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483_そのイノベーションは思考停止か?~21世紀型スキルを画一的、マニュアル的なものにしないために~
2026-08-11 15:09

483_そのイノベーションは思考停止か?~21世紀型スキルを画一的、マニュアル的なものにしないために~

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広島の大学セミナーで聞いた2つの講義から考えたこと。相田先生の「社会と一緒に学ぶ学校」という未来像、米倉誠一郎先生が語る教育投資の危機とイノベーションの本質。そして、生産性とワークライフバランスをめぐる私自身の教員時代の実践と葛藤について語ります。型にはまらない学びとは何かを一緒に考える回です。

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#ポッドキャスト #国語教育 #教育投資 #イノベーション #ワークライフバランス

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今日も授業道スス
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は483回、そのイノベーションは思考停止か、21世紀型スキルを画一的、マニュアル的なものにしないために、というタイトルでお届けしたいと思います。
先日8月1日土曜日、広島の英系大学で行われたセミナーに参加してきました。
テーマは、これからの学びに向けて、問いから未来は動き出すというものでした。
今回は講義が2本あって、その後ワークもあったんですけども、今日はこの2つの講義について私が感じたことをお話ししたいと思います。
お一人目は、英系大学の宗田先生による、なぜ今問いが重要なのかというタイトルの講義でした。
もう満席で、教員だけじゃなくて民間の方も数多く参加していたのが大変印象的でしたね。
宗田先生は私がずっと注目して追いかけさせていただいている先生で、教育の今の在り方を過去から現在、そして現在から未来という2つのフェーズで切り取って色々と分析されていたという、そういう講義になります。
過去から現在にかけての学校というのは、いわゆる21世紀型スキル、それを画一的に学ぶ学校というふうに位置づけていらっしゃいました。
21世紀型スキル、つまり現行の学習指導要領への進化が求められる一方で、実施についてはどうしても画一的、マニュアル的に展開してきているのではないかというご指摘でした。
実際、21世紀型スキルイコール現行の学習指導要領、これに関する書物とか研修というのが色々と各自治体でも教育委員会でも、それから書店でも販売されて積み上げられて、かなり型にはまった形で広がってきているなという実感があります。
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もう一つの指摘は、一部の有料校や塾で、本質的な21世紀型教育改革というのが進んでいって、どんどんどんどん教育錯覚差が進行しているんじゃないかという、そういうふうなご指摘でした。
高い思考力、判断力、表現力が求められるがゆえに、恵まれた学校とか塾、そういった思考力、判断力、表現力がある程度ついているゆえに、教育がどんどん進んでいって、逆にそうじゃない学校は基礎基本の反復に追われて、なかなか高レベルの段階に行かないという、そういう構図があると私自身も思っています。
でも、相田先生が示した未来像は、社会と一緒に学ぶ学校というものでした。
21世紀型スキルを導入したということで、格差がどんどんどんどん広がっている。いや、そうじゃなくて、学校、地域、企業、家庭、行政で、社会に向かってどういうふうに学校というものを位置付けていくか、ビジョンが共有されて、多様でオープンな環境が展開していくと、そういった在り方です。
うちの学校、うちの自治体がある県でも、4年後には、高校の大掛かりな党配合が予定されていて、もう普通化という概念自体がなくなっていくんじゃないか、普通化という概念自体をなくして、各学校の特色を打ち出していくという方向へ舵を切りつつあります。
そういったことで、大学も社会学とか経済学とか工学といった学問分野の専門家が今、高度に進んでいる、いわゆる多項都合化現象を起こしていると、そういった実態にあって、だからこそ、総合的な探求とか、教科横断とか、実社会との接続というものをこれから一層考えていかなければならない、といったようなお話でした。
確かに今、21世紀型スキルというのがOECDの指摘で、今の私たちの現行の学習指導要領にも入ってきていて、評価とか振り返りとか、個別最適化、共同学習といったような、肩に落とし込むような話ばかりが先行していて、そしてそれが新しいものとして注目されがちだというふうに、
今、総田先生の話を振り返って感じますね。私自身も今日、明日も授業堂オンライン交流会では、同会方略とか、個別最適化とか、振り返りとか、そういった勉強会をよく開いているんだけれども、やっぱりパターン化されているが故にそれに注目してしまっているという自分自身を感じました。
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だから、画一化、パターン化に留まらず、もっと学びを社会に接続させていくような視点を持たないといけないなというふうに改めて思いました。
そしてやっぱり、教科横断とか、それから地の統合とか、社会の接続とか、そういったところに向かうには、学校の在り方をもっと構造的に改革していかないといけないんだろうなというふうに思いましたね。
私自身の自己批判としても、どうしても進学習指導要領対応になると、肩にはまってしまって、大きな教育の流れを見ながら進めていくという感じではなくなってしまうなというふうに思ったので、自分の立ち位置をもう一回見直して、未来に向けて教育はどうあるべきか、そういったことについて考えていきたいと思います。
というものも、やっぱりアウェーの場に出て、そういった研修を受けるということで、初めて自分自身を見つめ直すことができたので、やっぱりアウェーの場にはいかないといけないなというふうには思いました。
