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第583回 「役員」という枠にはめることで曖昧にしていたもの
2026-09-18 13:36

第583回 「役員」という枠にはめることで曖昧にしていたもの

▼今回の内容
・15年経営、創業メンバーとの関わりに悩む社長からの相談
・前提を問う──経営者は何のために拡大したいのか
・「他人事にされたくない」と言った社長の実話
・社長が本当に欲しかったものは、「知見」と「永続の仲間」の2つだった
・目の前の人と"どう付き合うか"の前に、経営の方針を"どう定義するか"が先
・船が向かう先が見えないと、乗り続けるか降りるかも決められない

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サマリー

15年経営する社長から、創業当初から支えてきた社員に今後どう向き合うかという相談を取り上げます。秋山氏は、本人への伝え方を考える前に、会社をなぜ拡大したいのかを経営者自身が言語化すべきだと話します。別の経営者が新規事業の知見と、長く同じ気持ちで進む仲間の両方を「役員」という形に包み込んでいた事例から、実際に必要だったのは知識・経験であり、業務委託契約に整理された経緯を説明します。会社をどこへ向かわせるのかが明確になって初めて、目の前の社員に何を求めるのか、乗り続けるか判断できる環境をどうつくるのかが見えてくると語ります。

創業メンバーとの関係に悩む社長の相談
こんにちは、遠藤克樹です。 秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということでね、よた話テイク2ということで、いきたいと思いますけれどもね。
まあ、中身のない話をね、3分ぐらいしていただいて、最高に面白かったんですけど。
その前言符で今から喋んなくちゃいけないんですね。
もちろんですよ。
最近暑いから、朝のウォーキングでもね、めちゃめちゃ暑いから、夜に行ってますよっていう話ですよ。
半分聞き取りすぎでしょ。
でも暑いから朝じゃなくて、夜のウォーキングを始めたのは、まあまあ、別にありそうですよね。
変えたことがあって、朝普段ウォーキングするときには、ポッドキャストを聞いたり、いろんな音声を聞いてるんですけども、
夜はウォーキングするときは音声は聞いてませんっていう話をしたかったんです。
なんか危ないからって言ってほしいね。
先に言っちゃった。
だってそこ自体は別にたいして深くなかったですもん。
え、でも、いやそう?深くはないけども、本当ね、夜結構こう暗いとこ歩くんですけども、音がふさがれてるとやっぱりわかんないんで、やっぱり危ないって怖いですよね。
いやいや、絶対そうだし、私絶対聞かないですよ。
ね。
道路。絶対聞かないです、危ないんで。
意外にね、夜でもイヤホンつけてる人いますよね。
すっげー危ないとこでした。巨大なヘッドホンつけてガンガンお供れしながら歩いてる人とかいるじゃないですか。
見て大心配になりますよね。絶対気づいてないよね、車とかみたいな。
後ろから来てるのも、音静からしい。
ね、確かに。
ということで皆さんですね、気をつけましょうというよりも。
何よ。
よりもやっぱり外からの情報ということに対して感度を上げていきましょうというお話でした。
そっちね、なるほどね。
はい。
ということでね、早速今日もいきたいと思いますが、15年経営をしていますという経営者の方からご質問いただいております。いきましょう。
秋山先生こんにちは。会社を経営して15年になります。
創業当初から一緒に働いてくれている社員がいます。苦しい時も一緒に乗り越えてきましたし、今の会社があるのは彼のおかげでもあります。
ただ、会社が大きくなるにつれて以前のようには任せられないと感じる場面が増えてきました。
新しいことへの対応も遅く、若い社員から不満が出ることもあります。
本人にはもっと変わってほしいと思う一方で、これまで会社を支えてくれたことを考えると厳しいことを言いづらい自分もいます。
昔から頑張ってくれたということと、これから会社に必要な役割は分けて考えるべきでしょうか。
長く一緒にやってきた社員との関係を経営者としてどう考えればいいものか、ヒントいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
