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 「出会えたことへの感謝を忘れず、相手にとっての最善を尽くすこと。」/保育士の人生
2026-10-11 19:28

 「出会えたことへの感謝を忘れず、相手にとっての最善を尽くすこと。」/保育士の人生

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ほいくプラスは、保育に関わる人が、自分らしい保育を続け、互いに学び合えるつながりを広げるための場です。

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この人なら大丈夫、と思ってもらえる大人でありたい、ミー先生が大切にしている保育官。
出会えたことへの感謝を忘れず、相手にとっての最善を尽くすこと。
これは、ミー先生が子どもたちと関わる中で、大切にしている思いです。
毎日顔を合わせる子どもたち、その子を大切に思う保護者様、そして一緒に子どもたちを支えている職員。
同じ場所で過ごすことが日常になると、出会えたことそのものをつい当たり前のように感じてしまうことがあります。
けれど、たくさんの人がいる中で、その時、その場所で出会い、一緒に時間を過ごす、それは本当は当たり前ではありません。
だからこそ、一緒に過ごせることに感謝する。
そして、目の前にいる子どもを、ただ子どもとして見るのではなく、一人の人として尊重する。
そこからその関わりは始まります。
子どもを変えようとする前に、自分にできることを考える。
どうしたらこの子を動かすことができるだろう、ではなく、どうしたらこの人なら大丈夫だと思ってもらえるだろう。
そんな問いを持ちながら、日々目の前の人と向き合っています。
今回は、そんな日々の関わりの中で、大切にしてきた思いを、ミー先生ご自身の経験をたどりながらお届けします。
保育や支援の中では、子どもの行動に戸惑うことがあります。
どうしてそんなことをするんだろう、どうして今はやりたくないんだろう、何度伝えてもどうしても同じことをするんだろう、
大人から見るとつい困った行動として捉えてしまうこともあります。
でも、まず考えるのは、その行動を止めることではありません。
この子は今何を感じているんだろう、この行動の奥にはどんな思いがあるんだろう、
目に見えている姿だけで判断せず、その子の気持ちや背景を知ろうとする。
そこから関わりが始まります。
うまく言葉にできない気持ちがあるのかもしれない。
何かに不安を感じているのかもしれない。
以前の経験から警戒しているのかもしれない。
どうすればいいのかわからず、その行動になっているのかもしれない。
同じように見える行動でも、その理由は一人一人違います。
だから、すぐに答えを決められません。
表情を見る、言葉を聞く、行動の前後を見る、
どんな時に安心しているのか、何をしている時にその子らしい表情が見えるのか、
困っていることだけではなく、すでに持っている力にも目を向けます。
私が大切にしているアセスメントも、できることとできないことを分けるためだけのものではありません。
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その子をもっとよく知るためのものです。
何が好きなのか、何を苦手としているのか、
どんな声のかけ方なら受け取りやすいのか、
どのくらいの距離なら安心できるのか、
どんな環境であれば本来持っている力を発揮できるのか、
一人一人を丁寧に見ながら、その子にあった関わり方を探していきます。
そして、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、子供を変えようとする前に大人に変えられることはないだろうか、と考えることです。
言葉のかけ方を変える、関わるタイミングを変える、
少し待ってみる、環境を整えてみる、
違う方法を試してみる、
必要であれば職員同士で見えていることを共有し、別の視点も借ります。
一人の見方だけで、この子はこういう子、と決めるのではなく、
それぞれが見ている姿を持ち寄りながら、その子への理解を深めていく。
そこには、誰か一人の正解に子供を合わせるのではなく、
みんなでより良い関わり方を探していこうという姿があります。
子供に変わってほしい、と求める前に、自分たちの関わりを見直してみる。
大人が焦らなくなるだけで、子供が安心することもあります。
言葉を少し変えただけで、伝わり方が変わることもあります。
少し待つことで、自分から一歩を踏み出せることもあります。
だから、この子には無理、と決めつけるのではなく、
まだできることはないだろうか、と考えます。
その姿勢が強く現れた出来事がありました。
職員とのトラブルをきっかけに、通所することが難しくなったお子様がいました。
一度、ここは安心できない、と感じた場所へ、もう一度通うことは簡単なことではありません。
大人が、「もう大丈夫だよ。安心していいよ。」と言ったとしても、
その言葉だけで不安が消えるわけではありません。
そんな中で、私がそのお子様と個別に関わることになりました。
その時、最初に考えたのは、
どうしたらこの子を通わせることができるだろう、ということではありませんでした。
先に考えたのは、どうしたらこの人なら大丈夫だと思ってもらえるだろう、ということでした。
子どもをどう動かすではなく、自分がどんな大人であればいいのか、そこから考えたのです。
