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2026-10-20 15:36

513_心理的安全性は、地味な毎日からしか生まれない〜シンプルで持続可能な学級経営〜

心理的安全性は、特別な実践ではなく、地味な毎日の積み重ねからしか生まれません。今年度、担任として「これだけは外せない」というポイントに絞って徹底したところ、クラスの雰囲気が大きく変わりました。挨拶・時間・身だしなみを従わせずに説き続けること、机の配置や前面掲示といった環境整備、言葉の暴力に向き合う人権ホームルームと生成AIの活用、行事前の話し合いの時間の確保。先生が無理なく続けられる、シンプルで持続可能な学級経営についてお話しします。

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#学級経営 #心理的安全性 #担任の仕事 #生成AI活用 #ポッドキャスト

 
 
 
 
 
 

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サマリー

高校1年生の担任を務める話者が、心理的安全性を土台にした、無理なく続けられるシンプルな学級経営について語る。挨拶・時間・身だしなみは従わせるのではなく、意味を伝え、教員自身が実践しながら繰り返し働きかける。机の配置や掲示を生徒の実態に合わせて整え、言葉による暴力にはデータやスライドを用いた人権ホームルームで向き合い、生成AIも教材や話の流れを考える相談相手として活用している。行事前の話し合いの時間を確保し、日常の対話やさりげない称賛を重ねることが、安心して過ごせる教室につながるという実践を紹介する。教師自身が疲弊せず元気でいることも重要であり、地道な毎日の積み重ねこそが心理的安全性を生むと結論づける。

