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北九州市のIターン、Uターン増加戦略
2026-08-18 14:12

北九州市のIターン、Uターン増加戦略

日経エネルギーNext編集長 山根小雪が時事のニュースについて解説・コメントします。

 

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

北九州市では、3年連続でUIターンの最多を更新しており、その背景には自然減という課題を抱えつつも、竹内市長の政策により社会増へと転換したことが挙げられます。特にIT企業の誘致に成功し、若い世代や女性が魅力的に感じる雇用を創出したことが、街のイメージ変化と人口増加に繋がっています。

北九州市のUIターン増加の背景
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。毎週火曜日は日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根小雪さんです。
山根さん、おはようございます。おはようございます。さて、今日はどんなニュースでしょうか。
はい。おとといの日曜日、田畑さんとご一緒させていただいているサンデーウォッチで、北九州市がお盆に就職活動のイベントをやって、
北九州市UIターン相談会っていうのをやっていて、かなり熱心に北九州市役所がUIターンに取り組んでいて、しかも3年連続でUIターンした人数が最多を更新したよっていうのを紹介したじゃないですか。
はい。あの時にちょこちょこと、田畑さんと北九州ってさ、みたいな話をさせていただいたわけですけれども、やっぱ3年連続でUIターンの人数が最多を更新するってなかなかすごいじゃないですか、このご時世に。
そうですね。
うん、そう。それで、なんで北九州で今こういうふうにUIターンの人が増えてるのか、北九州市は一体何をしてきたんだっけっていうのをですね、今日ちょっと振り返りたいなというふうに思います。
はい。
はい。で、これ人口の話なんですよね。人口の話ってちょっとややこしい言葉が出てくるので、まずそこから説明しながら北九州市の現状をですね、まず理解しようというところから始めたいと思います。
人口動態の理解:自然増減と社会増減
人口議論するとき、自然増減と社会増減という言葉を使うじゃないですか。
ね、はい。これ知ってる人は知ってるけれども、なかなかわかりにくい言葉なので、これでもめちゃくちゃ大事なんで、今日ここから説明します。
はい。
自然増減は、出生数マイナス死亡数です。
生まれた人と亡くなった人の数を比べて、出生数、生まれた人の数が亡くなった人を上回ったら自然増、亡くなった人が生まれた人を上回ったら自然減、これなので少子高齢化の度合いを示すための指標です。
自然増減ね、はい。そして社会増減っていうのは、転入者の数と転出者の数を比べた指標です。
はい。
ね、転入が多かったら社会増、転出が少なかったら社会減。これ人の移動、生まれた後の人がね、例えば大学に来るよとか就職で出ていくよとか、転職で入ってくるよとか、例えば結婚して別の町からここにね、一緒に暮らすようになったよとか、そういう人たち、人の移動によっての増減を示すのが社会増減なんですね。
北九州市の人口減少の歴史的背景
で、まあ日本は猛烈な少子高齢化じゃないですか。だから基本的に自然減、あの亡くなる人の数の方が生まれる人の数よりも多い自然減っていうのが全国的なトレンドなわけですよ。で、北九州市も当然このトレンドに乗っかっています。もう一つ北九州にはやっぱり大きな特徴があって、高齢化率が全国的に見てもとっても高いんですよね。なのでこの自然減は非常に大きい。
で、これなんかこの北九州はすごく人口が減ってるじゃないかみたいなね、高齢化率が高くてってちょっとこうネガティブに受け止められがちじゃないですか。福岡は増えてるのに北九州は減ってるみたいなね、そういう文脈で語られることが多いなと思うんですけど、長らく製造業を取材してきた私からすると、高齢化率が高いのは北九州市の過去の歴史がすごすぎるからだと思うわけですよ。
