映画鑑賞の準備と体験
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、326回、鬼滅の刃を観に行ってきて、生徒指導的になった話、というタイトルでお届けしたいと思います。
鬼滅の刃は、無限乗編赤座再来というタイトルですね。日本のアニメ制作技術の高さを、改めて実感させてくれる作品でした。
鬼滅の刃は、無限列車編という、煉獄郷二郎さんの映画バージョンでハマってしまって、
アマゾンプライムで前話を見て、漫画も読んで、考察本も読んで、しっかりハマったアニメです。楽しみにして、映画館に行きました。
まず、映画鑑賞前の工夫からお話ししますね。人が多いだろうから、静かに鑑賞したいということで、朝7時50分開始の早朝上映を選びました。
娘と一緒に行ったので、ペア割りというのがあって、2人で3000円だったので、1人1500円というお得な料金。しかもいい席を取れて大変に満足しました。
事前に映画が長いって聞いていたので、完全にトイレタイムを計算して、どこでトイレに行くべきかを事前に綿密に計画しました。
もうね、お年頃でトイレも近くなってしまっちゃって、映画の中での最大の見どころでトイレに立つということだけは絶対に避けたいと思って、
SNSで映画の時間の長さ、抜け所なんかの事前調査までして、完璧な戦略を立てて臨みました。
抜け所は赤座の回想シーンしかないと思って、もうここだというところで速攻行って、速攻で帰ってきまして大成功でした。
肝心の映画の内容についてですが、無限城という悪魔的空間での戦いがメインで、
炭治郎たちの大使が赤座とかドウマという十二鬼月の中でも最強と言われている超強敵と戦うという内容で、
戦いのシーンが大変に多くて、非常にスピーディーかつアニメの特殊効果が効いていて、とても見ごたえがありました。
私は戦いのシーンよりついついキャラクターに共感してみるタイプだったんですね。
なので最近は特にそのキャラクターに共感しつつも、
ポッドキャストの影響で声の出し方とか演技というものに注目するということが多くなってきました。
私がよく親しくさせていただいている笠原先生も鬼滅の刃を見に行ったということだったんだけど、
作品の読解放略をされたということで、とても私はそんな余裕がなくて、
キャラクターの心情に共感したりとか、それから声の出し方というのに聞き入ったりとかいうことが中心になりました。
特に石田明さんが演じる赤座、この赤座が本当に素晴らしかったと思います。
少年期、青年期、鬼になった現在の3つの時代を演じ分けられていて、
隅から隅まで赤座の人間性が伝わる密度の高い演技だったと思います。
だけど、その中でもついつい職業病が出てしまって、赤座に生徒指導したくなってしまったのは私だけでしょうか。
特にね、「ちょっとあなた結局強くなりたい強くなりたいとかなんだかんだ言ってて、結局めちゃ弱いのはあなたじゃないの?」と。
途中、生徒指導したくなってしまって、ちょっとここに来て座りなさいというふうに思っちゃったんですけど、
まあ最終的には本人自身が気づいたからまあいいわと思いました。
ということで、そういったこともありながら最終的にはアニメを作られたUFOテーブルさんの作画技術が圧倒的すぎて、
私が少女時代に慣れ親しんだアニメとは比べ物にならないレベルで、光とか水とか炎の表現とか、
無限城っていうその舞台の設計、画面での見せ方、当然CGを満載だったと思うんだけども、
見たこともないほどの圧巻の映像で、世界に誇るべきクオリティだったと思いますね。
ということで映画鑑賞をすごく堪能してきましたけれども、映画を見た後しみじも思ったことがあります。
作品の至るところに古典のオマージュが含まれていて、古典教育の積み上げというものが素晴らしい作品を生み出しているんじゃないかなって実感しました。
古事記とか四天童子とかの関係性なんかは鬼滅の日本史っていう本で読んだことがあるんですけども、相当日本史との絡みもありましたし、
それ故に他の国にはないオリジナリティを持った作品になったと思っています。
古典作品や歴史的な出来事などをモチーフに考えられ練り上げられてきたストーリーは本当に独自性を持っている。
それが独自性というものを極めて特にオリジナリティを放っているものになっていると思っています。
私たち国語教師が教えている古典の世界、そして日本史での学びとか教養のエキスが積み上がっていって、
私たちの教えを受けた次世代の人たちが素晴らしい作品を生み出してくれているんじゃないかなというふうに思ったわけです。
古典不要論とか巷では言われちゃったりなんかしてますけども、
学校教育での土壌づくりが豊かなコンテンツを生み出しているということは否めないんじゃないかなと思いました。
私はこの後YouTubeの考察動画を見ながら独解法略的な部分を復習していきたいと思っています。
この後は国志望と次国より一編が続くんですよね。
私は次国より一が好きなので大変楽しみにしています。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。