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#1003 若手研究者のメンタルヘルスが問題になっている件
2026-07-27 11:32

#1003 若手研究者のメンタルヘルスが問題になっている件

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【本日の論文】
Dreisoerner, A., Goetz, V., Frohnmayer, D., Tran, U. S., Voracek, M., & Nater, U. M. (2026). Prevalence and severity of mental health problems in early-career researchers: A systematic review and meta-analysis. Nature Human Behaviour. Advance online publication. https://doi.org/10.1038/s41562-026-02505-5

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おはようございます。ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究の紹介や、心理学者の研究生活のお話をしています。
今日も新しい論文の紹介をしながら、心理学の話をしてみたいなと思っています。 まずお知らせですけども、昨日対談を
しまして、高山ゆかりさん、 秀明さん、
定談ですね。3人でお話をしました。このアーカイブは明日の朝5時に上がる予定になっています。 みんなで時間を合わせて
上がる
なんていうの、準備をしましたので、もう少しだけお待ちください。 その際、ぜひゆかりさんのチャンネル前半から聞いていただいて、私のチャンネル、
秀明さんのチャンネルと聞いてもらえたらと思います。
では今週も元気よくいきたいなと思いますが、今日は 心理学の話というよりも研究者とか研究生活の話に近いかなと思いますが、論文は論文ですね。
Nature Human Behaviorという雑誌に6月29日に載った論文を紹介してみたいと思います。 タイトルから結構わかるし、馴染みのあるテーマかなと思いますし、自分自身も少し話したい
テーマなのでこの論文を持ってきました。タイトルとしては、若手研究者における メンタルヘルス問題の有病率と重症度
システマティックレビューとメタ分析というタイトルです。
研究者、特に若手研究者が何やらメンタルヘルスで 問題を抱えていそうだという声はどこかで聞いたことがあるかもしれないんですけれども、それが
本当にそうなのかということを調べた研究です。
この対象になっている若手研究者というのは別に心理学者だけじゃないんですけど、これが載っている雑誌がNature Human Behaviorという人間の行動とか心理に
フォーカスした雑誌なので、今日は心理学の話として話していきたいなと。 メンタルヘルスって心理学にとっては重大トピックですので、
ぜひシェアさせていただけたらと思います。 本当にたくさんの人に聞いていて、メタ分析というのはたくさんのこれまであった研究をまとめてもう一度分析し直す
みたいな方法なんですけど、なかなかに数が低くてですね。
これまで148件の研究、 合計サンプルサイズは13万8千人
ぐらいの若手研究者ですね。ここでいう若手研究者は
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博士号を取ってから6年以内という定義がされています。 結構妥当な定義な気がしますね。
8年とかいったりもするとか、もっと短いパターンもあるのかな。でも6年ぐらい、若手研究者だよねっていうぐらいだと思います。
私も今2年ちょっと経ったので、これに入るかなという感じです。
この研究の課題でもあるんですけど、 今後の課題でもあるんですけど、博士課程の学生がほとんどだって書いてましたね。
私みたいなポスト区のデータは結構少なめで、博士課程の学生に着目した。
よりデータが多いという、そういう研究です。
いろいろ聞いてまして、シンプルなんでね、結果も合わせて言っていこうと思うんですけど、
まずは、うつ症状ですね、これが高い。 すごく高い。
30%ぐらい、29.8%が高いよくうつ症状を報告していた。
ということとか、後は不安も同じぐらいですね、不安症状29.7%。
それからこの研究の新しいところは、そういった抑鬱とか不安とかだけじゃなくて、
いろんな他の関連するようなメンタルヘルスに関わる指標もたくさん取っているというところですね。
例えば、接触障害の症状を抱えている人が28%、すごく多いような印象を受けます。
23%ぐらいがアルコールの乱用、18%。
非自殺性自傷、自殺とかじゃない自傷行為ですね、自分を傷つける行為。
18.8%が自殺燃料、18.8%すごく多いなと思います。
