2021-04-14 14:25

第67回 転塾を検討中。注意すべきことは2点。

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子供が塾に通っているが、どうもうまく学力が伸びない、追いついていないのではないか。など塾に関する悩みはつきものです。そういった時に塾を変更する・転塾するといった選択肢が出てきますが、安易に転塾する前に、確認すべきポイントがあります。このポイントについて小川先生にお話して頂きました。

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http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆さまこんにちは、PitPaの富山です。
今回は、成績がアップしない、転塾を検討するべきか、というリスナー様からのご質問をいただきましたので、
それに回答する形でお送りいたします。
まずは、こちらの質問をご紹介いたしますね。
いつも大変参考になるお話、ありがとうございます。
現在、4年生の息子のことについてご相談させてください。
集団塾に通っておりますが、算数の授業速度に全くついていけておりません。
自宅で解き直しの際にわからない問題も多く、先生にたびたび質問に行っております。
また、質問も人数が多い場合には受け付けてもらえないので、わからない問題が置き去りになることもあります。
そこで、新学年の5年生から手厚く質問もいつでも受け付けてくださり、
授業もゆっくりな小規模塾へ移ろうと息子に勧めております。
しかし、息子は塾ともも多く、授業も楽しい今の塾でこのまま頑張りたいと言っておりますが、このままついていけるようには思えません。
転塾のタイミング、転塾しなくても大丈夫な場合など教えていただけますでしょうか。
ということで、はなはなさん、ご質問ありがとうございます。
ご質問いただいたのがちょっと前ですので、この放送が流れる頃は、今小学5年生になったところかなと思います。
確かに、親御さんから見ると子供が勉強について理解していないとか、ついていけていないというのは本当に気になるところかなと思います。
塾も結社とか結構高いお金を払いながら通わせていることになりますし、少しでも子供にとって有意義に過ごせる時間にできればなという気持ちもあるかなと思います。
もちろん、こういった迷いがあるときに、今通っているこの塾というのが本当に子供に合っているのか、あるいは転塾を考えてみる方がいいのか。
このあたり、子供のどういった点を見ればよいのか、見極めるポイントや塾ともとの関係についてなど、塾の選び方も含めて小川先生に具体的にお話を聞いてきました。
ご相談者が新5年、この本生が流れる頃はもうすでに5年生として始められていると思うんですけども、時期的にもやはり授業についていけない、内容理解が追いつかないという悩みっていうのは起きやすい時だと思うんですね。算数が難しくなってきますから。
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転塾する市内の問題の大元は、お子さんがどのように学べるのか、お子さんが学んで分かったとか、できたとかいう気持ちをどう持たせてあげるかということが一番大事で、そのために塾というのはやっぱり手段ですから、どの環境が望ましいのかという順番で考えることになるわけですね。
そういう意味では、この花々さんが、お子さんがこの4年生の時点で授業がうまくついていけてなくて、質問解消も積み残しがあるということですから、環境的に学んでいく、理解していく場としてはあってないんじゃないかというご判断は非常に適切だと思うし、その通りだと思うんですね。
ただ、小学生の学習についてもう一つ、本人自身の気持ちということがものすごく大きな要素を占めていて、どんだけ理にかなって分かりやすい指導でも、その先生がなんとなく気に入らないというだけで授業が入ってこなかったりですね。
大人から見ると、あまり上手に先生を教えているように見えなくても、友達とかの関係があって、そこの空間が好きだから、だから結果勉強も頑張れてうまくいくということもあったりする。
この方、塾友とも結構楽しくやっているというところがあるんですけど、塾とか先生の相性もありながら、こういった塾友みたいなものっていうのは、やっぱりそれが日本人の刺激になるような感じになってるんですかね。
やっぱりその影響は大きいですよね。だからこそ、新しい場で友達ができそうかどうかっていう予感も大事ですよね、本人にとって。
なので、お子さん自身が学習に前向きに臨めるかどうかっていうのは無視できないんですよね。
そうすると今回のご相談に関して言うと、客観的に見て、今の塾でやっていくのはどうやら難しいだろうと。
そうなった場合は、新しい塾での学習にお子さんがどう前向きになれるか、そこの工夫や紹介の仕方がポイントだと思います。
いきなり塾は変わってしまうっていうのはですから、お勧めしにくくて、何かの体験授業とかね、ちょっと1週間ほど新しい場所も試してみて。
本人自身が少し慣れてくるとか、そこの先生に対してもいいなって思える、そういった入り口を作ってあげた上で、改めてどうしようかと。
今の塾のままで残って頑張るのか、もう少し勉強しやすそうな新しい塾の方にお世話になるのかっていう相談を本人としていけばいいのかなと思います。
今の塾で頑張っていく方法は他にないだろうかということなんですけども。
まずですね、授業をどのように受けているかの点検はされた方がいいでしょうね、お子さんが。授業の何が聞けていて、何が分からなくなっているのか。
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その様子を内訳をよくよく確認する。本人から聞いてみたり、もし塾が見学できるなら授業の様子を見せてもらったり。
また今度、授業終わって帰ってきた後の復習ですね、理解度の確認の部分で一人でどこまでできるのか。
親が手伝えば何とかなるところはどれぐらいあるのか。親子の力では難しくて、やはり専門家の力が借りなきゃいけないところってどれぐらい残っているのかなっていうのを分類することも必要になってきます。
