2021-01-23 30:06

#030 ユーロマンガ創刊号

今回のテーマは、バンド・デシネ雑誌「月刊ユーロマンガ 1月号」です。フランス語圏の漫画、バンド・デシネの作品が10作品掲載されています。創刊号なので、当然すべて第1話なのですが、気になったいくつかの作品について話しました。
00:04
この番組は毎週一冊の邦訳アメコミを取り入れ…
ちょっと待てい!
何だ貴様は?
何アメコミなんか読んでんだよ。
日本人ならバンドデシネだろ。
バンドデシネ?
はい、というわけで。
はいはい。
まあいつもはアメコミをね、一冊やってるんですけど。
はい。
今回のテーマは、先週創刊号が発売されました。
おー、新しいですね。
バンドデシネ雑誌、月刊ユーロマンガの1月号です。
はー、創刊号ということですね。
そうですね。
たぶん電子書籍だけなのかな。
なるほどね。
350ページ、フルカラー。
お値段880円。
安い。
驚きのコスパの良さですね。
すごいね。
バンドデシネっていうのは、ざっくり言えばフランス語圏で出版されたコミックのことなんじゃないかなって。
違うかもしれないってこと?
ちょっとね、わかんない。やっぱね、あんまり詳しくないことをこういう公共の場というか、いろんな人に伝わる場で言っちゃうとさ。
パブリックな場所で言うとね。
ちげーよって言われちゃうかもしれない。
なるほどね。バンドデシネ警察がやってきて。
そうそう。
まあだから、たぶんそう、大きくは間違ってないはずだ。
なるほど。
で、なんかここ10年ぐらいで包訳バンドデシネも結構出てて。
へー。
面白いって話は聞くんだけどね。
まあ噂とかは聞きますよね。
あの、シワっていうやつ。
あー。
なんか面白いって聞いた。
あの、地方消化なんかをテーマにした作品。
おじいちゃんのやつ。
という話は私も聞いたことがある。
でも読んだことないんだよね。
ねー。
まあ、そういうわけでね。今回はちょっとこの雑誌を通してバンドデシネに触れてみようかなと。
そうですね。
ただ、ちょっと調べたらあれですね。
タンタンの冒険。
あー。
あれ、いわゆるバンドデシネに入るらしい。ベルギーの作品だったかな。
へー。よく小学校の図書室とかに置いてある漫画ですよね。
やっぱそうなんだ。俺もあれ図書館で読んだの。
やっぱ図書館とかさ、漫画少ないからさ。
ついついね。
漫画があるとつい手に取っちゃうよね。
ウォーリーを探せとタンタンの冒険がめちゃくちゃ人気だったな。
そうね。あと手塚治虫さんの作品とかね。
あーある。ブラックジャック、火の鳥。
なんか図書室とか図書館に置いてあっても許される感があって。
図書室あるあるですね。
そこで出会うよね。
うんうん。読んだ読んだ。読んでた読んでた。
まあそんな感じですね。
なんかフランス、アメコミを輸入して雑誌作ってたりもしたんだって。
だけどナッツドイスがフランスを占領した時にアメコミ輸入できなくなって、独自にやってこうぜみたいな歴史があるとかないとか。
じゃあコーラに対するファンタみたいな感じなんだ。
ファンタってそうなの?
