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2025-02-04 10:13

132 自由進度学習・協働的な学びの前に大事なことあるやろ?

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自由進度学習、協働的な学び、昨今うたい文句のようにあちこちで見受けられ、導入している学校、成果が出ている学校の報告をよく聞くようになりました。

・・・しかし、問題も多いと思いますね。

と、配信した後、いろいろと勉強させてもらいました。

この方の記事が参考になると思います。

https://note.com/hiroki_sasazawa/n/n9fda1fbac881?sub_rt=share_pw

https://note.com/hiroki_sasazawa/n/n45720ca0b7b5?sub_rt=share_pw

 

で、私の思いはこうです。

 

 

#自由進度学習 #協働的な学び #カリキュラムオーバーロード #一斉授業

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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この配信では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についていると配信しています。
今日は、自由進度学習とか、協働的な学びとか、そういった新しいタイプの学習スタイルがSNSとか、それから出版される書籍とか、それから実践報告とか、そういったところで見受けられるようになってきて、
私がちょっと違和感を感じていることをお話ししたいと思います。タイトルは、自由進度学習・協働的な学びの前に大事なことあるやろ?ということで、ちょっとツッコミ系の批判系の配信になるかと思います。
まず、この自由進度学習とか協働的な学びっていうそういう言葉を聞いて、先生方の間で私断絶が起きているなと思っています。
というのも、この間の夏、四国でロイロノートの認定ティーチャーとして、中学校の先生の前で実践を発表したわけですけれど、その時に個別最適とか自由進度学習の取り組みを少しお話しすることがあったんですけど、その中で現場の先生の質問がありまして、
やっぱり内容をざっくりかいつまんでエキスだけお話しすると、この取り組みって私立だからある程度学力が揃っている生徒対象だからできるのではないかというような含みを持った質問が来ましたね。
やっぱり公立高校の先生っていろんな多様な生徒がどうしても来ますので、いろんな問題を抱えた子もいて、それからごく普通の学力の子もいて、それからもちろんあるいは高めの学力の生徒もいるというような、
多様な学習実態の中で教育をされているので、どうしても課題を抱える生徒が多かったりなんかしますと、学校の実態によってはこの自由進度学習や共同的な学びどころではないというような教室実態があるんじゃないかなと思うんですよね。
それは私もとすごくわかります。そういったところに立っての質問で、おそらく私の感覚的な把握でいくと、自由進度学習や共同的な学びっていうのを現場でやろうとしても実態的に無理だっていうような学校さんと、
自由進度学習や共同的な学びをスッと取り入れてもできる学校さんと、いろいろあるんじゃないかなと思います。だから自由進度学習や共同的な学びということを導入してもスッとできる学校さんは、私がかつて勤めていた国立大附属のような教室実態、あれも文句なしにスッとできますし、
私が今担当している高校2年生の特診の生徒、これももうスッとできるんですよ。こっちが努力しなくてもスッとできるんですよ。そうじゃない厳しい学校の場合、いくら努力しても努力してもすぐにできません。
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経験年数が長い私が言うんだから絶対です。なんならあんたやってみと、これを下ろしてくる。あんたやってみっていうくらい厳しいですよ。だから自由進度学習とか共同的な学びを歌う前に、やっぱり一斉学習で聞くっていうこと、まず座って人の話を聞くっていうことができないのに、
安直にやってもダメだと思うんですよね。もう私本当にこれだけは言えると思います。まず教室で人の話を聞くっていうような、そういう基礎基本、相手の言うことを理解する、相手の意見を受け入れるっていう、そういう能力とマインドがちゃんと揃ってないと、上に高度なスキルが要求されるような学習をボンボン入れてもダメです。
ということで現場の実態によって、そういう自由進度学習をやりました。共同的な学びをやりました。良かったですよっていうのを発表される先生の聞く中で、こんなんやってもうちの学校じゃ無理無理。一斉学習から一生懸命今やってるのになかなかそれも難しいんだよ。
