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2022-09-25 07:11

#323 【刻】北海道内の短絡していく鉄道の歴史/時刻表は読み物だからな(25)

時刻表は読み物だからな!(笑)

第25回です。

復刻版時刻表の索引地図を見て、スピードアップしていく鉄道の変遷を考えてみます。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1gdn10

#044 時刻表を語る
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1bf1t3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「北海道内の短絡していく鉄道の歴史。時刻表は読物だからな。」の25回目です。
時刻表を引くオーソドックスな手順の最初は、作品地図から見ることです。
作品地図には日本中の駅名が載っていますが、それはひとまず置いて、
行きたい場所をまず探して、そこに行くための線路をざっくり調べて、その線路の横にある数字を見つけ、
その数字のページを開くと、その線路の時刻が載っている、というようなことをやっていきます。
行く場所が遠い時には、何々本線を辿って、自分が今いる場所まで使う線路名をつないで、
丹念に時刻表を見て乗り継ぎを考えていくのです。
まあ、めんどくさいですよね。
今はネットでどこからどこまでって検索すると、乗り継ぎから料金まで出てしまうので、
こんなことをする必要はなくなってしまいました。
でも、この配信が謳っているのは、時刻表は読み物、ということです。
今すぐどこかに行くために引く、結果さえ出ればいい、という刹那的なものではないのです。
というわけで、きちんと作品地図からいきましょう。
北海道のページを開きます。見るのは1968年10月号です。
復刻版を持ってくるのはずるい、という人がいるかと思いますが、ひとまず黙れ!
この作品地図はかなり充実しています。
現代とは全く線路の量が違います。
広い北海道のあらゆるところに線路があります。
ということは、現代はずいぶん線路が減ってしまったということでもあります。
残念ですね。
すごく残念ではあるのですが、線路が充実した1968年にはなくて、現代にはある線路が二つあります。
青函トンネルがある津軽海峡線と、札幌がある北海道の中央部という意味の道をと、
東の方の道頭をショートカットする関商線です。
これらは北海道にとっては、彼岸の線路という感じのルートです。
津軽海峡線は、本州と北海道を鉄道で結ぶというわかりやすいものですが、
関商線は今は当たり前のように存在しているので、ピンとこないかもしれません。
この路線の一部は、なんと特急列車しか走っていません。
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それはどういうことかというと、そもそも人があまり住んでいない場所を走っているということです。
なぜそんなところに線路を作ったのかというと、ショートカットするためだったからですね。
要するに時短目的なんです。
北海道の作員地図を見てみます。
札幌から串路に行くことを考えます。
今は、札幌から千歳、追分新夕張、新徳帯広から串路というルートです。
地図を見るとわかりますが、真っしぐらに東へという感じで、走行距離は348.5kmです。
では、関商線がなかった頃はどうだったかというと、
札幌から函館本線を北に向かって滝川まで行き、
そこから根室本線で、不良野、新徳、追分新夕張、串路というふうに行きました。
この距離は394.9kmです。
関商線経由よりも50km近く長いんですね。
さらにその前は、滝川と不良野を結ぶ線路がなかったので、朝日川経由でした。
札幌から函館本線で朝日川に行き、そこから不良野線で不良野へ、
不良野から根室本線で串路へというルートだったのです。
この距離は437.4km。
滝川から根室本線を行くよりも40km近く長く、
関商線経由と比べて90km近く長かったわけです。
工程が4分の3くらいの距離になるというのは大きいですよね。
1968年の時刻表では、
栄光の列車番号1D大空が、
札幌串路間を7時間51分かけて走っていました。
今は、関商線経由の大空5号が4時間1分で走っています。
もちろん車両の性能アップが著しいのですが、
ぐんとショートカットする新線の建設と、それに合わせた線路の改良がなければ、
車両の性能もここまで上げられなかったわけですね。
では、なぜ最初から短い路線を建設しなかったのかというと、
関商線の大部分が山岳路線だからです。
実際、新夕張から新徳までは長大トンネルの連続で、
トンネルの合間に駅があるという感じになっています。
根室本線は川に沿ってあまりトンネルを使わずに引かれていて、
それはそのまま人が住める場所を通っていたということになります。
現在建設される新幹線は、そのほとんどがトンネルということがよくあります。
近い将来開通すると思われるリニアモーターカーに至っては、ほぼ地下鉄といった風情です。
そこまでして高速化が必要なのか、という議論は当然ありますが、
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少しでも短時間で人や物を運びたいというのは、ある程度普遍的なニーズであって、
鉄道にはそういう形で発展してきた歴史がある、と考えると、
それはそれでなかなか興味深いものだなぁと思うのですね。
さて、次回は北海道から離れて、常磐線の話をしようと思います。
僕にとってはちょっと思い出深い線路なのです。お楽しみに。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。
ではまた。
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