#30-2 動物ことわざ大改造! 種差別フリーな言葉を目指してー猫の手じゃなくて何借りる?
今回は、前回の種差別的言語についての学びを受けて、ことわざ言い換えにチャレンジしました!ことわざには動物が登場するものも多いですが、動物をモノのように扱ったり、軽んじてしまう表現もあります。 「猫の手も借りたい」「獲らぬ狸の皮算用」はどうアップデートされるのか…、必聴です!言い換え結果はブログとしても公開しています。こちらも合わせてお楽しみください! https://animotethics.com/blogs/update-animal-proverbs---ことは「一石二鳥」から始まった/「豚に真珠」→「囲碁に...」/「価値がわからない」のではなく「必要がない」/「捕らぬ狸の皮算用」→「書かぬ作家の...」/「釣った魚に餌はやらぬ」→「買った青菜...」/ベジタリアン的ことわざ/「漁夫の利」→「○○の利」/言い換え博士誕生/「猫の手も借りたい」→「...も借りたい」/反健常者中心主義との重なり/意外とできた!/ことわざ言い換え楽しいよ/ことわざでヴィーガン傲慢問題を解消/スタンプ作りたい
#30-1 「ビーフ」「豚に真珠」「犠牲者」…、日常に溶け込む種差別的言語とは?ー 何が問題で、どう向き合うべきか
今回は「種差別的言語」について考えました実は食や衣服などの消費行動だけでなく、私たちの使う言葉にも種差別は表れています。性差別的言語についての研究や、種差別的な言葉/反種差別的な言葉に対する反応についての研究をもとに、種差別的な言語表現と、その言い換えについて話しました。参考文献ブログ ボール置き場「種差別的言語をやめよう」https://mtboru.hatenablog.com/entry/2021/10/18/184329PETA AUSTRALIA. Derogatory Definitions and Speciesist Slurs – Language Matters! https://www.peta.org.au/living/speciesist-language/Kunst, J. R., & Hohle, S. M. (2016). Meat eaters by dissociation: How we present, prepare and talk about meat increases willingness to eat meat by reducing empathy and disgust. Appetite, 105, 758-774.(レストランのメニュー表で豚肉のことを"pork"と表記するか"pig"と表記するか、またその肉の入手経路について"harvested"と表記するか"killed"や"slaughtered"と表記するか、などが肉食意欲に影響を与える実験の研究)Menegatti, M., & Rubini, M. (2017). Gender bias and sexism in language. In Oxford research encyclopedia of communication.(性差別的言語に関する総説的論文)Bem, S. L., & Bem, D. J. (1973). Does sex‐biased job advertising “aid and abet” sex discrimination? 1. Journal of Applied Social Psychology, 3(1), 6-18.(仕事の応募で代名詞を変えたり一方の性にアピールするような文章にすると応募者数が変化する実験の研究)Leach, S., & Dhont, K. (2023). Non-speciesist language conveys moral commitments to animals and evokes do-gooder derogation. Psychology of Human-Animal Intergroup Relations, 2, 1-24.(非種差別言語を使ってると傲慢と思われるという実験の研究)
#25 できる主義に立ち向かう、複雑さを受け入れる... ー 健常者中心主義と人間中心主義
今回は『荷を引く獣たち』という本をヒントにして、「健常者中心主義」と「人間中心主義」「種差別」について4人で話し合いました。 動物倫理を学ぶときのモヤモヤから、ヴィーガンとして生活するうえで内面化してしまいやすい「できる主義」など、話はいろんな方向に...。むずかしいね、むずかしいねと言いながら話し合えることに希望を感じるような、そんな時間でした✨🌱ご意見・ご感想は@animotethicsをメンションの上、"#なんでも倫理"を付けてご投稿ください。 ぜひ、ASの投稿のシェアもよろしくお願いいたします。 参考文献:スナウラ・テイラー (2020)『荷を引く獣たち ―― 動物の解放と障害者の解放』(今津有梨訳)洛北出版—動物倫理のテキストを読んだときのモヤモヤ/言葉に現れる健常者中心主義と種差別の重なり/自分の動物性を認めながら非人間化に抗うことの難しさ/結論を得るために複雑さは削ぎ落とされる/ヴィーガンとして生きるために理論武装したはずだけれど/「できる主義」社会でヴィーガンを拡めるために強さをアピールしなきゃいけないジレンマ/立場を表明すると求められやすい一貫性/企業が雑に「ヴィーガン」を使うことへのモヤモヤ/個人の力を過信する「できる主義」/孤立させられる社会で連帯って難しくない?/人間はそんな簡単にバラバラにされない/できすぎると何かがおかしくなる!?/なんか良い気持ちになりました