2025-02-16 12:25

142 とにかく美しいアニメ 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観ての感想

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京都アニメーション制作の『ヴァイオレット・エバーガーデン』を観ました。

いや~ 単なるアニメではなかった。そして、フレームリーディングを試みてみましたw

#アニメ #京都アニメーション #ヴァイオレットエヴァーガーデン

https://tv.violet-evergarden.jp/

サマリー

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーションが制作した美しいアニメです。愛と成長をテーマにした感動的な物語が展開されます。主人公のバイオレットは、戦争で傷つきながらも、手紙を書くことで多くの人々との関わりを持ち、心を豊かにしていく様子が描かれています。

アニメの評価と背景
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、ネットフィリックスで見たアニメ、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の感想をつらつらと語っていきたいと思います。
まず、このアニメは、知っていらっしゃる方も多いんじゃないかと思いますけど、京都アニメーション制作の賞か何かを取った、とても評価の高いアニメなんですね。
京都アニメーションって言ったら、4年か5年くらい前、もっと前かな。
放火されて30何人かを亡くなりになった、非常に優れた才能を持ったアニメーターたちが、放火で命を落としてしまった、あの悲惨な事件を思い出すんですけれど、京都アニメーション制作のヴァイオレット・エヴァーガーデンです。
私はこれを知ったのは、3年くらい前に生徒が、学校選択科目の中で、好きなアニメ、漫画、映画っていうのを外国人の人に紹介しようという探検をやった時に、このヴァイオレット・エヴァーガーデンを扱った人がいて、その生徒が絶賛していたし、
本当にこのアニメに思い入れがあったのだと思うんですけれど、そのレポートにもの凄まじい熱量を感じまして、このアニメはただものではないなっていう思いがその頃からしてたんですよね。
でも、Amazonプライムに全然ないんで、これどうやって見るんだろうと思いながら時を過ごしているうちに、先日、プルートを見ようと思ってネットフェリックスに課金したっていう話をしたと思うんですけど、
そのネットフェリックスに課金して、ちょっと見るもんないかなと思って眺めていたら、これがあったんですね。ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
それで私はこの生徒の熱量の高い発表を思い出し、このアニメはきっと何かがあるに違いないと思って見ることにしました。
13話ぐらいあったのかな。結構、ちょっとずつちょっとずつ見ましたね。
まずね、感想は絵が綺麗です。ちょっと少女漫画風で、こういう漫画って最近は男の子も女の子も、
ああいう漫画チックな感じ、少女漫画チックな感じは好むんだろうなぁと思って、細い手足で、八頭身なんか十字頭身なんかわからないけどものすごいスラーとした細身の男女が出てくるお話なんですけど、絵が綺麗。
女の子も本当に可愛いし、男の人も本当に少女漫画チックなスラーとしたスレンダーな男性が出てきてかっこいいです。
そして私はその漫画チックなキャラクター以上にとても感動を覚えたのは風景の素晴らしさ。
いろんなところのいろんな風景が出てくるんですけど、海とか山とか川とか、あとは夕焼けとか、
特に草原とか花とかすごく描かれ方が自然と同じような、自然以上に自然の素晴らしさを引き出しているような、そういう風景の素晴らしさに感動を覚えました。
ああ、こういう風景を見たら、心を洗われて生きているっていうことが素晴らしいんだなっていう風にジーンと来るなって思ったし、
アニメの風景自体が素晴らしいんですね。
主人公の女の子のバイオレットという子がその風景を無言で見つめるシーンがあるんですけど、
バイオレットという女の子と全く同じ視点でその風景を見ているうちに生きるということが素晴らしいなというのがじわっと感じられるような素晴らしい自然と風景の描かれ方でした。
もうこれはね、あの風景を見るだけでも心がスーッと洗われていくような感じがするので、あの風景だけでもお勧めしたいと思います。
愛と成長の物語
じゃあ内容についてお話しすると、内容のテーマは愛ともう一つなんですけど、それは最後に言うことにしますけど、愛なんですね。
そもそもこのストーリーは、孤児で育ったこのバイオレットという女の子は非常に身体能力が高くて、殺人兵器と言われるぐらい戦争のある世界では、
そうやって自分の身体能力の高さを使って人を殺すことに特化した、そういう風な育成をされて育ったバイオレットという少女がいて、
彼女がある戦争に出陣するわけですけど、そこで一人のギルベルトだったかな、そういう少佐の部下になります。
このギルベルトっていう人は、この少女が本当にまだ12、3歳で、そういう人の人の命を殺めるっていうものすごく厳しくつらい、
そういうふうな任務を終わされていることを非常に哀れに思い、バイオレットを大切に大切に育てるわけですね。
人を殺すことじゃなくて、勉強とかね、絵とかね、それからいろんなお話を一緒に読んだりとか、教養を身につけさせて、
人間として心豊かな女性に育つようにギルベルトは愛情を持ってバイオレットを育てようとします。