まず、信頼してもらえる大人になる。
何か特別な方法があったわけではありません。
一度の言葉かけで状況が大きく変わったわけでもありません。
今は声をかけた方がいいのか、少し距離をとった方がいいのか、
06:02
何になら受け入れられるのか、どこまでなら安心できるのか、
一つ一つ様子を見ながら考えていきました。
無理に大人のペースに合わせない。
関係を作ることを急がない。
でも諦めない。
大丈夫だよ、と言葉だけで伝えるのではなく、日々の関わりを通して、
この人なら大丈夫かもしれない、と信じてもらえるようにする。
そうやって少しずつ信頼関係を積み重ねていきました。
そして、お子様は再び安心して通えるようになっていきました。
この経験から改めて感じたことがあります。
どんな人であっても向き合い続けることで信頼関係は築いていける。
もちろん全てが同じように進むわけではありません。
一生懸命関わってもなかなか思いが届かないこともあります。
時間が必要なこともあります。
何をしたらいいのかわからなくなることもあります。
それでも最初から諦めない。
相手を理解しようとすることをやめない。
そんな時に大切にしているのが自分次第という考えです。
これは何でも一人で背負うという意味ではありません。
うまくいかなかった時に自分だけを責めることでもありません。
相手が変わることだけを待つのではなく、
自分にできることはまだないだろうかと考えることです。
伝え方はどうだっただろう。タイミングはどうだっただろう。
環境を変えられるところはないだろうか。
別の人の視点を借りたら新しい方法が見つかるのではないだろうか。
相手を変えようとする前に自分を変えられることを探す。
そこにも相手を一人の人として尊重したいという思いがあります。
そして、この信頼を大切にする考え方は子どもとの関係だけではありません。
保護者様との関係でも同じです。
保育や支援の現場では楽しい出来事ばかりではありません。
怪我やトラブルなど保護者様に伝えにくいことを伝えなければならない場面もあります。
そんな時ほど私自身がきちんと保護者様へ伝えることを大切にしてきました。
起きたことをごまかさない。
都合の悪いところを隠さない。
分かっていることを整理して自分の言葉で伝える。
問題が起きた時ほど自分が前に出る。
そこには相手に対して誠実でありたいという思いがあります。
何か起きた時に先送りしない。
まず状況を確かめ、必要な相手に伝え、出来ることを考える。
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ありがたいことに周囲から即時性があると言っていただくことがありますが、
それもこうした動き方と無関係ではないのだと思います。
ただ、早く動くことだけを大切にしているわけではありません。
率直に伝えることと相手が安心して話せること、
その両方を大事にしながら関係を作っていきます。
問題がある時ほど相手との距離を取るのではなく、むしろ誠実に向き合う。
それが信頼を守るために必要なことだと考えています。
けれど、誠意を持って対応すれば必ずすぐに理解していただけるとは限りません。
謝罪をしても受け入れていただけなかったこともありました。
保護者様が出来事に強い不安を感じ、毎日のように連絡が続いたこともありました。
なかなか解決につながらない、お子様にも申し訳ない、保護者様にも申し訳ない、
そして一緒に働く職員を守ることも十分にできなかった、
そう感じ精神的に苦しくなった経験もあります。
でもその出来事をただ辛かったで終わらせませんでした。
今の方法でうまくいかないのならやり方を見直す。
出来ることがあるなら取り入れてみる。
相手が今何を感じているかを考える。
そこから相手の気持ちに寄り添うホスピタリティの大切さを学びました。
そしてもう一つ大切なことにも気づきました。
寄り添うことと相手の希望を全て受け入れることは同じではないということです。
必要な時には専門職として判断する。
伝えるべきことはきちんと伝える。
より良い支援につながるために必要な指導や育成から逃げない。
ただ優しくすることだけがその人のためになるとは限りません。
そこでもう一度浮かんでくるのが相手にとっての最善とは何だろうという問いです。
目の前で喜んでもらうことだけが最善とは限りません。
今だけではなくその先も考える。
必要なら自分たちの方法を変える。
必要なことは誠実に伝える。
でも相手の気持ちは置き去りにしない。
すぐに答えが出ないからこそ考え続けます。
そして保護者様に対してはもう一つ大切にしている思いがあります。
保護者様は子どもにとって安心できる居場所であるということです。
日々子どもを育てておられる。
その存在そのものが子どもにとって大きなものだと考えています。
だから保育士が保護者様に代わって答えを出すのではありません。
12:01
家庭で見えている姿と支援の場で見えている姿、
その両方を大切にしながら一緒に子どもを見ていく。
こうしてくださいと一方的に伝えるのではなく、
今その子に何が必要なのかを一緒に考える。
保護者様を支えることもまた子どもを支えることにつながっています。
そしてその姿勢は一緒に働く職員に対してもつながっています。
子どもや保護者様が安心して利用できる場所を守るためには、
そこで働く職員も安心して働けることが必要です。
何かあった時に相談できる。困った時に一人で抱え込まなくてもいい。
