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経営者と投資家の違いを考える
2020-06-19 16:55

経営者と投資家の違いを考える

「スタートアップ実践放談シニフィ談」
この番組ではスタートアップや上場企業の経営にまつわる、やや玄人好みのテーマについて、シニフィアンの小林、村上、朝倉の3名が解説、考えをお届けします。

「スタートアップ」と言うと、一般的には急成長する未上場企業のことをイメージすることが多いと思います。一方で私たちは、スタートアップのことを世の中に新しい産業を創出する原動力だと考えています。
未来を生きる世代のために、スタートアップを通じていかにして新しい産業を生み出すか。こうした命題を通じて、スタートアップに関わる方々へのヒントを提供できればと考えています。

お話しした内容は加筆修正を加えて、随時以下のホームページにも掲載しています。

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Signifiant(コーポレートサイト)
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スタートアップ実践砲弾、シニフィ弾。この番組では、シニフィアンの3名、小林、村上、そして私は桜が、スタートアップや上場企業の経営にまつわる、少しクロート好みなテーマについてお話しします。
はい、今日はですね、経営者、主にスタートアップであれ、上場企業であれ、企業の経営に直接執行に関わる経営者と投資家の違い、
あるいは共通点といったところについてお話をしたいと思います。よく、よりスタートアップの方が注目されがちなのかもしれないんですけれども、
経営者と投資家ですね、ある種同じ方向を向いている点もありつつ、とはいえ役割の違いということもあって、確実に違う役割を持っているというところもあるわけで、
ここの違いをまず話してみたいかなというふうに思います。最初に言っておくと、我々シニフィアンという会社は、
まずザ・ファンドというグロースキャピタルを通じて、未上場企業に対する投資を行っていますし、また同時に上場株への投資も行っていますので、
そういった立場でいうと、いわば投資家の立ち位置になります。なので、これある種、投資家のポジショントークでもあるわけなんですけれども、
我々から見たときの、その経営者と投資家の違いといったものを改めて整理してみたいかなと思います。
そういう意味では、大きくは会社が成長したときに双方がリターンを得られるという意味では、
今言ったレベル間でいうと、両方とも目線は絶対同じはずで、会社に伸びてほしいと思っているはずなんですが、
違う点が現れるとすると、リスクの取り方かなと思っていて、これがなぜリスクの取り方が違うのかというと、
多分、一社しか、一社一社のみにコミットする企業家、経営者という立場と、
複数の会社をポートポリオとして持つ投資家ということで、基本的にリスクの取り方が大きく変わるという面は現れることはありますよね。
そういう意味で言うと、人的資本というところと金融資本という捉え方で言うと、
スタートアップの企業家の場合は、往々にして金融的な資本もほぼほぼフルベットしているし、
また自分の人的資本、キャリアも全て自分の会社にフルベットしている。
対して投資家の方というのは、投資というのが一社ということはまず持っていないので、
金融的な資本というものも複数の会社に貼っているし、また自分自身の人的資本というのも特定の会社にベッダリ貼っているわけではない。
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自分たちのファンドの運用、ファンドしている方であればファンドの運用という点はあるでしょうけれども、そういった違いは明確になりますね。
村上ですけど、さっき小林さんが言ったポートフォリオと一つのフルコミットというところの違いは確かにあるんですけど、
私は個人的にはポートフォリオであっても、一個のインパクトってやっぱりそれは大きいと思っているので、
よりさっき朝倉さんが言ったような、結局逃れられないぐらいコミットしているかどうかというところのコミットでは、
要は従業員も抱えて、時間も全部コミットしていて、もう辞められない。
この会社を辞めるときは潰れるときだぐらいになっている人って潰れたら資金的にも困る。
これぐらい束縛されていてしょってしまっている状態?従業員の顔も見えて。
こういう人たちでやっぱり逃れられないので、フルコミット度が高いと思うんですね。
一方でほとんど従業員もいなくて、もうなんかエグジットすればいいですって言うとライトになるので、
そこはちょっとノーターあるし、投資家にとってもポートフォールが多くなれば多くなるほど当然ノーターが出るというのはイエスなんですけど、
やっぱり一番の違いってやっぱりしょい方の違いがやっぱりリスクの取り方の違いの一番効いている部分かなと個人的には感じていますね。
そういう意味で言うと、100%自分自身の会社にコミットしなければならないという点においては、
ある種の投資家、それは未上場株に対するベンチャーキャピタリストであれ、あるいは上場企業に投資をしている機関投資家、個人投資家もそうですけれども個人投資家であれ、
投資家っていうのはその経営者に対するリスペクトを持ってしっかりできる部分なのかなというふうに思います。
もう一つさらにですね、より分かりやすく経済的な面においてコンフィットが生じるところ、コントラストが生じるところっていうのを挙げると、
