葬儀での感謝の表現
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
昨日は、司会の仕事をしてきました。 葬儀の司会だったんですが、募集は中学校の校長先生でした。
中学校、秋田県の場合は、もう卒業式は終わっているんですが、 3月って人事異動もありますし、昨日は公立高校の合格発表日でもありましたので、
学校に校長先生がいた方が、もちろん良かったとは思うんですが、 実は募集さんの弟さんは、小学校の校長先生で、小学校の場合は、今日卒業式だということで、
昨日のうちに、葬儀を済ませてしまいたいということで、お寺さんのスケジュールも合いましたので、昨日は夕方4時スタートの葬儀でした。
夕方4時スタートの葬儀は、数は少ないけれど、それでもないわけではないので、特別な感じで行ったわけではないんですが、
ご遺族の方にとっては、この4時は特別な時間帯なんだという認識でいらして、 まずお寺さんの名前を言って、ありがとうございます。
その後に葬儀会社の名前を言って、ありがとうございます。 さらには、生演奏が入りますので、生演奏の奏者の名前を言って、ありがとうございます。
さらには、鶴岡さん、ありがとうございます。というような名前を一つずつお話をされて、ありがとうございますというふうに言ってくださったんです。
こうやって名前を呼ばれた上で、お礼を言われますと、その感謝の気持ちは特別なものになるなって思いました。
これは心理学的にも証明されていることなんです。 私たちは自分の名前を呼ばれると、承認欲求が満たされて強く印象に残ります。
この承認欲求というのは、他人から認められたり、評価されたりしたいという、私たち人間の基本的な欲求のことなんです。
この承認されたい、認められたいというような欲求が満たされますと、私たちは自信を持つことができて満足感を得られるんですね。
この承認欲求が満たされるということでいうと、こうやって名前を呼ばれるっていうのは本当に心に響きます。
例えば職場でも、資料の作成ありがとうと言われるよりも、佐藤さん資料の作成本当に助かりましたと言われる方がずっと嬉しくないですか。
それから接客とか営業の場面では特に効果的なんです。 名前を添えるだけで相手の気持ちをグッと掴むことができます。
相手との距離が近づいてコミュニケーションがぐっと円滑になっていきます。 この名前を入れたお礼のポイントを3つご紹介しますと、一つ目は自然なタイミングで名前を使うこと。
二つ目ははっきりと相手の目を見て伝えること。 そして三つ目は短くシンプルな言葉で伝えることです。
一つ目の自然なタイミングっていうのは無理に入れ込むんじゃなくて、感謝の言葉と一緒に自然な流れで名前を入れるんです。
さっきの例で言うと佐藤さん資料の作成本当に助かりましたということですね。 本当に親しい友人との間でもありがとうっていう時に自然な流れで言います。
まあさっちゃんありがとうこんな感じです。 二つ目はっきりと相手の目を見て言うことです。
ちゃんと感謝しているというふうに感じてもらうためにはやっぱりちゃんと目を見て名前を言うっていうことですね。
逆に目を見て言わないとさっちゃんありがとうってせっかく言っているのにどこのさっちゃんなんだって話になりますよね。
ちゃんと目を見てお話をします。 そして三つ目短くシンプルな言葉ということですが、長々と伝える必要はないんですよね。
さっちゃんありがとうって短くても名前が入るだけで十分に心に響くというものです。
普段何気なく伝えているありがとうという言葉に少し工夫を加えるだけで大きな効果があります。
名前を入れた感謝の言葉、本当に昨日は心に響きました。 名前を入れたお礼、意識していきたいなと思います。
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