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今回のフランスのデモで考えたこと #105
2026-10-30 18:55

今回のフランスのデモで考えたこと #105

今回のフランスのデモで感じたこと、移民問題についてなどついてお話ししています。


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サマリー

フランス各地で行われたデモについて、現地で見た破壊行為や、日本で報じられる印象との違いを語る。発端となった高校生の教育環境改善要求や、物価高・燃料費・賃上げを求める労働組合の抗議、警察との衝突にも触れる。暴力や略奪は許されない一方、それを移民全体の問題として単純化することには疑問を示す。自身の移住経験や移民支援・フランス語教育の経験から、移民には異なる背景があり、受け入れ側の教育、雇用、社会保障などの環境整備も必要だと説明する。映画『レ・ミゼラブル』をきっかけに、貧困や差別、孤立などの社会構造が人を追い詰める可能性について考察し、出来事を多面的に議論したいと締めくくる。

フランスのデモと現地の様子
Salut tout le monde! 皆さんこんにちは、フランス語サポーターのShokoです。このラジオでは、フランス語や語学にまつわるお話、
パリだけじゃないフランス語圏の生活の気づきを楽しく、ゆるりとお届けしています。 はい、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はというとですね、実は今月からパートナーが仕事の関係で、 平日利用、週末、家に戻ってくるっていう生活をしておりまして、
私自身は彼の子供たちと一緒に家に残っているんですけれども、 そうそう、今フランスは学校が秋休みでして、
またバカンスって感じなんですけれども、 夏のバカンスが終わって、今度はまた秋のバカンスが2週間。
なのでその間、いつもの通り子供たちはおじいちゃんおばあちゃん家のお家に行っているので、 私もその2週間は彼のいる利用に来ております。
で、今日はですね、フランスで起こっているデモの話っていうのをちょっとしたいなと思っているんですけれども、
2週間、3週間くらい前からちょっと各地で大型のデモっていうのが実施されておりまして、
実はちょうど私たちも利用初日の日がデモの日にかかっておりまして、 街中でね、デモをしているところとか、
実際そのデモの時間帯はなるべく中心部には行かないようにしていたので、
夜とかにその中心部に行くとこのデモの跡だったりとか、 いろいろ破壊されたりとか燃やされたりみたいなちょっとそういう惨状を目の当たりにしたんですけれども、
日本とか他の国のメディアでも今回のデモっていうのが取り上げられているみたいで、
家族とかお友達からですね、「そっちは大丈夫?フランス大丈夫?」っていうふうにご連絡いただいております。
我が家のある地域はですね、デモの出の字もないぐらいめちゃくちゃ静かなのでご安心ください。
ご心配いただいてね、メッセージとかくれた皆さんありがとうございます。
高校生が訴えた教育環境の改善
フランスにいるとデモとかストライキっていったものっていうのは割と日常茶飯事で、
これらは事前通告、この日に何時からやりますみたいなのがあるので、
またやってるなぁみたいな感覚なんですよね。
で、日本にいる時ってデモ隊って聞くとなんかちょっとヤバそうな人たちというか、
近づかないでおこっかなみたいな発想になることも多いんじゃないかなと思うんですけれども、
フランスでデモっていうともう少しカジュアルでですね、
どちらかというとむしろちょっとお祭りっぽい雰囲気のものもあったりとかして、
私の周りでも参加している友人っていうのは結構います。
で、今回のデモの何が最初の発端だったかと言いますと、
高校生たちによる教育環境の改善を求めた学校風さっていうのがありました。
これは学校の施設、校舎の老朽化だったりとか、机と椅子が足りないとか、
クラスに生徒が本当にいっぱい詰め込まれている状態だったりとか、
先生が足りない、あとは過密な時間割とか、
バークシップって言われる大学の進学の先行プラットフォームみたいなのがあるんですけれども、
それに対する不満などなど。
うちの地域にある高校っていうのは割と比較的新しい校舎で結構きれいなので、
