この人なら大丈夫、と思ってもらえる大人でありたい、ミー先生が大切にしている保育官。
出会えたことへの感謝を忘れず、相手にとっての最善を尽くすこと。
これは、ミー先生が子どもたちと関わる中で、大切にしている思いです。
毎日顔を合わせる子どもたち、その子を大切に思う保護者様、そして一緒に子どもたちを支えている職員。
同じ場所で過ごすことが日常になると、出会えたことそのものをつい当たり前のように感じてしまうことがあります。
けれど、たくさんの人がいる中で、その時、その場所で出会い、一緒に時間を過ごす、それは本当は当たり前ではありません。
だからこそ、一緒に過ごせることに感謝する。
そして、目の前にいる子どもを、ただ子どもとして見るのではなく、一人の人として尊重する。
そこからその関わりは始まります。
子どもを変えようとする前に、自分にできることを考える。
どうしたらこの子を動かすことができるだろう、ではなく、どうしたらこの人なら大丈夫だと思ってもらえるだろう。
そんな問いを持ちながら、日々目の前の人と向き合っています。
今回は、そんな日々の関わりの中で、大切にしてきた思いを、ミー先生ご自身の経験をたどりながらお届けします。
保育や支援の中では、子どもの行動に戸惑うことがあります。
どうしてそんなことをするんだろう、どうして今はやりたくないんだろう、何度伝えてもどうしても同じことをするんだろう、
大人から見るとつい困った行動として捉えてしまうこともあります。
でも、まず考えるのは、その行動を止めることではありません。
この子は今何を感じているんだろう、この行動の奥にはどんな思いがあるんだろう、
目に見えている姿だけで判断せず、その子の気持ちや背景を知ろうとする。
そこから関わりが始まります。
うまく言葉にできない気持ちがあるのかもしれない。
何かに不安を感じているのかもしれない。
以前の経験から警戒しているのかもしれない。
どうすればいいのかわからず、その行動になっているのかもしれない。
同じように見える行動でも、その理由は一人一人違います。
だから、すぐに答えを決められません。
表情を見る、言葉を聞く、行動の前後を見る、
どんな時に安心しているのか、何をしている時にその子らしい表情が見えるのか、
困っていることだけではなく、すでに持っている力にも目を向けます。
私が大切にしているアセスメントも、できることとできないことを分けるためだけのものではありません。
家庭で見えている姿と支援の場で見えている姿、
その両方を大切にしながら一緒に子どもを見ていく。
こうしてくださいと一方的に伝えるのではなく、
今その子に何が必要なのかを一緒に考える。
保護者様を支えることもまた子どもを支えることにつながっています。
そしてその姿勢は一緒に働く職員に対してもつながっています。
子どもや保護者様が安心して利用できる場所を守るためには、
そこで働く職員も安心して働けることが必要です。
何かあった時に相談できる。困った時に一人で抱え込まなくてもいい。
安心して自分の意見を伝えることができる。
そうした環境があってこそ安定した支援を続けることができます。
職員を大切にすることもめぐりめぐって子どもを大切にすることにつながっています。
そして必要な時には職員を守るだけではなく、
伝えるべきことを伝え、人を育てることも大切にしています。
安心して働けることと何でもそのままでよいということは同じではありません。
一人一人がより良い支援を目指して成長していけるように向き合う。
子どもに対しても大人に対しても、その人にとっての最善は何かという問いは変わりません。
保育士は保護者様とは違う立場の大人として子どもの人生に関わります。
家族ではありません。けれど子どもの生活の中でとても近くにいる大人です。
一緒に笑う。困った時にはそばにいる。できたことを一緒に喜ぶ。
うまくいかなかった時にもその子自身を否定しない。
そんな何気ない関わりの一つ一つが、その子がこれから生きていくための土台になっていきます。
だからこそ、できないことだけを見てその子の可能性を閉じてしまわないようにしたいと思っています。
関わり方を変えたら、新しい姿が見えるかもしれない。
安心できる大人と出会えば、今までできなかった一歩を踏み出せるかもしれない。
環境が変わることで、その子が持っていた力が表に出てくるかもしれない。
その可能性を信じる。そしてそのために大人にできることを考える。
保育や支援の中で、いつも正解がわかるわけではありません。
あれで良かったのだろうか、と自分の関わりを振り返ることもあります。
何をしても届いていないように感じる日もあります。
そんな経験を重ねる中で、大きく育ってきたものがあります。
それが、考え方・捉え方です。
何かが起きた時に、どうしてこんなことになったんだろう、だけで終わらせない。