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2023-05-03 34:10

【#113】まちにひらき、ひとが集まる場所をつくる〜 噂の「MIA MIA」設計の建築家・アリソン理恵さんインタビュー〜

今回は豊島区東長崎でコーヒーショップ「MIA MIA」とギャラリー「I AM」を運営する建築家のアリソン理恵さんに場所つくりのプロセス、大切にされていることについてなどを伺いました。人とコミュニケーションを取りたい時に行けるコーヒーショップ、多世代が集まる場所をつくるプロセスはいかに?まちとの繋がりの持ち方を「練習できる場所」とは?面白いお話が盛りだくさんです🌿


◉トピックス

  • 自己紹介
  • 「MIA MIA」と「I AM」について
  • なぜ東長崎なのか?
  • 地域を巻き込んで「MIA MIA」をつくりあげたプロセス
  • 「MIA MIA」で大切にしていること
  • コラボやプロジェクトが生まれるまちor 健全なまちとは?
  • まちとの繋がりを「練習できる場所」とは?
  • 欲しいものは自分たちで道具を持って作っていく
  • 日本とオーストラリアの繋がりについて
  • これから取り組みたいこと

などなど


◉ゲストプロフィール

アリソン理恵 /一級建築士事務所ara主宰

コーヒーショップ「MIA MIA」およびギャラリー「I AM」店主

1982年 宮崎県出身

2010年 東京工業大学大学院博士課程単位取得退学

ルートエー、アトリエアンドアイ坂本一成研究室勤務

2015年 一級建築士事務所 teco開設、共同主宰

2020年 4月豊島区東長崎にコーヒショップ MIAMIA を夫のヴォーンと開業

IG: https://www.instagram.com/rieallison/?hl=ja


◉「MIA MIA TOKYO」

2020年4月に豊島区東長崎にヴォーンさん、理恵さんのアリソン夫妻によってオープン。美味しいコーヒーを飲む場所だけでなく、さまざまな人々が集まりまちのひとたちが交流する場所を提供している。


住所:東京都豊島区長崎4-10-1

マップ:https://goo.gl/maps/cR9yWA6Ye1HN5UyZA

営業時間:月・水・木、金・土・日

HP: https://www.mia-mia.tokyo/

IG: https://www.instagram.com/miamia_tokyo/?hl=ja


◉「I AM」

「MIA MIA」オープン1年後に徒歩圏内にあるアパートの1階をリノベーションしたシェアオフィス兼ギャラリー。日本やオーストラリアのアーティストの作品などを展示。ブックポストやコミュニティーガーデンなどもありコミュニティの拠点としても機能している。