どれぐらい多いかというと、抑鬱症状は年齢を一致させた人工サンプル。
結構若い人が多いはずなので、その同じぐらいの年代の一般サンプルの他のデータとかと比べると、
大体2倍から3倍ぐらいの率、その30%ぐらいというのがですね、高い。
不安症状も3倍から5倍だったというところで、高いということです、簡単に言うと。
メンタルヘルスの問題を抱えている。
しかもそれは、うつ症状とか不安症状だけじゃなくて、いろんな他の指標においても同じな感じだったというので、結構厳しいなというところがあります。
それからプラスでいろいろ掛かっていて、例えば性別によって違うのかとか、専門分野によって違うのかとか、年齢によって違うのか。
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年齢というのは若い中でですけど、そういった中での年齢差はあったのかみたいなところで言うと、実はそんなに差がなくて、
これが差がないということは構造的な問題ですよね。別に分野が悪いとか、その人の個人が悪いとか、この性別差から悪いとかじゃなくて、
ほぼ一貫した状況がこの若手研究者全体に広がっているというのが、この著者たちの主張ですね。
なかなか厳しいですね、これもね。
構造的原因なので、例えば仕事がないとかね、あっても、自分とかも本当そうですけど、あっても2年間の人期がある。
だから次の人期が4月から始まったとしても、すぐにまた次の3月以降の人期を探さないといけない、みたいなこととかがあり得るわけです。
それは確かに不安定だし、競争も激しいしというので、メンタルヘルスの問題を抱えやすい。
あとはパワハラとか、赤ハラって最近言ったりしますね、みたいなこともあり、こういう状況が続いているんじゃないかというところで、構造的な問題だということです。
なかなかどういうふうに解決したらいいのかというのは難しいなと思うんですけど、論文に示唆されていたというか、
こうしていったらいいんじゃないのというところで言うと、当たり前のことばかり書いていた気もするんですけど、
例えば、上金ポストを増やせとかね、これは政策立案者への提言ですけど、
とか、昇進の基準をもっと透明化させろとか、
大学とか研究機関においては、相談できる、匿名で相談できる機関を作れとか、
あとは、これは結構自分たちにとって重要ですけど、精神医学とか心理学部と連携したメンタルヘルスカウンセリングを提供した方がいいんじゃないかとか、
あと指導教員向けのトレーニングを義務化するということも書いてますね。
これは結構重要かもしれないですね。
大学の先生って、研究業績だけで慣れたりする、もちろんそれだけじゃないですよ、教育歴とか大事だし、
あとはなんだ、資格とかも、もちろんいろいろあるんですけど、やっぱり研究業績が重要で、研究業績がある人は先生になれるという状況は、
言っても多くの大学はそうだと思うんですよね。
その中で、研究ばっかりやってきて、でも教育とか指導するということに対して、別にプロフェッショナルでもないというパターンもあり得るので、
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これ結構いい気がしますね。
例えば、8年とか7年とか博士課程にいて、別にそれでもいいんですよ。
だけども、それがその分野による原因なのか、それとも指導教員の指導力不足とかメンタリングが上手じゃないが故にそういう状況になって、
長くなればなるほど、もしかしたら精神的にもきつくなってくるという可能性は十分にあり得ると思うので、
そのあたりは重要だなと思いました。
私自身はどうでしょう、結構ハッピーにやれている方なので、
自分ごととして、周りの人とか見ると大変そうだなと思う人とか、後輩とか先輩とか、見てきたのは事実なので、
この同じ業界にいる者として、自分はまだ今対象者ですけど、いずれはメンターになるかもしれないし、大学の人になるかもしれないし、分からないけどね。
そうなった時に、こういう問題をずっと続けないように、何ができるかということを考えていきたいなと思います。
地道だけども、緊急者じゃない人とか、博士家庭の人とあまり出会う機会がないという人も多いと思うので、
こういう状況を知ってもらって、緊急って大事だよねって思ってもらえたら、社会の中でそういうふうに思ってもらえるようになったら、
例えばね、ポストが増えたりとか、お給料が増えたりとか、博士家庭の人でもお給料もらえたりとかする可能性が高まったりして、
メンタルヘルスが改善していくという未来もあり得るかなと思うので、こういうコツコツ足をね、続けていきたいなと思いますし、
ぜひ、今日の職場や学校での話題にしては重たいか、月曜からこの話題が嫌だね、今日月曜日だったか、良きタイミングで話してみていただけると良いんじゃないかなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日も良い一日にしていきましょう。
陳平でした。心を込めて。
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