1. 研究者がそばにいるくらし
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2026-10-13 14:02

#1054 なぜ女子は男子よりメンタルヘルスが悪いのか

【本日の論文】
Narita, Z. C., Knowles, G., Sawyer, S. M., Yamasaki, S., Moreno-Agostino, D., DeVylder, J., Niimura, J., Nakajima, N., Yamaguchi, S., Hosozawa, M., Nakanishi, M., Sawai, Y., Nagaoka, D., Sasaki, R., Zhou, R., Yamane, N., Cosse, J., Stanyon, D., Goto, H., . . . the Bridging Divides Young Persons Advisory Group. (2026). Loneliness and desire for thinness explain sex differences in adolescent internalizing problems. Nature Human Behaviour. Advance online publication. https://doi.org/10.1038/s41562-026-02578-2

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【今後の対談予定】
10月14日(水) - ふるふるラジオ森川さん
10月15日(木) - 高橋晋平さん
10月16日(金) - 高山ゆかりさん・ヒデアキさん
10月16日(金) - 宮川創さん

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 この番組では、心理学の研究の紹介をしたりとか、研究生活のお話をシェアしたりとかしています。
ドイツのハンブルクに帰ってきまして、この日常的な場所で今日は撮っています。
アメリカではパスポートを失くしたりとか、帰りの瓶を替えたりとか、いろいろあったんですけども、何より無事に帰ってこれて、今はホッとしております。
日常に戻ってきたので、今日からはまた毎日、平日は毎日更新していけたら嬉しいなと思っておりますので、これからもぜひ聞いていただけると嬉しいです。
と言いながら、今週は対談がいろいろと入っておりまして、VCの方では生配信をするので、ぜひ遊びに来てください。
14日、明日か、明日の夜、森川さん、15日の夜、高橋新平さん、16日は高山よかりさんと秀明さんと3人で話すのと、後は宮川さんと研究の話をするという、なかなか盛りだくさんでお送りする予定になっていますので、
ぜひ遊びに来てください。概要欄に詳しい時間とか書いています。よろしくお願いします。
じゃあ今日は久しぶりに、自分の研究ともあまり関係ない論文を紹介してみたいなと思っています。
Nature Human Behaviorっていうね、すごく心理学の中では一番権威になるというかインパクトのある学術雑誌。ここに載っている論文っていうのは、発見自体もすごくインパクトがあるし、かつ方法とかやり方ももちろん固いやり方をとっているというので、紹介するのに最もいいと言ってもいいソースかなと思うんですけど、
今日はそこで見つけた日本の研究グループが行った研究を紹介してみたいなと思っています。精神科医の先生なんですかね。心理学者というよりは精神科医の先生だったんだと思うんですけど、成田先生という方がヒット著者で書かれています。
本当に出たのは今年の9月、先月か出たばっかりなんですけど、扱っているテーマとしては、思春期の子供のメンタルヘルスに関する論文です。
メッセージ的にはすごくシンプルで、まず前段となるメッセージで言うと、女子の方が男子よりもメンタルヘルスの問題を抱えやすい、特に詳しく言うとよく打つ状態、打つっぽい割合が女子の方が高い。
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または自殺念慮、自殺をしたくなるという衝動というか気持ちが高いのが女子であるという研究があるそうです。これはこの研究というよりは、この研究の前にいろいろと積み上がってきた研究でそう言われているそうです。
今回日本の研究なんですけど、世界的にそういう傾向は見られるというふうにも書かれていました。今回の研究はそれが何でなのかというところを明らかにしたいような論文になっています。
やり方というか、理由がいっぱいありそうじゃないですか。女子の方が高いと言われても、何ですか、例えばというと答えというか、この研究の核心に触れちゃいそうなのであまり言わないですけど、いろいろありそうじゃないですか。
いろいろある中で何がそれっぽいか、本当に有意な結果が出そうかということをピックアップするわけなんですけど、このピックアップの仕方がめちゃくちゃ面白くて、実際に若者、女子の若者に集まってもらって、
そこでワークショップみたいなのを開いたんですって。そのワークショップで出た意見を元にして、研究者が変数を、ファクターとか言ってもしますけど、要因化を選ぶ、分析にかけるという方法を取っています。
なので、例えば中学生と高校生が来て、なんで女子の方が高いんだろうね、みたいな話をした時に、例えば孤独感が女子の方が高いんじゃないかという意見が出たりしたそうです。
例えば目立つと批判されたりとか、孤立したりする、グループチャットから外されるとか、安心して本音で付き合える友人が少ないとか、そういう意見が実際に高校生とかから出されたそうです。これがすごく面白い。
ちょっと側の話をすると、この論文の著者の中に、大規模な研究なので著者がいっぱいいるんですよ。成田さんから始まって、海外の研究者の方も入っておられる。
日本の所属なのかな、海外の研究者の方並んで、最後に、The Breaching DeviceYoung Persons Advisory Groupという団体の名前が著者にも入っている。
実際に参加した高校生とか中学生とかが個別に名前が入っているというわけではないんですけど、そのワークショップをやったグループというのが、著者として実際にその名前が入っているというのが面白いですね。