これはやっぱり神谷旗製鉄場が創業したのって1901年ですよね。この頃筑豊の炭鉱とかも最盛期で文字鉱もすごい盛り上がりで、ものすごい数の若者たちが北九州に流れ込んでくるわけですよ。この後は1950年代の戦後復興のときになると、鉄鉱も化学も機械も造船ももう製造業大盛り上がりで、北九州に膨大な雇用があって人を吸い込んでいくわけですよ。
北九州市、今は言われなくなりましたけど四大工業地帯と言われて、関西よりも西で最大の工業地帯だったわけで、当然ながらこの時代に20代、30代の若い人たちがどんどん北九州に来てお仕事をして、そのままここはいいよねって言って定住をしていって、この状況が続くのは1960年代までなんですよ。
60年代の途中までどんどんどんどん人が入ってくる。この頃20代だった人たちが今ちょうど80歳前後になるわけなんですよ。だから昔若い人が大量に入ってきて、その方々が北九州にずっと暮らしている。当然その方たちたくさんいますよね。
60年代半ばぐらいになると、いわゆる鉄鋼の需要が減少する鉄ビエっていうのが始まって、この若者大量北九州流入時代が終わるんですよ。なので若い人たちが入ってくる量が減って、かつて大量に入ってきた若い方たちがお年を召していかれてるっていうのが今の北九州の状況なので、だからどうしても自然源はとっても多いんですよね。
竹内市長が、直近に言ったら年間死亡数が13,000人、年間出生数が5,000人ぐらいなんですよね。これだけ差があるので、どうしても自然源は進んでいきますよということなんです。ただ北九州の出生率っていうのは、8年連続成齢している都市のナンバーワンなんだそうなんですよ。だから北九州は子どもかなり生まれてる。
子育てしやすい町っていうのはね、実績もありますしPRもしてますよね。
だから女性もたくさん働く場所もあるし、子どもも育ててここだったらやっていけるってきっというのもあるんだと思います。だから子どもめっちゃ生まれてるんだけど、高齢化率が高いからどうしても自然源は大きく効いてきてるっていうのが北九州の現状なんですよ。
社会増への転換と政策
3年半ぐらいになりますかね、就任した竹内市長は、この自然源っていうのは現状からしたらどうしようもないよねって。日本中そうだし北九州が歩んできた歴史そのもんだからしょうがないよね。
ただしこの自然、人の移動による社会増減っていうのは、政策によって市がいろいろ頑張ることによって変えることができるんじゃないか。
若い世代に北九州に残ってもらう。出ていかないで北九州で働こうよ。外からもここはいい街だからここで働きませんかって言ってきてもらおうと。
でも一回北九州離れた人にもまた戻ってきてもらいたいねっていうことで、社会増のための施策をこの3年ずっとやってきて、その成果がちょっとずつ出始めているよっていうことなんだそうなんですよ。
北九州市のニュースで言うと、最近おおって思ったのは、60年ぶりに社会増したっていうんですよ。
2024年ですね。ずっとやっぱり転職者のほうが多くて社会減が続いてきたんだけども、2024年から社会増に転じた。出ていく人よりも入ってくる人が増えた。
しかもこれ一回きりかと思いきや2025年も社会増を維持していて、今年2026年も社会増が続いてるっていうふうに市は説明してるんですよ。
これねやっぱりずっとこの寒江八幡製鉄所の時代から大量に人が流れ込んでくる街になって、この高度経済成長期の後半から人がどんどんどんどん出ていって、
若い人が入ってこなくなった時代からまた入ってくる時代に変わってきた。こうなんかやっぱり潮目を迎えているのかなっていうような印象を受ける変化だなと思うんですね。
IT企業誘致の成功と若者・女性の雇用
どうしてなのっていうことなんですけども、一つやっぱり大きそうなのはですね、IT企業を大量に誘致していることなんですよね。
やっぱりこの若者とか女性がどういうところで働きたいか。よく雇用のミスマッチなんて話ありますけど、介護のお仕事が足りないとか、製造業の現場で人が足りないとか、いろいろ言われることあるよね。
