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「保育の仕事の、どこが好きですか?」 / 保育士の人生
2026-10-07 20:10

「保育の仕事の、どこが好きですか?」 / 保育士の人生

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一人の保育士の「人柄」と「保育への思い」を、全国の保育士の皆さんへお届けします。


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保育の仕事の、どこが好きですか? そう聞かれたら、私はすぐには答えられないかもしれません。
子どもが好きだから、成長を見られるから、もちろんそれもあります。
でも、私が保育の中で心を動かされるのは、成長と呼ぶには小さすぎるような変化を、子どものそばで見つけた時です。
昨日と少し違う表情、いつもより長く続いた遊び、昨日より少し落ち着いて過ごせた時間、そんな小さな変化に出会った時、私は保育の仕事をしていてよかったと思います。
こんにちは。保育士の人生の時間です。
現役の保育士として、子どもたちと関わっているNaoです。
今日は、私が日々の保育で感じている魅力や楽しさについてお話しします。
保育の仕事には大変なこともたくさんあります。
思うようにいかない日もありますし、時間に追われることもあります。
それでも、やっぱり私はこの仕事が好きだなと思う瞬間があります。
今日は、私が保育の中で好きだと感じていることを4つお話ししたいと思います。
1つ目は、子どもの小さな変化を見つけられることです。
特に、ゼロサイズと関わっていると、その変化は本当に小さくて、でもとても大きな意味を持っているように感じます。
初めて保育園に来た子どもにとって、園は知らない場所です。
見たことのない部屋、聞きなれない声、初めて会う大人たち。
そして何より、それまで一緒にいたお母さんやお父さんと離れて過ごすことになります。
園に入っただけで泣く子もいます。
保護者の方の姿が見えなくなった途端に、声を上げて泣く子もいます。
抱っこをしても泣く、ミルクを飲めない、食事が進まない、なかなか眠れない。
そんな姿を見ていると、保護者の方も心配になります。
今日は大丈夫かな?ちゃんとなれるかな?こんなに泣かせてまで預けていいのかな?
そんな気持ちになることもあると思います。
私たち保育士も、子どもが泣いているからといって、すぐに何かを変えられるわけではありません。
だから毎日同じように関わっていきます。
抱っこをする、ミルクを飲む、食事をする、おむつを変える、眠る時にそばにいる、目が覚めたらおはようと声をかける。
一つ一つは特別なことではありません。むしろ保育の毎日の中ではごく普通のことです。
でもその普通の時間を何日も一緒に過ごしていると、ある日ほんの少しだけ変化が見えることがあります。
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今まで部屋に入った瞬間から泣いていた子が少しだけ周りを見る。
抱っこの中で泣き続けていた子が一瞬だけ声を止める。
食事をほとんど口にしなかった子が少し食べてみる。
眠るまで長くかかっていた子が少し早く眠れる。
本当に小さな変化です。
でもその前の日までの姿を知っているからこそ、あ、今日は少し違うと気づくことができます。
私はそういう瞬間が好きです。
もちろん昨日できていたことが今日はうまくいかないこともあります。
昨日は笑っていたのに今日はまたたくさん泣くこともあります。
それでも毎日一緒にいるからこそ少しずつこの場所を知ってきたのかな。
この先生の顔を覚えてきたのかなと感じる瞬間があります。
そしていつの間にか朝、保護者の方と離れた後に泣かずに遊び始める日が来たりします。
そんな時、ああ、ここがこの子にとって安心して過ごせる場所の一つになってきたんだなと思うと本当に嬉しくなります。
毎日見ているからこそ分かる変化があります。
誰かに説明しようとすると本当に些細なことかもしれません。
でもその子にとっては昨日までできなかったことが今日できたというより