ところが戦火が厳しくなって、あるとてもとても厳しい作戦を遂行することになって、そこでバイオレットは両手を失い、
そしてギルベルト少佐はちょっと致命傷を負って、その後爆風で2人は離れ離れになって行方知れずになったところ、
バイオレットちゃんは助けられて両手を新しい義手に当てがわれて、なんとか社会復帰するわけですね。
その社会復帰した先では、字の書けない人の代筆をする、そして手紙を書く職業を、彼女は選択してそこで生きていくわけですけど、
その職業をずっとやっている間にいろんな人と知り合いまして、そこで知り合った人たちの関わりを通してバイオレットが成長していくわけですね。
そこで知り合った人と親子の愛とか兄弟の愛とか男女の愛とか友情とか、そういった人間のいろいろな側面をバイオレットはそこで経験して、
心豊かに次第に次第になっていくわけですね。そういった心を失ったバイオレットという少女が、一人のギリベルトという男性、これをきっかけに人間へとどんどんどんどん成長していくっていうお話でした。
このストーリー構成もとても上手で、話としては単純なように見えるんだけど、なんといっても演出と、それから声優さんの演技が素晴らしいからグイグイストーリーに引き込まれていきました。
私もついつい涙してしまったり、キャラクターに同情したり、それからバイオレットちゃんと一体になりながら、悲しんだりしながらね、鑑賞することができました。
それでね、バイオレットちゃんがその中で、愛するって何なんでしょうって言いながらずっとね、いろんな人と交流していくんだけど、こういうストーリーを見るにつけ、純粋な若者の求めているものはこの純粋な愛なんだろうなと思って。
この間、アシュラのごとくっていう映画を見たっていう配信をしたんですけど、完全に大人の世界なんですよ。汚れまくったね。現実に汚れまくった本音と、それから建前の入り混じった男女の日常を描いたアシュラのごとくっていうね、大人の映画を見た後にこの映画を見たら、
やっぱり私の教えている高校生、中学生はこんな風に穢れなき純粋な心を持っているんだなぁって、改めて自分の汚れた心との違いを思い知らされましたね。
若者ってこんな純粋なんだって思いました。自分の若者時代を忘れちゃってるわけなんですよ。そういう純粋な若者たちを目の前にしながら日常をそうやって授業とかしてるんだなっていう風に自分の職業を改めて考え直さないといけないなと思いましたね。
それから物語の世界はやっぱりアニメなんで非日常なんですよね。ありえない設定、都合のいい設定がどんどんどんどん出てくるわけなんですけど、非日常の中でやっぱり日常を忘れて、そこでふっと心を休めながら、その中でいろんなことを感じるっていう、虚構の世界で遊ぶっていうことの素晴らしさをまた再認識しましたね。
日常でない世界だからこそ心が緩んで解放されていくなーって感じがしました。そしてなんといっても声優さんの演技が素晴らしすぎて、アニメなんでやっぱり大げさに演技しないと魂が乗らないんだろうと思うんですよ。
例えば実写って言ったら言い方おかしいけど、生の演技だったらその肉体自体がいろいろなものを表現するから、あえてそこまで声を乗せなくても表現できるものがいっぱいあるじゃないですか。ところがアニメっていう二次元の絵で表現するとなると、やっぱりある程度かなり表現をオーバーにしないといけないし、
独特の声の出し方、独特の息継ぎの仕方、独特の緩急の付け方っていうのがアニメならではの演技に求められるんじゃないかなって思いました。でも本当にその中でも声優さんの演技が素晴らしくて、このバイオレットっていう少女の演技、やっぱり無機質な中に心を込めないといけない。
だんだん成長していって、無機質な表現の中にもバイオレットの心が豊かになっていく成長の姿をどんどん付け加えていかないといけないので、そのあたりがやっぱりものすごい幅広い演技力を求められるなって思いました。
ということで声優さんの声の出し方とか、間の取り方とか、緩急の付け方とか、一言に込める様々な思いの乗せ方っていうのはもう桁違いに私たちとは違うというのを感じて、自分も配信もちょっと上手くなったかなとかって思ったけど、そんな話にならんなと。
また思い直し、この配信の鍛錬をまだまだ続けていかないといけないなっていうふうに思わされましたね。声優さんみたいに上手にはできないんですけどね。ということでバイオレットエバーガーデン見たんですけど、やっぱり様々な視点で分析して様々なことを考えて、そういう厚みのある鑑賞しました。
こういう様々な視点で分析するっていうのはフレームリーディングって嘘なんで、私はただいま授業でフレームリーディングに挑戦しているわけですが、フレームリーディングでアニメを読み解いてみました。
このテーマね、さっき愛って言ったんですけど、愛だけじゃなかったです。バイオレットちゃんは愛っていうね、ギルベルト少佐の愛っていうものに包まれて、やっと人間としての芽生えをし、そして愛してくれたギルベルト少佐に従属する。
その人の思い通りにする。その人の命令を聞く。その人が私を好きでいられるように言うことを聞くっていう、そういうふうな立場から少佐の愛を得て、さらに豊かになって自分自身で自立していくっていう話だったんですよ。
ということで、愛されて自分を形成して、そしてその愛を受けながら自立していくっていう素晴らしい話だったと思います。皆さんぜひお時間があったら見てみてください。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。
12:25

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