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はい、おはようございます。本日の放送は、2026年6月14日、日曜日です。本日は第1568回目のお話となります。 このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が、日々気になったことをダラダラと話していくという番組です。
よろしくお願い致します。 今回はですね、ポッドキャスト読書会用の課題図書を、ようやく一冊読み終えたので、その話をしようと思います。
ようやく、です。 6月のポッドキャスト読書会のテーマは、本屋大賞を語る。
直近5年の本屋大賞受賞作について感想を語るという企画なんですが、 ありがたいことに一冊だけでも参加OKなんです。
この一文にどれだけ救われたことか。 もし5冊全部読んでから参加してください、だったらおそらく読書会に参加できないまま人生を終えていました。
6月15日から21日の間に感想を配信すればいいので、ここ数日少しずつ読み進めていました。
で、今日は本の感想ではありません。本を読んだことの感想です。 内容の話は明日以降。今日は本を買って手に取って最後まで読んだというその体験そのものの話です。
30年前は本の虫だった自分が久しぶりに分厚い本と向き合ってみて、 ああ読書ってずいぶん変わったなぁと思ったんですよ。
まず本を買う前に思ったこと。 本高くなったなぁ。
今回読んだのは早川文庫。単行文だと2000円以上。 すでに文庫化されていたので1375円でした。
文庫だから安いと言いたいところなんですが、1375円です。
自分が今回この本を選んだ理由の一つが、5冊の中で比較的安かったからなんですよ。 本屋対象受賞作を値段で選ぶ男、なんか夢がない。
実際文庫本の値段はこの30年でかなり上がっています。 1991年頃は500円くらいだったのが2021年には700円台。
特にここ10年くらいの上がり方が急なんですね。 原因は紙代の高騰と本が売れなくなって印刷部数が減ったこと。
売れない、部数が減る、1冊あたりのコストが上がる、値段が上がる、さらに売れなくなるというなんとも悲しいループに入っています。
ところがですよ、30年前の自分は500円の文庫本を高いなんて思っていなかったんです。
当たり前の値段でした。 インフレって怖いですね。気づいたら進んでいる。老眼と同じです。
あれ最近見えにくいなぁと思った時にはもう進んでいる。 本好きの若い人本当に大変だと思います。
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高校生や大学生がお小遣いやバイト代で1375円の本を買う。 なかなか重いですよ。
今回読んだのは早川文庫だったので少し早川書房の話も。 早川書房って日本のSFやミステリー好きな人にとっては特別な出版社なんですよね。
昔の出版業界はまず単行本、数年後に文庫化という流れが普通でした。 ところが早川書房は最初から文庫で出せばいいじゃないという革命を起こしました。
今では珍しい文庫書き下ろし文化の先駆けです。 SFと早川文庫、これは切っても切れない関係。
早川文庫のロゴを見ると条件反射でテンションが上がります。 完全に擦り込みです。
パブロフの犬ならぬパブロフのSFオタクです。 それも理由の一つです。SFではないですが。
そして本を買う前に悩んだのがどの形式で読むかでした。 まず浮かんだのは古本。
amazonを見ると1円。送料付けでも300円以下。安い。 圧倒的に安い。コスパ最強です。
でも読書会に参加するのに古本というのも著者に1円も入らないわけです。
さすがに気が引けたので新品を買いました。 かっこよく言えば著者にお金が届く選択をしたなんですが、実際は300円と1375円の差額。
1075円。つまり自分は1075円分の良心を買ったことになります。 全員にも値札がつく時代です。
電子書籍も候補でした。 オーディブルもありました。本屋大賞の作品はオーディブルにされているものも多いので耳で聞いて参加することもできる。
でも読書会なんだからやっぱり読むかと思ったんですよ。 とはいえ聞くは読むなのかという哲学的な問題もあります。
視覚障害のある方にとっては耳で読むのが普通ですし、読むの定義って案外難しいなどと賢そうなことを考えていたんですが、実際には600ページを5日で読むことになるとは思っていませんでした。
今回読んだ本は600ページ超え、読むのに5日。 読みながら思いました。最近の本熱くない?
昔本の虫だった頃の記憶では文庫本って300ページくらいのイメージなんですよ。 それが今は600ページ超えも普通。
昔の作家さんは万年筆や原稿表紙で書いていました。 長い文章を書くには体力が必要でした。
ところがワープロになりパソコンになり削除もコピペも自由。 書こうと思えばいくらでも書ける。
さらにこれから生成AIまで加わったら1000ページ近い文庫本が普通になるかもしれません。 いや書く人はいいんですよ。読む人の体力も考えてください。
600ページで5日かかった自分が1000ページを渡されたら、一冊読み終わる頃には咳季節が変わっているかもしれません。
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でも長く楽しめるからコスパはいいなぁとか考えてしまう自分もいる。 いやですね。純粋に読書を楽しめなくなっている。
すぐコスパ換算してしまう。 人間年を取ると何でも費用対効果で考え始めるんですかねぇ。
そして読み方。自分は寝転がって読む派です。 大学生の頃は夏休みや春休みになるとほぼ寝たきり状青年でした。
読書して寝て、読書して寝る。 今思うとものすごく健康じゃないですよ。
今回も文庫本だったので寝転がり読書。 これが単行本だと思うんですよ。腕が疲れる。
文庫本というのは寝転がり読書に最適化された人類の英知なのかもしれません。 ただ昔と違うことがあります。30分読むと眠くなる。
最初はこの本面白くないのかなと思ったんですが違いました。 本のせいじゃない。年齢のせいでした。犯人は本ではなく自分だった。
そして心配していた老眼。文庫本の字が読みにくくなるぞと先輩方に散々脅されていましたが、 今回は大丈夫でした。まだ読める。一安心。
とはいえ老眼という敵はすぐ後ろまで来ている気がします。 来たら来たで電子書籍に逃げる予定。逃げ道大事。
人類は逃げ道を発明してこそ文明を築いてきたんです。 というわけで5日間かけて600ページを読み終えた感想。
読書という行為そのものは30年前とはずいぶん変わりました。 値段は上がった。電子書籍もある。オーディブルもある。
古本も簡単に買える。本は厚くなった。 でも紙をめくって文字を覆い気がついたら寝落ちする。
その基本的な体験だけは昔と変わっていない気がします。 というわけで今日は本を読んだ内容ではなく本を読んだという時節の感想でした。
肝心の本の感想はまた近いうちに行います。
はいそれではまたもしよろしければぴょん吉のオタクの話にお付き合いくださいね。 本日もお聞き下さいまして誠にありがとうございました。