1. 研究者がそばにいるくらし
  2. #1064 中絶可能週数の法律が人..
2026-10-23 16:02

#1064 中絶可能週数の法律が人生の決断のタイミングを変えたかもしれない

【本日の論文】
Yanagawa, Y., Piedvache, A., Okubo, Y., & Morisaki, N. (2026). A quasi-experimental study of abortion rates following gestational age limit changes in Japan. Nature Human Behaviour, 10(10), 1994–2001. https://doi.org/10.1038/s41562-026-02531-3

【高山ゆかりさんのチャンネルにお邪魔しました】
https://voicy.jp/channel/1681/8333438

【クラウドファンディングご支援よろしくお願いします!】
「曖昧さを味わう」対話と寛容の社会をつくりたい
https://academist-cf.com/projects/424?lang=ja

【「こころとくらしの処方箋」お悩み投稿フォーム】
https://forms.gle/SJA2jVWvn8H75muF9

【他の音声配信プラットフォーム】
Voicy: https://voicy.jp/channel/4088
Spotify: https://open.spotify.com/show/5lv0bsVek4GStAp6rk3tqR?si=5M5VGZNPR4OAUkP5RtUJRA
Youtube: https://www.youtube.com/playlist?list=PLwNCzUvQbey7eV271PaZUszCHbwKVflVZ