はい、この悩みすごくよくわかりますね。
よく聞きますね、創業メンバーが大きくなってからちょっとどうするんだ問題ってやつですよね。
やっぱり長く一緒にやってきたからこそ簡単に割り切れないし、やっぱり苦しい時も支えてくれたというようないろんな背景もあるし。
かといって、今後組織が大きくなっていく時に彼にどういうふうに接していけばいいかっていうところっていうのはすごい悩みどころでありますよね。
その時に今この方が悩んでいるのは、この社員の方に対してどのようにある意味関わればいいのかっていう話だと思うんですよ。
なので、無限にも厳しくも言えないしっていうのはあるので、この社員にどう伝えるかとか何を伝えるかっていうところに意識が行ってるとは思うんですけども、
そこに行く前に考えていただきたいことがありまして、やはりこの方自身が何をしたいのかっていうところに立ち返る必要が出てきてしまうんですよね。
「役員」に包み込まれた二つの期待
ここで言うと、何のために拡大をしたいのかってことだと思うんですけども、
実は昔、自分の顧客の中であることが起きたっていうのを参考になるかと思ってお話したいんですけども、
その当時その経営者の方が新規事業を立ち上げようとしていました。
ところがその新規事業についての知識とか経験が自社にないと。
だからそこでその分野に長けている人を見つけてきたんです。
その経営者の方はその人を社員として迎えて、さらに役員にしようというふうに考えたんですよね。
私がその時に、なぜ役員にするんですかって聞いたら、
その方が他人ごとにはなってほしくないからって答えたんです。
つまり、新しい新規事業を始める時にその社員の方に本気で自分ごととして一緒にやってもらいたい、
そういう人を探しているんだって言ったんですね。
なるほど、よくありかぎますと。
その一方でちょっと私の中で違和感を感じたのは、
その方に具体的にどういうことをお願いしたいんですかっていうと、
すごい抽象度の高いお話しか出てこなかったんですよ。
その社長さんはその方とあまり役員になってもらうので、
こういうことをこういうふうに一緒にやってもらいたいというよりも、
一緒にこっち側の方向に行きたいです、みたいなところしか考えていなかったので、
やっぱり役員は人気もあるじゃないですか。
当然報酬も大きくなるので、
そこについてどう考えているんですかってことを聞いた時にね、
私がその方に聞いたのは、
社長はこの人とずっとこの事業を一緒にやりたいんですかって聞いたんです。
そしたらその方が言ったのは、
いや、彼の年齢、結構高齢な方っていうか年齢もあって、
その人とずっと一緒にやりたいわけではないんです、その人とはですよ。
ただその人の経験とか知識を生かしてほしいんですって話だったんです。
でも社長さんが、よく聞いているとその社長さんが欲しかったものは、
一つはこの新規事業をずっと長く続けていきたいから、
ずっと一緒の同じ気持ちでこの事業をやりたい人が欲しい。
もう一つは、その新規事業に対する知識、経験を持っている能力というか、
その人が欲しいって二つあったわけです。
それを役員っていう形に包み込むことによって、
一緒にずっといてほしいのかなどうかなってことと、
二つをぼやかして考えちゃったみたいなんですね。
そこで改めてその社長さんとお話をして、
じゃあ今回二つあなたには問題意識というかやりたいことがあるんですね。
一つはこの事業をずっと一緒にやりたいっていう人とやりていきたいと。
もう一つは知見とかが欲しいと。
今回その人はどっちですかって聞いたら、
経験と知見を会社に入れてほしいと。
そこが結局見えてきたので、
じゃあどういう契約の形がいいですかねってなった場合、
結果としてその方とは業務委託契約みたいな形を取ったんです。
拡大の目的を言語化して関係を決める
ここで何がお伝えしたかったかというと、
まず自分がその人とどう関わっていくかってことを当然考えてはいくんですけども、
その前に自分が何のために拡大していきたいのか、この方はね。
その拡大をすることによってどうしていきたいかっていうところを
やっぱりしっかりと言葉にしていくと、
結果として目の前の方とどう関わろうかってのが見えてくると思うんですよ。