住所: 東京都豊島区長崎4-27-8-101

マップ: https://goo.gl/maps/GFKrXWb7ZTBNc42r7

営業時間:金・土・日・祝-

HP: https://www.i-am.tokyo/

IG: https://www.instagram.com/iam_tokyo_official/?hl=ja


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00:11
みなさんこんにちは、杉田まりこと石川由加子です。
Good News for Citiesは、都市・建築・まちづくりに関するさまざまなグッドニュースをザックバランに話す番組です。
今日は、私たちがずっとお話をしていたいなと思っていた建築家、ついに話せましたという感じですが、
アリソン理恵さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
アリソンさんは、結構みんな、結構ね、有名な方なので、
【MIA MIA】とか【I AM】とか、ご存知の方も多いんじゃないかなと思うんですけど、
ちょっと簡単に最初、自己紹介をお願いできますか?
はい、アリソン理恵と申します。
今、2020年に、豊島区の東長崎というところで【MIA MIA】というコーヒー屋さんを始めました。
主人と一緒に、オーストラリア人の。
その次の年に、その近所にギャラリーショップみたいな【I AM】というお店を始めつつ、
もう10年ぐらい設計事務所をやっているという感じです。
アリソンさん自身は、建築家として他の建物とか、住宅設計みたいなものもやられているんですか?
やってます、やってます。住宅も作るし、店舗も。
あと【MIA MIA】とかも含め、いろんな店舗作ったり、服施設とかを作ったり、
あとは、展覧会の会場構成みたいなのもよくやってます。
ご出身は東長崎のあたりなんですか?それこそ【MIA MIA】があるあたり。
出身は宮崎です。宮崎県。
宮崎県で、実家が居酒屋で。
めっちゃいい。
うちは、主人も実家がシアター・レストランで、2人とも子供の時から家族だけでご飯を食べたことがないみたいな、
常に誰か酔っ払いのおじさんおじさん囲まれてご飯食べて過ごしたみたいなバックグラウンドがあります。
まさに【MIA MIA】とかの場所がそれを体現しているのかもですね。
はい、そんな感じでした。
あれができた時、結構ここに作ったかっていうところのセンスに脱帽したんですけど、
あの場所を見つけたきっかけとか、東長崎に拠点を作ろうって考えたきっかけとか、嗅覚は何だったんですか?
きっかけは、本当にネットでポンって見つけたんですけど、
8年ぐらいコーヒ屋さんやりたいねってずっと言ってて、そのオープン前に。
もう名前は【MIA MIA】って決まってたんですよ。
03:00
だけど、ちょっとその当時私が友人とやってた設計事務所がすごい忙しくて、ちょっとそれどころじゃなくて、
2019年に設計事務所辞めたタイミングで、じゃあ探そうってなって、見つけて、
すごい物件が可愛かったのと、後は歴史を調べてみたら、
もともと長崎アトリエ村っていう画家の方が住んでたエリアがあったりとか、
地理的にも日芸とか武蔵野音ライトも近いし、
ちょっと街歩きをしてみたら、街の人たちがすごい若い人たちのチャレンジを応援してくれるみたいな雰囲気が、
ずっと歴史的にもあるっていうことが分かって、
こういうとこだったらできるかもねっていうので、始めることにしました。
なんか私たち、11-1スタジオっていうところで、去年プログラムをやってるときのあそこの辺をリサーチにしに行って、
歩いてたら、ふと気づいたらメンバーが両手にオレンジ抱えて帰ってきた。
そういう感じ?
なんか、もらった?とか言って帰ってきた。
どういうこと?みたいな。
いきなりのこの下町感と言いますか、顔の見える感じがここにあるんだなって、その瞬間にすごく感じられました。
あと、マイヤマイヤの場所がかわいいっておっしゃってましたけど、本当そうで、
目の前が、目の前というか通りに面していて、すぐ横が、あれ駐車場なんですかね?
そうです。駐車場。
