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#965 ぬいぐるみに隠された心理的効果とは?
2026-06-01 12:20

#965 ぬいぐるみに隠された心理的効果とは?

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【本日の論文】
Tai, K., Zheng, X., & Narayanan, J. (2011). Touching a teddy bear mitigates negative effects of social exclusion to increase prosocial behavior. Social Psychological and Personality Science, 2(6), 618–626. https://doi.org/10.1177/1948550611404707

【今後の対談予定】
6月5日(金) ~ 上川路さん
6月7日(日) ~ 高山ゆかりさん

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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究のお話とか、心理学者の研究生活のお話とかをしています。
今日は少し変わった心理学の研究を紹介してみようかなと思っています。
ぬいぐるみに関する研究で、簡単に言うとぬいぐるみがどういう心理的な作用があるかということなんですけど、
やっていることがなかなか面白いかつ、デザインというか実験のクオリティ的にも高いなというふうに思うので、紹介させていただきます。
少し古いんですけど、2011年のソーシャルサイコロジカル&パーソナリティサイエンスという雑誌。
定評のある雑誌だと思うんですけど、ここに載った研究です。
これを見つけたのがですね、最近学会の茶読を受けまして、
雑誌というよりも大会の発表の原稿を読んで、それを審査というかコメントするというのがあるんですけど、
そこでぬいぐるみの研究をされている方がいて面白いなと思って、その方が引用していたのを読んでみたいなと思ったので、紹介するという感じです。
結構こういう茶読とか他の人の研究を読むという中で、分野は近いけど面白いなと思う研究に触れることが多かったりもします。
自分がこういうのを調べたいと思っていなくて、偶然性が高いというか、
そういうたまたま出会うというのもすごく大事だなと。本屋さんに行くような感じですかね。
Amazonで買うんじゃなくて本屋さんで本を買う時に偶然出会うみたいな、ああいうのにちょっと近いような感じがしています。
内容としては、もうタイトルが割とそのまま結論みたいな感じのタイプのタイトルなんですけど、
テディベアに触れることが社会的排除のネガティブな影響を緩和し、高社会的行動を促進するということです。
もうこのままだね。これがこの研究の結論みたいな感じです。
研究2つあってどっちも面白いし、テディベアに触るというのもそうなんだけども、
どうやって排除するかというね、そこも面白い。
いろんなやり方で排除の操作ってあるんですけど、排除の操作ってめっちゃ怖いね、言葉的には。
その排除の方法があるので紹介したいと思います。
研究1つ目。181名の大学生が対象であると。
どういうふうに排除をしたかというと、性格テストの偽のフィードバックをするという方法をしています。
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どういうことかというと、心理学の性格テストとか質問シーンっていうのがあると思うんですけど、それを回答しますと。
その後に嘘、偽のフィードバックをします。
だからこれは事件終わった後とかに説明が必要なタイプの、結構難しいな言い方が、嘘つくタイプの操作です。
フィードバックをするんですけど、これが3タイプありますと。
1つが将来孤独条件というので、あなたは人生の後半で独りぼっちになるタイプですというふうに返されるという、めっちゃ怖いね、これやられたら。
性格テストに答えたらそういうことを言われるという、文が示されるか厳密には、という条件。
2つ目が将来の所属条件というので、これ逆ですね。
あなたは生涯を通じて満たされた人間関係を持つタイプですというふうに返される。
嬉しいね、こういうことやられたら。
排除されていないような感覚、受容されているような感覚になる。
3つ目が、これはネガティブっぽいことを言うんだけども、排除かどうかっていうのは、言うと排除じゃないという感じですね。
不運条件というふうに条件の名前がついてますね。
例としては、あなたは人生の後半で事故に遭いやすいタイプですと。
嫌だね、性格テストでそんなことまでわかるかということなんですけど。
みたいに言われると。
でも心理学の実験に参加しているし、相手は研究者だしというので、どれくらい信じるかは別として、そういうことを言われたらある程度そういう気分になってくるというふうになってます。
これが操作。
その後にテディベアがいるんですけど、テディベアに触るか触らないかという条件操作をします。
最後に聞いたのは、追加実験に参加したいかどうかというその志願意図みたいなのを聞いているということです。
だからこれは、志願するということはより社会的な行動であるというふうな指標になったわけですよね。
そうするとどういう結果だったかというと、排除された参加者、性格テストを答えてフィードバックがあなた将来孤独になりますと言われた人たちで、
この人たちでかつテディベアに触れるというグループの方が触れなかった人たちよりもより追加実験に志願したということのようです。
だから言い換えると、より社会的な行動を取ろうとしたということです。