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
おはようございます。ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話をしています。
今日は論文の紹介をしていきます。 ちょっと変わったトピックというか、まあ心理学と呼んでいいのかもよくわからないけど、とても興味深い、
ぜひ知っておいていただきたい、一緒に考えたいテーマなので持ってきました。 中絶、日本の中絶率に関する
実験的な、純実験的なと言った方がいいかもしれませんけど、 研究になっています。
一緒にこのテーマを考えていきましょう。 お知らせをいくつかさせてください。昨日の夜に高山ゆかりさん、VCパーソナリティの高山ゆかりさんのチャンネルで30分ほど、40分ぐらいになりましたね。
ほどお話をさせていただきました。 ここにURLも貼っておこうと思いますので、
ぜひ聴いてください。 クラウドファンディングがあと1週間ぐらいで終わってしまうんですけども、
ありがたいことにもうラストスパートという15%ぐらいというところにおりますが、
いろんなところで喋ったり、ここでももちろん喋ったし、いろんな方とコラボさせてもらったりとかして喋ってきたんですけど、
ゆかりさんに時間をかけて聞いていただいたことによって、今までで一番上手くクラファンの話ができたような気がしていて、
クラファンというよりも、プロジェクト、自分が何をしたいのかとか、今までやってきたことから、今のこのプロジェクトがどう繋がっているのかみたいなこととかもお話できたので、
これぜひ聴いていただきたいなと思っています。
それからクラウドファンディングがあと1週間なので、まだの方はぜひご支援いただけると嬉しいです。 概要欄に貼っております。
あともう一つだ、そうだ、これも一般の方が来れるというのは昨日知ったんですけども、
関西大学で講演会をすることになっていて、関西大学というのは今自分がドイツの大学以外で受け入れてもらっている日本の大学、日本の女性級をもらっているので、日本の大学にも所属があるわけなんですけども、
その関西大学、石津智弘先生という神経美学の日本のトップ、
トップトップの先生ですけども、その先生の下で受け入れていただいていて、その後援で、関西で講演会をすることになりましたので、これぜひ来てください。
なかなか来にくい時間なんですけど、11月6日金曜日の2時、だから大学で言うと3限とか、2時40分、3限の時間だと思います。
そこでやるので来てください。がっつり時間をいただいたので、もう本当に力を入れまくってやりたいなと思っております。
03:02
関西の方はぜひチェックしてみてください。
Xの方に流したのでそちらを詳しくは見てください。教室の場所とか、申し込みはいらないみたいです。
よろしくお願いします。ちょっと長くなったんですが、本題に行きましょう。今日は中絶率の話。
なんでこういうテーマを今日は持ってきたかというと、毎度紹介しているNature HumanBehaviorという心理学の中では一番インパクトのある学術雑誌に載っていた。
この雑誌の論文はできるだけいろんなのを読みたいなと思っていて、それは自分のテーマとか限らずね。
こういう雑誌に載るってことは、何かそういうインパクトなのかもしれないし、手法の新しさなのかもしれないし、データの珍しさなのかもしれないし、いろんな理由があるわけなんですけども、
なので一つ一つ読むだけでとても勉強になるというのがあって、いろいろと探っているわけなんですけども、いつも。
今回は日本の方の名前を見つけて、日本のデータということで、これまで扱ったことのないような話ですけども、話したいなと思って読んできました。
どこから話そうかなというところなんですけども、背景のところね、これ初めて知った話も僕自身多かったんで、ぜひシェアさせてもらいたい。
イントロとかに書かれている話ですね。
まず日本じゃなくて世界の話からいきましょう。
国連の人口基金というところ、UNFPAの調査によると、意図しない妊娠というのが年間、これ何件くらいあると思います?
thinking timeが1秒あります。
これがですね、1億2100万件らしいです。
1億2000万件ということは、日本の人口に匹敵するくらいの件数の意図しない妊娠が毎年あると、その6割以上が中絶に至るということです。
中絶がいろんな理由でできなかったりする人もいるわけなんで、意図しなかった妊娠だけども、出産するという決定をされてと言っていいのか、させられてと言っていいのかわからないけども、
そういうふうな人ももちろん6割以上が中絶というデータだそうです。
これがまず、この規模のスケール感というのがなかなか衝撃ですね。
どうですか?皆さんも同じように思われました?
それと心理学と関連するところかなと思うんですけど、中絶を希望していながら拒否されて妊娠を継続した女性というのは、その後何年にも経って精神的なメンタルヘルスのリスクですね。
06:17
それから経済的な困窮、メンタルだけじゃなくて身体的な不調も抱えやすいということが先行研究で示されているそうです。
想像できると思いますね、これもね。
こういったことがあったりとか、法律の背景とかも結構興味深いですね。
WHOは、中絶の妊娠周数の制限を撤廃するように勧告してるんですって。
実はこれが今日のメイントピックです。妊娠周数制限です。
今何週過ぎると中絶できないかって知ってますか?
これ僕も本当に不勉強ながら初めて知ったことばっかりなんですけど、今22週になってるのかな?
これちょっとこの後詳しく話しますが、こういう制限は日本もあると。
ある国も依然多いんだけども、WHOの時にはそういうのを撤廃してほしいという風になってるそうです。