そこにもテーブルとか椅子がはみ出して置かれていたりとか、窓が大きかったりとか、ちょっと小上がりがあったりとか、あれもともとついてたんですか?
そう、もともとブティックの多分、展示コーナーみたいな感じだったんだと思います。
なんか50年ブティックをやってたみたいで、当時はあそこの服しか着ないみたいなマダムがいるようなブティックだったりする。
前も50年やってて、恒例になられて辞めたいって出られたとこを借りたんですけど、
だからすごい愛着を持って手を入れられた建物だなっていうのがパッと伝わってきて、いいなと思いましたね。
前の広場、広場というか駐車場と指導なんですけど、同じ親さんが持っている場所で、
なので、私たちがオープンしたのがコロナ禍だったこともあって、
指導のお店から1.8メートル以内は使ってもいいっていう使用許可みたいなものをいただいて、それでやってます。
なんとなくはみ出しているように見て、一応ルール決めをしてやっているという状態です。
マイヤマイヤに関しては、オープンしてからすぐぐらい噂をそこら辺の友達とかから聞いていたりとかして、
人が集まる場所みたいな。
私たちも行ったときに、ただのコーヒー屋さんじゃないというか、人んちのリビングに入ったみたいな、これ入っていいのかなみたいな感じがあった。
06:08
なんかちょっとプライベートな場所に入り込ませてもらっている感じがあって、すごい好きだったんですけど、
なんか設計とか、あとは施工の段階でも地域の方と関わりながら作られたみたいな、どこかでお見かけしたんですけど、
なんか作る段階でのエピソードとかこだわりとかあったら教えていただきたいです。
いっぱいあるんですけど。
作るときは、私はずっと設計事務所をやりながら、わりと新築で大きい、大きくはないんですけど、
ちっちゃめの副施設を作ったりとか、住宅も新築で作ったりっていう仕事が今までずっと多くて、
ザ・建築家として頑張ろうとしてきたというか、雑誌にちゃんと載せる建築を作るために、
腕のいい公務店さんを呼んできて、作って写真撮って帰るみたいな、そういうことをよしとして頑張ってきたんですけど、
ちょっとこう、なんだろうなっていう気持ちがあるにはあって、
いまだに20代の時に担当したお施設さんともずっと連絡取り合ってるんですけど、
なんかこういう距離感だったら、もっと違う作り方できたよなって思うことがあったんですね。
自分のお店を作るときに、建築を作ることってお金を落とすこととか、人のスキルを使うことでもあるので、
街のためになるはずなので、ちっちゃいお店を作るんだったら、街にお金を落とそうということと、
街のスキルを使おうということを考えました。
なんですけど、東長崎なんて池袋からすぐだし、そんなもう手で作れる人がいないんですよ。
こんな都心に、もっとやっぱ郊外にそういう方々ちゃんと拠点を構えて倉庫を持ってやっていて、
いろいろ公務店さんに聞いたんだけど、うち縦売りしかやってないから無理みたいな感じで断られ続けて、困ったなあと思って。
商店街にどうせご挨拶に行かないといけないからと思って、ご挨拶がてら皆さんに、
うち小比叡やりたいんですけど、誰か施工してくれる人知りませんかね?って聞きながら歩いてたんですね。
そしたらある日、横で聞いてたおばあちゃんが、知り合いいる?とか言って、
おじいちゃんを連れてきてくれて、88歳とかだったんですけど、
そのおじいちゃんがまた別のおじいちゃんを連れてきてくれて、みたいな感じで。
おじいちゃんコミュニティ。
気づいたら、一応全部の職能がそこで一回そろって、
おじいちゃんとだけ作るっていうのもなんかちょっと違うと思ったので、
普段仕事してる中でも若手の30代とかの職人さんも呼んで、ミックスチームみたいな感じで施工しました。
09:00
めっちゃいいですね。
面白かったのは、おじいちゃんたちはここで60年とか仕事してる人たちなわけですよ。
しかもセミリタイヤしてるので、バパーンってドア開けて施工してると、
あれ何やってんの?ってどんどん人が入ってきて、
大丈夫?なんか首痛かったんじゃないの?そんな作業して大丈夫なの?みたいな感じで、
どんどん人が集まってきて、工事中もすごいみんな入ってくる工事現場になったっていうのが面白かったですね。