これやっぱりまたスタートアップの投資を想像するのがイメージするのが分かりやすいですけれども、
エントリーの時点、投資家がその会社に出資をしてエントリーする時点と、その株式を売却してエグジットする時点っていうのは基本的にコンフィットが発生する状況なのかなというふうに思います。
これよく言うのはあれですよね、パイのパイそのものを大きくしていくって話が会社を伸ばしていくって話だとすると、
パイの切り分け方っていうのはこれ3箇所の間でどっちが多く取ったらどっちが少なくなるみたいな話になるので、
この切り分け方の話になる時っていうのは大いにコンフリクトが発生しやすいってことですよね。
そういう意味だと私もう一個違う視点をちょっとあえてぶつけておくと、
特にエントリーの時っていうのは既存株主と新規の株主の間でよりコンフリクトが発生するので、
その時の経営者って既存株主もしくは既存株主を代表した会社の責任者という立場なので、
よりコンフリクトが明確なんだと思うんですよね。
逆に我々が既存株主で新規を入れる時は既存株主として次のラウンドを設計する時で目線が揃うわけなので、
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基本的にやっぱり新規と既存の株主間でのまさに小林さんが言った、
パイの切り分けだからこそ起こる対立、これを見て経営者と株主の対立っていうのはちょっとうまく切り分けで整理したほうがいいかなというのはちょっと思いますね。
端的に言うと投資条件がどうかという話ですね、エントリーの話は。
エグジットの話っていうのは当然その投資家の場合、自分たちが投資しておける機関だとか、
あるいは株式の設計、普通株なのか優先株なのか、持っている株式の種類によってエグジットにおけるインセンティブが異なってしまう、こういったこともあるのかなと思います。
今、例えば投資機関という話をしましたけれども、
例えば投資機関が限界が迫っているようなファンドであれば、何が何でもエグジット会社側に上場なのか、あるいはM&Aによる売却なのかによって現金化してほしいというような、そういったインセンティブ、そういった
気持ちを持つこともあるでしょうし、
また例えば、経営メンバーというのが元々の企業家、経営メンバーは普通株式を持っていて、後から入った投資家が優先株で、例えば残余財産がより高くつくような優先配当されるような優先株の設計の場合であれば、
バリエーション次第によっては、上場できる水準でも売却してもらった方がいい、そういった構造が生じることもあるでしょう。これも確かに経済的なコンフィは生じがちな場面ですよね。
そういった可能性も踏まえて、まずもってエントリーの時点で、お互い後々こういう状況になったらどうなるんだろうということを想像しながら、後々揉めないような条件設定をお互い歩み寄りながらやっていくことが一
つポイントなのかなと思います。
ここまでですね、そうですね、より業者の利害が対比率しやすい場面を挙げましたけれども、逆に立場が違うからこそ補完的な関係になれる状況というのもありますよね。
まさにそうですね。まずガイドラインとしてあるのは、明確に言えるのは会社の成長、株主価値の向上というのは経営者にとっても株主にとっても明確に方向性が揃っていることなので、ここにおいては必ず協力関係にな
りますし、同じレベルで、まさに同じ経営のレベルで議論ができるはずだし、した方がいいということですよね。
そのときに中にいる経営者と外にいる株主というところが、違う視点でその意思欠点に対して負荷価値が出せる可能性というのは大いにあるというのがまず全体感ですよね。
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特に投資家側の視点と企業家側の視点が違っているがゆえに、よりマーケットだったり競争環境を複層的に見える、補完的に見える、そういう側面はあると思うので、企業家は自分のところにどうしても寄りがちなところ
がある中で、より広い視点で客観的に競争環境、事業環境を捉えられる、この投資家の視点というのは長い目で見ると非常にポジティブなミックスになるのかなというふうに思います。
よくスタートアップに投資をしているベンチャーキャピタリストの人たちとお話をしていても、結局経営者と投資家は違うし、経営者ほど会社のことは分かりませんよとおっしゃることが多いですよね。
これはこれである種非常に経営者に対するリスペクトだと思いますし、また謙遜した態度だなというふうに思うんですけれども、もちろんオペレーションのことは経営者以上に分かることは外部の人間が分かることはまず
ないんだけれども、
ただ同時に投資家の観点でその会社基点ではなく、マーケット全体から見たときのこの会社の立ち位置というのは位置づけというのはどうなっているかというより外部に目を向けた広い視野を持ちがちで、それはひょっと
したら先ほどの小林さんの言葉で言うと会議をより大きくするというところにおいて互いに補完し合える機能観点なんじゃないかなというふうには思います。
そうですよね。例えばわかりやすくボトムアップ的に経営者が見がちだとすると、うちのこういう競争力があるからこういうふうに成長できて、こういうふうに大きなタム事業を作っていけるんだという、そういう思想に中
にいるとなりがちで、逆に外を見ている人からすると世の中これだけも競争があって、こんなに技術進歩が激しい中で勝ち抜くのはそうそう簡単ではないと。
なぜこのあなたの授業が勝ち抜くと残れるんですかという視点で、よりトップダウン的に見たアプローチというのをお互いに補完して戦わせることによって、本当の戦略の変更、価値筋の議論というのが経営者と株主という
