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2026-10-27 06:21

話し合いがすぐまとまるクラスは本当にいいクラス?

若手の先生向けの学級経営の連載から、大学の准教授が、いつも同じ子の意見で決まる話し合いを見直す方法を書いた回を取り上げます。早くまとまる話し合いの陰で、自分の考えを言わずに合わせている子がいるかもしれないこと。1人で考える、ペアで話す、全体で話すという入り口づくり。少数意見を拾う声のかけ方や、すぐに多数決にしない工夫、話し合いそのもののふりかえりまで、明日の学級会で試せるヒントを紹介します。

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00:05
教育カフェテラス、水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。
国内外の教育のニュースから、教室で試せる考え方を一つずつ拾っていく番組です。
今日は、学級会のお話と聞いて、小学生の頃のドッジボールの多数決を思い出しています。
ドッジボールの多数決というのは、何かあったのですか?
お楽しみ会で何をするか決めるとき、いつもクラスで人気の男の子が、
ドッジボールがいいと最初に言うんです。
そうすると、ほぼ全員が手を挙げて、毎回ドッジボールに決まっていました。
私は、本当は他の遊びがしたかったのですが、言えませんでした。
今日の記事は、まさにその場面から始まります。
みんなの教育技術に10月11日に載った、若手の先生向けの学級経営の連載で、
筆者は大学の準教授です。
学級が落ち着いてくると、話し合いもスムーズに進むようになります。
ところが、少し離れてみると、いつも決まった子が最初に発言して、
その子の案にみんなが賛成している、ということがあるというのです。
早くまとまるのは、先生から見るといいことのように思えます。
それでも気をつけた方がいいのでしょうか?
筆者は、早くまとまったときほど、まだ言葉になっていない考えがなかったかを見てほしい、と書いています。
話さないのではなく、話せないのかもしれない、という見方です。
あの子には反対しにくい、反対すると面倒だ、という空気が子供たちの中に生まれていることがあります。
私のクラスにもその空気はあったと思います。
誰かが言ったわけではないのに、なんとなくみんなわかっていました。
子供は実際に口に出すとは限りません。
周りを見てから手を挙げる、何か言いかけてやめる、すぐに友達に会わせる、という小さな姿に出てきます。
さらに筆者が心配しているのは、子供が何も言わなくなることです。
なんでいつもあの子が決めるの、と不満を言っているうちは、まだ思いが見えます。
でも、言っても仕方がない、と感じるようになると、黙って従うようになります。
不満を言わなくなったら、先生には問題がないように見えてしまいます。
それが一番怖いかもしれません。
そこで筆者は、話し合いの始め方を変えようと提案しています。
先生がどう思いますかと聞いて、すぐ手を挙げさせると、考えをまとめるのが早い子が有利になります。
そうではなく、まず一人で考え、続いて手間で話し、それから全体で話す、という段階を作ります。
手間で話す時間があると、全体の前では言えない子も、声に出す練習ができそうです。
実習先のクラスでも、隣の子と話すときだけは、おとなしい子がよく笑っていました。
話す前に、自分の考えを短く書く方法も進めています。
賛成か反対かだけでもいいし、私はこれがいい、理由は…と一文だけ書かせてもいいそうです。
先に自分の考えを持っていれば、最初の子の意見を聞いて、私も同じですと流されにくくなります。
03:07
書いたものは手元にあると、言いかけてやめることも減りそうです。
私も、あの時メモがあったら、他の遊びを言えていた気がします。
先生の見方にも提案があります。
どんな意見が出たかに加えて、今日は誰が話したかを見ることです。
毎回全員に発言させる必要はありません。
それでも、何回かの話し合いを振り返って、いつも決まった子だけで進んでいると気付ければ、話し合いの作り方を変えられます。
誰が話したかを見るのはすぐにできそうです。
でも、少数意見が出たとき、先生がその子をかばっているように見えると、かえって目立ってしまわないでしょうか。
いい心配です。筆者も、「少数意見を特別扱いするのではない。」と書いています。
一人だけ違う案の子がいたら、名前を呼んで、「違う考えなんだね。聞いてみよう。」と返します。
みんなと違う考えも、話し合いを進めるのに必要な考えとして扱うのです。
かばうのではなく、話し合いの材料にするということですね。
それなら、他の子も違う考えを言っていいんだ、と思えそうです。
もう一点、すぐに多数決にしないことも挙げています。
意見が分かれたら、Aがいいと思ったのはなぜ、Bを選んだのはどうして、と理由を聞き合う時間を作ります。
理由を聞くと、それならBもいいと考えが変わったり、新しいCの案が生まれたりすることがあるそうです。
多数決は早く決まって公平に見えます。
でも、理由を聞かないまま決めると、少ない方の子は負けたと感じるだけなのかもしれません。
そうなりがちです。だから先生は、早く結論を出そうとしないことも大切です。
一つにまとまりそうな時に、さっき違う考えも出ていたね、と戻してみます。
発言しにくそうな子には、部屋ではどんな話をしていたも、と繋いでみます。
少し立ち止まるだけで、消えかけた意見が戻ってくると筆者は書いています。
以前この番組で、アメリカの書評から話し合う技能を教える話がありました。
今日のお話は、技能より前の、言っても大丈夫と思える空気作りのように感じます。
いい比べ方です。技能を教えても、言えない空気が残っていれば使われません。
最後に筆者は、反対がないから決まりって終わらせないこと、そして話し合いの仕方そのものを振り返ることを勧めています。
今日は自分の考えを言えたか、友達の考えを聞いて、なるほどと思ったことはあったか、と子供に聞くのです。
今日一番印象に残ったのは、話さない子ではなく話せない子かもしれない、という見方です。
あの頃の私に、先生がお手屋で話す時間をくれていたら、と考えてしまいました。
まとまり方の速さより、まとまるまでにどれだけの子が自分の考えを持てたかを見る、という視点の切り替えでしょう。
言っても大丈夫と思える教室は、そうした小さな工夫の積み重ねでできていくのだと思います。
06:03
最後までお聞きいただきありがとうございました。
皆さんの教室の話し合いでは、今日は誰が話したでしょうか。
よかったら明日の学級会で数えてみてください。また次回もお待ちしています。
06:21

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