03:00
ファンタってドイツとアメリカが戦争状態になった時にコーラの原液を輸入できなくなったんですよ。
そこでドイツが自国で作った炭酸飲料がファンタ。
へー知らなかった。
ウィキペディアに書いてあったのを読むことがある。
あの今のナッツドイス占領の話もウィキペディアに書いてあった。
やっぱね世界のすべてはウィキペディアに書かれてるね。
もうウィキペディアで得た知識を喋るだけのラジオ。
これね。
ウィキペディアラジオですね。
でもファンタってそうなんだ。
そうそう。
コカ・コーラ社がどっちも出してるけど、なんかすごいね。
長い戦争、経済戦争でもアメリカが勝利したということが。
なんか戦勝国を感じさせるエピソードだよね。
まあいいや。
ちょっと詳しいことはね。
皆さんにねウィキペディアを読んでいただいて。
勉強していこうかなと思うんですけど。
まあでもやっぱりパッと読んでみてですね。
やっぱアメコミとはまた随分違うなって思いましたね。
そうですね。
なんだろう。やっぱりとにかくフランスにもヒーロー物あると思うんだけど、ヒーロー物は一切なかったね。
そうだね。ヒーローのストーリーはないですね。
で、やっぱそのコマの密度っていうかさ、絵の密度っていうかさすごかったね。
確かに。
なんか絵画みたいな。
情報量多いよね。
情報値ページあたりの。
日本の漫画とももちろん全然違って。
やっぱなんだろうね。漫画の形って何が決めてるんだろうね。
連載とかアメコミがさ、そのああいうヒーロー物が多いのはさ、会社がキャラクターを保有するっていうシステムによるところが大きいと思うんだよ。
なるほどね。
日本の漫画も多分あの単行本の大きさとか、連載っていう形を基本的に取ってるわけじゃないですか。
そういうのがああいう絵柄とかコマ割りとか、ストーリーの構成とかに繋がってくるのかな。
今回電子書籍だから最初スマホで読んでたんだけど、さすがに読みにくかったね。
読みにくかった。
たぶん本来A4番とかなんだよ。
大きいサイズの本なんだよ。
だから文字というか多かったもんね。
文字量も多いし、絵も細かかったですね。
だから途中からタブレットで読みましたけど、そんな感じですね。
今回総刊号なんで、当たり前のことながら全部第1話しか載ってないんで。
そうだね、これで連載スタートってことなんですね。
特に読み切りの作品とかもなかったんで。
ちょっと意外でしたね。
30ページぐらい全部1話を読んだわけなんだけど、ちょっと気になるのを語っていけたらなと思います。
じゃあ私からいいですかね。
どうぞどうぞ。
エマとカピュシン。
カピュシンってすごいな。
カピュシンさんですもんね。
っていう作品がありまして、プリマ・バレリーナを目指す姉妹の話ですね。
途中で劇場に行っていろんなコスチュームを着るっていうシーンがあるんですよ。
06:04
あったあった。
そこに1コマだけバットマンとスーパーマンのコスチュームが出てきて。
すごい。
ちゃんとこのラジオの趣旨に沿った作品と言えなくもないですよ。
確かに。
今後のストーリーの伏線かもしれないですね。
やだなこれ。2話目からいきなりバットマンとか突然出てきたら。
めっちゃ面白いなそしたら。笑っちゃうかもしれない。
笑っちゃうね。笑っちゃうよね。
まあちょっと簡単にあらすじに。
名門のオペラ・ザ・バレー学校っていう学校の入学試験が近いんだけど、主人公のエマはダンスの癖が強い。個性的なんだって。
妹の方が優等生っていうか、調和の取れた踊りをすることができるっていう形で。
結局エマはその入学試験に落ちちゃうんだけど、妹だけが合格すると。
エマは夢破れて結構落ち込むんだけど、お父さんがちょっと励ましてくれたりして。
別のコンセルバトワールっていう別の学校でプリマ・バレディーナを目指すってなって1話が終わるって話ですね。
1話だけでも情報量結構多いよね。
まあでもここからエマの逆転劇的な話が来るんじゃないかなって。
2人が別々の学校に進んで。自由奔放なお姉ちゃんと型にはまったというかルールを守る妹っていう。いい対比ですよね。
