どういうコミュニケーションですとか、
どういう支援体制みたいなものを期待してると、
イメージとしてはバッチリなんでしょうか?
先ほど我々ほぼリードしかやらないというふうに申し上げた通り、
特にシリーズA以降でリード投資すると、
まず誰か社外取締役として、
うちのメンバーをその会社にアサインします。
ちゃんと入っていかれるんですね。
多くの場合、外部のVCから初めて、
社外取締役を受け入れるラウンドになるかなと思ってて、
それこそ我々が投資したタイミングで、
今までなかった取締役界みたいなものを作ったりするところから入っていきます。
日本の場合、取締役界が大体月に1回あるので、
これがある意味1つのペースメークになっていて、
毎月その会社の状況の議論したりだとか、
その時の課題というのをいろいろ議論したりとかしています。
これが月1の取締役界なんですが、
多くの場合スタートアップってペースがすごい早いんで、
これだけだと間に合わず、
必要に応じて何か2週間に1回だとか、
もしくは特別なアジェンドを切り出して、
例えば我々でよくやるのが採用とかがすごく投資先の成長において重要なので、
採用というテーマだけ切り出した採用ミーティングみたいな、
そういうものをやったりするっていうこともありますね。
なので頻繁な会社だと、
下手したら2,3日に1回は何かしらのコミュニケーションを取ってるぐらい近い距離感でやってます。
今、担当者の方がおそらく社外取りとして、
しっかり深くハンズオンというか、
深く本当に関わっていくというお話は聞けたと思うんですけど、
GCPさんとして他の部分で投資先をサポートする機能とかってお持ちなんですか?
実は我々3つのレイヤーで考えてまして、
1つ目のレイヤーがまさにGCPキャピタリスト、
投資チームがボードに入ったりだとか、
日々いろんなコミュニケーションしたり、
顧客の紹介したり人材の紹介したりして支援するというところですね。
場合によっては1対1で飲みに行くみたいなものも含めて、
とても密にやってるのが1つ目。
2つ目が我々GCPXというチームを持ってまして、
これは海外だとプラットフォームチームって呼ばれたりするんですけど、
投資先の成長だとか支援のための専門チームです。
いいですね。
我々今ここが5人いまして、基本的に全員人材のエキスパート、
もう本当にエグゼキティブレベルの採用を支援する人もいたりだとか、
エンジニアの採用だとか、いろんな採用、もしくは採用体制を作るため、
今まで月1人2人採用だったのを、
どっかのフェーズから月10人採用しなきゃいけないみたいな
フェーズが投資先に来るので、そこの採用体制作りをするメンバーがいたり、
ここが僕らの2つ目のレイヤーですね。
3つ目がコミュニティを通じたサポートなんですけど、
GCPってGlobisグループの1つのメンバー企業でして、
Globisグループには他にもG1カンファレンスという、
ありますね。
日本版ダボスって言われたりもするんですが、
前回やった時は大臣が2人お越しいただいたりだとか、
本当に大臣クラスの政治家の方とか、大企業のCEOとか、
あとは教授とか、いろんな方が集まるコミュニティがあるんですけど、
そこに僕らの投資先の社長も行ってもらったりとか、
あとはGlobisが経済学院をやってるので、
ここの経済学院とコラボして一緒にイベントして、
場合によってはここから採用が決まったりだとか、
経済学院に行ってる方ってどっかの企業で働いている方が多いので、
場合によってはその会社と授業が進んだりだとか。
経済学院の受講生がハブになってくださるみたいな感じ。
そうなんですよ。
そんなことあるんだ。
大体おそらくボリュームゾーンが30代なのかなという方々で、
どっかの企業に所属しながら夜7時から学校に来るという方が多くて、
新しいことがやっぱり好きな方々なので、
DXとかスタートアップとかっていうのをつないでいただけるっていう。
あともう一つが企業研修をやってるチームがありまして、
ここはもうほとんど日本の大企業であればお客さんなんじゃないかなというふうに思うので、
ここのたまにネットワークも使わせてもらって、
投資先を紹介するみたいなこともやってます。
このコミュニティっていうのが一番外側のプレイヤーっていう感じですね。
この3つで基本的にできることは何でもするという形で、
投資先がしっかり大きな会社になるような支援っていうのをやってます。
今の投資先支援チームみたいな機能で、
大型のシリーズA前後ラウンドを主戦場としているVCさんであれば、
結構持っていらっしゃる方も多いのかなと思うんですけど、
僕の勝手なイメージ、バイネームで言っちゃうと、
例えばグローバルブレインさんとかって、
必ずしも全部の投資先に今GCPXさんたちが関わってるわけじゃないっていう認識をしてまして、
GCPさんの場合はすべからく投資先であれば、
すべて皆さん活用することができるっていう感じなんですか?