ここで過ごしても大丈夫と少し感じられるようになったことかもしれません。
そんな変化のそばにいられることは保育士だからこそ味わえる喜びの一つだと思います。
2つ目は子どもの好きや子ども自身の発見に出会えることです。
子どもが何かを好きになった時のエネルギーは本当にすごいと思います。
電車が好きな子、虫が好きな子、絵本が好きな子、歌が好きな子、おままごとが好きな子、車をずっと並べていたい子。
好きなものを見つけた時、子どもの表情が変わります。
目が輝いたり、急に言葉が増えたり、見てみてと何度も知らせてくれたりします。
何度も同じ遊びをする、同じ絵本を何度も読んでほしいという、同じ歌を何回でも歌いだがる。
大人から見るとまた?と思うこともあるかもしれません。
でも子どもにとってはその一回一回が楽しいんですよね。
昨日は気づかなかったことに気づいたのかもしれません。
前よりうまくできたことが嬉しいのかもしれません。
ただその好きを誰かと一緒に楽しみたいのかもしれません。
私は子どもが夢中になっている姿を見るのが好きです。
それまであまり会話が続かなかった子が好きなものの話になるとたくさん教えてくれることもあります。
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これ知ってる?こっちもあるよ。先生見て。
そんなふうに話しかけてくれると、その子の世界を少し見せてもらったような気持ちになります。
保育をしていると大人が準備した活動だけではなく、子どもが自分で見つけたものから遊びが始まることがあります。
園庭で小さな虫を見つけた。窓の外を走る車に気づいた。
風で葉っぱが動くのを見つけた。水たまりに空が映っていることに気づいた。ほんの些細なことです。
でも子どもにとっては大発見です。
先生見て。と呼ばれて一緒にしゃがみこんでみる。
私一人だったらそのまま通り過ぎていたかもしれないものを子どもと一緒に眺める。
私はそんな時間も好きです。
毎日遊んでいる園庭でも子どもは小さな変化をよく見つけます。
あそこに何かある。
昨日はなかったよ。
あの音何?
大人なら気に留めずに通り過ぎてしまうようなことに子どもは立ち止まります。
例えば、風で葉っぱが動いていること。雨上がりの水たまりに何かが映っていること。窓の外から聞こえてきた音。
床に落ちている小さなもの。子どもが見つけたものを一緒に見ていると、ほんの数分のことなのにその場に流れる時間が変わるように感じます。
急いでいるときには気づかなかったものを一緒に見てみる。本当だね。と言いながら子どもと同じ方向を見る。
すると、いつも見ていたはずの景色が少し違って見えることがあります。
大人にとっては当たり前になっていたものを子どもは初めて見るような目で見ています。
その姿をそばで見ていると私まで、そういえばこんなところにこんなものがあったんだと気づかされることがあります。
特別な教材がなくても、大きな行事がなくても、子どもがこれ見てと見せてくれたものからその日の小さな楽しさが生まれることがあります。
同じエンテ、同じ部屋、同じ道でも子どもによって見つけるものが違います。
今日は何を見つけるのかな?そう思えることも私が保育を好きだと感じる理由の一つです。
3つ目は子どもがやってみようとする瞬間に立ち会えることです。
以前、生活発表会の劇の練習でどうしても言えないセリフがある子どもがいました。
毎回そのセリフのところまで来ると動きが止まってしまいます。
その子なりに覚えとしているのは伝わってきました。
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でも、みんなの前になると言葉が出てこない。
練習を始めて2週間が経とうとしているのに、まだそのセリフを言えませんでした。
私はセリフを変えることも考えました。無理をさせたくはありません。
でも、本人の様子を見ていると、本当は言いたい、できるようになりたいという気持ちもあるように感じました。
そこで、お迎えの時にお母さんに、ご家庭でも一緒に練習してみませんか?と声をかけました。
お母さんは心よく応じてくださって、その日から一緒に練習してくれました。
すると、3日後、その子がそれまで何度も止まっていたセリフをスッと言えたんです。