お母さんが結構強烈にプリマ・バレディーナをこの姉妹に目指せるんですよね。
だから母娘関係とかっていうのも主題としてあるのかなと思うんだけど。
普通にこういうのって世界共通であるんだなって思いました。
確かに今話聞いてて日本の漫画でもありそうな話だよね。
フランスってさ、あんまこういう決めつけとか良くないのかもしれないけど、フランス人ってルール守らないし自由みたいな。
大丈夫ですか今の。
良くないから偏見だよね。
一般的にそういうのはあるかもしれない。
そういうイメージがあるからさ、こういうことで悩むフランス人がいるんだなって。
なるほどね。言わんとすることは分かる。
あのさ、自己啓発本みたいなのにもさ、フランス人はなんとかっていうのがいっぱいあるじゃん。
フランス人は服を2着しか持たない。
みたいなやつとかあるある。
理想的な生活を送ってるものかと思った。
ハイカルチャーでね。優秀な市民として生活してるイメージあるわ。
みんな家とかとかに悩まされるってことは共通なんだなって思いましたね。
確かにね。個人とかそういうイメージがあるからね。
でさ、とりあえずお互い別々の学校に行くんだっていうところで終わるんだけど。
09:03
これもうスポコンものの導入な感じだよね。
多分これコンセルバトワールに実際行ってみたら、もうバレーブはハイブになってるわよみたいなこと言われて。
物質めっちゃ汚いだろうね。
で、1からまず部員を集めるトラウマが始まって。
同じようにちょっと挫折しつつも個性豊かなメンバーがある。
あるわ。見たことあるわ。
たぶんね、今まで陸上競技とかやってたんだけど、ちょっとうまく走れなくなっちゃった子。
あなたダンスの才能があるんじゃない?みたいなこと言って引き抜いて集まった。
前はちょっとダンスの才能あったんだけど、挫折してちょっと不良っぽくなっちゃったやつとか。
いますね。絶対いますね。
あるわ。
もう一度踊るわみたいなやつ。きっとありますね。
あるね。
あと、顧問の先生を最後探さないと部として認めないみたいな話になるんですよ。
あるある。
で、学校一のボンクラ教師みたいなやつ。
すごいだらしない、よくわかんない先生がいるんだけど、その先生がエマが練習で踊ってるのを見て、
なんかこれは?みたいな感じになって引き受けてくる。
実はその先生は過去にプリマバレリーナになることをみんなが必ず彼女はなるみたいなことを思われてたんだけど、
プリマバレリーナになれるっていう時の直前に怪我で引退しちゃったの。
夢破れし者なんですね。
それで仕方なく教師になって腐った生活を送ってたんだけど、エマたちを見て再度別の形でプリマバレリーナを目指そうと。
目指そうと。めっちゃいいじゃん。
たぶんそんな話がこの後続くんじゃないかなって思うんだよね。
学校ごとの対抗戦とかあるんですかね。
もちろん団体戦がありますよね。
なるほどね。
全国大会みたいなのがあって、妹のカプシシンがいるオペラザバレー学校は反対側のブロックでね。
なるほどね。
決勝で会いましょうみたいな感じになるわけです。
あるわ。
オペラザバレー学校は部員数が100人と書いてあるので。
競合校なんですね。
競合校ですよね。
いつもマイコン片手にしててデータ分析する。
いるいる。絶対いる絶対いる。
いいじゃん。
このパターンなら勝てる確率は97%とかっていうキャラとかいるし。
だから戦いの中で成長している。
その展開もあるでしょうね。
めっちゃいいじゃん。
なんか作品の良さを台無しにしてしまった気がするけど。
なんだよバレー部って。バレー学校だって言ってた。
それしかやらねえわって思って。
でも、茶化したっていうか、私の想像力の浅さを露呈してしまったけど。
結構スポコンものみたいな感じ?
結構ね。努力と挫折みたいなのがしっかり描かれるからスポコンっぽさやっぱりありますよね。
12:03
ありますよね。
あとフランスってさ、俺フランス行ったことないんだよ実は。
勝手なあれかもしれないけど、日本の漫画とか好きなイメージない?
あー確かに。私フランス行ったことあるんですけど。
あ、そうなの?