なるほど。なんか作り方もそうですし、なんかあの空間って言ったらすごくコンパクトじゃないですか。
そうですよね。
そんなダダッピロコはないけれども、なんかいろんな人が混ざり合って、
かつなんかそれぞれがそれぞれで居心地の良さをこう見出してる感じがすごいいいなと思って、
なんか自分の時間で過ごせる感じが、あれだけの狭さなのにできてるっていうのはすごく場の作り方が上手なんだろうなっていうのと、
やっぱお二人のお人柄とかが多分染み出してるんだろうなとか感じたんですけど、
なんかあの場所を運営というか作っていく中で、まあオープンしてからですね、
なんか意識してることとか大事にしてることっていうのあるんですか?
それもいっぱいあるんですけど。
まあなんか一つは、お店のレイアウトとして外の席も含めてバリスタが真ん中にいるようなデザインにしてあるんですね。
だからバリスタが窓辺にいるっていうちょっとコーヒー屋さんで珍しいレイアウトになってる。
そのせいで席数は少なくはなってるんですけど、
なのでバリスタが基本全員顔が見えて、
街行く人、お店に入ってこない人にも挨拶するっていうのが一つはお願いしてることですね。
どのスタッフでも通りかかった人に挨拶してねっていうこと。
あとは、例えば私とボーンがコーヒー屋さんに行って、
横でオーストラリア旅行しようと思ってんだよねってお姉さんとかが話してたりして、
コーヒー屋のバリスタさんはそのお姉さんたちも私たちも知り合いなんだけど、
紹介してくれないから声かけれないみたいなもどかしい瞬間ってよくあって、
プライバシーもあるしみたいな気使ってやってくれるんですけど、
そういうのじゃない場所もあっていいよねっていうふうに思っていて、
一人になりたいときに行けるコーヒー屋さんはいっぱいあるのに、
誰かと話したいときに行けるコーヒー屋さんはあんまり街中にないから、
私たちは誰かとコミュニケーションできるような場所を作ろうっていうことで作り始めたんですね。
なのでスタッフのみんなにもそれは伝えてます。
ちゃんと人の会話を聞くとか、聞かないふりしてプロの対応しないで、
ちゃんと聞いてる、なんか面白いと思ったら素の状態で突っ込むとか、
ちゃんとプロフェッショナルに仕事人みたいな形でコーヒーを作るんじゃなくて、
12:05
素の人間として面白いコメントちゃんと聞いてくださいみたいなことをお願いしてやってます。
確かになんかおしゃべりしに行ける場所ないかも。
そうなのよ。そうなんですよ。
あとなんか結構世代もいろんな方が来てたのも面白かった。
面白かったですね。
新しい店とかってやっぱり若い人で偏っちゃうなと思ったけど、
やっぱりああいう人がちゃんと通っている感じがしたのがすごいなっていうのが思いましたね。
そうなんですよ。特にコーヒー屋さんがそれが強いと思うんですけど、日本は。
結構お店の種類で世代を分けちゃうんですよね。
喫茶店は若い人が入りにくくなってたりとか、
サードウェーブコーヒーはもう歳いっちゃうと注文の仕方すらわかんないみたいな、
そういうのもどうだかねっていつもポンと話していて、
メルボルンのコーヒー屋さんってもっと他世代のみんなが集まっているような場所だったので、
まずは世代を分断するようなデザインはしない、
世代を分断する接客もしないっていうのを心がけていることと、
最初に言ってた施工から割と年配の方に関わってもらっているので、
それもあってかなり入りやすくなっているのはあると思います。
俺が作った店だからっていう感じで。
なるほど、それめっちゃいいな確かに。
なんかおしゃれなコーヒーショップって、なんか入りづらいとこめっちゃあるし、
なんか入っても緊張するみたいなとこ、正直めっちゃたくさんある。
あとコミュニティーが強かったりね。
そうだね、なんか常連さんコミュニティーみたいなのが強かったり、
それはあの場所ではなんかなかったのがすごいいいなと思いました。
なんか常連さんはいるんだけど、すごいオープンな感じで。
そうですね。
私はその前々から行った、都道府県内で行ったアイアムがすごい私的なヒットで、
コミュニティーガーデンがちょうどわさわさしてた。
ずっとわさわさしてるけど。