そして本番でも、そのセリフをしっかり言うことができました。
その時の表情を今でも覚えています。本人も嬉しそうでした。
お母さんも喜んでいました。そして、私も本当に嬉しかったです。
保育をしていると、子どもが何かに取り組んでいる途中の時間を長く側で見ることがあります。
最初からうまくいくことばかりではありません。やりたくない日もあります。自信がなくなる日もあります。もうしないという日もあります。
それでも、ある日、ふっと気持ちが変わってやってみることがあります。
その変化に立ち会えることも私は好きです。
運動会の練習では同じようなことがあります。
飛び箱やマット、鉄棒などに取り組むとき、できないからしない、嫌いと話す子もいます。
すぐに挑戦する子もいれば、なかなか近づけない子もいます。
でも、何日か見ていると少しずつ違いが出てきます。
最初は遠くから見ていた子。次の日には少し近くまで来た。
その次には友達がしているところをじっと見ていた。
そしてある日、自分から道具に触ってみた。
今日はやってみようかな。そんな気持ちが見える瞬間があります。私はその瞬間が好きです。
できた結果だけではなく、ちょっとやってみようかなとその子の気持ちが動く瞬間。
昨日までは嫌だと言っていたことに、自分から少し近づいてみる瞬間。
そこに立ち会えると、今この子の中で何かが動いたんだなと思います。
そして実際にやってみて、うまくいかないこともあります。
一度やって、やっぱり無理と離れることもあります。
でも、それでもいいと思うんです。
一度近づいたこと、一度触ってみたこと、一度やってみようと思ったこと。
その経験はその子の中に残っているかもしれません。
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そして数日後、また自分からやってみることがあります。
そんな風に子どもの気持ちが少しずつ動いていく時間を見られること、
そしてその瞬間を一緒に喜べること。
それも私が保育の仕事を好きだと思う理由です。
4つ目は予定通りにいかない毎日も含めて、子どもたちと一緒に過ごせることです。
これは一見すると好きなところとは言いにくいかもしれません。
保育は予定通りに進まないことが本当に多いです。
こちらが用意した遊びに子どもたちが全然興味を示さないこともあります。
今日はこれをしようと思っていたのに別のものに夢中になることもあります。
以前の私は予定していたことを進めなければと思うことがありました。
でも子どもたちが別のことに夢中になっている姿を見ていると、
今日はこっちの方が面白いんだなと思うことがあります。
そこから思いがけず遊びが広がっていくことがあります。
一人が始めた遊びにもう一人が加わる。
それを見ていた子が別のものを持ってくる。
やりとりが増えて、最初に考えていたものとは全然違う遊びになっていく。
私はそういう時間も面白いと思います。
今日はどんな一日になるのかな。
子どもたちは何を見つけるのか。
どんな言葉が聞こえてくるのか。
毎日同じ場所にいても同じ一日にはなりません。
そしてこの予定通りに行かないということは遊びだけではありません。
今日は食事がなかなか進まない。
眠る時間がいつもよりも遅い。
朝から少し機嫌が悪い。
友達とのやりとりで涙が出る。
一日の中にもいろいろなことがあります。
それでも帰る頃には笑っていたり、
朝は元気がなかった子が午後には夢中になって遊んでいたりします。
一日を通して見ていると朝の姿だけでは分からなかったなと思うことがあります。
だから私は何か一つの出来事だけではなく、
その子の一日全部を一緒に過ごせることにも保育の魅力を感じています。
食事をする。
眠る。
おむつをかえる。
着替える。
遊ぶ。
泣く。
笑う。
友達と一緒に過ごす。
保護者の肩を待つ。
保育園で過ごす一日にはそんな日常の繰り返しです。
大きな行事のように誰が見ても分かる成果があるわけではありません。
でもその何気ない時間の中に
今日はよく食べたな。
今日はいっぱい笑っていたな。
友達と楽しそうに遊んでいたなと思う瞬間があります。
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朝は少し元気がなかった子が帰る頃には笑っている。
