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2022-04-24 06:45

#175 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(4)札幌発札幌行。

時刻表は読み物だからな!(笑)

第4回です。

かつて、札幌発札幌行という列車が走っていたことがあります。ちゃんとした定期列車です。

古い時刻表を読みながら、鉄道が各地をきめ細かく結んでいた頃の特徴的な列車運用についてお話します。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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 #044 時刻表を語る
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1bf1t3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、さまざまな話をしています。
今回のタイトルは、「電車の時刻を調べるならネットを見ればいいけれど、時刻表は読物だからな。」の4回目、
札幌発札幌行きというものです。
時刻表は読物シリーズの4回目です。
時刻表復刻版を暇があるとちょこちょこ開いて読んでいます。
前回までは、北海道のおほうつくかいに向かう5キロほどの短い路線を読んでみていました。
その路線の周りの時刻を見ていると、昔は急行列車がたくさん走っていたことを改めて思い出しました。
それらの急行列車の時刻を読んでいくと、列車の分割・併結がちょこちょこ行われているのです。
急行に限った話ではないのですが、昔は途中の駅で列車の一部が分かれて別の路線に行くということがよくありました。
大都市圏から地方に行くにしたがって、徐々に列車が短くなっていくのです。
札幌駅で急行に乗ると、発車前に何両目まではドコドコ行きみたいなアナウンスが何度も繰り返されるのです。
車両を間違えるととんでもない方向に行ってしまうわけですから、それはそれはクドクドと何度もアナウンスされていたものでした。
それでも間違える人は結構いたのでしょう。
最近はそういう運用の列車はほとんど見かけなくなりました。
中でも急行列車は面白いことがありました。
急行列車には相性がついていますが、そういう途中で分割が行われる列車は行き先別に相性がついているので、
始発の駅では2つとか3つの相性がついているのですね。
それで思い出したのが、北海道の西の方を走っていたイブリという急行です。
この列車は札幌が始発で、行き先が札幌という面白い列車でした。
札幌駅のホームで函館行きの特急を待っていたときに、札幌行き急行イブリのホームアナウンスを聞いて、
そんな変な列車があるのかと時刻表を見直した思い出があります。
この列車は千歳線・室蘭本線・イブリ線・函館本線を回っていました。
もちろん時計回りと半時計回りがあります。
イブリ線というのは、室蘭本線の伊達紋別から函館本線のクッチャンまでの間を走っていた路線です。
国鉄からJRに移行する直前の1986年に廃止されました。
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今は廃止で走り始めた大体バスが廃止されるということがニュースになっているくらいで、交通事業をやっていくのは難しい場所のようです。
では、この列車がどんな風に分割・併結されるのか時計回りの方を見てみましょう。
札幌を出発するとき、千歳2号・東谷1号・イブリの3つの列車が一緒になっています。
3つの列車で千歳線・室蘭本線を走って、東室蘭で千歳2号が分かれて室蘭に向かう普通列車になります。
東谷1号とイブリはそのまま室蘭本線を走って伊達紋別まで行き、
そこでそのまま室蘭本線を東谷駅まで走る東谷1号とイブリ線に入るイブリが分かれます。
ここでやっとイブリ単独になって、大滝とかキモベツとか峡谷を通ってクッチャンまで行きます。
クッチャンでは岩内から普通列車としてやってきた雷電3号を併結して函館本線を北上します。
小樽を回って札幌に着くのです。
なかなか忙しいですよね。
逆方向も同様の運用でした。
こんな風に分割・併結が行われたのは鉄道網が割ときめ細かく街をつないでいたからで、枝分かれする線区が多かったからなのですね。
そして急行の役割はその名の通り急いで行くもので、停車駅がかなり少ないイメージになっています。
今で言えば特急が止まる駅くらいの感じ。
特急は特別急行の名の通りで、スピードも去ることながら、専用車両で座席がちょっとだけ豪華だったり、食堂車や車内販売などのサービス面での違いがあるというイメージでした。
スピードが要求されるため急行用の車両で走るものでしたが、分割後に普通列車になることも多いからか、
北海道の急行は普通列車用の車両がよく使われ、車両の塗装がまちまちというちょっとカッコ悪い感じで走っていました。
格落ちの車両で走る急行を村職急行というのですが、北海道は村職急行王国という感じでした。
多分このイブリに連なる編成もそんな感じで走っていたのではないかなと思います。
札幌発札幌行き、面白いでしょ?
この列車の時刻を読んでいて、地理的な端っこの方に行く列車の時刻を読み始めて、なんだかすごい急行列車を見つけたので、次回はその話をしようと思います。お楽しみに。
この配信の駆け起こしのノートの方には時刻表の写真や関連資料へのリンクを載せていますので、気になる方はご覧ください。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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