だから排除されて、ちなみに理論的な背景はいろいろ書いているんですけど、先行研究では人というのは排除されると高社会的な行動を取りにくくなります。
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ちょっと意外かもしれないけど、意外じゃないかもしれないか。
排除されて自分から求めていくというよりも、もっと求めなくなるというか、高社会的にならなくなるというのが研究で知られているので、
基本的に排除された人たちは下がりやすいだろうと、追加実験に参加しにくいだろうと思うんだけども、
テディベアに触れるということが回復したという方がいいのかな、もしかしたら。
その高社会性を回復させるような作用があったんじゃないかというところでございます。
これ研究一つ目。
二つ目が同じように100名くらいの大学生が対象なんですけど、
排除のされ方が違っていて、こっちも結構強烈だと思います。
参加者は4人の小グループで顔を合わせたそうです。
一緒に作業したいメンバーを3人のうちから2人を選ぶというふうに言われる。
4人なので自分以外の3人の中から2人を選ぶ。
このメンバーを選ばせるという課題の後に、参加者はランダムに排除条件か需要条件に分けられるんですけど、
排除条件は言いにくいんですけど、あなたを一緒に作業したい相手として選んだ人は誰もいませんと言われる。
きついね、これ言われる。
需要条件というのは、これは良い知らせですと。
全員があなたを一緒に作業したい相手として選びましたという、すごい需要されているという感覚になる。
みたいな操作をします。
その後に、テディビアに触るか触らないかということなんですけど、ちょっと触り方が変わっていて、
ある製品を評価するという名目で、80センチぐらいのテディビアを渡されると。
渡されるんですけど、触れる条件と触れない条件があって、
より正確に評価するために、触りながらそのプロダクトを評価してください。
3分間評価してくださいと言われる人たちと、触らないで、
大体腕の長さぐらい離れたテーブルの上に置いてあって、見て評価してくださいという人たち。
だからその場にテディビアがいるというところまでは一緒なんだけども、触れるかどうかというのは違う。そうです。
そうした後に、特採証ゲームといって、これもよく社会心理学の研究とかで使われるんですけど、
すごいシンプルで、10ドルを渡されたとして、それをどれぐらい相手に振り分けるかということを決めるというゲームがあって、
これでたくさん振り分けると、こう社会的な行動であるということなんですけど、
結果言うと、排除された人たちの中でテディビアに触れた人たち、
触れた人というのが、より触れなかった人よりもお金を多く配分していたということのようです。
つまりこう社会的に動いたということのようです。
これが結果です。だから、排除されます、テディビア触るとこう社会性が回復しますということです。
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タイトル、論文タイトルと同じような感じです。
面白いですよね。
ちなみに研究の2つ目で、配分理由みたいなのを聞いて、それが言葉で返ってくるわけなんですけど、
それにどれぐらいポジティブな言葉が含まれていたかということを聞いたんですけど、これが媒介していたそうです。
つまりは、テディビアに触れるということがポジティブな感情を高めて、だから分配が増えたという媒介ですね。
なので今回は、社会的に排除されて、それがどういうふうに社会的な行動につながるかということなんですけど、
一つのあり得るメカニズムとしては、ポジティブな感情が高まったからという、結構シンプルだね、そこ自体は。
テディビア触れてポジティブ、だからより社会的な行動をするっていうね。
その辺りはやや当たり前というか、実際にこういう効果が出ているのが面白いなというふうに思います。
理論的な背景はいろいろと面白いところもあって、これでは最後にしますけど、
社会的な痛みと身体的な痛みって結構似てるんですよね。
脳科学的な研究を見たとしても、排足全体上必須ですね。
これは身体的な痛みにも対応しているし、社会的、排除した時にも活性化するというふうに言われていて、
割と脳の反応は似てるんじゃないかというところで、社会的排除等で、
今回は痛みというよりも、むしろその癒し的な、身体的な癒しってことだと思うんですけど、
そこが関連する。だから身体的に癒されると社会的にも癒されるんじゃないかみたいなことが、
理論的な背景としてはあるんですよね。
そこまではなかなか、どうでしょうね、脳の研究とかしたらわかるかもしれないですけど、
今回はポジティブ感情というところでございますけども、それはそれで面白いなというふうに思います。
ぬいぐるみを思っている方、多いかどうかは知らないけど、
ぜひ近くにあるよという人はいっぱい触ってあげてください。
ちょっと今日寂しいなという時は特に触っていただけるといいんじゃないかなと思います。
それでこう、社会的な行動をバリバリと増やしていっていただければと思います。
はい、今日の動画もこんな感じです。また今週ももちもちやっていきましょう。
今週最初にお知らせしたらよかったんですけど、5日に夜の8時から神川寺さんと、
7日9時から、夜9時から、ゆかりさんと高山ゆかりさんと、それぞれ対談生配信しますので、
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ぜひ覚えておいてください。概要欄にも詳細貼ってます。
今週ももちもちやっていきましょう。最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日も一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
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