心理的安全性を土台にした学級経営
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。 この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は513回、心理的安全性は地味な毎日からしか生まれない、シンプルで持続可能な学級経営というタイトルでお届けしたいと思います。
今年度、私は高校の1年生の担任をしています。長く担任をしてきた中で、学級経営では色々なことに気を配ってきましたが、今年はこれだけは外せないというポイントに絞り、無駄を省いて徹底することにしました。
年をとると疲れますしね。ところが省力化したにもかかわらず、クラスの状態がかなり良くなってきていて、生徒同士が信頼し合いながら過ごすという場面が見られるようになってきました。
そこで今日は、安心安全な場作り、つまり心理的安全性を土台にした学級経営のために、私が心がけていることを振り返りながらお話ししたいと思います。
こんな勤務が長かったので、やっぱり対応が難しい生徒に色々な試行錯誤をしてきたので、手をかけすぎているのではないかと思えるようなところもあるのですが、それぐらい用意周到にやらないと厳しかったという、私のキャリアも関わっているとは思いますが、私のやり方でやってきたということをお話ししたいと思います。
それでは今日も、国語教育をゆるっと語っていきましょう。
挨拶・時間・身だしなみを意味から伝える
まず超基本的なことを申し上げますね。
いわゆるあ・じ・み、挨拶をする、時間を守る、身だしなみを整えるという、いわゆるしつけについてはずっと言い続ければいいなと思っています。
ただし大切なのは、生徒を従わせるということを目的にしないことです。
挨拶については、挨拶をしなさいというふうに強要すると、心の困らない挨拶になってしまいます。
ですから、まず教員自身が自分から気持ちの良い挨拶をするということを心がけています。
その上で、美しい挨拶ができている生徒をきちんと褒めることで、挨拶の大切さをそれとなく伝え続けています。
時間を守ることについては、遅刻や手出物の遅れを単なる規則違反として扱わないようにしています。
時間を守ることは相手を大切にするということであり、そこには人間性が現れるんだというふうに生徒に伝えています。
自分の時間をやりくりして、相手に迷惑をかけないようにするという積み重ねが、思いやりのある人とか信頼される人を作り、
やがて自分自身に跳ね返ってくるんだよという話を、言葉や形を変えながら折りに触れてしています。
次に、乱し並みについては、シャツを出すとかボタンを止めない、制服を着崩すといったことは中高校生にはよくあることです。
反抗期の中高校生にとっては、正論ばかりを口うるさく言う大人に反発したくなるというのは当たり前といえば当たり前の成長過程だと思います。
それでも状況に合わせて乱し並みを整え、相手に不快感を与えないということはとても大事なことであり、
それはその人の立ち入り振る舞いや印象に大きく影響することだと思っています。
そうした生き方は表面に出るんだということを伝えながら、きちんと着こなしている生徒を認めたり褒めたり、
そして自らきちんと着こなそうとしている様子を認めてあげたりしています。
言うことを聞かなかったからダメだというふうに思いながら指導していたら教員の方が疲れるばかりだと思うんですよね。
こうした指導は地味で速攻性もありませんし、繰り返しばかりで非常にとろう感を感じるものだと思います。
けれども3ヶ月とか4ヶ月とか続けていくうちにシャツを出していた生徒が入れるようになったり、
声をかけるとブツブツ言いながら乱し並みを整えるようになったりしてきました。
表面的な取り締まりよりも日々あるべき姿を解き続けることで生徒の価値観が少しずつ変わっていくのだと実感しています。
教室環境を生徒の実態に合わせて整える
次に大きいなと感じているのが環境整備です。
掃除をするとかチョークや黒板をきれいにするといった教室整備は誰もがやっていることだと思いますけれども、やはりきちんとしておくことは大切です。
でもピカピカにする必要はなくて、ほどほどの清潔感があれば十分だと私は思っています。
机と椅子の並びについては床に印を打って、机の右端はここに揃えようねっていうふうに決めています。
最初は中高校生にそこまでする必要はないのではないかと思っていました。
ところが小学校の先生に聞いてみると、印に合わせて机をきれいに並べていると子どもたちの方が揃ってないと気持ち悪いと感じるようになるのだそうです。
半信半疑でやってみたところ、本当にその通りできちんと並べるのが当たり前の空気になりました。
今の生徒たちも最初は意外そうな顔をしていましたが、今では印が薄くなると先生印が薄くなっているので打ってくださいと言ってくるほどです。
もう一つ特別支援教育の観点から学んだこととして、全面掲示を少なくしています。
今のクラスでは全面掲示に掲示物が多いと必要のないところに目が映って余計なことをする傾向がありました。
掲示をシンプルにしたところ、変ないたずらとか気の散り方が減りました。
ただしこれは生徒実態によって変わると思っています。
以前の勤務校では生徒が予定を把握して計画的に動けるように情報を多めにして掲示していたこともありました。
つまり掲示の正解というのは一つではなく、目の前の生徒に合わせて掲示のあり方を考える必要があるということです。
言葉による暴力に人権ホームルームで向き合う
学級ではいじめのような大きな事件が起きることもあれば、そこまで行かなくても人を傷つける言葉が飛び交うという場面が続くこともあります。
大声で相手を威嚇するなど、コミュニケーションの面で非常に厳しい状況が見られることがあるかもしれません。
特に男子の場合、クラス外の直後は誰がマウントを取るかという序列争いが起こりがちです。
教員の見えないところではそうしたやり取りが相当行われていると考えた方がいいと思います。
そしてその中で傷ついたり、心苦しく感じたりしている生徒が必ずいます。
言葉による暴力はどこの世界でも起こり得るものですけれども、だからこそ放置せずに、すぐさまきちんとホームルームの時間をとって指導する必要があると思っています。
その際は口頭で話すだけではなくて、スライドを用意して視覚にも訴えるようにしています。
