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2025-03-07 09:14

158 卒業式を語る~卒業生を出す担任としての実際と、花を胸に付けてほしい人~

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本校でも卒業式がありました。思い出をつらつらとまとまりのないままに話していますが、最後にオチがありますので、ご期待くださいw

#卒業式 #3年担任 

サマリー

卒業式では、生徒が自ら退場するスタイルが印象的であり、担任の緊張感や思い出が語られます。また、卒業式は生徒の新たなスタートを祝う重要なイベントであり、学校全体の協力が必要であると強調されています。

卒業式のスタイル
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は、実は3月1日の土曜日の夕方にこの番組を収録しています。本校では、きょう卒業式がありました。高校生が羽ばたいていきました。
本校の卒業式は、最後の退場の時、先生が先導するんじゃなくて、生徒自身が上手に列を作って退場していきます。
今までの学校、勤めてた学校では、担任の先生が先導して退場していくっていうスタイルだったので、本校に来てみて、本当にね、これいいなと思った。
いつまでもね、先生が先導で退場していくんじゃ、一人立ちとは言えない。自分たち自身で退場しなさいっていう、そういうメッセージだったと思うんですけれど、大変にいいなと思ったので、きょう語りたくなってしまいました。
当時も当時もよくて、やっぱり高校生の清々しさ、それから、やっぱりちょっと幼なさの残る、だけどちょっとずつ大人になっていく、その彼らの表情を見ていると、こっちも夢や希望をもらえて、心温まる一日となりました。
過去ね、私も卒業式を何度も何度も経験してきたんですけれど、ちょっと思い出をポツポツと語りたいと思います。卒業式ね、ぶっちゃけ、はっきり言うけど、鑑賞に浸っている暇なくないですか。
例えば、私が最初に出した卒業制っていうのは、教育困難校の卒業式だったから、もう朝から早々をしちゃいけないと思ってピリピリですよ。
例えば、髪の毛一つ取っても、彼らもイキってキンキンにしてくるんじゃないかと思って、もう前々日から髪を染めてくるな、髪を染めてくるなということをしっかり指導して、当日それでもフライングしてくるわけね、生徒がね。
それを上手にうまいこと隠したりなんかして、とにかく朝から卒業式、彼らの晴れの舞台、ふさわしい格好をしよう。
あ、ふさわしい格好で、彼らの門出を華々しく祝ってあげようと思っても、生徒は本当にイキっちゃってるから、そこでパフォーマンスしたいわけよ。
それをこっちが阻止して、状況に合わせた行動を取ろうということで、ピリピリしながら指導してきましたね。
式中も、私が公明するのを失敗しないかどうかよりも、彼らが疎走しないかどうかの方に意識が集中してしまって、考えに浸る暇もない。
終わったら終わったで、帰ってきて一人一人スピーチさせて、スピーチも疎走がないかどうかもね、ハラハラしながら。
最後はお母さん方がたくさん来てもらってありがとうございましたとか思い出話を語りながら、最後に去っていくわけですけれど、
さりぎや忘れ物ないかどうかもしっかり声かけしたりして、とにかくあの時の卒業式はお世話、お世話、お世話をしてましたから、あんまり干渉に浸る暇なんかなかったですね。
その次に中堅校を務めた時の卒業式、これはちょっとぐらいは余裕があったかな。
それにしても高校生の卒業式って、結局3月1日にやると国公立の後期を控えてたりするので、
やっぱりまだ手放しで達成感味わえない、まだまだ進路に向かって頑張る生徒がいるということで、そんなに開放感に浸っている暇はなかったですね。
それから次に出した卒業生は、これは国公立の付属の高校生だったので、この時はどうだったかな、やっぱり後期試験控えてたんであんまり干渉に浸っている暇はなかったんだけど、この時が一番味わえたかな。
彼らはしっかりしてるし、疎走することもないし、場にあった行動を取れるし、こっちは結構心配しなくても卒業式を味わう余裕がありました。
その次に転勤した学校では、3回卒業生出して1回学年就任で卒業生出したんだけど、この学校も受験指導が大変で後期絡みの生徒もたくさんいたし、
当時栄誉試験、学校が推薦、つまり8月ぐらいからずっと受験指導し続けた学校だったんで、本当に疲労困敗して卒業式の最後の退場という時には、
やった!これで解放される!これで解放される!これでホームルーム行かなくて済む!って思いながら、開放感に浸ってニコニコしながら退場してて、たぶん私が一番笑って退場してたんじゃないかな。
っていうような、そういう卒業式だったような気がしますね。
肩の荷が降りるっていう言葉が一番ぴったりくる、そういう卒業式でしたかね。
ということで卒業式をいろいろと思い出語りしたんだけれども、結局いろんな卒業式見てきたけど、卒業式はやっぱり生徒の門で、そして新たなスタートということで感慨深いです。
担任とか当事者だったら本当に気の休まることがない、心配ばっかりしながら過ごすので意外と開放感はないんだけど、
副担任の時は結構余裕があるんで、一人一人のコメの時にも思い出が蘇ってきたり、生徒の泣いてる姿を見たらこっちもジーンと来たりして、
副担任の方が感慨深かったかなっていう感じがするんだけど、皆さんいかがでしょうか。
あと若い先生とか結構ね、最後涙涙でお別れするっていう、そういうシーンも見受けられたりなんかして、私は実は卒業式で一回も泣いたことないんですよ。
冷たい人間なのかもしれないんだけど、一回も泣いたことなくて、なんで泣けないのか。
やっぱりその時に緊張してて、心配ばっかりしてて、生徒の世話ばっかりしてて、そういう泣くっていう余裕がなかったっていうのが一番大きい原因ではないかと思うんだけれども、
卒業式っていうのは意外と感動的でいて、担任の先生は心の余裕がないなっていうのが私の実感ですね。
学校全体での卒業式
ということで、なんとなく思いつくままに語っていきましたけれども、卒業式っていうのは本当に担任の先生とか学年主任の先生とか、
いわゆる三学年団がちょっとメインなような感じがするけど、本当思うんだけど、学校の先生全員が支えての卒業式だと思うんですよ。
はっきり言って事務室の先生方、先生じゃないけど事務室の方とかすごい世話してるから、事務室の方にこの花を胸につけていただきたいっていうぐらい、
学校全員の人、その人が本当にこの人たちを支えて卒業していったなっていう、そういう気持ちが毎年するので、そういう人に花を胸に飾っていただきたいし、
今の現任校ではお掃除をする人、業者の方もお掃除服着たままで、やっぱり中には入れないんで、退場する時に一緒に見送ってました。
ちょっとまたこれジワッとくるんだけど、本当に日々生徒の世話をして挨拶をして、日々学校綺麗にしてくれてた人が、あえてお掃除の時の服のまま生徒を見送る姿っていうのに、なんか支えるっていうことを見た気がしますね。
ということで、今日は最後はそういうね、本当に花話、感謝のされ方をしないけれど、陰で学校を支えてくれる人こそ、卒業式に花を胸につけてあげたいなって思った、そういうふうな一日を過ごしました。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
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