安心して自分の意見を伝えることができる。
そうした環境があってこそ安定した支援を続けることができます。
職員を大切にすることもめぐりめぐって子どもを大切にすることにつながっています。
そして必要な時には職員を守るだけではなく、
伝えるべきことを伝え、人を育てることも大切にしています。
安心して働けることと何でもそのままでよいということは同じではありません。
一人一人がより良い支援を目指して成長していけるように向き合う。
子どもに対しても大人に対しても、その人にとっての最善は何かという問いは変わりません。
保育士は保護者様とは違う立場の大人として子どもの人生に関わります。
家族ではありません。けれど子どもの生活の中でとても近くにいる大人です。
一緒に笑う。困った時にはそばにいる。できたことを一緒に喜ぶ。
うまくいかなかった時にもその子自身を否定しない。
そんな何気ない関わりの一つ一つが、その子がこれから生きていくための土台になっていきます。
だからこそ、できないことだけを見てその子の可能性を閉じてしまわないようにしたいと思っています。
関わり方を変えたら、新しい姿が見えるかもしれない。
安心できる大人と出会えば、今までできなかった一歩を踏み出せるかもしれない。
環境が変わることで、その子が持っていた力が表に出てくるかもしれない。
その可能性を信じる。そしてそのために大人にできることを考える。
保育や支援の中で、いつも正解がわかるわけではありません。
あれで良かったのだろうか、と自分の関わりを振り返ることもあります。
何をしても届いていないように感じる日もあります。
そんな経験を重ねる中で、大きく育ってきたものがあります。
それが、考え方・捉え方です。
何かが起きた時に、どうしてこんなことになったんだろう、だけで終わらせない。
15:04
ここから何ができるだろう、と考える。
どうしてわかってくれないんだろう、だけで終わらず。
自分の伝え方を変えたらどうだろう、と考える。
失敗した時にも、失敗したで終わるのではなく、この経験を次にどう活かせるだろう、と考える。
起きてしまった出来事は変えることができません。
でも、その出来事をどう捉え、次にどう行動するかは変えることができます。
子どもに何かを教えているようで、子どもたちから学ぶこともあります。
保護者様から教えてもらうこともあります。
一緒に働く職員から気づかされることもあります。
そして、うまくいかなかった経験だからこそ、得られた学びもあります。
こうして一つ一つを振り返ると、いつも出会えたことへの感謝に戻ってきます。
楽しい出会いだけではありません。
関わり方に悩んだ相手との出会い、どうしたらいいか分からず立ち止まった経験、苦しいと感じた出来事、
それらもすべて、自分の考え方や関わり方を見直すきっかけになってきました。
だからこそ、目の前の人との出会いを大切にする、一人の人として尊重する、
そして、この人にとっての最善は何だろうと考え続ける。
そこに、これまで積み重ねてきた思いがあります。
こうした姿勢から、周囲から、一貫性があると言っていただくことがあります。
それは、一度決めた方法を変えないということではないと思っています。
必要なら方法を変える。
人の意見から学ぶ。
うまくいかなければ見直す。
それでも、相手を一人の人として尊重する。
その人にとっての最善を考える、という軸は手放さない。
方法は変えても、大切にするものは変えない。
その姿勢も、日々の関わりの中に現れているのかもしれません。
保育や支援には、たった一つの正解があるわけではありません。
昨日うまくいったことが、今日はうまくいかないこともあります。
同じ言葉をかけても、受け取り方は一人一人違います。
だからこそ、目の前の人を見る。
今、この子に何が必要なのだろう。
自分にできることは何だろう。
すぐに答えが見つからなくても、その問いを持ち続ける。
信頼関係も、一度の関わりでできるものではありません。
一回の声かけ、一回の眼差し、一回の誠実な対応。
困った時にも、逃げずに向き合った一つの経験。
その積み重ねの先に、この人なら大丈夫と思ってもらえる瞬間があるのかもしれません。
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そして、答えがわからなくなった時、ミー先生はもう一度、自分に問い直すそうです。
どうしたら、この人なら大丈夫だと思ってもらえるだろう。
それは、子供を思い通りに動かすための問いではありません。
自分の関わりを見直し、目の前の人をもう一度よく見るための問いです。
信頼してもらえる大人であること。
相手を一人の人として尊重すること。
出会えたことへの感謝を忘れないこと。
そして、その人にとっての最善を考え続けること。
それが、ミー先生が大切にしている保育官です。
今日の何気ない関わりが、その子のずっと先の未来につながることもあるかもしれません。
今日かけた言葉、一緒に笑った瞬間、困った時にそばにいてくれた大人の存在。
それがいつか、ここにいていいんだ、人を信じてもいいんだ、と思える記録として残ることもあるでしょう。
あなたがこの子と出会えてよかったと感じるのは、どんな瞬間でしょうか。
そして、その子にとってあなたはどんな大人でありたいでしょうか。
その答えの中に、あなた自身が大切にしている保育官があるのかもしれません。
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