施設に関しての問題はなさそうなんですけれども、
確かに教員不足に関しては、ある科目が1ヶ月ぐらい開校されない、
先生がいないなんてことは結構ありましてですね。
我が家の中学生、高校生もですね、
今日先生いないから学校休校とか、
何週間か先生見つからないからいないらしいみたいなのも結構よく聞くんですね。
こういうの聞くと、大丈夫かな、フランスの高校へ行くみたいな感じになるんですけれども、
なので、こういった教育環境の改善っていうのに、
若者が声を上げて抗議するっていうのは一つの手というか、大きな一歩かとは思います。
実際にその主張はどうなん?って思う内容ももちろんあるんですよ。
そうなんですけれども、自分が中高生だった時っていうのを思い返すとですね、
学校とか政府に対して何か不満を言うっていうこと自体、
アイディアというか考えたこともなかったので、
シンプルにフランスの学生すごいな、強いなというのは思います。
確かにね、友達とか家族とか身内内でグチグチ文句言ってるだけだと状況は変わらないので、
やはり声を上げて伝えていくっていうのは大事だなと思います。
実際にですね、先日教育省と学校関係者、学生の代表団体なんかがみんなで話し合って、
来年以降の改善案っていうのも出されたみたいです。
もちろんね、まだ改善の余地はありますし、
それが不十分だっていうことに対するデモっていうのもあったりするんですけれども、
特に先生が足りないっていう問題はね、
すぐに一朝一夕で解決できる問題ではないので、
まだ課題はあるかなという感じです。
破壊行為と警察の衝突
今回ですね、このデモに伴い特に問題とされていたのが、
この騒ぎに便乗して、
道のゴミ箱とか車とか校舎とかに火をつけて破壊をする、
みたいな行為が見られたことです。
大半のね、若者高校生たちはこれらの行為には関わっていないと思うんですけれども、
ほんの一部の冒頭によって大きくメディアで取り上げられたり、
SNSなんかでショッキングな映像が流れていくみたいなこともありました。
また騒動を収めようとして警察隊が来るわけですけれども、
彼らも攻撃的なすごい姿勢で鎮圧したりとか、
暴力があったり、中には警察が投げた手榴弾みたいなので、
大きな怪我を負ったという子もいます。
こういった情報って、今の時代すぐにネット上で拡散されるじゃないですか。
なので、警察はいかんとか、国家権力への怒りみたいなのも、
それでどんどん強まっていったみたいです。
デモから移民問題へ
今回ですね、この高校生のデモ、
プラス、物価高だったりとか、ガソリン代の行動だったりとか、
あとは賃金あげっていうのを訴える労働組合とかのデモとかも合流しましてですね、
今回も本当に大きなデモっていうのが、フランス全土で実施されました。
こちらもですね、大半の参加者っていうのは、
比較的平和に抗議活動を行っていたはずなんですけれども、
フランス語でレキャスター、破壊行為を行う人々だったり、
一部のブラックブロックって言われる、全身黒ずく目で、
覆面して顔が見えない集団抗議行動をする人たちのことをそうやって呼ぶらしいんですけれども、
そういった人たちによって公共物が火付けられたりとか、破壊されたりとか、
店舗への略奪があったりとか、そういうことが発生しました。
日本のSNSとかメディアでは、こういった破壊、略奪行為みたいなのが、
すごく出回って、主に報道されていると思うので、
まるでね、フランス全土全てがこんな状態になったように見えたかもしれないんですけれども、
実際は本当にある一部の地域であったりとか、
パリでも一部の地域であったし、他の大都市であっても一部の出来事なので、
全土がこうなっているというわけではないんですが、
他にもですね、これだから移民はね、みたいな、
移民受入れ政策に関する議論というのも巻き起こっているのをしばしば見にしました。
私自身ですね、実際に誰がどういう目的で、こういった暴力とか破壊、略奪行為に加わったのかというのを全て、
把握しているわけではないんですけれども、
映像に映り込んだ人々の外見、ぱっと見を見て、
彼らは移民ですというふうにすぐさま判断できるとは限らないかなと思っています。
実際にですね、この特定機関に収監された人たちの中で、
フランス人というのは70%というデータもあったりします。
私が気になったのはですね、こうした暴動のニュースっていうのが、
