今回の「Good News for Cities」は、東京・国立市からお届けします。
ゲストは、建築家であり、富士見台トンネルというユニークなシェアスペースを運営する能作淳平さん。設計事務所を営みながら、日替わりでお店が入れ替わるシェアキッチン「富士見台トンネル」を7年間育て、街に開かれた実践を続けてきた方です。
エピソードでは、今年で5年目を迎える市民主体のまちづくりプログラム「クラブサバーブ」の裏側や、あえて“癖のある”空間をデザインすることでコミュニティの主体性を引き出す発想、そして国立・国分寺エリアならではの「顔の見える距離感」が街づくりに与える力について、じっくり語り合いました。
この秋、国立駅前にオープン予定の新スポット「シェアスタンド踊り場」の話も飛び出します。都市の暮らしを自分たちの手で豊かにするヒントを探している方に、ぜひ聞いていただきたい回です。
◉ゲスト
能作淳平
1983年富山県生まれ。ノウサクジュンペイアーキテクツ代表。「高岡のゲストハウス」でSDレビュー鹿島賞を受賞。2016年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展では日本館展示にて審査員特別賞や、2022年日本建築学会作品選奨新人賞受賞。2019年に自身のオフィスでありながら、シェアする商店「富士見台トンネル」を自ら運営するなど、設計の枠を越え、地域資源を掘り起こし循環させる活動に注力。「富士見台トンネル」の活動で2025年度グッドデザイン賞ベスト100を受賞。現在、東京都市大学講師を務める。
出演/石川由佳子・能作淳平
Podcast サムネイル作成/Nippashi
編集/髙橋隆太
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サマリー
都市デザイナーの杉田麻里子と石川香子が、国立市で建築家・能作純平さんに、富士見台のまちづくりについて聞く。能作さんは、子育てをきっかけに国立へ移り、設計事務所と並行して、日替わりの店が入るシェア商店「富士見台トンネル」を7年間運営している。出店者が本業や暮らしの延長で少しずつ時間と活動を持ち寄る仕組みが、地域との接点や設計の依頼につながったという。富士見台トンネルの8.5メートルの大きなカウンターを例に、能作さんは、すべてを自由にするのではなく、少し癖や不自由さのある空間が利用者の工夫と主体性を引き出すと語る。立川のシェアキッチン、国分寺のコミュニティカフェ、国立駅前の木造商業施設「野の市国立」など、周辺地域での仕事も紹介される。市民主体のプログラム「クラブサバーブ」は、入りにくい街づくりワークショップを避け、参加者が自分の具体的な活動を形にする場として5年目を迎えた。最終日の「闇市」では、少人数でも出展できる具体的な企画を実践し、修了後も映画鑑賞会や花火大会などが卒業生によって続いている。今年も「街」ではなく「私」を主語にすることを重視し、参加者同士の自己紹介からチームを作る。国立市の人口約7万6千人という規模は、顔の見える関係と都市としての適度な距離を両立させ、行政と市民の柔軟な協力にもつながっている。最後に、国立駅前で5、6人から詰めれば12人ほどが入れる、椅子のない立ち飲み型シェアキッチン「シェアスタンド踊り場」を秋に開く計画が語られた。
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