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はい、おはようございます。本日の放送は、2026年の8月31日、月曜日です。 本日は第1646回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が、日々気になったことをダラダラと話をしていくという番組です。
よろしくお願い致します。
はい、今日は読書の話をしたいと思います。 そろそろ読書の秋ですからね。
今回読んだのが、保守新一さんの新刊です。 新刊って言っていいのかちょっと迷うんですけどね。
保守新一さんといえば、日本を代表するショートショートの作家です。
ところが保守新一さんは、1997年に亡くなっています。 71歳でした。
ですから、保守新一の新刊が出ましたと言われると、え?今?ってなりますよね。
でも本当に新刊なんです。
タイトルは、気まぐれカプセル。
新潮文庫から8月28日に発売されたばかり。 税抜き630円です。
この本は、保守新一さんの生誕100周年を記念して刊行された作品集です。
中身は、なんと91ペンのエッセイ。
そして、未収録のショートショート3ペン。
おっ!保守新一の新作ショートショートが3ペンも!?
と思った方、はい、3ペンです。
3ペンしかないと言うと身も蓋もないんですけど。
この本の主役は、あくまで91ペンのエッセイです。
でもこれが面白いんですよ。
そして、自分がこの本を手に取って最初にオーッとなったのがカバーイラスト。
これがですね、マナベヒロシさんなんですよ。
わかりますか?保守新一さんの本と言えば、あのマナベヒロシさんのイラスト。
保守新一のショートショートとマナベヒロシさんのイラスト。
この組み合わせですよ。
で、今回、オッ!マナベヒロシさんだ!となったわけです。
ところが、ここでちょっと考える。
マナベヒロシさん、もう新しく絵を描けないんですよね。
マナベヒロシさんも2000年に68歳で亡くなっています。
じゃあ、今回のカバーはどうしたのか。
なんと、1979年に描かれた作品が美術館に保管されていて、それを今回の表紙に使ったそうです。
これがね、もうぴったりなんですよ。
保守新一さんの文章にマナベヒロシさんのイラスト、そして文庫本を手に取るこの感じ。
帰ってきたなぁ、みたいな感じがあるんですよね。
もちろん、保守新一さんの本には和田誠さんのイラストもありますよね。
自分にとっては、保守新一イコールマナベヒロシ和田誠、みたいなところがあるんですよ。
だから、今回の表紙を見た瞬間に、これだよこれ!となりました。
さて、この気まぐれカプセル、どうやって作られたのか。
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ここもすごいんです。
保守新一さんの次女、マリナさんが未収録だったエッセイを大量に見つけたんです。
その数、約400ペン。
400ペンですよ。
91ペンでもすごいなと思うのに、もともと400ペンあるんですよ。
保守新一さん、どんだけ書いてるんですか?
探した人もすごいですけどね。
その400ペンの中から、若い頃から晩年まで保守新一さんの人生を追いかけるような形で読めるように91ペンが選ばれています。
そしてそこに、未収録のショートショーと3ペンを加えて1冊にまとめたということです。
つまり、単なる昔の原稿を集めました、という本ではなくて、保守新一さんの人生や考え方が時系列で見えてくるように編集されているんですね。
これは保守新一さんの作品をずっと読んできた人には、かなり面白いんじゃないでしょうか。
ただし、もう一度言っておきます。
未収録のショートショートあるぞと、それだけを目当てに買うと、うーん、3ペンかとなる可能性があります。
そこは注意です。
でも自分はむしろエッセイを読んでほしいと思います。
というのも、保守新一さんってショートショートだけじゃなくてエッセイをすごく上手いんですよ。
そして今回読んでいて一番驚いたのが、保守新一さんが書いている未来についての話が全然古びていない、これなんですよ。
普通何十年も前に書かれた未来予測って、うわー昔の人はこう考えていたんだなーとなるじゃないですか。
ところが保守新一さんの場合は、あれ?これ今の話じゃない?となるんですよ。
しかも書かれた当時ですよ。
ワープロもない、インターネットもない、スマートフォンなんてもちろんない。
検索して保守新一未来予測と入力することすらできない。
今の自分なんて何か思いつかなかったらとりあえず検索しますからね。
ところが保守新一さんはそういうものが何もない時代に、自分の頭の中だけでアイディアをひねり出している。
そしてそれを一文字一文字文章にしていった。
それなのに読んでいると、これ昨日書いた文章じゃないの?と思うくらい現代的なんです。
この感覚はちょっとすごいですよね。
そして今回さらに驚いたのが保守新一さんの原稿の書き方。
書き上げた原稿をすぐ出版社に渡すんじゃないんですね。
一旦数日を置いてから原稿用紙に清書して出版社に渡していたそうです。
これすごくないですか?