フランスの本屋には確かに日本の漫画の本コーナー。
私が行った街の本屋ではありましたね。
きれいに。
じゃあやっぱなんか通じるものがあるのかね。
そうね、たぶん漫画への理解というか、関心高い人は多いんじゃないかな。
このアイマトガプシンはどちらかと言えば結構漫画チックな絵柄でしたね。
そうだね。バンドデシベルって私はいわゆる顔に陰影。
写実的な?
写実的なリアリスティックなイメージあったんですけど、なんか結構漫画的な演出で描かれてて意外でしたね。
というわけで結構親しみやすいものかなって。
確かに。
アメコミってちょっとほら、前提と読むためにさ、ちょっと持っていかなくちゃいけない知識みたいなのがあるじゃん。
ヒーローがいるっていうところをまず共有するところから求められるもんね。
1話とかもうちょっと読めないしさ。
そう考えると外国の漫画?なんかいろんな漫画読んでみたいなっていうところからは始めやすいかなって感じですね。
確かに。漫画雑誌って1作目に何を持ってくるのかってすごく大事だと思うんですよ。
最初の開いたやつとかね。
そうそう。冒頭の作品を何にするかって。
そうだよね。関東カラーとか日本の漫画雑誌でもね、やっぱり人気作品を持ってくるもんね。
今回ユーロ漫画は最初の作品何にしてるかというと、テーレマコスという作品なんですよね。表紙にもなってるんですけど。
そうですね。
ストーリーとしてはギリシャ神話のオデュッセイアかな。これをもっと下敷きにしていて。
ギリシャ神話の英雄であるオデュッセウスの息子テーレマコスが行方不明になった父親を探しに行くっていうストーリーなんですよね。
父親が行方不明になってしまったのでテーレマコスが探しに行く。
後悔に旅立つっていうところで1話目は終わってるんですけど。
これ恐らく今後の展開はあれですよね。仲間集めを繰り返していって。
ギリシャって海洋国家なんで、移動手段が船なんですよね。
そうですね。
船、少年、仲間集め。ここまでくればほぼほぼワンピースですよ。テーレマコスは。
なるほど。
テーレマコスは向こう水の性格なんで、船を手に入れて航海に旅立つんですけど、船の航海術は苦手なんですよね。
だからまずは航海士を探さなきゃなーってことを言ってるし。
これあれですよね。次航海士仲間にして、料理人仲間にして、医者も仲間にして、三刀流の剣士が仲間になって。
15:07
実はオデュッセウスは大きな陰謀に囚われていて、この世界を変えるための戦いに身を投じていくことになる。
もうワンピースですね。
なるほど。ワンピースはホメロスが描いたんだな。なるほどね。
まあでも確かにこれ主人公すごく少年漫画の主人公感ある作画っていうかデザインもそうだし、キャラクターもそういうふうに描かれてるね。
我々日本人にとってもやはり馴染み深い、読みやすい作品になってるんですよね。
彼の特技、必殺技、投撃。物を投げるのって言って、円盤投げが得意らしいんですが、この円盤を投げてるシーンなんかほぼキャプテンアメリカ的なね。
表紙がまさにその円盤投げてるシーンなんだけど。
俺キャップじゃないよ。
ちょっと思った。
つまりユーロ漫画のテイルマコスを読めば、ワンピースと同時にキャプテンアメリカを読むことができる。
なんと。
豪華だ。
豪華だね。
まあそっか、でも興味を持ってもらうためにね、これを一番最初に持ってきたっていうのはなんかちょっとわかる気がするね。
そうだよね、相関号だし、やっぱりユーロ漫画これから日本で売っていく上では、このテイルマコスを表紙かつ一話最初の冒頭に持ってくるのが一番売れるっていう。
なるほどね、判断されたね。
あのさ、これ原作っていうかオデュッセイアーを元にしてるじゃん。
だからなんとなく先わかるよね。
もう概ねストーリー知られてるもんね。