いつの間にか移民問題みたいな感じで、ひとくくりにされてしまっていることかなと。
トランプ大統領、アメリカのトランプもですね、「移民のせいだ!」みたいな発言をしちゃってるっぽいんですね。
もちろんですよ、大前提として、
放火とか破壊とか略奪とか、そういった行為は決して許されるものではないです。
でも、だからといって、じゃあこれは全て移民のせいだ、移民が悪い、
移民を追い出せば解決する、みたいな話になるのはちょっと違うんじゃないかなというふうにニュースを見て感じました。
移民の多様な背景と統合支援
そもそも一口に移民って言われると、皆さんどういうイメージを抱くかなと思うんですけれども、
移民って言われて、その背景っていうのは本当に様々なんですね。
私自身もですね、日本からフランスに移住してきた移民なんです。
仕事や留学とかで自分の意思で移住した人、そういう移民もいれば、家族と一緒に移住してきた人、
戦争とか迫害とかから流れてきた人、こういう人たちも全て一括に移民になります。
私のケースで言えばですね、私は日本で教育を受けてきましたし、ある程度日本でフランス語を勉強して、自分の意思で留学・移住を選んだわけですけれども、
様々な事情でね、移住を余儀なくされた人たちっていうのももちろんいて、
本当に置かれている状況っていうのはもう様々です。
私の場合はですね、何かあったとしても、じゃあ明日日本に帰りますっていうのができますけれども、
帰れない人がいるっていうのも事実です。
さらに言えば、移民2世・3世って呼ばれる人たちがいるんですけれども、
彼らは親とかおじいちゃんおばあちゃんの世代でフランスに移住してきているので、彼ら自身はフランスで生まれ育ってフランス国籍を持っていますっていう人もたくさんいます。
なので、そういった移民2世・3世って呼ばれる人たちにとって、フランスっていうのは別に移住してきた外国じゃなくて、そこで生まれ育って教育を受けた自分の国なわけですね。
それなのに、親とかおじいちゃんおばあちゃんの出身地、名前だったり見た目だったり、住んでいる場所なんかによって、いつまでたってもフランス人として認められずに外国人のように扱われてしまうケースもあります。
これはですね、学校での教育格差だったりとか、就職活動での差別っていうのも少なからずありますし、
住んでいる地域によっても、あの家庭は移民であるみたいなふうに見られる場合もあるんですね。
これはもう本人の努力だけではどうにもならないことなんです。
もちろんね、そうした社会的な問題があるからといって、じゃあ暴力行為だったり略奪行為が正当化されるわけではないです。
ただ、じゃあどうしてそういった不満とか怒りが生まれるのか、その背景まで考える必要があるんじゃないかなと思います。
私自身ですね、大学の修士課程でフランスのOFIって言われる移民統合局での見学の教育実習だったりとか、
あとスイスでね、移民支援団体のインターンっていうのも経験してきたわけですけれども、
そこでね、様々な国からやってきて、いろんな事情のある移民の皆さんに実際に話したりとか、フランス語を教えたりっていう経験をしたんですけれども、
その中には母国で十分に学校に通えなかった人、読み書きができない人、
あとはフランス語、アルファベットを初めて書く人、
あとはお子さんがいて子育てをしながら勉強を続けている人などなど、
もう一人一人の生まれ育ってきた環境だったりとか背景を抱えている課題っていうのは全然違うんですね。
で、こういった移民向けのフランス語教育の現場においてフランス語をどういう風に教えていくかっていうのも学校で学んだんですけれども、
フランス語を学ぶ私たち日本人と同じような動機っていうよりは、
あくまでも生活していくため、その社会に統合していくためのフランス語っていうのが必要になるので、
例えば、子供が熱を出しました、病院の予約をしますとか、学校からのお知らせっていうのを理解するとか、
家にどんどん届く請求書を払うとか、役所で手続きするとか、仕事を探す面接を受ける、
自分の国で普段当たり前のようにできていることっていうのも、外国に行くと言葉や文化の壁があるし、
1回海外に住んだことがあるっていう方はすごくわかると思うんですけれども、
当たり前にできることが当たり前にできない、難しい。
そういう積み重ねがあると、自分がすごく無力な存在に感じて、孤独に感じてしまうということもあると思います。