思想とかがガーンみたいな感じで。
確かに。
で、その横に本が読めるスペースがあって、
石の塀のところにコーヒーのカップを置けるようなスペースが多かった。
アイアムはマイアンマイアンができてから、
あのエリアで事務所作ろうみたいな感じで始まったんですか?
そうです。マイアンマイアンオープンして半年ぐらいしたら、
うちのマイアンマイアンの公屋さんがマンション買ったんだよねとか言って、
ちょっとリノベーションしてよみたいな感じで声をかけてくれて、
やりますやりますみたいな感じでリノベーションをお願いされたのが一番感で、
15:00
やるならこのコロナ禍の実感みたいなのを形にしたいなと思って、
今まで多分みんな東長崎に住んでる人たち、東長崎どうでもいいと思ってたんですよ結構。
だってなんかやりたかったら、
なんかかっこいいものが欲しかったら渋谷にでも出ればいいし、
美味しいコーヒー、毛袋で飲めるし、
畑とかの経験したければ練馬に行けばいいし、
とにかく移動すれば好きなコンテンツが手に入るみたいな時代が突然止まって、
うちの町から出れないってなった時に、
お客さんを見ててもすごい戸惑ってたというか、
うちの町何にもないというか、何をしたらいいかわかんないみたいな。
ここに留まって。
でまたお客さんも、うちの町若い人いないんだよねっていう人ばっかりだったんですよ最初は。
若い人がいない町なんだよねみたいな。
でもコロナ禍でいざ交通が止まると、若い人いっぱいいるんですよね。
みんな住んでるんだけど、この町で仕事してないんだなと思って。
で、若い人がみんなに見える場所で仕事し始めるとちょっとなんか面白いんじゃないかと思って、
公屋さんに、アパートのリノベだけどシェアオフィス入れていいですか?
私借りるんでって言ってお願いして、一回オフィスにさせてもらって。
あとは外で活動したり、人とコラボレーションするのっていきなりできないなっていうのも前々をやりながら思って、
そういうのが練習できる場所みたいなのを町に作れると面白いんじゃないかと思って、
駐車場だった場所を畑にしたりとか、コミュニティコンポスト作ったりみたいなのを一回やってみようと思って、
公屋さんがすごい理解ある方で、それいいよって言ってくれたのでやりつつ、
じゃあ管理費をくれたら管理もやりますとか言って管理人までやってたんですけど。
管理までやられてるんですね。練習できる場所っていいですね。
人が出会って挨拶して、そこからコラボレーションが生まれて、プロジェクトが生まれるっていう状態がすごく健全な都市の姿だなと私は思っていて、
ただそこのハードルの高さもすごい感じていて、何か忙しすぎてやりたいことが見えなくなってたりとか、
もしくは自分で物を作らなすぎて自分のスキルがわかんなくなってたりとか、
道具を持たされても何していいかわからない、使えないとか、そういうのがもう私たちの世代、みんなそんな感じになっちゃってるんですけど、
ちょっとでも人が道具を使ってるのを見たりするだけで安心できたり、自分もできるかもって思えたり、
あとはあの人たちと一緒だったら何かできるかもって思えたりみたいな、
健在的なやりたいことを思い出すことがまず必要で、その次に道具を使う練習、人とコミュニケーションする練習みたいな、
18:07
結構段階的に踏まないと、そう簡単にプロジェクトって起こっていかないなっていうのを感じていたので、
じゃあちょっとやってみようみたいな感じで、
それは前々で出会った都市デザイナーの内田由紀さんという方と、
あとは大山孝子さんという循環型の経済、社会に向けて何かをやっていこうという活動家の方と3人で管理してたんですけど、
面白かったですね。
とにかくみんながやりたいって言われたら、イエスって言おうみたいな、そういう体制でやってて、
ブックポストもその中から生まれてきました。
ブックポスト作りたいって住人に言われて、じゃあ作ろうみたいな。
そういうスピード感で物を作っていると、
偶然、徒歩圏内の小学校とかから声がかかって、うちの小学校で何かやってよみたいな。
小学校でこの間みんなでコンポスト作ったりとか、
小学校の庭を地域にもうちょっと開いていこうみたいな活動をしてたりもするんですけど、