お母さん出てくるんだけど、フェネロペ、めっちゃ美人ですね。
めっちゃ美人ですね。
なるほど。どうなんだろう、フランス人の、あ、これスペインの人が描いてるらしいよ。
えー意外。
向こうの人はやっぱりオデュッセイアー大体知ってるのかな。
あーそうなんじゃない。
そしたらさ、これ先読む楽しみとかってのはどういうところに見出していくんだろうね。
ちょっと細々したところで、細部を見ていくんじゃないですか。大まかなストーリーは知ってるからみたいな。
なるほどね。難しいよね。
やりにくそうだよね。
オデュッセイアーってジョジシンじゃないですか。銀融詩人とかが語ってたんだよね、昔はね。
話しとして語ってたっていうね。
日本で言うとこの平家物語でしょ。
あー確かに。
今平家物語を少年漫画風にしてジャンプで連載したらいけんのかっていう。
確かに。そういう意味では結構日本にはない立ち位置の作品かもしれないですね。
テイレマコスの師匠とか出てくるけど、めっちゃ画体の良くて顔に傷のあるちょっと年配の。
いかにも師匠っぽさがあるね。
師匠っぽさがあるね。
18:00
記号化したキャラクターが出ててね、読みやすい。
読みやすい。
安心して読めます。
雑誌に載ってる作品のジャンプもかなり幅広いですよね。
あーそうですね。
ボーケンタンですよね。少年漫画的なやつもあれば。
ハードSF。かなりいかにもSFっていう感じの作品もあるし、
あるいはハードボイルドな作風のミステリー仕立ての作品もあれば。
あるいは中年の危機みたいな。
あーそうそうそう。
そういうのを描いた作品もあって。すごい雑誌ですよね。
すごい。
ワンピースとゴルゴ13と黄昏流星群を同じ雑誌で読めるっていう。
確かに。
これは衝突しちゃってますけどね。
いやそうだね。
これ実は発表された年代結構幅広くて、
0年代から10年代の作品がいろいろ入ったりしてるんだけど。
多分編集の人はね、本当に一押しの10作を集めたんだと思うんだけど。
なるほどね。
確かに幅は広い。
すごい。いろいろあるよね。
いろいろある。それこそさっき言ったバレエの話みたいなのもあれば。
スポコン的なね。
スポコンみたいなのもあれば。
中年の危機っていうかね、家族の話を親目線で書くっていうね。
なかなかね、ジャンプにはなさそうですよね。
やっぱジャンプは週刊少年ジャンプだからね。
そうか。ジャンプばっかり読んでる私がおかしいのかもしれない。
わかんない。いつまでも少年の気持ちをね。
そういう意味ではすごい雑誌だなって。
すごい雑誌だよね。
SFいくつかあってね。
SF2作品かな?3作品?
3作品かな?メカニックセレスト、シャングリラ。
これはポスアポでしたね。
ポスアポでしたね。世界崩壊した後の生活。
まあ面白いよね。
面白かった面白かった。
水没した地球の話とか。
ロマンありますよね。
地球に住めなくなってコロニーみたいなところで暮らしてる話とかあったりしましたけど。
あと一番最後に載ってるアエオン?
アエオンありましたね。
これが1話しか載ってないんだけど、紹介の文のところにはイタリア初。
壮大なSFボーイミーツガールファンタジーって書いてある。
いいね。
最初確かにちょっとSFっぽいページが何枚かあるんだけど、その後普通に現代に舞台を移して。
生きてる意味を、本当の自分でやりたいことってなんだろうみたいなことを考えてる男女が出てきて、出会うってところで1話終わってるんだよね。
すごい作品ですよね。
全然SF感はない。まだ1話終わってしまうんだけど。
どういう話になってるか。
どういう話になるんですかねこれ。
これさ、元々は連載なのかな?連載じゃないのかな?
なるほどね。
1本でかい作品があって、この雑誌のために日本で編集したのかな?
21:06
そうか、そういう可能性もあるのかな?