そういう学校の先生とで、かなり断絶が起きているというのが私の実感です。その時のイベントで質問された先生のニュアンスから私はそう受け取りました。私もその先生がおっしゃることが体感できてるんで、先生がおっしゃっていることはよくわかりました。
私自身がこれは断絶が起きるなっていうふうに思った通り、絶対現場の中では自由進度学習や共同的な学びを歌えば歌うほどしらける先生もいらっしゃるんじゃないかと思ってます。
でもね、これ当然だと思うんですよね。そもそも自由進度学習とか共同的な学びっていうこういう学習スタイルは欧米からのスタイル、これをやろうっていうことになってるわけですけど、もうあちらさんの枠は
だいたい一クラス22人から25人の生徒に先生が2人つくんですよ。これはあの潤沢なところですけどね。で時にはその20人から25人を2つに割って一人一人先生がついて違う部屋でやったりするわけですよ。それで自由進度学習とか共同的な学びとかをやるわけですよ。
そういう風な形構造の中でやってる自由進度学習と共同的な学びと、もちろんその先生には部活動の子もありませんよ。
この日本で35人とか40人のクラスの人数で、放課後に部活動もある先生が自由進度学習と共同的な学びやるのはもう時間的に無理でしょ。
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ということで、そもそも欧米のそういう風な少人数クラスで先生も熱い中やってきたモデルをそのまま日本でやっても無理だと思うんですよ。
本当それは言えると思いますね。
で私がこの夏に若い女性の先生が中学校で自由進度学習やりましたっていう発表を聞いたときにも、その先生は手厚いサポート、ベテランの先生の手厚いサポートで一生懸命頑張られてすごい素晴らしいなって思うような取り組みされたんですけど、その先生自身は
学校に何時まで残ってたかっていう裏話までされましたけど、もうもはや人間が生活するような時間で働いてはおられませんでした。
ものすごい負荷のかかるような、そういうような実態で自由進度学習の授業の準備をされてましたんで、もうこれ本当難しいと思いますね。
ということでやっぱり一斉授業っていうのをまず大切にした方がいいなと私は思います。聞くっていうことの大切さ。
相手のことを聞く、言ってることを聞く、理解する。そしてそれを受け止めて自分も何か言うっていうことをきちっと基礎基本ができてないと難しいと私は思ってるし、
それから自由進度学習と共同的な学びを上位に据えるのはもうやめてもらいたい。だってそういう教室自体じゃない人が大半ですよ。
だから学力差を容認しているというか、学力の差があることをそれが素晴らしいんだと容認しちゃってるような感じがするんで、
自由進度学習と共同的な学びを上位に据えるんじゃなくて、こういう方法もあるよ。
次のステップとしてはこういう方法もあるよっていうようなことを心に持ちながら提案してほしいと思いますね。
それから自由進度学習も私共同的な学びも本当に教育上必要なことだと思ってるんで、自分もやるんですよ。ちゃんとやってます。こんなに批判してるけどやってます。
でもそれって一斉授業の中でプチ自由進度、プチ共同的な学びっていう風に部分的だったり、本当にささやかな導入だったりお試しだったりっていう本当に小さな小さな試みで一斉授業の中で入るような実践をこそ大切にしていってほしいなと。
これこそが自由進度学習だったり共同的な学びを現場に広めるようなやり方になっていくんじゃないかと思って。
ガチの自由進度学習やりました、共同的な学びやりましたと全面に出して実践報告をするっていう、そういう風な発表よりも一斉授業の中でプチ自由進度学習、プチ共同的な学び、ここにこんだけやればいけますよっていうような実践報告をこそ大切にするべきじゃないでしょうか。
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と熱く熱く語ってしまいましたね。やっぱり私自身が厳しい生徒実態の中で長年やってきたので、自由進度学習とか共同的な学びっていうのをやれって言われてもできるわけないじゃないかっていうような先生方の気持ちがめちゃくちゃわかる。
そういった中で、まあちょっとでもね、いろんな教育のあり方を知っていただいて、そして少しでも生徒が成長する機会がある。その選択肢の中で自由進度学習と、そして共同的な学びっていうのが生きてくるのだとしたら、私が提案した一斉授業の中でプチ自由進度学習、プチ共同的な学びを取り入れるっていう実践をこそ、
これから自分もやっていこうかなと思うんだけど、そういう実践をこそ焦点を当てて、皆さんに取り組んでいただける汎用的なモデル実践として大切に重要視していくべきではないかと思いました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてください。ありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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