そういうのもそこら辺から派生してきているのかな。
めっちゃいい。高子さんは私たちも時玉お世話になって、
そうなんだ。
彼女もね、素敵な拠点をまた作って、この前も遊びに行ったんですけど、
やっぱりその場所でも感じたのが、さっき練習ができる場所みたいな、
すごい良いキーワードだなと思ってて、
いきなりコミュニティの活動に、街のプロジェクトに飛び込むってすごいハードルがあるけれども、
入り口で例えばちょっと座って、本読みながらコーヒーを飲んでその場所に近づくとか、
高子ちゃんの場所だったらちょっとご飯食べに行って、隣の人とちょっと話してみるとか、
コミュニティガーデンの活動にちょっと参加してみる、もしくは子供に参加させてみるみたいな、
そういう敷居の低いところから、その先にもやろうと思ったら、
人がいたりとかできるプロジェクトがあったりみたいな、すごい価値があることだなと思って聞いてました。
ちなみに、道具の話もちょっと気になって、
道具を使うことが結構さっきのプロセスの中で初めの方にあったなと思ったんですけど、
それはなんかこう、人が持っている身体的なものから入るのがいいんじゃないかっていう感覚があるんですか?
うーん、そうなのかな。
なんかあと、道具を使い始めるとやりたいことが後からついてくる感覚がすごくあって、
21:04
私たちがよくやってるんですけど、
よく外で丸のことインパクト出してガーって切ったりしてるんですけど、
なんかやってるとこういうの作りたかったっていう瞬間が、謎ですけど。
だけど、それは見てる人たちも、
なんていうんだろう、例えば、家がちょっと不便で本棚の1個でもあればな、
でもなんかあそこで買うのもな、みたいな欲求とかっていっぱいあると思うんですけど、
でも作るのはちょっとな、みたいな。
だけど、案外簡単に自分の身体で作れるっていうのを見ると、
あ、いけるんじゃないっていうことにつながる瞬間があると思って、
そういう風景を日常に散りばめられるだけでもいいかなと思っていて、今の段階としては。
なんかみんながちょっとずつやりたいことがたまってきて、
なんかやろうってなってきたら面白い街になってくるかな、みたいな感じなんですけど。
でも私たちは実は、去年からまちのえいぜんっていう活動を始めて、
まちのえいぜん。
えいぜんさん、メンテナンスですけど、えいぜんってなんかこう、手直しみたいなイメージ。
でも営み作ろうですよね。
で、街で営みながらちょっと作ろっていくというか、
よくしていくみたいな活動をしていこうっていうのをやっていて、
デザインとか設計っていう仕事がプロジェクトに対して答えを見つけていくようなプロセスだとしたら、
計画を立ててそこに向かってデザインをしていくというやり方だとしたら、
まちのえいぜんの方はブリコラージュみたいに、その目の前にあるものを使っていい場所を組み立てていくみたいな。
目の前にあるスキルと目の前にあるものを組み合わせて、
ちょっと外でご飯食べれるベンチ作ろうとか、
ちょっとラーメン屋さんのサインかわいくしようとか、
ここのコンクリート危ないから外って植物でも植えちゃおうみたいな、
目の前でどんどん発見的に物事を組み合わせていって、
場所を良くしていくみたいなことをやり始めていて、
なんかそれはなんか面白くなるんじゃないかなっていう気はしてるんですけど、
まだ始めたばっかりであれだけ。
それはなんかチームでやってるんですか?
うちの設計事務所でやってます。
もっとみんなやってくれてもいいんだけど。
でもそのメンテナンスっていうことがどんどんこう、
もっと創造的にならないとこれからの年はすごい難しいなと思っていて、
まさに新しく建てるのではなく、
その手入れだったり、手直しみたいなことをいかに面白く、
そしてね、継続的にできるかっていうところがめっちゃ求められてるなっていうのを、
私たちもすごく日々感じてます。
あとなんか新築で作って、スクラップ&ビルドで新しいものを作るにしても、
メンテナンスっていう概念が入ってる新築だと、
面白くなると思うんですよ。
24:00
例えば年月を得るうちにどんどん良くなるとか、
年月を得るうちに関わる人が増えていって、
