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2025-06-20 13:00

第517回 「この社員が育たないと前に進めない!」状況で社長がすべき事とは?

▼番組への質問はこちら

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▼今回の概要

人材育成の壁/リーダーになりたくない理由/辞められたら困る/押しつけずに導く方法/社長の「相談」力/願いとして伝える/フィードバックの技術/部下の視点に光を当てる

サマリー

このエピソードでは、社員の育成や新たな事業への挑戦に関する経営者の苦悩が取り上げられています。特に、リーダーシップを育むために社長がどのようなアプローチを取るべきか、具体的な相談の方法が提案されています。効果的なチーム作りのためには、社員の成長を支援する土壌作りが重要であることが強調されています。また、自身の価値を認識し、相談を通じて関係を構築する方法についても語られています。

社員の育成に関する悩み
こんにちは、遠藤克樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
ということでね、今日も行きたいと思いますけれども、今日も質問長めなので、早速行かせていただいてもよろしいですか?
はい、お願いします。
行きたいと思います。経営者ですかね、これ。
新たな事業に踏み出せないというのが焦点になっている。
経営者かなというふうに思いますね。
これまで現場を支えてくれていた社員に、そろそろリーダー的なポジションも意識してみないかと話をしました。
すると、彼女は少し困ったような表情で、「いえ、私は今の仕事にやりがいを感じていますし、ポジションはこのままでいいかなと思っています。」と返してきました。
本人としては前向きに仕事をしているつもりかもしれませんが、私から見ると成長から逃げているように見えてしまいます。
しかし、私の中であまり強く言ったら辞めてしまうんじゃないかなという気持ちが出てきて、何を言ってよいか分からなくなってしまいました。
しかし一方で、今その社員が育たないと新たな事業に踏み出せないという危惧もあります。
アウトカムに基づくアプローチ
こういう時、どこまで踏み込むべきなのか、いつも悩みます。どう考えていけば良いものでしょうか?
なるほど。どうですか、遠藤さんは、この社長の気持ちは。
優秀というか、優秀という言い方は分からないですけど、活躍してくださっているんでしょうね、きっと。
たぶん、まずその前にありますよね。
だから現状の仕事も含めて、より成長していってもらうとか、この人がいなくなったら現状も困るし、将来的には困るみたいな。
だからこそあまり言えないという、非常に弱点に握られている立場ですね。
本当に、まずはその方の今の能力も含めて、それから将来の可能性も感じているから、より育ってリーダー的なポジションに行ってほしい。
だから故に強く言っちゃうと辞めちゃうんじゃないか、みたいなところでしょうね。
こういう方をかなり抜擢して、ナンバー2とかで活躍した時とかに、会社全部握られて動けなくなるみたいなのがよくありますよね。
っていう似た事例かなという感じがしますけど。
まずこの方が、何を言ってよいのか分からなくなっちゃったっていうところっていうのは、今言ったように、相手にこうなってほしいという期待と可能性を感じているんだけど、
こうしたいという自分のコントロールが入りそうで怖いわけですよね。
改めて、どうしたらいいですかというとき、私は必ずアウトカムに立ち返ると。
コーチ部の基本ですもんね。
この方のアウトカムが何かによって私の回答も変わるじゃないですか。
今回のアウトカムを察すると、その社員が育てないと新たな事業に踏み出せませんというところから、読み取ってみるとですよ。
スタッフの方が育ってとかある程度納得して、そしてリーダーとなっていってほしいと。
そうすれば自分も新たな事業に踏み出せるということですから、スタッフが育って、その結果事業を拡大していきたいというアウトカムだというふうに仮定したいんですよ。
スタッフが育つということと、新たな事業の踏み出し、展開をしていく。
大切なことは、このスタッフの方が自分の中から、自分の力はこういう力があって、その会社に使っていきたいという気持ちになっていくということが一つ重要になってくるかなと。
リーダーシップを育てる方法
ですからその支援をしていくアプローチ方法を今日は紹介しますね。
まずですね、これ私オススメなんですけども、社長であるあなたが彼女に相談をしてほしいんですよ。
何の相談ですか。
自分が悩んでいることとか迷っていることについて、例えば実際こういうこと迷っているんだ、話を聞いて。
最近奥さんとうまくいってないんだよね。
仕事にしてください。
仕事にしてください。怒られてしまいました。
また違う関係が生まれちゃってまずい。
どうしたんですかって心配されてますね。
例えば、実はこういう人を採用したいと思っているんだけども、なんかこうだとか、実は俺新しい事業に踏み込みたいんだけども、この部分のアイディアないんだよねとか。
つまり相手の方に対して、自分の当事者ではなくて支援者として関わってもらう。
そうすると何が起こるかというと、自分はこの人の支援者なんだって言うと少し安心とか余白が生まれるんですね。
なるほど、なるほど。
なんでですかとか、アイディアとか何かちょうだいよとか言うんですよ。
これは手にはダメですよ。本当に相談していくと。
そうすると相手も考え始めるわけですよ。
だって自分がやるわけじゃないから。
なるほどね。良くも悪くも第三者的立場だからこそ。
そうするといろんなアイディアが来るので、その時にやっぱりあなたがその人を期待しているということは視点が一つ良いと思うんですよね、この方の。
必ず良いことを言ってくれるんですよ。自分が見ていない視点とか思いもがけないことを言ってくれるので、それはまずちゃんともらって活用していく。
この上で、ありがとうと。自分ではそういう視点なかったと。素晴らしいと。
