音読発表会の実施
みなさんこんにちは、ばじるです。13回目の放送となりました。
今回は、11月の後半2週間の振り返りを行いたいと思います。
11月26日に、研究授業を行うことが決まっていました。
それを、平家物語の音読発表会をしたいということは、夏休み前から決めていたことでした。
なぜ音読なのかというところなんですが、うちの生徒たちは、とにかく話し合いがあまり上手ではなくて、
仲のいい人とだったらば話せるけれども、誰とでも話せる、誰とでも共同できるというところまで成長していないなというところが気になっていました。
なるべく国語では、班で話し合って何かを行うというのをやっていたんですけれども、それがなかなかうまくいかなかったんですね、一学期に。
何とかそれを乗り越えてほしいと思い、とにかく二学期はグループで話し合う、グループで発表するというようなことを繰り返し行いました。
この研究授業に向けて、まずは音読の発表会というのを経験してもらうことにしました。
そこで盆土上げの音読発表会を行ったわけです。
急に音読で発表会をしようといってもきっとびっくりすると思ったので、一番最初に絵本の読み聞かせごっこみたいなことをしました。
人に音声で伝えるにあたってどういうことが必要かなということをまずそこで考えました。
次に版になって盆土上げの場面場面に4つか5つぐらいに分けたところをみんなで発表しあって、その中で主演俳優賞とかアカデミー賞を版にあげたりとか、表彰状も作ったりとかして、こういう活動も楽しいっていうところがちょっとわかってもらえたかなと。
その物語の世界を表現する楽しさをわかってほしいなということで盆土上げで行いました。
古典の平家物語です。
うちの学校の生徒たちはそんなに学習意欲が高いようなエリアにはなくてですね、どちらかというと市の平均では低めのところにいるような生徒がとても多くて、
そういう子たちにまず古典の世界を理解してもらって、その古典の世界を表現するっていうところまで持っていくのにどうすればいいのかとずいぶん夏休み中頭を悩ませました。
とても尊敬している黒瀬直美先生のいろんな実践をファンとして追いかけておりまして、
アニメの平家物語のプロモーションビデオがYouTubeで流れているっていう情報を得れば、まずはそれを導入に使い、アニメ好き声優好きの子の気持ちを引き付け、
現代2年前にアニメになるような人気のある物語なんだということから始めました。
ロイロノートの機能を活用して音読を録音したり、後は穴埋め式の現代語訳を載せて、穴埋めの部分はロイロのカードをたくさん準備して、
現代語訳をそのカードを動かすことで穴埋めを完成させるというような活動もしました。
あとは那須野由一が扇の的を狙っているシーンのお絵かきをロイロのカードでやったりとか、とにかくありとあらゆるようなお楽しみを準備しまして、
古典の世界に親しむこととしては大成功ではあったのではないかなという感じではありました。
授業の振り返りと今後の課題
あとは扇の的と那須野由一の40件を実際廊下で測ってみたりとかして、こんなに離れているのにまだ50メートルもないよっていうようなのを実感したりとかもしました。
で、班に分かれて音読の練習を行い、音読の練習を行うにあたって講談師が扇の的を読んでいる声を聞いたり、こんな読み方もあるねということを知ったり、
あとは軍読の詩の発表をしている優秀な方々がまたYouTubeに上がっていて、強調するところは3人で読んで、普通のと書きは1人が読んでとか、どんどん人数が増えていってその場面が盛り上がっていったりとか、
そういった詩の軍読の例を見たりもしました。あとは高校野球のさよなら通覧ホームランの実況中継をする声を聞いたりとかして、那須野由一のヨッピーってひょーっと放つっていうのもさよならホームランみたいな感じじゃないなんて言って、
そういうような読み方だってありだと思うよっていろんな例を示しました。それに関しては特にその人数が増えていくっていうのは自分たちもできるなと思ったみたいで、追句表現のところを強調したいので、ここは2人ずつで読みますとか、男女で別れて読みますとか、そういった工夫はいろいろ見受けることができました。
今回の音読発表会でファンの話し合いがうまくいけた、もう無理ですっていう人が1人もいなかったこと、あとは音読発表会が嫌ですって言って欠席するような人もいなかったこと、
効果音もつけていいよっていうことにしたら、効果音を探すことで自分の存在価値を披露することができた生徒もいたということが良かったかなと思っています。
反省としては、国語として古典として生徒たちの記憶に何が強く残ったのだろうかという点が挙げられました。
確かにファンで協力するとか発表するというところはとても楽しく意欲的にできたのですけれども、生徒たちからツイクとかオノマトペ、ギセイ語とかギタイ語という言葉が出るようになったことは良かったのですが、
それよりも与一の内面に迫るとか、神に祈っている、死を覚悟して祈っている悲壮な気持ちを表現できたとか、やっぱりそこのもっと深い部分まで理解するというところには全く至っていなかったなというところが大きな反省点です。
最終的には弓流しを読んで、自分自身が当時の場所にいたとしたら、至りと思うか情けなしと思うかというところを記述してこの授業は終わりました。
あまりにも平家物語に力を入れすぎてしまったので、今ツレズレ草もやっているのですが、ツレズレ草は本当にさらっと2時間で、一体これどこが笑い話なんだろうねというような話をして本当にさらっと終わってしまいました。
来週からは漢詩の風景に入っていきます。なんと漢文の例点のことを覚えている生徒が本当に1人か2人ぐらいしかおらず、1、2点に至っては全く何のことだかわからないという感じで、これはちょっと1年生に教えるような感じで、また漢詩の方は1週間時間をかけなくてはいけないのではないのかなと思っています。
それでは最後まで聞いてくださってありがとうございました。