2022-08-08 08:18

#15 源氏物語 概説(※音量小さいです)

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キーワード:源氏物語、作り物語、紫式部、中宮彰子、光源氏
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それでは今回は、源氏物語についてお話したいと思います。
この源氏物語、こちらは平安時代中期に描かれた作り物語というジャンルになります。
書いたのは、紫色部という方です。
紫色部は、忠偶にお使いした方です。
忠偶というのは、帝の奥さんですね。
その帝の奥さんである忠偶の将氏という方がいらっしゃいました。
その将氏にお使いしたのが、この紫色部だということです。
この紫色部の作品として特に有名なのが、この源氏物語という作品になります。
この源氏物語は、大きく3つの部立になっております。
まず第一部が、光源氏と呼ばれる物語の主な主人公になりますが、
この光源氏が生まれて、さまざまな困難を乗り越えながら、
この日本という国の中のトップに登りつめる。
ここでのトップというのは、帝ということではないんですね。
帝にはなることはできません。
もともとこの光源氏というのは、皇太子だったんですね。
帝の子供だったんです。
ところが、この幼くして母に死に分かれて、その後さまざまな苦労が予想されたので、
あえて源氏、つまり親家に落とされたんですね。
つまり、この帝になる権利、皇太子の権利をあえて放棄したということになります。
それと引き換えに、帝の後継になるという争いに巻き込まれないようになったということなんですね。
ところが、そのようなことはできなかったんですけれども、
光源氏はその後、帝に次ぐ実質の権力者として君臨していくことになります。
そこまでが第一部というものでございます。
続いて第二部に入りますと、光源氏の次の世代も少し見えてくるんですね。
ただ、この第二部というのは、基本的にはこの光源氏が亡くなっていくまでということが描かれていきます。
この光源氏の周りには様々な女性がおります。
その女性、そして様々な男性とのライバルがいたりだとか、
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実質の子供が何人かいたりだとか、そのあたりが様々なドラマによって紡がれていくんですね。
というようなあたりが第二部です。
そして第二部で光源氏は亡くなってしまうんですね。
そしてその後第三部になると、この光源氏の子供たち、子供たちの世代になってまいります。
ですので第三部は、言ってみればその続編というんですかね、
光源氏の壮大な人生のストーリーが第一部、第二部で描かれて、
そして第三部では子供たちの世代について描かれていくということになります。
少し触りをご紹介しますと、光源氏という方は源氏ですので後継ぎになることはできませんが、
結果的には非常に尊い方ですので、周りからもちやほやされる部分もあるんですね。
帝からも非常に大切に扱われることになります。
光源氏の性質、奥さんとして選ばれたのが、葵の上という方です。
この葵の上という方との間には、夕霧という後継ぎが生まれることになります。
この葵の上という方のお兄さんですね。
お兄さんに東の通中城という方がいらっしゃって、この方と光源氏は、
ある種のダイバル同士になることになります。
また光源氏は、その苦しみの中で、一時期赤氏というところに流されるんですね。
その赤氏という場所で出会ったのが、赤氏の君という方です。
この赤氏の君との間には、赤氏の中宮と後々呼ばれる女の子が生まれになります。
また光源氏と、このお父さんの次の奥さんがいらっしゃるんですね。
桐坪の御門という方がお父さんにあたるんですが、
その桐坪の御門という方と、この桐坪の甲尉という方の間に生まれたのが光源氏なんですが、
その桐坪の甲尉という光源氏のお母さんが幼くして亡くなってしまったんですけれども、
光源氏が幼いときに亡くなってしまったんですけれども、
ただその桐坪の甲尉と瓜二つの女性に、藤坪の女後という方が現れるんですね。
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その藤坪という方が桐坪の御門の次の奥さんになるんです。
いつしか光源氏はこの藤坪の女後、桐坪の尉、つまりお父さんの次の奥さんに恋をしてしまうんですね。
その藤坪との間に実は光源氏、子供ができてしまいます。
その子供が後の礼政帝と呼ばれる方です。
ちょっとややこしいところはあるんですが、結果的に光源氏の三人の子供、
それぞれが一人は太上大臣、一人は忠軍、一人はなんと帝ということで、
子供たちがこの日本国の中の最も尊い身分の三つを収めることになると。
結果的にその父親である光源氏は最も尊い方となっていくというのが一つの流れになってまいります。
少し話しただけでも非常にごちゃごちゃとしているというか、
いろんな人間関係が渦巻くんですけれども、
この人間関係を渦巻く様子を一人で描いたと思うとすごいですよね。
実際のところはどうかは分かりませんけれども、非常に魅力的で面白い内容となっておりますので、
現代でも様々な方がリメイクしたりとか、漫画になったりアニメになったり、映画になったりドラマになったり、
またその題材が何かで扱われたりとか、非常に人気のある作品ではあります。
ですので、語っていく分には非常になかなか難しいところもあるんですけれども、
この源氏物語というのは一つはラブストーリーであるとともに、
当時の貴族社会の様々な葛藤とか、当時の人々の人間性とか人間味ある様子なども何となく感じられる、そのような作品となっております。
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