立場だからこそできることによって、より本当の意味で株主価値を高めていくような戦略エクセキューションの議論ができるということは一ついい例としてありますよね。
ここまでどちらかというと経営者と投資家の違いという観点に焦点を当ててお話をしましたけれども、ただ僕は自分自身、昔ミクシーという会社の経営をしていて、今シニフィアンという会社でファンド運営に携わって
いて、逆に思うのが似た点というか共通点も多々あるんじゃないかなということですね。
それは先ほどあったようなパイを大きくしていくこと、これも一つあることではあるんだけども、思うのは何かというと会社経営って組織が大きくなっていけばなるほど、どんどんどんどんより自分たちのリソースをどう
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やって最適配分していくかといったような観点が重要になってくるんじゃないかなと思っています。
本当にこのシード機とかアーリー機のスタートアップであれば、リソースの最適配分もクソもなくて、自分たちが作っている目の前の単一のプロダクトをどれだけうまく磨き込むかというのが重要になってくるわけですけれ
ども、ただこれ組織が大きくなってくるにつれて、よりいろんな一つのプロダクトであっても機能が複雑化してきたりだとか、あるいは製品ラインが複線化したりだとか、
さらには会社自体も組織自体も子会社が複数できてきたりだとか、いろんなところで巨大化複雑化していくわけですよね。そんな中において自分たちのリソース、それは人材かもしれませんし、お金かもしれませんし、何か
知的な資源なのかもしれないですけれども、そういったものをどこにどう当てはめたら自分たちのパフォーマンスをよりうまく最大化できるかという観点。
これ僕経営者でおいてもですね、極めて投資家的な発想に近いんじゃないかなというふうに思っています。そういう意味で言うと行き着くところは実は同じなんじゃないかなというのが僕の僕内の仮説で、あまりそのもちろ
ん特に投資家側が経営者に対するリスペクトを持って説度を持って違いますということはとても意味があることなんだけれども、ただ完全に別物と割り切ってしまうのはそれはそれで危ないし違うんじゃないかなと思って
いる少しも。
そうですね、まさに僕もそのまさにアセッターロケーションということによって大きな価値が生まれるというふうにすごく信じてやってますし、非常にこうあえて分かりやすい例でいくと営業マンを増やすべきなのか、マー
ケティングを大きく打つべきなのか、プロダクトを磨いてPMFしていくべきなのか、限られたリソースの中の優先の議論ってオペレーショナルにも聞こえるかもしれないけど、リソース配分の話でもあって、
この議論をしっかりやることっていうのは十分できるし、それができるのであれば経営者としてもきっと優秀だし、株主としても非常に経営の議論ができる理想的な株主なんじゃないかなというふうには僕も感じますね。小
林さんいかがです?
うん、全くそう思いますし、そういう意味ではちょっと一つ別の観点であれかもしれないですけど、多くのVCも自ら起業してこのVCファームを作っている要素もありますよね。そういう意味での起業家魂っていうのを根
底に持っている投資家っていうのはことベンチャーキャピタルで非常に多いんじゃないかという気はしていて。
独立系のVCの方なんかがそうですよね。
そこでお互いに共鳴する部分というのは僕は少なからずあるなと思いますし、彼らもその意味では起業家としての共感というのを軸に投資している側面も多いであるなというのを僕は感じますね。
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例えばウォレン・バフェットなんかは自分は経営者であるから良い投資家になれるし、また投資家であるからこそ良い経営者になれるんだって言ったようなことを言っていますけれども、やっぱりこれ経営者であれ投資家の
観点っていうのは本来的に私は持っておくべきものなのかなと。
また同時に投資家の人は投資家の人で、経営者の観点というものを持っておけばより人から向けることもできるし、良い投資ができるようになるんじゃないかというふうに思っていてですね。
そういう意味で言うと究極的には短期で言うとその投資家と経営者の利害っていうのはもちろんコンフリクトするわけですけれども、より長期で見たときにお互いの視点、観点、向いている方向性っていうのが一致できる
ような、共有できるような、そういった関係性を構築していくことが、これは別にスタートアップの投資に限らず、上場株投資においても同じことでいろんなエンゲージメントファンドの先輩方がなさっていることだ
と思いますけれども、
そういった社会を実現していくことが大事なんじゃないかなと思っています。
まさにそうですよね。これは僕も上場か未上場か大企業かスタートアップか関係なくて、僕も投資家と経営者ってやっぱり学び合うべき存在なんじゃないかなと思っていて、やっぱり上場でも未上場でも良い経営者良い投
資家っていうのはお互いの立場を学び合って成長していってるし、その中でより良い議論ができているのかなと思っています。
なので学び合う対象として議論すれば必ずお互いにとって得るものがある関係性だと思うし、個人的にもそういう関係性をいろんな方と築ければなと思って頑張っているつもりです。
これは経営と投資両方やってより一層強く感じるところですね。
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