もちろん、こういった移民側っていうのが受け入れてくれている国の言語だったりとか、
慣習だったりとか、文化とかルールっていうのをしっかり学んで、尊重するっていうのは、
もう一つの社会で共に生活していくためには、やっぱり絶対必要なことだと思います。
ただ、今回いろいろ現場で実際に出て感じたのが、
移民の人たちにね、「あなたたちもっと努力して社会に適合してくださいね。」
っていうふうに求めるだけだと、解決できない問題もたくさんあるんじゃないかなっていうことです。
そもそも、こういった言語を学ぶ手段があるのかどうか、
とか、必要な情報にアクセスできるのか、とか、子供にどういった教育を与えられるのか、
自分が言語できない状態で受け入れ局の言語でどうやって教育機会を与えていくのか、
とか、困った時に相談できる場所がありますか、そうした環境っていうのが整っているかどうかによって、
その後の生活っていうのが大きく変わってくるんですね。
なので、移民を受け入れる側っていうのも、教育だったりとかお家のこと、雇用、社会保険とか、
その社会に対しての負担とか調整っていうのもものすごく必要になってきます。
だからこそ、移民政策について議論するっていうのは、すごく大切なことだなと私自身も思っています。
ただ、その議論が、じゃあ移民がいるからダメなんだ、移民がいるからこういった問題が起こるんだ、
だったらもうさっさと出て行ってもらおう、みたいになってしまうっていうのは、
あまりにも暴論というか単純すぎるんじゃないかなっていうふうにも思います。
さらに言えば、さっき言った移民2世、3世の人たちですね。
彼らはすでにその社会で生まれ育っている人たちなので、
そういうふうに簡単に、移民なんだから出てけ、みたいなふうには絶対言えないと思います。
『レ・ミゼラブル』から考える社会構造
ちょっと話変わるんですけれども、先日ですね、レミゼガブル、
レミゼですね、最新の映画っていうのが、フランス人が作る映画っていうのが公開されたんですけれども、
そうそう、ミュージカルの作品っていうのは有名なので、
皆さんも見たことがある、ご存知の方多いかと思うんですけれども、
今回ね、この映画をこのタイミングで見て、すごく改めて感じたことがありまして、
人は、人間っていうのはですね、生まれながらにして、
善人なのか悪人なのか、よくね、生前説とかね、そういうの言いますけれども、
じゃあ、生まれた時点で善人、悪人って、たっきり分かれているわけじゃないんじゃないかなっていうことをですね、
例えば貧困だったりとか、差別だったりとか、社会から孤立していること、
映画の中では、la misèreっていう、これもそうですね、貧困とか悲惨な境遇みたいなフランス語なんですけれども、
こういったものによって、人は追い詰められてしまって、
時に、正常の時には望まない選択っていうのをしてしまうことがあるんじゃないかと。
なので、何か問題が発生した時にですね、移民のせいって単純化した言葉で片付ける前に、
じゃあその人がどんな環境で生まれ育って、どんな機会を与えられて、どんな困難に直面してきたのか、
そういうことにもね、少し想像力を働かせていきたいなというふうに感じました。
でも本当にね、これ何回も言いますけど、暴力とか破壊行為はもうダメですよ。絶対にダメ。
これ正当化されることはないと思うんですけれども、それと同時に、
じゃあそういった問題が生まれる社会の構造っていうのはどうなんだろうっていうのに、
目を向けてですね、議論していけたらいいんじゃないかなっていうふうに思います。
はい、私もね、こうやって、ああだこうだ言っておりますけれども、
私自身が見聞きしたこととか、そこから感じたことの一部にしか過ぎないので、
何が正解、何が間違ってるっていうのはないと思います。
同じね、出来事を見たとしても、その見る、立場によって見え方も色々変わってくると思うので、
そこからみんなで一緒に考えたりとか、議論するきっかけに繋がっていけばいいんじゃないかなというふうに思っております。
はい、というわけで今日はちょっと真面目な話でしたけれども、
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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