鏡の法則の基本
今回は、心学研究科の小林正観さんが提唱された、鏡の法則についてご紹介します。
これは、私たちの人生をより豊かに、そして楽に生きるためのヒントを与えてくれるものです。
このチャンネルでは、人生が楽になるヒントを日々発信しています。
小林正観さんの哲学を一緒に学び、人生を豊かにしたい方は、見逃さないためにもチャンネル登録をしておいてください。
人間を動かす3つのシステム
正観さんによると、人間を動かすシステムは3つの要素があるそうです。
正観さんは、その3つを合わせて、鏡と名付けました。
か、宇宙から流れる運命やメッセージ、まるで川の流れのように私たちに示唆を与えます。
が、自分の自我、あれがしたい、これが欲しい、幸せになりたい、お金が欲しいといった個人的な欲求や欲望のことです。
み、私たちの体、ストレスがたまると病気になるなど、心が体に反応することを指します。
この鏡のバランスが、私たちの人生に大きな影響を与えるのです。
思いを持たない生き方
正観さんは、思いを持たない生き方を提唱されていました。
ここで言う思いとは、先ほどのが、つまり自我のことです。
これが欲しい、こうなって欲しい、これは嫌だ、といった強い欲望や執着を指します。
なぜ、思いを持たないほうがいいのでしょうか。
それは、強い思いを持っていると、それが叶わなかったときに、大きな悩みや苦しみになってしまうからです。
正観さんは、この構造を、鏡の法則、という別の視点から見事に言い当てました。
かと、みの間に、がが入ると、宇宙から流れてくる、かのメッセージ、運命と、
からばである、みの間に、自我である、がが入ると、流れが妨げられてしまいます。
しかし、自我を捨てて、ががなくなれば、人間は宇宙の流れに素直に従い、
自分自身が心から喜ぶ方向へ、ストレスを感じることなく、生きていけるというのです。
正観さんは、ががなくなると、鏡は神になる、とおっしゃいました。
がが強いと、宇宙は味方をしない。
がが強ければ強いほど、宇宙は味方をしないようです。
例えば、絶対にお金が欲しいと、強く思えば思うほど、お金がどんどん遠ざかっていくことがあります。
なぜなら、自我にとらわれ、現状に感謝することを忘れているからです。
強い思いを持っている人は、今の状況には満足していませんと、神様に宣戦布告をしているのと同じこと。
そのような人に、神様や宇宙は味方をしないようです。
さらに、自我の欲求が叶わなかったとき、つい不平不満や愚痴を口にしてしまい、
やがては体を壊してしまうことにもつながります。
つまり、清観さんは、鏡の法則と名付け、私たちに自我を手放すことの大切さを教えてくれたのです。
鏡は鏡でもある。
さらに面白いことに、鏡という言葉は、私たちが見る鏡という物質的な存在とも一致します。
鏡は私たちの姿をそのまま映します。
私たちが笑顔であれば笑顔を、不機嫌であれば不機嫌な顔を映し出します。
これは人間関係にも当てはまります。
こちらが不機嫌であれば、相手も不機嫌になることがあります。
このように、鏡という言葉と鏡という存在には不思議なつながりがあると清観さんはおっしゃいました。
自我を持たない生き方とは、人生をおまかせで生きるということです。
おまかせで生きるとは、目の前に起こる現象に不平不満を言わず、すべてを受け入れる生き方です。
すべてを受け入れると、悩みや苦しみはなくなり、さらには宇宙や神をも味方につけることができ、人生が楽で楽しいものになるようです。
死にたいと相談された時の対処法
死にたいと相談されたときの対処法
もしあなたが友人や知人から死にたいと相談されたらどう対処しますか?
心学研究家の小林清観さんが実際にされていた相手の心に寄り添う方法をご紹介します。
逆効果になる言葉
まず逆効果になってしまう言葉からお伝えします。
死にたいと相談してきた人に、がんばれ、そんなことでどうする、というのは逆効果のようです。
一見励ましているつもりでも、言われた方は自分の苦しみをわかってもらえない、自分を否定されていると感じてしまうことがあるからです。
また、ただ話を聞いてあげるだけでは、死にたいとまで思い詰めた人にとって根本的な解決にはならないかもしれません。
では、どうすればいいのでしょうか?
清観さん流の対処法
清観さんは死んでしまいたいと落ち込んでいる人に、あえて用事を頼んだそうです。
資料作りやセーターを編んでもらうなど、何かの作品を使ってもらうように頼み、次に会うときまでの約束にしてしまうのです。
死にたいと思ってしまう人は、能力的にはかなり優秀で真面目、完璧主義者が多いようです。
そのため、依頼を中途半端にして死んでしまうことはないと考えたのです。
ズーズーしい、厚かましいとどんなに思われても、清観さんはとにかく用事を頼んだとのことでした。
コロッケのエピソード
落ち込んでいる人に用事を頼むなんて、かえって負担になるのでは?と感じた人もいるかもしれません。
その答えがわかる、こんなエピソードがあります。
ある日の深夜、清観さんの奥さんのもとに、友人から死んでしまいたいと突然電話がかかってきました。
すぐに奥さんが出かけようとすると、清観さんは言いました。
すぐに行きなさい。ただし、話を聞いて励ますだけでなく、私が今から言うことを頼んできなさいと。
清観さんは、その友人がコロッケ作りがとても上手だと聞いていたので、コロッケを作るのを頼んできなさいと言ったのです。
それを聞いた奥さんは、こんな時にそんなことを頼むのはかわいそうと戸惑いましたが、
清観さんは説明している時間がなかったため、家にあったじゃがいもをすべて持たせ、
うちの夫がこれでコロッケを作ってくれと言っている。そうお願いするんだと伝えて送り出しました。
その結果、翌日、清観さんの家にたくさんのコロッケが届きました。
後日、その友人は奥さんに言いました。あの日はなんだかやる気になった。
一晩寝ないで徹夜して、じゃがいもを全部コロッケにした。あの依頼はすごく嬉しかったと。
なぜ嬉しいと感じたのか。死んでしまいたいと憂鬱になっている人は、
自分が生きていてもいなくても何も変わらない、自分がいなくても誰も悲しまないと思い詰めています。
この状態を解消するためには、何人かの人がその人を必要としてあげること、
そして、やってくれたことをみんなで心から喜ぶことが大切だそうです。
そうすると、その人は自分のすることを喜んでくれる人がいる。
自分にはこの世に存在している意味があると存在意義を感じることができます。
存在意義を感じたなら、死のうとは思わなくなるのではないでしょうか。
家族の場合。もしご家族の方が死にたいと言った場合は、抱きしめながら、
あなたはあなたのままでいい。あなたがいてくれるだけで私は幸せなのよ、と伝えてあげるのもいいでしょう。
周りが笑顔で明るい言葉を投げかけることによって、本人がそれに共鳴して心が明るくなっていく可能性があるからです。
もし、あなたの友人が死にたいと相談してきたら、
あなたの人生にとってその人がどれほど大切な存在であるかを笑顔で伝えてあげてください。
私はあなたとおしゃべりするのが大好きなのよ。あなたの笑顔を見るだけで私は幸せなのよ。
そうすれば、友人はきっと心の元気を取り戻してくれるのではないでしょうか。
