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この時間は、Brush Up、日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げていきます。
月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。 おはようございます。
それで、今日はどういう話題でしょうか。 今日はですね、無痛分娩の普及率というのが、
2024年に16.2%で、6年連続上昇したけれども、地域差には偏りがありますよっていうニュースが出ていたので、
そのお話をしたいんですけれども、それに先立ちというかですね、
リスナーさんも、無痛分娩って実は何かっていうのが、あまり分かっていらっしゃらない方もいらっしゃるかもしれないので、ちょっと基本の話からしたいと思うんですけども、
痛みがないと書いて無痛ですね。で、分娩というのは出産することですけども、
麻酔とか鎮痛薬とかを使って、出産時の鎮痛の痛みを和らげる方法です。
無痛っていう言葉が誤解を招きやすいんですけど、完全に痛みがなくなるわけではないんですね。
だから最近、医療現場では和痛、痛みを和らげるっていう風に読んだりもします。
なるほど。和痛。
和痛、はい。
1割から3割は痛みが残るって言われてます。
で、無痛って言っててもですね。
あと、結局、あんまり分からなくなるというか、全く分からなくなると、
出産というか分娩がどんな風に進んでいるかっていう、子宮の収縮具合とかが分からなくなるので、
いわゆる出産する時って、生き抜いてくださいって言われるんですね。
で、力を入れるっていうか、おへその下に力を入れるのを生き抜っていうんですけど、
生き抜タイミングが分からなくなるので、完全な痛みをなくすっていうのはしないっていうことにしてるんですね。
あと、母体と赤ちゃんの影響を最小限にしなきゃいけないので、お薬を使うのでっていうこともあります。
それから、赤ちゃんが下がってきてる様子とかが分かるようにしたいとかっていうのがあるんですけれども、
痛みを感じるタイミングっていうのがあるんですよ。
だから、麻酔するのは腎痛が来てから麻酔を始めるので、効果が出るまでに10分から30分は通常の腎痛を体験するんですよ。
だから、全く痛くないってことではなくて、自然分娩の場合はそういう意味で言うと、痛くなってから和痛するって感じですね。
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で、そうなんです。それも計画無痛分娩っていうのと自然無痛分娩っていうのとどっちもあるので、
自然無痛分娩だと腎痛が始まってから麻酔をするので、24時間体制の麻酔会の、いてくださる状況じゃないとダメ。
だけどさっきちょっと言わなかった方の計画無痛分娩っていうのは、あらかじめ出産日とか出産時間っていうのを決めておいて、
腎痛がなくても腎痛促進剤を使って腎痛誘発しながらやるので、一番家族も立ち会いやすいし、出産日が決められるっていうことはあるんですけども、
デメリットとしては分娩が遅れる可能性とか、促進剤の影響もなくはないっていうところで、何でもメリットとデメリットはあるんですね。
そこはそうなんです。ただ、日本の場合は普及率が異常に低いんです。実は。
例えば海外だとフィンランドとかだと約9割がいわゆる無痛分娩。フランスも8割以上。アメリカも70%以上、7割以上。
州によって35%から80%ぐらいまでのばらつきがあるんですけど、ベルギー70%程度とかで、韓国も60%。
ドイツで2、30で、日本でさっき言った2024年増えたけどもっていうので、16.2%なんです。
これは何か日本に特別な背景みたいなのがあるんですかね。
そうなんですよ。これは普及しない理由は、さっき言った中にも少しあるんですけど、出産に対して日本の社会の中で母性神話っていうのがあるんですね。
母親になるっていうのは神話みたいなもので、痛みを乗り越えることで母になれるという考え方が社会にあって。
だから、「どんだけ痛かった?」みたいなこととか、「痛かったよね?」っていうことの連帯感っていうか、共同体みたいなのがあるんですよ。
一方、無痛分娩とか、あと低音切解もそうなんですけど、選択した女性っていうのは楽をしたとか、母親としての痛みを知らないみたいなことを言う人っていうのがいるんですよ。
これ、かつては医療従事者の中にも結構いてて、痛みに耐えてこその母親ってどういうことやねん。
これがまた自分の配偶者である夫とか、義理の両親とか、自分の両親とか、そういう人からもそういう価値観。
痛みに耐えてこそとか。
だから低音切解で言うと、低音って皇帝ですよね、カエサル、シーザーですよね。