2種類ありまして、全投資先に提供している、
これなんかイベントだったりだとか、
スラックのコミュニティがあったりだとかっていうものと、
我々ディープダイブって言うんですけど、
特定の投資先に特定の期間だけ、
この5人のうちの何人かが深く入っていく。
多くの場合、これってその会社が非連続な局面に入っているとき、
それこそさっき申し上げた月1人採用から10人採用まで持っていかなきゃいけないとか、
分かりやすいですね。
なんか今新しいマーケットを、例えばアメリカを攻めるので、
アメリカの最初のチームを作らなきゃいけないとか、
なんかそういうここのとこグイッと支援できると、
企業価値が大きく上がるよねっていうタイミングで、
特殊部隊的に入っていき、
で3ヶ月後にまた引くみたいな、
そんな動き方をしたりもします。
なのでこの2種類でやってます。
もう一つ、我々2019年かなにGCPX立ち上げたんですが、
立ち上げる前の1年間で、私が結構アメリカに行って、
向こうのVC20社ぐらいと話してきたんですね。
でセコイアとかアンドリーセンとか、
そういう有名なVC話して、
アメリカだともう10年ぐらい前から、
そういうチームっていたんで、
何がうまくいってて、何がうまくいってなくて、
これを日本で我々がやるんだったら、
どういう特徴を持たせたいかっていうのを、
結構いろいろヒアリングしたりだとか、
向こうの人たちとディスカッションして、
作ったのがGCPXでして、
僕らがすごく大切にしているのは、
GCPの投資チームとGCPXはイコールだと。
これどっちが偉い、どっちが偉くないっていうのは全くなくて、
それぞれ専門性が異なるチーム。
GCPは投資全般だったり経営だったり、
GCPXはこの人の部分、物のエキスパート。
なのですごく対等な立場で情報も共有し合いながらやるってことは、
すごく気をつけて設計したところです。
ありがとうございます。
ちなみに今の年間35社ぐらいで、
727億円って、
さっきのGCPXさんは5人っていうメンバーだと思うんですけど、
キャピタリストの方々って何人いらっしゃるんですか、チームでいうと。
キャピタリストは今10人ですね。
年間がだいたい10から12社投資してて、
ファンド全体で35社。
なるほど。年間10から12社ぐらいは10人ぐらいでやってるってことですよね。
なんて言えばいいんだろう、選抜して投資していってるっていう言い方が正しいんですかね。
そうですね、しかも我々はパートナーだけではなくて、
全メンバーが投資できる。
すごい。
誰でもオーナーになれるので、
そういう意味で本当に10人で年間10から12社投資してるんで、
1人当たりに直すと1多くて2社、
それぐらいのペースで投資してます。
なので先ほど申し上げた、1社に対してたくさん時間が使えるっていう。
ちなみにそうなると企業家の方々とかって、
パートナー、キャピタリストの方々との関係構築って、
いつぐらいからしてれば適切なのかちょっと想像がつかないというか。
基本早ければ早いほど良くて、
例えば私のケースで言うと、
おそらく平均を取ると1、2年なんじゃないかなと思って。
平均でですよね。
平均でです。長いところはもっと長い。
それこそ起業する前からって方々ですし。
逆にないのはピッチイベントとかで初めましてで、
実は3ヶ月後にラウンドするんですよ。
で、そこから用意どんで、流出りして投資検討するっていうのはほぼ、
ゼロではないけどほぼないかな。
これはエムレスさんに限らず、
GCPさん全体としてもその傾向は取ってみれるって感じなんですね。
基本的には同じだと思いますね。
これはなぜかというと、我々がシリーズAが多くて、
リードで入るから、
ボードとして入る、社外取締役として入る。
これは僕らにとってもすごく大きな、
年に1社、2社しか投資しないのでとても大きなコミットメントですし、
あと同じくスタートアップにとっても、
誰がボードに入ってくるのかってものすごいクリティカルで、
これが全く相性が合わない人だったら、
もうこれほどの悲劇ってなかなかないと思うんですよ。
首にできない人を誰か雇ってしまったみたいな感じになっちゃうので、
お互いの相性がまず合うことがとても重要だと思うので、
やっぱりそこには一定の時間が必要だよねということで、
我々投資するのはプレーAが多いですけど、
大体そのもう1個か2個前のラウンドから、
もう創業期だったりシードぐらいからお話しすることが多いかなと思います。
その流れでいうと、
そういう検討プロセス、コミュニケーションフローだからこそ、