それから次にお二人目は、県立広島大学の大学院経営管理研究科長、米倉聖一郎先生。その先生によるイノベーションはどこから生まれるのかという講義でした。
プレゼンテーションが非常にエネルギッシュで、冗談も交えながらグイグイ引き込まれていくような内容でした。
まず、日本の教育への公的支出というのが、GDP比7.8%、これはOECD諸国平均の10.5%を大きく下回っているという、そういうデータが示されてのスタートでした。
その結果として、2023年の世界大学ランキングで東京大学は39位まで後退というふうなご指摘でしたね。
米倉先生は、教育に投資をしない国は終わりだというふうに明言されており、私も思わず大きく頷いてしまいました。
一方で日本は少子高齢化によって、医療費とか年金といった社会福祉費がどんどん膨らんでいって、防衛費の増額もある中で教育費がどんどん削られているという構造です。
米倉先生はこれを例えておられまして、月収100万円の家庭というものに例えて説明しておられました。
収入60万円に対して、支出は100万円、37万円、40万円余りを借金し、
医療費32.3万円、過去の借金返済22万円、仕送り14万円、家の修繕費5.3万円というのを支払うと、教育費はわずか4.7万円しか残らないという例え話でした。
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100万円のうちの借金がだいたい40万円で、私たち教育費は4.7万円しか出されていないという、それだけなのかと思うとやっぱり少ないなと思いますね。
この例えを通して、未来への投資である教育費がいかに削られているかというのがよくわかりました。
その後の話から米倉先生はイノベーションを起こさないといけないということなんですけれども、
イノベーションという言葉があまりにもありふれて使われすぎていて、言っておけばなんかかっこよくていい感じになるっていう思考停止のキーワードになってるんじゃないかというご指摘がありました。
私自身もそういえばよくイノベーションという言葉を使うので、これにはハッとさせられましたね。
イノベーションっていうのはあくまで手段であって目的ではない。
何のためにイノベーションを起こさなくてはいけないのかっていうのをちゃんと問わなくてはならないというお話でした。
じゃあ何のためにイノベーションを起こさなくてはならないのか。
それは生産性の向上のためだっていうお話でした。
生産性っていうのは生み出すものを時間で割ったもので、今の私たちの働き方は時間をかけすぎていて生産性が下がっているという、それで各国に競争率として、競争として低下して落とされているというね、そういうお話でしたね。
教員の働き方っていうのはまさにその典型で、長時間労働を強いられすぎちゃって生産性が極めて低い状態になっているっていうのが、今の私たち教育界の働き方だと思います。
高い付加価値を短い時間で生み出して、私自身がその余った時間ウェルビーングに働ける社会を作るっていうのが新たな経済発展につながるんだっていうお話でした。
これは技術革新とか、それからDXとか、そういっただけの話ではなくて、私たち自身の働き方の改革が必要だという、そういった内容になっていました。
私自身、振り返ってみるに、勤務時間が終わったら早く帰るっていう働き方にならないかとずっと工夫し続けてきました。
家事育児に暴殺されていた若い頃から、長く学校にいる人ほど評価される風潮に違和感を持ってたんですね。
子どもたちとの時間を大切にするために、仕事をコンパクトにして保育園にお迎えに行くっていうことを一生懸命頑張っていた時代がありました。
その時、当時の勤務校の女性管理職から、そういった早く帰るっていう、そういう実態を陰でディスられていたっていう話を聞いたことがあります。
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それでも私は、後輩たちに生き生きと働く姿を見せたい。早く帰って子育てに専念して学校でも成果を上げるっていう、そういう働きを見せたいということで一生懸命頑張り続けてきました。
かたや、国語科の研修会で生徒の作文を毎時間丁寧に添削している男性の先生に、その負担についてどう思うかっていう質問をしたことがあります。
帰ってきたのは、それを厭うようでは教育者ではないというお言葉で、なんとなく反発心を覚えた経験があります。
若い先生方や子どもたちのために生産性を上げ、ワークライフバランスの整った、楽しく働ける、そういった教育環境をどんどん作っていかなくちゃならない、というふうに私はずっと考え続け、試行錯誤し、実行し続けてきました。
加重負担を減らしながら効果を上げていくっていう発想こそが、まさにイノベーションにつながるんだと今回改めて感じました。
大学の高度化専門家たちを統合して、実社会に役立てる動きと、生産性を上げてイノベーションを起こすマインドの必要性、この2つを今回の講義から強く感じました。
私自身21世紀型スキル、現行の学習指導要領で求められるスキルを求めるあまり、法略とかメソッドとか、そういった枠にはまりすぎているところがないか、ちょっと問い返す、そういった講義でありました。
型にはまり込み、そしてその型に溺れる、陥る罠はないか、そういった来るべき未来に、そこで何が必要になるのか、というそういったことをアンテナを張り続けながら考えていきたいと思います。
とはいえですね、結局いろんな研修会に参加しても、結局は資本主義っていうそういうものからは逃れられないんだっていう現実も今回大きく心に残りました。
皆さんはそういった資本主義と教育の関わりについて考えたことはないでしょうか。
今日の話が皆さんの実践や研修参加のヒントになれば幸いです。
ということで今日は新しくジングルというものをつけて配信してみました。
またなんかちょっとねバージョンアップしていきたいなと思っているので、感想やメッセージは概要欄のメールフォームからお気軽にお寄せください。
それでは今日の配信はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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