自分なんかちょっと待ってくださいって言いながら書いてますからね。
後から読み返して、あれ?なんだこの文章。日本語として成立してないぞとなる。
でも保守新一さんはちゃんと時間を置く。
そして改めて読み直してから清書する。
いやー長く読まれる作家ってこういうものなのかと。
自分もポッドキャストの原稿を今寝かせた方がいいんでしょうかね。
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多分翌朝、昨日の自分なんでこんなこと書いたんだとなると思います。
今回だけでも400ペンの未収録エッセイが見つかったわけですから、そのうち本になったのが91ペン。
ということは単純に数えるとまだ300ペン以上が今回の本には収録されていないわけです。
もちろんそれらが全部そのまま出版できる原稿なのかどうかはわかりません。
でもまだ何かあるんじゃないかと思わせてくるんですよね。
例えば福島県いわき市に関連する文章がまだあるんじゃないかということなんです。
保守新一さんのお父さん星はじめさんですね。
その星はじめさんのふるさとがいわき市なんです。
そして保守新一さん自身も晩年に何度かいわき市を訪れています。
そう考えるともしかしたら福島県の地方新聞なんかに
保守新一さんが書いた文章がまだ残っているんじゃないかと思ってしまうんですよ。
しかも保守新一さんと福島県の関係を考えると
どこかの新聞社の資料室とか図書館とか個人が持っている古い資料の中から
ひょこっと出てこないかななんて期待してしまいます。
それから星さんは日本空飛ぶ円盤研究会に参加していました。
その研究会の資料が飯の町のU4の里にあるんですよね。
もしかしたらデビュー前の資料ないかなと予想して一人でワクワクしております。
それから文章だけじゃなくてテレビの映像も残っていてほしいなと思います。
自分NHKで星さんが星はじめさんについて話している番組を見た記憶があるんですよ。
ただ昔のテレビ番組って今みたいに何でも永久保存というわけではありません。
NHKですら昔はビデオテープを上書きして使っていた時代がある。
だから残っていてくれと思うんですよね。
こういう過去の映像や文章って亡くなってからでは取り戻せないですから
今回の本を読んで改めてそういう資料を残していくことの大切さも感じました。
マリナさんはこの本を通して父の知られざる側面を知ってほしいという思いを語っているそうです。
もちろん初めて星真一さんを読む人にとっては知らない一面がたくさんあると思います。
でも自分みたいに昔から星真一さんを読んできた人にすると
いや知ってましたよって言いたくなるところもある。
あーやっぱり星さんだなーって。
ただそれでも面白いんですよ。
知っているようで知らない。
知っているはずなのにまた新しく出会える。
それが今回の気まぐれカプセルの面白さなんじゃないかなと思います。
亡くなってからももう30年近くになる作家ですよ。
それなのに新刊が出て新しく星真一さんに出会ったという感覚が味わえる。
これはやっぱりすごいことですよね。
というわけで星真一さんが好きな方
特にショートショートは読んだけどエッセイはあまり読んでない
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星真一ってどんな作家か知らないという方にはぜひ読んでほしい一冊です。
ミシム録ショートショート3編だけを目当てにするのではなく
ぜひ91編のエッセイをじっくり楽しんでみてください。
そして自分としてはこの福島県に関連する文章がまだ眠っていないかなーというところも
密かに期待しております。
ということで今日は星真一さんの新刊気まぐれカプセルについてのお話でした。
読書の秋自分も今年こそツンドクを少し減らしたいと思います。
と言いながらまた本を買ってしまうんでしょうけどね。
はいそれではまたもしよければぴょん吉のオタクな話にお付き合いくださいね。
本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。