これも結構面白い。
でも日本は別なロジックを持って、その周数制限というものをむしろちょっと厳しくするようになったそうです。
これが今日のメイントピック。
つまりは1991年1月1日に法律が変わりました。
それまでは24週がその制限。
制限って言ってた?期限って言ってた?
制限。妊娠周数制限だった。
だから24週に達するともう妊娠できなくなるというようなことだったんですけど、
これが1991年に22週、2週間縮まったそうです。
これも何でかというのが気になっていたんですけども、
これは医療の発達とか研究とかが増えてきて、24週未満でも生存し得るという報告があったということとか、
あとは中絶するにしても、できるだけ胎児が大きくなる前の方が母親に対してリスクが低いというようなこととか、
そういった理由で、そのロジックも理解できますよね。
そういった理由でむしろ厳しくなったということのようです。
この前後というのは法律が変わったという、最初に準実験って言ったんですけど、その実験条件ですよね。
09:08
法律が変わって24週か22週かというところの前後で、
その中絶率とか、中絶の増、どの時期に中絶するかみたいな話とかがどう変わったのかということを調べた研究になっています。
ここまででもう10分経っちゃった。
ここから簡潔にいきたいなと思うんですけども、
データは厚生労働省のデータ、
あとこれも面白かったんですけど、
なんで日本のデータでこういうふうに世界のいろんな人が読む学術雑誌に載ったかというと、
ちゃんとデータを取っていたんですって。
しかも中絶に対して、
例えば中絶ができるお医者さんが決まっているし、
かつ更新もあって、
データ外で中絶をするということがすごく難しいというか、
あまりない国であるというので、
日本のデータがここでピックアップされて、
もちろん日本の研究所なんで、
日本のデータで研究するというのは自然ではあるんですけど、
そういった理由もあるということです。
これも結構面白いなと思いました。
データは厚労省のデータでしょう。
対象は妊娠12週以降の出生、
生まれた、人工妊娠中絶、あとは手残のすべてがここに対象になっています。
そういうのを含めて何パーセントみたいなのができるわけです。
それで期間が89年の1月、
1989年の1月から1994年1月まで、
この91年に変わっているのでその前後くらい、
データ数で言うと700万73万3727人というデータですね。
私は95年までなのでギリギリこれに入っていないですね。
これを使っていると。
ちょっとこういろいろあるんですけど、
結果をかいつまんで簡単にお伝えさせてください。
まずはですね、
崩壊性というのは中絶をなくすということには別にならなくて、
前倒ししたという風な分析結果ですね。
具体的には上限の直前で中絶が約3割増えたそうです。
12:03
つまり20週から21週での中絶が約3割増えたそうです。
上限を超えた22週、23週の中絶もずるいにはならなかったみたいな話もあるんですけども、
これはちょっといいや。
それで、どういう風な解釈されているかというと、
駆け込みのタイミング、締め切り効果みたいな話ですけども、
そのデッドラインラッシュで書かれてたな、
22週がデッドラインだとすると、
そこでのその直前の駆け込みのような上がり方をする、増え方をするみたいなことが書かれていて、
結構興味深いなというふうに思っていましたし、
あとは、イギリスの研究で中絶を決断してから実施までに1週間から4週間かかるというのがあるみたいで、
今回その影響を受けた期間というのがだいたい3、4週間ぐらいというので、
だいたいその期間と一致してるよね、みたいなことも書かれていて結構面白いなというふうに思いました。
あとは、迷っている人に影響があったんじゃないかみたいな話もあり、
例えば妊娠19週目の時点で、まだ中絶をしていない人を考えてみるということをしたときに、
法改正の前だったら、中絶できるのは23週の終わりまでだったので、5週間ぐらいあると、それが改正後は21週の終わりになると、
約3週間に縮んだ。考えたりとか、相談したり病院を探したりするという時間が2週間減ったというわけですよね。
その結果、この時期の人たちというのが、最終的に中絶に至る割合というのが少し下がったということもデータから言えるみたいです。
19週の人で、1000人あたり、約6.5人から約6.0人になったりとか、
21週の人で約3.2人から約2.1人になったり、みたいな現象があったそうです。
一方で、もっと早い時期に中絶するというふうに決めていた人たちには、そんなに影響がなかったということも言えるそうです。
なので、法律の影響を受けたのは、主には迷っていた、時間が長かった人たちというふうに言えるそうです。
これもなかなか、そんなふうに分析できるんだというのも勉強になるポイントですね。
15:00
はい、そんなところでしょうか。他にもいろいろとある気がするんですが、ちょっと最初の説明が長くなったところもあります。
勉強を一緒にできたらと思っていたので、1億人以上の人が望まない妊娠を年間しているとか、そういったところとか、
91年に法律変わったんだとか、新しく知ったことが一つでもあれば嬉しいなと思います。
はい、今日はNature Human Behaviorから中絶率に関する最新の論文でした。
8月とかに出たばっかりかな、今年の。はい、そんな論文でございました。また来週からもいろいろと研究の紹介をしていくので、
気になったタイトルだけで大丈夫です。聞いてもらえると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
じんぺいでした。心を込めて。
16:02

コメント

スクロール