そういう可能性もあるよね。
確かに。連載にしてはちょっと、日本の漫画を視点で見ちゃうのかな?
我々は日本の漫画をよく読むから、いわゆる日本の漫画連載的な引きですよね。
そうそう、引きを考えちゃうよね。
考えちゃうけど、今回のアイオンはあんまり引きが。
たぶんここからどんどん面白くなってくるっていうか、スケールが上がってくるんだと思うんだけど、なんかいまいち面白さの核みたいなところが見えないのは1話が終わっちゃってて。
これも面白い読み味ですよね。
うん、面白い。
これもめちゃくちゃ漫画っぽいなって。
確かに。
思いましたね。
コマ割りとかね。
そうそう。
日本の漫画とほとんど似てますよね。
なんかちょっと女の子がセクシーに描かれてるシーンとかあったりして、少年漫画にも載ってそうだなって。
確かに。
しました。
確かに。
そういうSF的な作品もあれば、ちょっと歴史ものというか、現実の過去のお話みたいなのもあったりしますよね。
ムチャチョ?
ムチャチョ。
ムチャチョ。ある少年の革命っていうサブタイトルついてますけど、これすごいよね。ニカラウア革命のお話。
そうですね。
不勉強で全然このこと知らなかったんだけど、独裁国家だったんだよね、多分ね。
おそらくね。私はちょっと詳しくなくてあれなんですけど。
それを修道士目線で革命を多分描いていく作品になるんだと思うんだけど。
政治状況に翻弄される個人を描く気そうな気配はありますよね。
この作品、バンドとしてはこういう感じかなって。
確かに絵の感じとかもね、写実的で。
めちゃくちゃ作画コストかかってますね、これ。
すごいよね。フルカラーだしね。
絵みたいだもん。絵ってなんて言うんだろう。それは絵なんだけど。絵画的な?
絵画的な。一コマ一コマがね。
なんか塗りもすごいし。
塗りがすごいんですよね。
ちょっと絵について詳しくないから、どうこうってのはないんだけど。
絵を語る言葉はあまり知らなくて。
主人公の修道士も絵を描くためにこの町に来て。
市政の人々の暮らしを見て、多分だんだん目覚めていくんだろうね。
宗教画とか描いていくんでしょうね、きっと。
現実の政治参加みたいなことをしていくようになるっていうお話になるんだろうと思うんだけど。
政治と芸術の関係みたいなのが描かれるのかな。
結構感動できそうだなっていう。
24:01
これも当たり前だけど完結してて、翻訳本も普通に出てるみたいですね。
そうなんだ。
広告入ってました。なんかいいですね、こういうのもあるし。
あともう一個。
執行猶予ですね。
これはドイツに占領されたフランスを舞台に。
強制労働から逃げ出した主人公が自分の生まれ故郷に隠れ住むっていうストーリーですね。
これ面白くなかった?
