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2023-08-30 04:37

【0453】2023/08/30 「会いたかったよ」が生まれる場所 #葬儀司会

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2023/08/30

サマリー

葬儀司会でのエピソードについて話します。90歳の男性の葬儀では、家族構成や映像紹介をしながら、感動的な出来事が起こります。

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おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて感じたこと、学んだこと、それからちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように考え方のコツなどをシェアしています。日本の秋田県から毎朝発信しています。
家族構成と映像紹介
今日は葬儀司会でのエピソードについてお話をします。ちょっと前の話になりますけど、担当したのは90歳の男性の方でした。
6人兄弟の末のお子様として誕生されて、母子は長女の方、そしてお子様はもう一方いらっしゃって、お孫さんもいらっしゃる、そんな家族構成です。
個人追悼の映像があらかじめ業者発注でできていまして、私の方からは、老いたちと、それから家族構成について簡単に紹介する、ということになっていました。
奥様のお名前を聞こうと思ったら、ちょっとそれ複雑なので紹介しなくていいです、という母子様からのお話がありました。
母種である長女と、その下に妹がいる、さらにお孫さんがいるという家族構成については、紹介したいという話もあったので、こんな風に紹介しました。
縁心に結ばれ、家族が増えました。お子様、やがてはお孫さんにも恵まれました。
実際は母種、そして次女のお名前もお話をしています。ここまで紹介した後、みんなでツイートの映像を見ることになりました。
この母種さん、長女の方が非常にテキパキされていて、サバサバしてて、あっかるい方だったんですね。
そこに車椅子の女性が階層に見えました。その方はどうやら、亡くなられた方のお姉さんのようでした。
ですから母種にとっては、おばさまということになりますが、その方が現れた時にワーッと掛けよって言って、会いたかったよって声をかけたんです。
どうやらその車椅子の女性は耳もちょっと遠いみたいで、大きな声でお話をするんですけれど、時々話が噛み合わない様子も見て取れました。
でもいっぱい声をかけるんですね。大きな声で。その内容がとってもあったかいんですよ。
さっきの会いたかったよっていうのも、もちろん何回も言ってましたし、それから道中長かったでしょ、疲れたでしょって声をかけたり、
今冷房聞いてるけど寒くない?膝掛けもあるよ?なんか羽織る?とか、ずーっと声をかけてるんです。
さらにお父様のことをヒロさんという風に言っていて、きっとそのおばさまにとってはヒロさんということだったのかヒロ君だったのかわからないんですけど、
ほらヒロさんの写真あるでしょ、見てごらん、いい男でしょって言うんですよ。
そうすると、そこは話がちゃんと通じたみたいで、本当にいい男だっていう風に会話がなされていました。
いやー、その場面を見たら、なんかいいもんだなって思いました。
コロナ禍で家族でもお見舞いに行けなかったり、施設にいたら施設に面会に行けなかったりとか、そういう日々が続いていたと思うんですけど、
そのお父様、ヒロさんがこのおばさんと会話するその一時をプレゼントしてくれたんだなっていう風に思えたんです。
もちろんお父様が亡くなられたことは寂しいし悲しいんですけれど、この会いたかったよっておばさまにお話ができるっていう関係性もとっても素敵だなと思いましたし、
またここから関係性が深くなっていって、もしかしたら施設にいるのであれば施設に制限がだんだん解けてきましたから面会に行ったりとか、
これから交流が生まれてくることもあるのかなという風に想像できました。
今日も葬儀の司会をしてくるんですけれど、今日も家族葬という形なんですね。
しかも血縁の方だけということで、さらにお孫さんもひ孫さんも出席しないということでした。
事前の資料によりますと、その方々、お孫さんとかひ孫さんたちからのお手紙があるようですけれど、それが私の大読だということなんです。
これから会場に行ってその内容を確認することになります。
今日は無宗教、無宗派の葬儀、お別れの会を行います。
なので、黙祷があって、喧嘩があって、喧騒といって音楽を奉納するという形もとるようです。
今日も心を込めて司会進行してきます。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。
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