元村有希子のZoomUp
2023-02-02 11:39

元村有希子のZoomUp

毎日新聞論説委員 元村有希子

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この時間はZoomUp、毎週木曜日は間額です。 毎日新聞論説委員、元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。おはようございます。 さて、今日は、
飲む中絶薬、これが新たな選択肢に、というニュースですね。
はい。厚生労働省の審議会で、1年かけて審議をされてきて、最終盤に入っていて、3月にも承認される方向になりました。
イギリスの製薬会社が開発した、メフィゴパックっていう名前の薬なんですけれども、
承認されたら国内、日本では初めて飲む中絶薬ということになります。
2種類の薬で構成されているそうで、 まず1種類は妊娠の継続に必要なホルモンを抑えるという働きがあるんですね。
まずこれを服用して、そして一定の時間を置いて、2種類目の薬を飲みます。
これは子宮を収縮させる効果というか、そういう役割があって、 つまり強制的にお腹の中の胎児が出てくるということですよね。
妊娠吸収までの適用ということで、初期の妊娠を中絶したい人が飲むということになります。
臨床試験では、93%の人が実際に薬の効果があった、つまり中絶を完了したということのようです。
飲む薬が日本で初めてになると言いましたけれども、
日本では人工妊娠中絶というのは、母体保護法という法律が規定していて、
可能なのですが、指定されている医療機関でのみ、 外科手術をするというプロセスを踏むんですね。
外科手術ということは、手術台の上に登って、日帰りというのはあまりなくて、
例えば一泊とかするということで、手術自体に危険を伴うということもあるんですけれど、
費用が十数万円かかると言われています。
そこが壁になる人たちももちろんいるんですね。
さらにもう一つは、お医者さんによっては、子どもの父親の配偶者であることが多いんですけれども、
パートナーの同意を得てきてくださいというふうに求める医療機関もあって、
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これは法律に書かれているからなんですけれど、
そもそも妊娠を中絶するということには、いろんな背景があって、
望まない妊娠ということですから、相手との関係が必ずしもいい場合は少ないというんですよね。
そんな中で、女性が妊娠を止めようというときに、結構ハードルが高いと言われています。
実際、WHO、世界保健機関もこの外科手術というのはあまり認めていなくて、
むしろ安全な中絶のガイドラインの中に妊娠中絶薬、つまり飲む薬を勧めていて、
その意味では日本はちょっと時代遅れな国と、世界的にはそう言われていました。
今後どうするかというか、どうなっていくかということなんですけれど、
例えば承認されましたとなったときに、それをどういうふうに使っていくかというのは、
たぶんその次の課題になりますよね。
産婦人会の団体は、そうは言っても、薬局で普通に頭痛薬のように買って飲むような、
そういうのはちょっとやっぱり心配ですと。成功しない場合があったり、
それから薬の副作用が出たりということもあるので、できればお医者さんの観察、
関与のもとに服用してほしいと言っていて。
そうですね、処方が説明とともに必要なのかなと思いますよね。
そこにできれば入院してっていうことも、お医者さん側は言ってるんですけど、
そうなるとまた費用がかかってくるので、
だからどんなやり方が一番女性側にとって適切かということを、
これから多分、承認の後に話し合っていくことになると思うんですね。
今日、私が一番言いたいことは、
中絶がいいか悪いかということはちょっと置いておいて、
ここでつまり、鍵になるのは、女性が産む生として、
自分で自分の体に関することを決める権利があるということなんですね。
これ、英語で国際的な概念で、
リプロダクティブヘルス&ライツって言うんですけれど、
ちょっと言いにくいけどね。
そうですね、リプロダクティブヘルス&ライツ、権利ってことか。
生と生殖に関する健康と権利というふうに直訳されています。
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つまり、例えば配偶者の同意を得てきてくださいっていうのは、
法律にも書かれてるし、一定程度合理性はあるんですけれど、
この権利から見ると、産むのは女性だから、
男性の許可がないとそれを決められないっていうのは、
そもそもおかしいっていう意見もあるし、
赤ちゃんは今のところ、両性、男女が関わらないとできないんですけれど、
そこに性暴力とか、それから家庭内暴力とか、
対等でない関係、女の人が下に置かれている関係などがある場合は、
なおのこと、女性が自分の体のことを決めづらくなるわけですよね。
もし、それがないがしろにされて、
中絶という機会を得られなかった場合に、
孤立出産とか、母体の健康が危なくなるようなケースもあります。
そういう中で、年間に大体10万件を超える
人工妊娠中絶というのが行われていて、
少なくともこの薬が承認されると、
その10万人以上の方にとって選択肢が1つ増えるということは言えると思うんですよね。
そうですね。
なので、これを機に、リプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツ、
生殖に関する女性の権利について、
もう少し社会が広く共有する。
前段階として、例えば学校での性教育って今どうなんだろう。
ちゃんとできてるだろうか。男性に対してもですよ。
そういうこととかを考えるきっかけになればいいなと思っています。
本当そうですね。
一方で、成功症、否定に失敗したときに、
成功症の後飲む薬というのも、今はもう承認されてるんですよ。
つまり、今までお話しした人工妊娠中絶の中絶薬というのは、
妊娠した後に飲む薬なんですけれど、
それじゃなくて、妊娠する前に、妊娠を防ぐために飲む、
成功症の後に飲む薬というのも承認されてるんですけど、
こちらに関しても女性たちの声があって、
今、その薬を飲むためには、
お医者さんに受診して処方箋をもらってから、
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薬局で処方してもらうというやり方なんですけど、
こちらの効果が見られるのは、成功以下の72時間という期限があって、
何か出来事、例えば性暴力を受けた、
その後72時間以内にお医者さんにたどり着けるかというのが不安だということで、
こちらももう少しちゃんと確実に薬にアクセスできるようにしてほしい、
という女性たちの声はあって、
これもリプロダクティブ・ライツ、
生殖に関する権利の一つの動きということも言えますよね。
そうですね。
女性が置かれていることに支配下にあるような環境も含めて、
全体で考えていかないといけませんね、これをきっかけにね。
そうですね。
わかりました。
本村さんどうもありがとうございました。
この時間は毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
ご清聴ありがとうございました。
11:39

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