これ面白かった。めっちゃ好きですね、私。
全然本当にドイツ占領からフランスとかについて、今まで思いを発すことは一度もなかったんだけど。
私も全然考えたことなかったわ。
強制労働から逃げて電車から飛び降りたんだよね。
そしたらその電車が爆撃されたせいで死んだことになったと。
石城は死んでいる。
で、町の空き家になっているところに隠れ住むというお話。
秘密基地的な感じでワクワクしますよね。
いい設定だよね。
自分の空き家となっている家から町の人々の様子を観察するっていうストーリーなんですが、これからおそらく現実の政治状況が悪化するのに従って彼も何らかの活動を始めざるを得なくなってくるんですかね。
たぶんレジスタンス格闘をしていくんでしょうね。
ドイツ占領からのフランスって言うと私もレジスタンスのイメージぐらいしかないんですよね。
なんかすごいな。フランスではどういう人が楽しむ作品なんだろうな。
確かに読者層があんまりわからないですよね。
知らないことっていっぱいあるね。
この2作品は私はいわゆるバンドデシネでイメージする作品はこの2つかな。
はいはいはい。
私の念入りにするバンドデシネ的な作品でした。
あとあれね、ブラックサッド、黒猫探偵。
ある日女優が死んだっていう導入から始まるやつですよね。
女優が殺されて、その女優のかつての恋人だった探偵が捜査を開始するっていうハードボイルドミステリーと言ったらいいんですかね。
はいはいはい。
これ面白いですね。
面白い。
まずもう主人公のビジュアルが決まってるよね。
もうかっこいい。
黒猫でコート着てね。
トレンチコート着てね。
ちょうどロールシャッファーと同じですね。
見るからに探偵だろうなっていう感じ。
特徴としてはキャラクターが全員動物として描かれてるってことですかね。
そうですね。
主人公は猫だし、ゴリラとか蛇とかいろんな動物が登場すると。
そうですね。
あらすじのところには登場キャラクターが全員動物という斬新な設定のハードボイルドバンドデシネと書いてあるんですけど。
まあでも別にあるよな。
登場キャラクターが全員動物って。
ズートピアとかね。
そうですね。
27:00
ありましたよね。
人種とか社会的階層を動物で表すっていうのをやってましたよね。
はいはいはい。
ちょっと前までチャンピオンでやってたビースターズ、アニメりましたね。
あれ読んでてちょっと思い出しましたね。
キャラクターの造形が少し通じるものがあるかなって。
なるほどね。
この作品2000年の作品なんですね。
じゃあビースターズよりちょっと前なのかな。
多分そうだね。
なるほどね。
斬新だったのかもしれない。もしかして。
当時としては。
当時としては。わからんけど。
私これ読んでてあれ思い出しましたね。
キャットシットワンっていう漫画。
知らない。
ベトナム戦争を舞台にしたミリタリーものなんですけど。
日本の漫画?
日本の漫画。
キャラクターが全員動物。アメリカ兵はうさぎ。
ベトナム人は猫かな確か。
日本人は猿みたいな感じで。
国ごとに動物を決めて、
そいつらがめちゃくちゃリアリティのあるベトナム戦争を戦っていくっていう。
なるほどね。
動物を主人公にキャラクターに置き換えた漫画ってリアリズムと相性いいですよね。
なるほどね。
なんかより抽象化されるのかな。
どうかな。
なるほど。
でもこういう動物。
いろんな種類の動物がいる世界だから、
食生活とか大変そうだよね。
それきちんとやったのがビースターみたいなね。
なるほどね。
なるほど。
お医者さんとかも大変だ。
そうだね。
やっぱゴリラはボクサーとして登場するんだけど。
そうだよね。
それはね。
確かにね。
ゴリラのキャラクター出したら、ボクサーとか。
グローブはめたいよね。ゴリラキャラがね。
そうね。
はい、というわけでユーロ漫画でした。
普段読んでるアメコミと比べてもね、
読み味というか印象違いますね。全然。
全然違うね。
あとやっぱり連載形式なんで、
普段みたいにまとまった1冊で読むというのともまた違った体験ができて、
面白かったですね。
そうですね。
次回もちょっと買おうかなと思いました。
いいですね。
10作品入ってて、
880円というかなりのコスパの良さなんだよ。
安い。
間でもちょこちょこ言ったけど、
もう翻訳されてる作品も結構載ってたりするから。
そうなんだね。
だから読んでみて、
これ面白いなとか気になるなってやつを、
単行本とか関連作品を使ってみるっていう意味でも。
バンドデシネはじめには。
入門書として。
入門書としては。
幅広いジャンルも入ってるしね。
面白いかもしれないですね。
確かに、勉強になりました。
またぜひバンドデシネも。
バンドデシネラジオ会も。
ちょっとやっていきましょうね。
では、今週はここまで。
また次回。
さよなら。
今回さ、出だし小芝居から始めたじゃないか。
今になってすごい恥ずかしくなってきた。
いや、面白かったよ。
30:01
ありがとう。
30:06

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