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シーザーズサラダ、最近知らない人いるかもしれませんけど。
だけど、シーザーのお母さんが低音切解をして子供を産んだってことが低音切解って言うんですけど。
例えば低音切解をするって言ったら、やっぱり自然分娩してない人は分かんないよね、みたいな。
傷の痛みもあるっちゅね、みたいなところが。
だからそういう中で、お母さん自体も、ごめんなさい、私、痛みに耐えきれず無痛分娩しちゃいましたとか、
ごめんなさい、私、低音切解しちゃいましたみたいな方とかいらっしゃるんですけど、全然問題ないですからね。
そうですね。
さっき言ったみたいに、メリット・デメリットっていうのはどんな方法にもあって、
それはそうなんだけれども、痛みを感じて一人前とか、痛みを感じてなんぼみたいな考え方っていうのは、もう捨てていただきたい。
あと地域格差があります。
無痛分娩の実施っていうのは、東京で2024年度35.8%っていうので、ここがバッと上げてるんですけど、
20%以上の県の中には、実は九州は熊本とか鹿児島が入ってます。
最低圏っていうのは0%で、岩手とか高知とかなんですね。
その他の県っていうのは10%未満っていうことで、
さっき言った社会的な圧力、痛分娩するのは母親らしくないっていう意識のある地域と、
あとは麻酔会がいないところでは、やっぱりそもそもできないんですね。
いわゆる甲膜外注射っていうのをするので、甲膜外注射ってやっぱり麻酔会がずっと見てなきゃいけないっていう状況があります。
ヘルニアとかやった人とか、結構甲膜外注射とかをして痛みを和らげて歩くとかあるんですけども、
結局、2024年の調査では、全国の1948の分娩施設のうち、
無痛分娩を実施しているのは777、つまり約40%しかありませんっていうのを麻酔学会も発表してるんですけども、
それはもう医者がいません。慢性的に都市部に集中してるっていうことがあります。
実は東京とかは助成金を出してるんですね、無痛分娩に対して。
へー。
そう。なので、そういう助成金を出してる地域だと麻酔会もやりやすいっていうのもあるので、
東京は医療施設もいっぱいあるっていうのもありますし、経済的負担があるんですね。
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通常のいわゆる分娩費用に加えて、無痛分娩は10から20万円の費用が加算されるんです。
これ、自己負担になりますね。原則、保険の適用外なんで自己負担。
だけど、東京が最大10万円を開始しました、助成金。
茨城なんかでも助成を開始してる地域も出てきてるけれども、
多くの地域では助成金っていう制度がそもそもないという話です。
だからやっぱりこの医療施設っていうか、麻酔会がちゃんといてる、
助産師と産婦人会が連携してないとダメなんで、
日本では実は産科のクリニックって小規模なところが多いんですよ。
だから、お産ができるところって大病院っていうよりは、
なんかちっちゃな産科っていうのが結構多いので、
そうすると24時間体制の麻酔会の人っていうのは基本的にいないっていうことがあります。
で、実は産科になりたいっていう医療希望者というか、医学部の学生も少なくなってるんですね。
出産が減ってるっていうのと、あと産科、産婦人科って昔言ってましたけど、
婦人科はそれなりにあるんです。産科と小児科っていうのが減ってるんですね。
これもうすごく大変で、何だったら医療加護の訴訟を起こされやすいっていうことがあるので、
減ってるってこともあります。
で、結果的に無痛分娩に対してのリスクとか、そういうのが怖い怖いっていう意識ばっかりが社会に出て、
で、まだ痛みを伴わないっていうね、女の人っぽくないみたいなことを言われたり、
で、メディアでも無痛分娩の事故とか報道されると、
安全性の報道よりも事故がありましたっていうことになっちゃうっていうこともあるので、
もちろん何度も言いますけど、どっちにも、自然分娩にも無痛分娩にもリスクはありますけれども、
それはわかった上で選択できる社会がいいですよね。
そうですね。おっしゃる通りですね。
日本はそうやって海外と比べると、ほんとまだまだ低い普及率なんですね。
そうですね。
ちょっとそういう偏見固定観念みたいなものを取り払うこともね、重要なのかもしれませんね。
谷口さん、年内今日が最後ということになります。
今年もお世話になりました。
ありがとうございます。皆さんも良いお年をお迎えください。
来年1月5日からまたよろしくお願い致します。
良いお年を。
ありがとうございました。良いお年を。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした。
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