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自分も一般市民の方と一緒に研究して論文を書くということを今何度かしているし、進行中のものもあるんですけど、実際にその方々の名前で今はやってますけど、それが僕の団体、コミュニティであるアイマイトという名前で、著者にアイマイトという名前が入るみたいなイメージですね。
これも確かにあり得るなというふうにも思いました。そっちの方がもしかしたら参加しやすいという人も中にはいるかもなというふうにも思ったりもしますね。
そういう見方をしている人は少ないかもしれないんですけど、面白いなと思って見ていました。結構評価されているみたいですね。編集者の方からもそういう画期的な新しいやり方で構想している、研究のコンセプト作りをしているというので評価されているというのも目にしました。
はい、そういうあたりも今回伝えたかったんですけど、結果自体はすごくシンプルですね。注目したのが、高校生とかから出た意見をもとに注目したのが3つあってですね、これがまずさっき言った孤独感。
痩せた体に対する願望というのもあるんじゃないか、女子特有なんじゃないかという意見があったそうです。あとはジェンダーに関するストレス要因みたいなのをまとめたものという3つぐらいが挙げられたんですけど、この最後のストレス要因みたいなのは既にあるデータを再分析した感じだと思うんですけど、
データがいなかったので、今回は孤独感と痩せ体、痩せに対する願望というところを変数として分析に使ったそうです。結果なんですけども、まず精査が実際あったかどうかという話なんですけど、今回12歳、14歳、16歳のデータを使っています。
12歳の時は精査がほとんどないんですって、男子も女子もほぼ一緒なんだけども、16歳になるとさっき言った女子の方が高くなるという現象が顕著に見られるというそうです。
思春期を迎える経て女子の方が特にその抑鬱状態が高かったりとか自殺燃料が高かったりするということのようです。数値あった方がイメージ安いですかね。12歳時点の抑鬱で言うと女子が15.6%、男子が14.3%とそんなに変化がないと。
これが16歳になると女子が15.9%あんまり変わってない。一方で男子が8.2%と下がる。これ男子が下がることによって差がよりよく見えてしまうというか、下がるのはいいことかなと思うんですが、女子は依然として高いということです。
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自殺燃料に関してはもっとシビアで女子が12歳の時が19.2%。それでも高いような気がしますけど。16歳になると29.8%。3割近くの人たちが自殺について考えたりとかする。
自殺燃料って結構重たい感じがするけど、グラデーションはすごくあって考えたことがあるとか、そういう方法を検索したことがあるとかそういうのも含めてだと思います。
男子の12歳でいうと17.4%。これが16歳になってもまだほとんど変わらない18%ぐらいということで、女子のこの急激な1割近く増えてますよね。それが顕著であるというのが一つの結果です。これは先行研究と同様の結果であるということです。
ここからがこの研究のオリジナルのところで、14歳時点の孤独感とか痩せたいと思う願望についてそれを分析でできるわけですね。14歳時点のそういった得点が後の16歳時点での精査にどれくらい影響を与えたかというところで分析をすると、やっぱり高校生とかが出してきた意見の通りですね。
孤独感が高いっていうことがその精査を説明している。女子の方が高い原因になっているし、原因というとちょっと強いな。因果はなかなか言うのはこういうデザインでもなかなか難しいんですけど、意図する方向としてはそっちですね。
孤独感が高いほど、14歳時点で高く感じていた人が16歳で、自殺能力が高いとか抑鬱を感じやすいという精査を説明しているということ。さらにはその痩せたいという願望についても精査を説明していたというところで、
やっぱり、これまでの研究では女子の方がメンタルフィルスの問題を抱えてそうだというところまで言っていたんだけど、それがなんでって言われた時に女子の方が孤独感を感じやすくて、痩せたいと思う願望があるからというふうなことが一つ、今回の研究で示唆されたメカニズムなのかなというのが結果でございました。
予想通りというか、別に違和感のある結果じゃないなと思いますし、高いね。原因がどうとかという以前の、そもそもすごい高いなという。これはどうでしょうね。
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学校の先生とか子育て中の方とかもたくさん聞いておられると思うんですけども、そういう子どもとか見てて感じることはありますかね。あるな。別に近くにいないとて、SNSでそういう発信を見たりとかするかもしれないんでね。
こういう研究が心理学の中でもオブトップの学術だしに乗って世界にも発信されるというのはすごく意味があるだろうし、もしかしたら今後、政策とか教育の方針とかにつながっていけば、子育てとかも本当にどこから手をつけていいんだという話ですよね。
こういうのってね。あるけども、まあまあ研究者としてはこういうのを一つずつ積み上げていくというのがすごく大事だなというふうに思います。
自分の研究ではないけども、こういう日本からの研究がここに乗ったっていうのはすごく嬉しいなというふうに思って見てました。
僕はNature Human Behaviorに乗せたことないんで、いつか乗せれたら嬉しいなと思ってるんですけど、そんな今日は研究でございました。
最近は生配信とか、あとは自分の研究に関する論文紹介とかが多かったんですけど、こんなふうに結構ジェネラルなトピックだし、より多くの方に関心のあるトピックとかも扱っていきたいと思ってますので、ぜひ引き続き聞いてもらえると嬉しいです。
何かこういう研究ないですかとか、自分の今困っていることがあってみたいなことがあったら、ぜひコメントで教えていただいてもいいですし、いつも概要欄に匿名で送れるGoogleフォームもつけておりますので、そちらもぜひ覗いてみてください。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
仁平でした。心を込めて。
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