ちょっと形が変わっていくみたいなことを受け止める新築の建物ができてくれたら、
どれだけいいかって思うんですけど。
本当そうですよね。
去年プリッツカー賞を取ったフランシスケルとかも、
土の建物だから、
浮きとかはちょっと崩れたりするのが当然あることだから、
それを直す技術を村人たちに教えながら作ったみたいな。
作る段階でも既にメンテナンスをすることを考えているみたいな。
日本の文脈とはちょっと違うかもしれないですけど、
そのメンタリティーみたいなのが結構大切だなと思って。
でもそうだと思う。
本当はメンテナンスフリーの建材なんてなくて、
メンテナンスフリーって言ってるだけじゃないですか。
結局朽ちてくるし、
建物が壊れてくるし、
それよりは、どんどん手をかければ綺麗になっていくとか、
どんどん手をかけると味が出てくるっていうマテリアルもいっぱいあって、
マテリアルだけじゃなくて、植物とかそうですけど、
どんどん育っていくとか、そういうものもあって、
なんか、そういうのが参加してくれたほうが楽しいよなと思ってるんですけどね。
確かに。
なんかちょっと話変わるかもしれないんですけど、
私今京都で、京都の家の近くの建物を買いたいみんなで
買ったんですけど、
その建物が壊れて、
建物が壊れて、
建物が壊れて、
京都の家の近くの建物を買いたいみんなで買いたいしてるんですね。
戦後の建物なんですけど、
そこで見つけたのが、
新建材がひたすらかぶさっている、
変形的な昭和の家で、
板倉庫とか、セロテープとかで剥がれてきてるのをひたすらこう、
貼り付けて直してるみたいなのが、
至る所にあって、板倉庫で、
壁とかも、ぺらぺらって剥がれてくるじゃないですか。
テープで一個ずつ直してて、
でも、そうするしかないというか、
新建材のそれだと、
手を加える余地みたいなものと、
それが前提となっているのかどうかみたいなところと、
あと、自分たちユーザー側も、
テープを貼ることぐらいしかわからないというか、
自分で丸のこをやったりとか、
そういう世界ではないと思うので、
面白いなと思って見ていたんですけど、
そういえば、これ作りたかった、
自分でもできるかもみたいな、
ツールがあるとか、場所があるとかっていうのは、
すごい価値があることだなと、今回の件も含めて思ったので、
だから、東中崎とか池袋とか、
27:02
アリソンさんがいらっしゃるIAMとか、
マイヤマイヤって場所だったりとか、
あと、私たちが関わっていた11-1ってシェア工房なんですけど、
があったりとかっていうのも、
すごい大切なことだなと思って聞いてました。
かわいいけど、絆創膏も。
絆創膏もかわいいですね。
かわいいけど。
あとは、ちょっと聞いてみたいなと思ったのが、
アリソンさん自身、
いろんな文化を生き生きしながら、
旦那さんのオーストラリアだったりとか、
日本だったりとか、生き生きされる中で、
空間とか場を作っていると思うんですけど、
なんかこう、やっぱ違う文化に触れているからこそ、
生まれてくる発想だったりとか、
今回のマイヤマイヤも、
例えば日本人と作ってたらまた別の形になってたかもしれないなとか、
ちょっと国際結婚という異なる文化の中で、
学んだことがどう、お仕事の空間作りとか、
場作りに生きているのかなっていうのも聞いてみたいなと思いました。
そうですね。
国際結婚してる意識がすごく薄い人なんですけど、
旦那さんすごい日本人っぽいですね。
でも、国際結婚して思ったのは、
人って本来分かり合えないよなっていうことが、
すごい素直に分かるのが良かったですけどね。
何て言うんだろう。
例えば、あの人の声、あの人、
志村けんにすごい似てるよねとか言っても、
誰?ってなるんですよ。
あるあるネタが全然通用しないじゃないですか。
だからそれは空間的にもそうだし、
ここで靴脱ぐよねみたいなところで脱がないみたいなこととか、
そこなんか入っていかないでしょっていう時に入っていっちゃうみたいなことが普通にあって、
外国人だとは普通だなって思っちゃうんだけど、
多分日本人同士でも育った環境とかによって全然本当は違うはずで、
日本人同士だと分かるはずってなって、
多分そこで喧嘩とかになるんですけど、