昨日まで一人で遊ぶことが多かった子が
今日は友達と同じものを見て笑っている。
いつもは苦手な食べ物を今日はほんの少し口にしてみる。
そういう一日の積み重ねを一番近くで見られる。
それが保育士という仕事の大きな魅力なのだと思います。
子どもは毎日同じではありません。
ご機嫌な日もあればそうでない日もあります。
たくさん話してくれる日もあれば静かに過ごしたい日もあります。
友達と楽しく遊べる日もあればぶつかる日もあります。
でもそれも全部その子の一日です。
私は子どものいいところだけではなく
いろいろな姿を含めて一緒に過ごせることに
保育の面白さを感じています。
今日はこんな一日だったね。
そんな風にその子の一日を一緒に積み重ねていく。
保育士の仕事は何か大きなことを毎日起こす仕事ではありません。
むしろ何でもない一日を子どもと一緒に過ごす仕事なのかもしれません。
そしてその何でもない一日の中に
後から思い出すような小さな場面がたくさんあります。
ふと笑ってくれた顔。
夢中になって遊んでいた姿。
友達と顔を見合わせて笑っていた時間。
先生と呼んでくれた声。
帰る時に振ってくれた手。
そしてその一つ一つが私の中に残っています。
こうして考えてみると私が保育の好きなところは
一つの大きな理由ではないのかもしれません。
子どもの小さな変化を見つけられること。
子どもの好きや発見に出会えること。
やってみようとする瞬間に立ち会えること。
そして予定通りにいかない毎日も含めて一緒に過ごせること。
この4つはそれぞれ別のようでいて全部つながっている気がします。
毎日一緒に過ごしているから小さな変化に気付ける。
その子の好きなものを知っているから夢中になっている姿を一緒に楽しめる。
昨日までの姿を知っているからやってみようとした瞬間が嬉しい。
そして予定通りにいかない日も一緒に過ごしているからこそ
その子らしさが少しずつ見えてくる。
私はそこに保育の面白さがあるのだと思います。
保育の好きなところを話そうとすると
子どもがかわいいから、成長を見られるから、楽しいから
という言葉だけではやっぱり足りないように思います。
もちろんどれも間違いではありません。
でも私にとっての好きはそんな毎日の小さな瞬間の積み重ねの中にあります。
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そういう時間が積み重なって
私はやっぱり保育の仕事が好きだなと思うのだと思います。
もちろん毎日そう思えるわけではありません。
疲れている日もあります。
うまくいかなかったなと思う日もあります。
帰ってから今日は大変だったなと思う日もあります。
それでも次の日子どもたちに会って
先生と声をかけられたり楽しそうに遊ぶ姿を見たりすると
また少し気持ちが戻ってきます。
もし今保育の仕事に疲れている方がいたら
無理に保育は楽しいと思わなくてもいいと思います。
仕事ですから大変なこともあります。
子どもが好きという気持ちだけでは乗り越えられない日もあります。
でももう少し余裕がある日なら
その日の中にあった小さな良かったを一つだけ思い出してみてください。
今日はよく笑っていたな。
こんな言葉を言ってくれたな。
一緒に遊んで楽しかったな。
こんなことに夢中になっていたな。
そんな小さな場面です。
大きな出来事でなくてもいいと思います。
その人にとっての保育の好きなところは
案外そういう何でもない一日の中にあるかもしれません。
特別な一日ではなく何でもない一日の中にも
保育士をしていてよかったなと思える瞬間があります。
あなたが保育の中でこの時間が好きだなと感じるのはどんな瞬間でしょうか。
子どもと一緒に笑った時間。
何かに夢中になっていた姿。
思いがけない言葉に笑ったこと。
ほんの少し変わった姿に気づいた瞬間。
あなたの中にある保育の好きな時間を思い出してみてください。
今回は私が保育の好きなところについてお話ししました。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
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