単なるお説教ではないことを示し、それがいかに許されないことなのかというのをデータに基づいて説得力を持って伝えるようにしています。
これ、とても大事なことだと考えています。
私が若い頃は熱意だけで話していましたけれども、経験を重ねるにつれて、生徒の様子を見ながらどうすれば心に響くかというのをいつもいつも考えながら話すようになりました。
生成AIを使った指導準備
さらに勉強を重ねていくと、やっぱり根拠となるデータを示しながら話すというのがとても効果的だというふうにわかるようになります。
これを準備するにはある程度こちら側も勉強しなくてはならないのですが、今は生成AIが良い相談相手になってくれます。
クラスの状況を伝えて、こういう話をしたいとか、こういう補足をしたいとか、こういうデータを入れたいとか、そういったオーダーを入れながら対話していくと、いい話の流れを提案してくれます。
さらに高校1年生向けにとか中学校2年生向けにっていうふうに言えば、その年代の心に響く言い回しや言葉遣いまで考えてくれるようになります。
これはAIならではのそういったものじゃないかと思うんですよね。
そういう意味ではこういった指導というのは以前よりずっとやりやすくなっているように思うんですね。
やっぱりその中でも私たち教員ならではの言葉遣い、思いっていうのを入れ込むっていうのはとても大事だと思います。
今年度はまず年度当初に1回実施しました。
2回目は7月の初めでなんか落ち着きないなって言った感じが気になりだしたのと、真面目な生徒からちょっと厳しい言葉が聞こえてきてしんどいですっていうような訴えがあったっていう時だったと思います。
一番最初の年度当初にやった時は雰囲気を変えてちょっと厳しめに行いまして、夏休みを挟んでたので、夏休み明けには忘れているだろうから復習ねと言って、もう夏休み明けてすぐ3回目を行いました。
これをやるのとやらないのとでは明らかに差が出ます。
なぜそれが悪いのか、社会生活の上では許されないことであって軽々しく口にしてはいけないことなのだということを伝えて、その認識が全体に行き渡ると大抵は鎮静化していきます。
それでも収まらない場合はその生徒の特性などがあって言葉が届きにくい状況にあるというふうに考えられるので指導の段階を変えて個別の対応を兼ねた指導になっていきます。
ただそれはまた別の話になりますので今回は割愛したいと思います。
話し合いの時間が安心安全な場をつくる
今のクラスには最初から動いて物事を進める力とかコミュニケーションの力がまだそれほど高くない生徒たちが多くいます。
そのため話し合いとか対話っていうのはどうしても時間がかかります。
その時間を取らずにいると一部の生徒が勝手に決めて一方的に動いてしまって合意形成の場がなかなかないままに声の大きい人が好きなようにやってしまうっていうそういう状態になってしまいますね。
そこでクラス行事があるたびに事前の話し合いの時間をできるだけ確保するようにしました。
教員は口出しをするという場面もありませんが、そばにいるようにしています。
教員がそばにいるだけで行き過ぎた言動への抑止力になります。
じゃんけんで決めるといった方法はできるだけ避け、みんなで話し合って最適解を作っていく時間を大切にしようと呼びかけています。
話し合いの時間を確保するっていうことは、それ自体が安心安全な場作りにつながっていると感じています。
教師が無理なく続ける日常の関わり
他にも日常のちょっとした場面での関わりはとても大切です。
他の生徒に聞こえるように大げさに褒めるんじゃなくて、ちょっとしたことをさりげなく褒めるようにしています。
何でもない放課後の時間にちょっとした雑談をすることもあります。
面談も行いますが回数を重ねれば良いというものではないと思っていて、全員と順番に話す時期と気になる生徒を呼ぶ時期っていう風に時期を選んで使い分けるのがいいなと思っています。
観察するだけで多くのことがわかる先生もいるでしょうし、距離の取り方は先生それぞれにあったやり方があると思います。
何より面談ばっかりしていて先生が疲れてしまっては本末転倒だと思います。
先生が元気であることが一番の教育条件だと私は考えています。
学級中通信については若い頃は結構作っていたんですけれども、保護者向けの通信に既案が必要になってからはものすごく時間がかかっちゃうのであまり作っていません。
今はクラッシーっていうツールで保護者にちょっとした連絡やお知らせができるので、それを活用することにしています。
地味な毎日から生まれる心理的安全性
振り返ってみると私の学級経営は本当にシンプル・イズ・ベストです。
日々の生徒との対話や働きかけ、言葉がけこそが学級経営の大きな部分を占めていると思っています。
だから、先生が何を考え、生徒に何を求め、どう評価し、この教室空間をどう良くしていこうとしているのか、その情熱や信念があるかどうかが大きいんじゃないかなと思います。
派手なことをしていなくても、その先生なりの教育理念を持ってできることを地道にコツコツ続けていけば、ふかふかした土壌ができていきます。
その土壌の上でこそ、生徒は教室で安心して安全に過ごすことができるのだと思います。
つまり、心理的安全性は地味な毎日からしか生まれないということです。
そして、先生が無理なく続けられるシンプルなやり方だからこそ、その地味な毎日を積み重ねていくことができます。
もちろん、重たい課題を持った生徒も多く台席している場合があります。
そういった時は、それだけではうまくいかないということもあるじゃないかと思いますが、それはまた別の問題として考える必要があります。
それでも、安心安全な場作りこそが、生徒に楽しい気持ちで学校に来てもらうための一番の条件だと思っているので、これからも地味な耕しを続けていきたいと思っています。
皆さんのクラスでは、これだけは外せないというポイントは何でしょうか。
この番組では、リスナーの皆さんからのメッセージをお待ちしております。概要欄のメールフォームからお気軽にメッセージを寄せください。
それでは、今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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