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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
北海道にあった私鉄。電車の時刻を調べるならネットを見ればいいけれど、時刻表は読み物だからな?の10回目です。
時刻表を読んでいくシリーズの10回目。
1968年の時刻表の作品地図を眺めていて、僕がおっと思ったのは、私鉄がたくさんあることでした。
私鉄という言い方は国鉄に対峙する言い方なので、民営化された今ではちょっと変な感じがしますが、
まあ今でもJR以外の鉄道を私鉄ということはあります。
市営などの公営の鉄道はまた別の国利とも言えるでしょう。
関東や関西ではたくさんある私鉄ですが、今の北海道にはほとんどありません。
僕の年代でも私鉄の列車が実際に走っているところを見た記憶がほとんどありません。
ただ、昔鉄道を持っていた会社がバスを運行していることはよくあります。
そういう会社は会社名に鉄が入っていることが多いです。
札幌近郊から見ていくと、まず定山渓鉄道があります。
今、札幌コンベンションセンターが建っているあたりにあった国鉄千歳線の東札幌駅から分岐して定山渓まで電車を走らせていました。
今はその線路跡に地下鉄が走っています。
さらに常鉄バスというのが走っています。
もう少し東に目を向けると、別の札幌駅から東に向かい、夕張本町までの夕張鉄道というのもあります。
夕張といえば石炭で、そもそもは石炭輸送を主たる目的として作られたようです。
今は夕鉄バスが走っています。
石炭つながりでざっと見ていくと、
国鉄夕張線の清水沢から大夕張短山までの三菱工業大夕張鉄道、
函館本線の美梅から時和台までの三菱工業美梅鉄道、
眠る本線足別から来城までの三井足別鉄道、
るもい本線の恵比島から昭和までのるもい鉄道、
羽博線の地区別から地区別炭鉱までの羽博炭鉱鉄道、
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串路から夕別短山までの夕別鉄道という感じで随分たくさんあります。
少し変わったところでは、二新寮で栄えた筒津町に筒津鉄道というものがありました。
函館本線の黒松内から筒津までの線路です。
町営ですが、東北の宇多上町には、天北線小屯別と渋谷宇多を結ぶ宇多上町営機動というものもあります。
北海道は鉄道によって開拓が進められました。
1968年の時点ではだいぶ道路が整備されていたと思われますが、
それ以前には鉄道が主たる交通手段だった場所もあったのでしょう。
そして日本の近代化の力となった石炭輸送に関わる私鉄の存在は、
鉱山を持つ企業が自前で鉄道を敷いて輸送するような巨大企業であったことを示してもいます。
古い自己記表は日本の産業構造の歴史を調べる入り口にもなります。
一つ一つの鉄道をwikipediaで調べていくのもなかなか楽しいですよ。
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今日もワクワクする日がありますように。千葉直樹でした。ではまた。