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はい、それでは今回は、大和物語についてお話ししたいと思います。
大和物語は、成立は平安時代中期です。
この大和物語は、ジャンルで言うと歌物語になります。
歌物語で特に有名なのは伊勢物語ですけれども、
伊勢物語が最古の歌物語なんですけれども、
同じ歌物語です。
この歌物語というのは、和歌が中心に来ていて、
その和歌がどのような背景で読まれたのか、
その和歌がどのようなシチュエーションで読まれたのか、
そういった内容が描かれております。
伊勢物語が大きく一つ一つのお話があって、
それぞれが独立したものだったんですけれども、
共通していたのは、一人の男というのがいて、
その男が主人公としてあったんですね。
ところがこの大和物語というのは、またちょっと違いまして、
どちらかというと、節話的な雰囲気を持っております。
節話というのは、こちらは昔話とか伝説とか、
逸話とか噂話とか、そういったものが描かれているもののことを節話と言うんですね。
そういった側面が非常に多い作品なんですね。
なので何となく昔話のようなものとか、伝説のようなものとか、
そういったものが描かれております。
それが大体半分なんですね。
もう半分は貴族の様々な登場人物が、
恋愛とか誰かとの履別とか、そういったことを経験するお話になっております。
ただよく読まれているのは、特に昔話的な節話的な雰囲気のあるところですね。
そういうところが多く親しまれている作品でもあります。
例えば、尾羽瀬山伝説なんかのような、そういう各地で有名なエピソードなんかが、
この山と物語の中で文章として残されていたりするんですね。
そういったことで、非常に聞いたことがある話とか、
昔話でもあるよという作品が歌物語として描かれている。
これが山と物語という作品であります。
