豆加工食品No.1は豆腐っていうことになります。
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鮮度を要求される豆腐の輸出が増えているっていうことなんですけど、
理由の一つは、技術革新によって保存料を使わずに長期保存可能な豆腐が製造されるようになったことが聞いているということみたいです。
ユネスコの無形文化遺産に和食っていうのが登録されたのが2013年12月なんですね。
まもなく11年目を迎えるんですけれども、
大豆加工食品を含む和食文化っていうのが世界的にも注目を浴びているんだっていうのが貿易統計からも見てとれて、
今後は国産大豆って言ったら1位、2位が佐賀県、4位が福岡県、6位が熊本県ってことになってますけど、
国産大豆を原料とする味噌醤油納豆豆腐っていった加工品が和食文化を彩る食品として輸出する体制整備っていうのが求められるかと思うんですよね。
ただ国の方では食料農業の基本計画っていうのが今年度中に改定されるんですけど、
話題になっているのはもちろん必要なんですが、自給率のアップだとかスマート農業の推進だとか経営規模の拡大っていう、
生産サイドを良くしていきましょうっていうことばかり言ってて、
肝心の作ったものは売っていかなきゃいけませんので、販路開拓を同時に進めるっていうですね、
和食文化の輸出っていうところを真剣に考えないと、
生産だけ増やすと、デフレに逆もで価格破壊してしまいますので、
そのあたりを生産面と販路開拓っていうのを同時並行的に進めたいかなっていうのが、
総選挙でもほとんど話題にならないっていうところがちょっと残念なっていう感じ。
たしかにですね。本当ですね。
わかりました。鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ、長崎県立大学教授鳥丸さとしさんでした。
数学教師芸人の高田先生だよーん。
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