そうした上で宿題、全部をこなす必要があるのか。
というか、そもそも手つかずの本人の力ではどうにもならない問題は、家で頑張っても時間をただ取られるだけですから、それは誰に助けてもらいながらやるのか。
もしくは目指す学校や成績ラインを考えたら、そこまで難しいのはいらないんじゃないかといった判断も必要になってくると思います。
このあたりのところは、正直なところご家庭だけではなかなか難しいと思うので、塾の先生が協力的なのであれば、どういう勉強をしていくとついていけるだろうという面談を申し込めたほうがいいと思うし、
集団塾の先生がどちらかというと授業はしてくれるけど、家庭それぞれの勉強の相談は深くは載ってくれないという場合だと、個別指導の教室とか家庭教室とかをスポット的に使って、
学習状況を分析してもらって、必要な手立てを取る。
ずっと先生をつけて習い続けるという選択肢一つじゃなくて、分析とプランを出してもらうというところにプロの第三者の力を借りるという判断もあっていいのかなというふうに思います。
整理すると、現状の延長線上で今の塾で頑張っていくというのは非常に苦しいと思う。
だから何かを変えなきゃいけない。塾を変えるのであれば、本人の納得ということを大事にしながらソフトランディングさせてあげることが重要になります。
今の塾でやっていく場合だと、第三者の力が必要になるだろうから、まず第一は塾の先生への相談ということから始めて、誰に助けてもらうかというのを見つけていくということになります。
最後に転塾のタイミングに関してですが、5年生の6月ぐらいまでに決められた方がいいです。
夏まで引っ張ると、ちょっと立て直しが難しくなる可能性があるんですね。
進度の早い塾だと、5年の夏までに算数に関して概念的な理解、割合とかそういったイメージとしてつかみつつも、計算方法を身につけていかなきゃいけない単元がかなり進みますので、
よくわからないものの時間が経ってしまった子が、夏以降頑張っても立て直しが難しくなるんですね。
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そういう意味で算数基準で言ったら、5年の6月が一つの目安になるかなと思ってください。
いろいろ話しましたが、できることから取り組んでいただければと思います。
今回は中学受験について、塾との相性や転塾を検討する場合の見極めるポイントという、花原さんからのご質問に回答する形のお話だったんですけれども、
最も気にかけるところというのは、やっぱりお子様自身ができたとか、わかった、理解したという納得できる、ステップアップできているというふうに感じるような、
そういった状況を作り出せているかどうかというところが重要なポイントで、
今いる環境、塾とかが、そういったことを子どもが感じ取れる状況になっているかどうかというのが、最も見極めるポイントというところでした。
また、転塾に関してはですね、やっぱりそのお子様の気持ちっていうのも本当に非常に大切なところで、
先生や友達との相性、場合によってはその場所、通える距離とかですね、時間とかっていうのもあるかもしれません。
客観的に見ると、理屈としては先ほど言ったような、できた、わかったというような体験ができることにはなってないなとは思いながらも、
気持ちとしてですね、勉強を頑張りたいと思える環境にあるかというところも非常に重要な見極める点というところもお話ししておりました。
この2点、子どもがきちんと理解できている、そういった体験を感じ取れることができているのか。
また、学んでいる環境、友達でしたり先生でしたり、この2点から塾選びや転塾を考えてみるのが良いのではないかということです。
具体的にですね、1点目の子どもが勉強ができてわかったという、そういった状況が作り出せているかというところは、
可能であれば塾の授業風景見たりするのが一番なんですけれども、家庭学習の予習復習の状況を少しチェックしてあげるというところで判断ができるのかなと。
とはいいましても、この辺り本当に見極めるのはなかなか難しいというところもあるので、
もし本当にできているかどうかチェックが難しいというところであれば、第3者のプロ塾の先生がまず第一なんですけれども、
それ以外にも個別指導の先生でしたり、家庭教師をスポット的に使うという子どものその状況の分析と将来的なそのプラン作りというところで、
この第3者のプロの力を頼ってみるのも良いのではないかなと思います。
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2点目の子どもの気持ちに関しては、これは本当に重要な点ではございますので、
もし万が一ですね、子どもの意思と全く反対のこと、今回なら無理やり転塾をさせるとかということをするのであればですね、
体験授業を受けさせたり、友達を本当に重視しているのでしたら、新しい塾でも友達が本当にできるのかどうか、あるいは親しい友達が通っているのかどうかなど、
子どもが持っている不満点、あるいは不安な点、こういったところを解消してあげながら徐々に気持ちを切り替えていくというかなりデリケートな面ではありますので、
そういった点をケアしていくということが重要になるかなと思います。
確かにですね、小学生が塾に通うというところ自体ですね、なかなかその体力的にも精神的にもですね、5年生であればだんだん勉強量も増えますので、
かなりしんどくなっていく中で、さらに転塾という負担を子どもにかけるということは、子ども側にとってもかなり一大決心になるかなと思います。
僕たち社会人にしてみればですね、もしかすると転職をするぐらいのインパクトがあるかもしれません。
そういった意味でもですね、この注意点、大人側からの目線、子ども側からの目線、転塾に限ったことではないですが、
両方から見てですね、子ども側に寄り添いながら選択をするという風なところ、気をつけなければいけないなという風に思いました。
さて、今回ご紹介しましたように、この子育て受験ラジオではリスナー様からのテーマのリクエストや、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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