外国の人だと何か当たり前って思って過ごせて楽だなと思ってるんですけど。
マヤマヤはタスマニアに行った時に、
こういうシェフとお客さんが同じテーブルで過ごすみたいなお店に行ったんですよ。
すごいいいなと思って、そこの真似したいと思って作ってるので、
本当にオーストラリアのすごいオープンな、
オーストラリアっていくつかそういうレストランあって、
基地の中で食べれるレストランとかもあったりして、
そういうの、日本だとなかなか保健所の規定とか満たしながらやるの、
ちょっとテクニックはいるっちゃいるんですけど、
まあできなくはなかったんですけど、
あんまり見かけないので、
30:00
そういう作る人が、
多分プロフェッショナルじゃないといけないっていうのがすごい日本の文化だとすると、
もうちょっと食べる人のところまで降りてきてる場所もあっていいんじゃないかっていうのが、
オーストラリア的なカジュアルさで、
そっちもあっていいかなと思ってやったっていうのはありますね。
なんか結構オーストラリアの街とか文化も気になってて、
結構やっぱオーストラリアもアイランドだから、
あの島の中で結構独自の文化とかクリエイティブが育ってるっていう噂を結構最近、
ここ数年よく聞くようになったなとか思っていて、
マイヤマヤもね、なんかちょっと今後、
オーストラリアにとか、
アイアムでも結構オーストラリアのデザイナーとかアーティストの作品とか取り扱ってたりもしたなと思うんですけど、
今後この日本とオーストラリアの展開とかっていうのはどんな風になっていくんでしょうか。
ボーンの出身がメルボルンなので、
メルボルンにもお店出して、
そっちでは東京とか、
日本の面白いもの紹介できるといいねとは言ってるんですけど、
いつになることやろうか。
でもそう思って最近はアイアムで日本のアーティストさんの紹介も始めてはいます。
いいですね。
オーストラリアって本当に面白い国で、
ほとんど移民でできてる国というか、
誰もずっとオーストラリアにいたみたいな人からできてる国じゃないので、
いろんな文化が混ざり合って、今のオーストラリアがあるっていう状態なんですね。
アーティストさんもすごい面白い人たちがいるんだけど、
日本にいると結構サーフィンとか、
クロコダイルみたいなイメージが強くて、
あんまり文化的なイメージがないかなって思ったので、
ちょっと紹介したいなと思ってアイアムではやってますけどね。
いいな、オーストラリア行きたい。
我々毎年、いろんな都市に行って1ヶ月ぐらい滞在して、
その街をリサーチして、最後の週に都市をテーマにした展覧会みたいなのをやってるんですよ。
いいな、行きたい。一緒に行きたい。
去年はカイロで、今年はホーチミン、ベトナムで、
来年はインドネシアもある候補に上がってるんですけど、
オーストラリアもいいよねって話をしてて、
ぜひ、マイヤマイヤとコラボでオーストラリアやりたいと思いました。
どっちも楽しい。
ありがとうございます。すごいあっという間に30分経っちゃいました。
もう経ったんだ、すごい。
最後に今後こういうことしてみたいとか、今仕込んでいるプロジェクトとか、
今後の、教えてください。
全然仕込んではないんですけど、私たちが、ボンと私がいつも話してるのは、
33:04
次は東長崎で泊まれる場所が作りたいねって言ってます。
いいですね。泊まりたいな。
今あんまないんですか?泊まれる場所。
ない。全くないです。全くないです。
全くないのか。
やっぱベットタウン、そうなんですよ。
でもなんか日本の面白さって、もはや観光地ではなくて、こういう下町の感じ?
エキゾチックな、こういうことだと思っているので、
こういう普通の、いわゆる普通の町も資源として見れるような仕掛けがどんどん作っていけたらいいなと思ってます。
いいですね。できたら泊まりに行きます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
アリソン・リエさんでした。
グッドニュースforシティーズでは、毎週新しいエピソードを配信しています。
次回もお楽しみに。
34:10

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