アニメ平家物語の魅力
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、156回アニメ平家物語を激しくオススメしますというタイトルでお送りします。
私は、漫画とかアニメとか幼少期に慣れ親しんだので、アニメもこの年になってよく見るようになったかな。
これは全輪校の生徒たちが、漫画やアニメなんかのサブカルチャーが大好きな子が多かったので、
その生徒たちと一緒にサブカルを紹介する単元をやったときに、いろんな作品を紹介してくれたので、
その影響でAmazonプライムとかでアニメを見るようになって、その時に平家物語というのがあったんですね。
この平家物語がたまたま無料期間だったので、初めに見ちゃって、本当に出来の良さに感動しました。
ちょっと紹介しますと、この作品は元々原作はあるわけなんですけれど、
それをアニメ化するにあたって元年代の低い人、少年少女たちにも見てもらおうということで、ちょっと工夫をしまして、
監督が山田尚子さんという女性の方なんですけど、アニメのキャラクター原案を高野文子さんという、
これは私ら年代の人にとっては有名な漫画家なんですが、高野文子さんという有名な漫画家にお願いして、
素晴らしい線の美しい洗練された造形の可愛らしさと儚さを合わせ持つアニメーションキャラクターが出来上がっております。
登場人物メインキャラクターに美和という架空の少女を設定して、この美和という女の子は目がオッドアイといって、
片方ずつ違う目で、未来を片方の目で見ることができると、そういう風な設定で少女で不遇の実で身寄りをなくして、
平野重森に育ててもらうという、引き取って育ててもらうという、そういう風なキャラクターが設定されています。
平野重森も少女美和というのを愛おしく思って育てるわけなんですけど、
この二人の心の交流も素晴らしいけれど、この平野重森もオッドアイで未来が見えるわけですよね。
そういう平家の悲劇を予感しながらの、この二人の心の交流の中で様々なキャラクターが登場して、人間模様が繰り広げられます。
まず素晴らしい点の一点目としては、この美和役の結城葵さんというのか、みどりさんというのか分からないんですけど、
この美和役の結城さんが見事な美和語りをしているんですね。
今までいろんな美和法師さんの音声をyoutubeとかで聞いてきたんですけれど、声優さんだけあって演じるっていうことが中に入っているので、本当に聞きやすくなっています。
美和法師の方にかなり専門的なトレーニングをしてもらって、それで美和が物語の中で美和法師を語るんだけど、擬音少女の鐘の声っていうところあるじゃないですか。
そこも本当に一言発しただけで平家物語の世界に一瞬に引きずり込まれるような、そういう声の出し方、世界観の作り方、声の伸びっていうのがどんどん私たちを平家物語の世界に連れてってくれるんです。
美和の音声聞くだけでも、あるいは生徒に聞かせるだけでも、もう理屈抜きに平家物語の世界に魅了されてしまう素晴らしさを持っています。
キャラクターとストーリーの深さ
それからキャラクターが美和という少女から入るので、本当に平家物語のストーリーに入り込みやすいんですね。
なので複雑な人間関係なんだけれども、そこが見事にシンプルになっていて、どの年代の人が見ても平家物語っていうものが味わえるような設定になっています。
だけど簡単にしただけなんじゃなくて、やっぱり深いところは深く描いています。
平野茂盛の苦悩とか、平野徳子自身の愛と成長と、それから母親としての心とかね。
平野清盛の先生君主的な権力者としての人間的な魅力とか。
それから平家一文のいろんなキャラクターの悲劇にどんどんどんどん入っていく時の人間的な苦悩とか。
それから揺れ動く気持ち、武士として生きる誇りっていうのがすごくよく描かれていました。
私のお気に入りのキャラクターは平野の、あ、平野じゃない。ごめんなさい。
源頼智がね、本当になんて言うんですかね。
平野君とは反対の源氏型なんですけど、めちゃくちゃ敵の大将として得体の知れない雰囲気を出していて。
この声優さんが今私のお気に入りの杉田智一さんという方なんですけど、この平野の、あ、ごめんなさい。
源頼智の人間離れしたような、人をなめたような、なんかそういう大物感がとてもたまらなかったですね。
あとはやっぱり生徒に見せたんですけれど、やっぱりオープニングだけでもこの世界に引きずり込まれます。
このオープニングはyoutubeでもどんどんどんどん2本ぐらいありますんで、流してますんで無料で見ていただけます。
私が一番皆さんに見ていただきたいのは、あつ森の最後のところですね。
教科書にも載っているので、あつ森の最後のところはアニメの描かれ方もすごく上手に描いているので、それを教科書をやる前に見せるととてもいい導入になると思いました。
そして、本当はなすの夜市のところもたくさん描いてくれたらいいんだけれど、なすの夜市のところはちょっとしかなかったので、なすの夜市は教科書の定番教材なんだけど、なすの夜市に使うのはちょっと難しいかなと思ったけど、平家物語の紹介で使うのには最適な、そういう作品になっていると思います。
そしてこれがなぜ生徒たちにとって最適なのかというと、声優陣ですね。
最近の生徒は本当に声優さんというのが、みんな認知度が高くてよく知っている。声優の名前が出てなくても声を出した途端にわーとかいう感じで、もう誰の声かわかっちゃうわけですね。
いろんなアニメでその声優さんの演技を見ていて、その声優さんの個性とかキャラクターとか持ち味をよく知っているので、それを知った上でさらにこの世界の鑑賞が深まるという、そういうふうな形になっていたので、この声優さんが登場するだけで生徒は興味関心を持ってこの話を見てくれるし、さらに深く考えてみたいというふうに思うので、
国語教育への応用
これからの国語教育にこの声優さんをどんどん音声教材として採用して、読んでもらったり語ってもらったり、それから聞き取りテストとか、聞く時間の教材にも登場していただくと、生徒のモチベーションが爆上がりでいいんじゃないかと思います。
もし教科書を教材を作っていらっしゃる業者の方がいらっしゃいましたら、高いと思うんですね。出演料は高いと思うんですけれども、ぜひ声優さん登場する音声教材を作ってみたらいかがでしょうか。ということで今日はアニメ閉域物語を激しくお勧めしますということで、概要欄にもいろんなリンクを貼っております。
それからね、今多分どこかの配信サイトでは3ヶ月無料っていうのもあるので、そういうのに登録して無料期間中にぜひ、あんまり13話ぐらいだったかな、11話か13話ぐらいしかないと思うので、多分お休みの日に2、3週かけてみたらちょうど見切れるようなサイズになっていると思いますので、ぜひアニメ閉域物語を1回見てみることをお勧めしたいと思います。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