ですからここに書いてある、
ただ会社が大きくなるにつれてって書いてあるので、
この人は事業拡大を目指したいのか、
目指すとするならばなぜ目指したいのかっていうところをちゃんと言葉にしていくと、
その上で、そこを言葉にした上で、
じゃあ目の前の方とはどういう関わりを持ちたいかっていうふうを
やっぱりしっかり考えていかないと、
いきなりこの人をどういうふうに扱えばいいかっていうと
なかなか答えは出ないんではないかなと思っています。
なるほど。
改めて何のためにどこに目指したいのかみたいなテーマをきちんと
整理して、
そうですね。
その元にこの方とどういうふうに付き合っていけばいいかっていうのは
自ずと考えてみたら出てくるはずなんじゃないかと。
はい。つまり端的に言うと、その人をどうしたいかではなくて、
自分が何をしたいのかってことを起点にしていくと、
何が今の本当の経営課題なのかって見えてくると思うんです。
うんうん。
その経営課題が見えた後に、
じゃあ目の前の人に自分はどういうものを求めているのか
っていうのが初めて見えてくるっていうところを向き合っていくと、
その道筋が見えてくると思うんですね。
なるほどですね。
言われたら当たり前っちゃ当たり前だけど、
その当たり前が整理できないんだよなってテーマでもあるのかなって感じですね。
そうなんです。おっしゃる通り。
なぜかというと、やっぱり目の前の方がずっと一緒にやってきてくれたから、
だから情もあるし恩もあるしっていう、
それを考えないじゃなくて、
それがあるからこそ、
その目の前の方がずっとやってきてくれたからこそ、
改めて自分が何のために拡大していくのかっていうところに、
一回しっかりそこを考え切らない限り、
やっぱり目の前の方にどういうふうに接していけばいいのかっていうのは
自分の中から生まれない。
確かにね。
この方は違うかもしれないんで分からないですけど、
会社を起こす時って結構、
本当はね、何のためにっていうことが明確で会社を起こしてスタートできてたらすごくいいと思うんですけど、
私は全くそんなことなく、なんとなく起こしたところからスタートしたことがあるので、
そうなってくると、あるタイミングで、
そもそも何のためにやってんだっけって考えてきてないっていうところからスタートしなきゃいけない、
こともあると思うんですよね。
そうなった時って改めてそれを本当に考えて考えてみたら、
今回の方は分かんないですけど、今回みたいな方と、
それなんだったら、いや俺一緒にやりたくないわって、
逆に向こうから言ってくることもありますよね。
というかありましたよ。
そこを整理することで、
必然的に決まってくることっていうのは、
なんかあるんだろうなっていうのはすごく分かりますけどね。
まさにそうですよね。
会社をどこへ向かわせるのか
改めて今この方が、その人とどう向き合うかということの前に、
何のために拡大していくのかっていうところを、
本当にしっかりと言葉にしていくタイミングに今来たのかもしれませんね。
逆に言うとだからそうなったんだとしたら、
この方とどうやって付き合いたいかって秋山先生がおっしゃる、
そうじゃないっておっしゃってた通り、
会社をどこに持って行きたいのかっていうことを語る責任が、
ちょうどタイミングとして来ているとも言えるのかな、
みたいなそういう話なんですかね。
そういう部分もあるんではないかなっていう風に感じました。
やっぱりトップとして、
よく船で例えていうお話も私は聞くんですけども、
この船がどこに向かっていくのかっていうことを、
その人が明確にしない限り、
社員の方もこの船に乗り続けた方がいいのかどうかも、
なかなか判断がつかないと思うんですよね。
まさに。
そうですよね。この方のためにもそれをやる必要がある、
みたいなところだということですかね。
というところで、
すぐに言語化できるのかっていうテーマではあるかと思うんですけど、
ぜひチャレンジしていただいて、
また何かありましたら質問いただけたらということで、
今日のところ終わりたいと思います。
秋山先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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