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2022-05-29 08:01

#204 列車の編成表を見る/電車の時刻を調べるならネットを見ればいいけれど、時刻表は読み物だからな(8)

時刻表は読み物だからな!(笑)

第8回です。

時刻表の後ろの方の、ピンクの紙のページに載っている、特急・急行の列車編成表を眺めて、時代の変遷で変化したことについて思いつくままに話してみました。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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#044 時刻表を語る
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をご覧ください。


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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「電車の時刻を調べるならネットを見ればいいけれど、時刻表は読み物だからな?」の第八回、
列車の編成表を見る、というものです。
前回は、1968年と1988年の時刻表を見比べて、時刻表の記号の中でも列車の編成に関わる記号がどのように変わったか、という話をしました。
さらに、1968年の時点では、一等車、二等車という区分があって、今はそれがグリーン車と普通車と呼ばれて大きく変化している、ということも話しました。
今回は、時刻表の後ろの方のピンクの紙のページに掲載されている列車の編成表の話をします。
編成表は、特急・急行列車の何両目が自由席とか指定席とかが、四角い箱が横に並ぶ形でまとめてあるものです。
ノートの方に写真を載せておきたいと思います。
あ、これは見たことがある、という方が多いでしょう。
これも1968年と1988年では結構変化しています。
まず最初に目についたのは新幹線の編成でした。
1968年の新幹線は、東京と新大阪の間だけです。
測達型の光と各駅に停まっていくタイプの小玉がありますが、どちらも12両編成でした。
今は最長16両編成で、東海道新幹線は16両で走っていますよね。
そして1968年の光には自由席の設定がありませんが、1988年は光にも自由席があります。
在来線に目を向けてみると、列車番号一桁の名門列車、桜・水穂・早草・富士は14両プラス荷物車です。
長いですよね。しかもこれらは寝台列車で、もちろん自由席はありません。
北海道内の列車を見ても、大空・大鳥は12両編成で、これも指定席のみの編成になっています。
1988年では桜・水穂・早草・富士は14両の寝台特急で、もちろん自由席はないのですが、
大空は6両または7両で、自由席の設定があります。
なんと大鳥は列車ごとなくなってしまっていました。
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1988年では特急の格が少し落ちてきているのです。
スピードと利便性を重視するために編成を短くして本数を増やしたんですね。
民営化される過程で、ちょっと格式の高い列車という考えはなくなっていきました。
長い編成の列車を見ていて気づくことは他にもあります。
1968年の新幹線にはまだ食堂車がありません。
でも5号車と9号車にビュッフェがあります。
今は一部のリゾート列車を除いて食堂車はありませんが、以前は大抵の特急列車には食堂車が連結されていました。
食堂車は大抵列車の真ん中辺に連結されていました。
他の車両から食堂車に行くわけですから、端っこにあると反対側の車両のお客さんが不便なので、まあ当然ですよね。
新幹線は2箇所にビュッフェがある。これはなかなか面白いのです。
今は食堂車もビュッフェもほぼありませんし、列車に乗ったら自分の席から動くのはトイレくらいで、いくつも車両を渡るということはあまりなくなってしまいましたが、
食堂車があるときは何両も歩いて行くということがあったわけです。
で、これがちょっとした距離になります。
自由席は大抵端っこにあって、食堂車に行くにはそこそこ歩くことになりますが、在来線特急に乗ったときにはさほど遠いと思ったことがありません。
まあ、北海道内の特急は僕がよく乗っていた頃はせいぜい10両でしたから、気にならなかったのでしょう。
初めて東海道新幹線に乗ったとき、端っこから真ん中あたりの食堂車とかビュッフェに並設の売店に行こうとしたら、行けども行けども着かない感じに驚きました。
よく考えてみるとこういうことです。
在来線の列車の車両の長さはほぼ20mです。
重量編成で、ざっと半分歩くとしても100m弱ですよね。
新幹線の車両は25mあります。
重力量の長さは400mになるわけで、端っこから真ん中まで200m弱あることになります。
400mといったら、陸上競技のトラック一周分ですよね。
その半分は結構長いわけです。
しかもそれが室内となると余計に長く感じるわけですね。
と考えていくと、新幹線は東京・新大阪の3時間から山陽新幹線直通を考慮して最大16両というのは当初からの計画で、
その時には走行時間が長いから食堂車が必要だけれど、端っこからはちょっと遠いから2箇所に食堂車的な車両を置こうと考えられていたのではないかと思います。
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残念ながら食堂車は、そこが原因となったトンネル火災でたくさんの犠牲者を出したことや、
車両のスピードアップ、航空機の一般化で長距離列車の需要がなくなったことなどから廃止の方向に向かい、今はほとんどなくなってしまったわけです。
そういえば、全席指定の特急列車には指定席が満席でも乗れる、立ち席特急券という切符がありました。
座席がない分安く乗れるわけですが、お盆や正月などの繁忙期の列車ではよく使いました。
出張などでよく特急を使う容量の良いサラリーマンが、この切符でまっすぐ食堂車に行ってビールを飲みながら居座っていたりして、ちょっとずるいという感じがあったものでした。
そんなサービス運用上の課題も、食堂車がなくなってしまう原因になったかもしれないなと思います。
そういう混雑時のちょっと迷惑な感じも、今となってはちょっとだけ懐かしいなぁと思ったりしますけど。
列車の編成についてはもっと話したいことがありますが、ひとまずここまでにして、そのうちまた話したいと思っています。
次回はまた興味深い列車について話す予定です。お楽しみに。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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