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2023-08-27 09:14

#659 【刻】昭和の最長片道切符北海道ジグザグ⑥/時刻表は読み物だからな(70)

宮脇俊三「最長片道切符の旅」の第6日目。

小樽から函館本線と胆振線を走って函館へ。そこから青函連絡船で青森まで進みます。

その行程の時刻表を眺めて思ったことを話しています。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

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「#175 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(4)札幌発札幌行。」

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をご覧ください。



サマリー

宮脇俊三さんの最長片道切符の旅、北海道ジグザグの続きは後日です。今回は北海道を出発して、青森に向かう最終日のスケジュールについて話しています。

00:03
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、昭和の最長片道切符北海道ジグザグ⑦時刻表は読み物だからなの70回目です。
日曜日は時刻表を読む話をしています。
暑いですね。
来週は涼しくなるかも、と期待しては裏切られる繰り返しをしていますが、今度こそは涼しくなりそうな感じです。
気づけば、もう8月も終わり、本格的に秋になりますね。
食欲の秋、9月の札幌では、オータンフェストというイベントがあります。
大通公園に北海道中のおいしいものが集まるイベントです。
海のもの、山のもの、乳製品にお酒まで、何でも集まる盛大なイベントです。
市町村別のブースの看板を見ながら、その地域に思いを馳せるのが楽しいのです。楽しみだな。
さて、1ヶ月ほど前から宮脇俊三さんの最長片道切符の旅という本を、当時の時刻表と一緒に読み進めています。
この本は、10月下旬の北海道を回るところから始まっています。
前回は5日目で、日本の西北端、和歌内から日本海に沿って南下し、
北海道の中心部を一旦太平洋側の戸巻前まで行ってから、札幌に戻って小樽まで行く旅でした。
北海道から出発
6日目は、いよいよ北海道から出ることになります。
この日のスタートは、小樽を5時51分に出発する小樽駅、客車4両、荷物車3両の客車列車です。
小樽・小樽間は函館本線ですが、輸送の主力は千歳線・室蘭本線に移っていて、
時刻表を見ると、この区間を通しで走る列車は1日10本ほどで、しかもその半分は優等列車でした。
旭川から函館まで函館本線全線を走る特急北海が走っていましたし、
さらに和歌内から函館まで走る急行爽也もありました。
蒸気機関車が走っている時代には、東海道本線で日本最速の名門列車ツバメを引いていた機関車で、急行伊勢湖を運行していたこともありました。
が、山越えのルートでは輸送力が強化できないため、宮脇さんが乗った時期にはすでにローカル線の趣を濃くしていました。
現代では、このルートに沿った形で北海道新幹線が建設され、この区間の在来線は廃線となる予定です。
小樽を出ると海沿いを与一まで行き、果樹園の間を抜けて峠を越え、九ッチャンに7時38分に着きました。
ここで内陸を太平洋側に抜ける胆振線に乗り換えます。
7時46分発の伊勢門別行きは、ギーゼルカーでした。
胆振線はこの時期、薄山の噴火で被災したりして、赤城線ベスト10に入っていました。
温泉をいくつか通っていますが、そういう場所は人が少ないわけで、やはり維持するのは難しかったのでしょう。
1986年、民営化を待たずに廃線となってしまいました。
ここまで走った道内の路線は、収支が厳しそうなところほどディーゼルカーが走っていました。
新しい車両を入れて運用を簡素化して路線を維持する努力が行われていたのでしょう。
10時33分、伊勢門別着。
10時42分の室蘭本線普通列車で、まずは桃屋まで行き、三原市台という展望台に行って桃屋湖と薄山を眺め、
桃屋、11時36分発の急行鈴蘭2号で函館に向かいます。
おしゃまんべから函館本線に入り、森からは沢原線に入ります。
森から大沼の間の函館本線は2本に分かれています。
峠越えが厳しい西側の線路と、海沿いを遠回りして走る東側の線路です。
沢原線は輸送力向上のために作られたもので、沢原線と便宜的に言っていますが劣気とした函館本線です。
当時の時刻表を見ると、上りの特急の半分ぐらいと急行列車が原則として沢原線を通っていますが、下りは全て西側の線路を通っています。
ということは、輸送列車にとってはルートが違う伏線として運用されていた感じですね。
沢原線の路線
2022年6月号の時刻表でも沢原線は健在ですが、今は普通列車だけが走る路線になっています。
車両のパワーが大きくなり、走行距離が短い方にメリットが出てきたということでしょう。
最長片道切符の場合は遠い方を通る必要がありますが、鈴蘭2号はちょうど沢原線経由なのでちょうど良かったようです。
13時41分大沼で汽車し、13時48分の普通列車に乗り換えて、輪行列車で北海道の最後の区間を楽しんだそうです。
この辺りから見る狭畳は美しいのですよね。
函館14時34分着。
いよいよ15時5分発の青函連絡船18便で北海道から出ます。
連絡船に乗る時は乗船名簿という紙に名前を書いて、ホームから連絡船桟橋に向かう途中の改札のようなところで駅員に渡します。
乗船名簿は船が遭難した時のための記録ですよね。
僕も連絡船に乗る時はちょっと緊張したのをよく覚えています。
18便は青森に18時55分着。宮脇さんは仕事の都合でここで東京に戻る必要がありました。
最長片道切符は一旦切り上げて、青森21時10分発のゆうずる10号に乗ることにしています。
連絡船は空いていたのに、青森から上野に向かう寝台特急はどれも売り切れで、取れたのがゆうずる10号だったと書いてあるので、
時刻表で他の列車を見たら、その前の2号、4号、6号、8号の4本のゆうずるは客車寝台で、10号、12号は電車寝台でした。
これは列車番号を見ればわかるのです。
客車と電車ではB寝台の別途の向きが違います。
客車は進行方向に直角で、電車は進行方向に平行なのです。
どちらがいいかは好みの分かれるところですが、僕は電車寝台の方が好きでした。
ただ、ブルートレインと言われていたのは客車列車の方で、宮脇さんはどちらかというとそちらに乗りたかったのかなと思いました。
単に早く着く方に乗りたかったのかもしれませんが。
さて、宮脇俊三さんの最長片道切符の旅、北海道編はここまでです。
本章に入ったらとんでもない遠回りがありますが、一旦区切りをつけて、続きはまた後日にしようと思います。お楽しみに。
今回は昭和の最長片道切符、北海道ジグザグ、その6、時刻表は読み物だからな、70回目をお話ししました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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