これをダメですよ。テクニックというか、薄いとダメですよ。本当にそう思った部分について。
これは何かというと、あなたが気づいている、でも本人が気づいていない、考える力があるんだということに光を当てるというかフィードバックをしていくんです。
そうなんですか。そんなことないですよ。普通ですよとか多分言う人が多いんですけどね。
いや、そんなことないと。常々君は、例えばお客さんの立場からものを考えている視点があるよねって。
いつかあなたのこの視点を会社のために使ってくれたら嬉しいなというふうに伝えていくと。
これはポイントは何ですか。その人の持って相談したことに対しての回答で、こちらが素直にすごいなと。
そういうことかって気づきだったり、なるほどと思うものがあったら、その素晴らしいところをフィードバックするってことですか。
そうです。自分に素晴らしいというのは優秀というよりも、優秀とか言っちゃうと俺の方が優秀ってみんな社長思っているからね。
自分に持っていない視点は必ずあるわけですよ。だからリーダーになってほしいと思っているわけですから。
なるほど。どちらかというと気づかなかった観点を教えてくれてありがとうという意味のフィードバックってことですね。
そっちですね。言った後にそんなことないですよとか言いながらも、言われたこと多分ないと思いますので。
その上でいつかあなたのこういう視点を会社のためとかお客さんのためとかチームのために使ってくれたら嬉しいということをやっぱり伝えていく。
今のしゃべったポイントというのはこれは期待じゃなくて願いに近いんですね。
君のいつかリーダーになっていくことを期待してるよって言っちゃうとそれ期待としての押し付けになりそうなので、
こういうあなたの能力とか視点を会社のために使ってくれたら僕は嬉しいと思ってるんだよっていうことをコミュニケーションをしていく。
そうするとこういう日々の対話が本人の中に自分にも何か見えてる部分があるんだなという自覚を生んでいくわけです。
なるほどね。自分の視点が価値があるんだってことに自覚できると。
本人が自覚していくということが重要。
社員の育成と土壌作り
そうなってくると私にはそういう地点があるんだという自覚から自覚しちゃったものはそのうち使いたいというふうに人は思ってくるので、
それがやがて役割を受け取る覚悟につながっていく土壌を作っていくということですね。
なるほどね。だから今土壌作りの話なんですね。
そうです。それがいわゆるここで言うあなたが言うスタッフを育てて新たな事業展開をしたいというアウトカムというふうに私は受け取ったので、育てるアプローチ方法として一つお伝えしたということです。
なるほどなるほど。でも本当にそうでしょうねって感じですよね。機能を本当にしそう。機能をしそうって考えたらよくないですか?
私自身も昔言われたんですよ。秋山さん意見ちょうだいとか言われて。そうすると言うわけですよ。すごいねって。それ普通だなと思ってたんですよ。
そういうことが日々先輩だったんですけども、自分にはこういう視点があるんだなぁと。だったら使ってみたいなって気持ちになってたんですよね。
なるほどね。やっぱり優秀なというか、上司に恵まれると自分が感じてない自分の価値を価値として認めてくれるってことですね。嬉しいですね。
それをなんとなく、こうだ、お前はここから優秀だ、できる、だからやってくれって言われちゃうと、自分が自覚する前に引っ張り出された気持ちになっちゃう。
さっきの野菜で言うと育ってないのにいきなり引き抜かれた感じ。
だから育てるという意味においては、しっかりと育てるというようなアプローチです。
これとは別のアプローチって思いもあると思うんですよ。もうこういう事業をしなくちゃいけないから、絶対にあなたが必要ですって言うならばまた別のことを考えなくちゃいけないんですけども。
それってもう、いいからやってくれなきゃ困りますっていうゴール設定ってことですよね。
それが絶対必要な時もあるんですよ。その時はその時で必要なことはありますけども、まずこの方はこの人に頑張ってほしい、この人を育てて、そしてかつ事業展開をしたいということであれば、
日常のこういう自分の相談事をしてみるっていう方をまず取り入れてみてほしいなと思います。
なるほど。土壌作りが大事ってことですね。まず何よりこの方のアウトカムを考えると。
相談を通じた関係構築
その時に実は自分が相談をしていくっていうことが土壌作りになっていくんだっていうことは多くの方は知らないし、私もやってもらったからそういうことを感じてますね。
なかなか相談って上の立場からすると、場合によっては相談するっていうことが足元見られたり舐められたりバカにされるんじゃないかっていうので怖くて、そもそも相談できないとかっていうのもあったりしますよね、きっと。
そうですね。もしそういう自分に気づいたとするならば、改めては自分はどうやってチームをまとめているのかっていうと、やっぱり自分は何でもできる、一人でできるからチームを求めているっていう思考だったってことに気づくかもしれないじゃないですか。
まあいうところですかね。一方で逆のパターンの、自分はあんまりできないけどすごいみんなが優秀だからやってくれてるんでっていうパターンの方のテーマは違うわけですかね、アプローチの。
なのでね、ちょっとその個別個別ですね、このパターンにおいてはアウトカムから考えると、一言で言うなら土壌作りの関係を作るというアプローチがいいんじゃないかと。
とてもいい勉強になりましたね。どんなとこですか。何か最後ありますか。
いや、ぜひ逆に言うと今この方にとってこのアプローチがもしかするとこの方社長さんの次のステップのチャレンジになるかもしれません。
もしこれでまた何かね。それでもうまくいかないんだよ、秋山さんには。
失敗したらってください。
ありましたらね、ぜひぜひまた教えていただけたら一緒に考えられるかなと思います。お待ちしております。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
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