例えば居酒屋さんのバイトが見つからないとかいろいろあるんだけども、じゃあどういうところで働いていきたいな、できたらいいなって思うかっていうと、やっぱりITとかデジタルの産業っていうのはとても魅力的に映ると。
ということで竹内市長がですね、こくらデジタル浄化待ち大作戦っていうのをやってですね、IT企業を積極的に誘致しましょうということをやったんですね。
結果としては3年間でIT企業100社、これ数字見るともっとですね、もうここ3年で多分140ぐらいになりそうなのかなっていう感じなんですけど、100社以上の誘致ができましたよと。
で、日本IBMだったりとか、GMOインターネットグループだったりとか、大きいところからもっともっと小さいところまで含めて百数十社誘致していて、やっぱりこのIT企業って小倉駅の周りにオフィス構えるんですよ。
そうするとやっぱり小倉駅のそばにIT企業が新規工業だけでこれ2000人ぐらいあるんでですね、こういう人たちがみんなお仕事するように集まってくると、
小倉駅の近くも若い人や女性がどんどん増えてにぎわいできちゃうよねみたいなですね。そういうことがあって、しかもこのIT企業のさっきの2000人の新規工業はですね、8割が20代、30代。
しかもそのうち6割が女性なんだそうなんですよ。なのでやっぱり若い人とか女性の方が魅力的に感じるような仕事が北九州にたくさんできてるっていうのが一つ大きい理由なのかなというふうに思いますね。
UIターン者の意識変化と街のイメージ向上
サンデーウォッチでご紹介をしたUIターンの就職相談会にありましたよね。ああいうイベントはね、年間去年だけでも8回やったらしいです。
結構積極的にやってるんですね。
そう、かなり積極的にやっていて、ちょっと面白いなと思ったのがUIターン人材、こうやって雇用を実際にした人たちに対して実施したアンケートの結果を見てみるとね、
地元とか実家に帰りたいとか親の介護っていう理由が、まあ昔はやっぱりこれがメインストリームだったってらしいんですよ。
でも今は北九州が好きになった、キャリアアップのために北九州で働きたい。つまりITの世界でね、スキルアップするとかってことが含まれてるんだろうと思うんですけれども、そういう回答がUIターンの人を中心にですね、かなりの割合になってるっていうことなんですよね。
そう、だからこれは結構嬉しいですよね。
まあ、街のイメージもね、ちょっとずつ変わってきてるのって私たちも感じるとこじゃないですか。
昔はね、なんか北九州って言ったらもう怖い話題がいっぱいでね。
やっぱりね、防災が進んだっていうのはとっても大きいと思いますよね。
ね、やっぱり大きい。
だからイメージが治安よくなって、そのイメージがなくなってて、そこに新しくって、ちょっとキラキラした楽しい話題がたくさん入ってくるようになったっていうね。
ところがやっぱり変化は、こうやって北九州が好きになったとかね、そういう答えを外から来る人がするようになってきたっていうのはやっぱり、社会像に展示したビッグトレンドの象徴的なことなのかなっていう気がするしね。
人材育成と立地企業の理由
やっぱり我々地元って言ったらね、多摩山は本当に生まれ育った地元だから嬉しくないですか、これ。
嬉しいですよ。やっぱりね、ずっと減少して100万人割れてみたいな状態からね、寂しい思いしてましたけど、社会像って聞いたときは本当に嬉しかったですもんね。
しかも続いてるしね。
そうそう。大学までね、特に理系を中心にそういう大学、人材はいるわけですよ。なのに就職先があんまりなくて、県外に市外に行くっていうのはやっぱり寂しかったですもんね。
いやいや、本当そうなんですよね。これでも実際にIT企業の人たちが、なんで北九州に立地したのっていう理由は、今まさに田松さんがおっしゃった通り、九州工業大学だったりとか、北九州市立大学とか北九州高専とか、こういうやっぱり人材がいること。
地元でこういうデジタルの産業に対応できるような素晴らしい人材がたくさんいるから立地したよって回答してる企業もいるんですよね。なので、ポテンシャルめちゃくちゃある町だし、食べ物は死ぬほどおいしいし、暮らしやすいし、子供も育てやすいし、なのに今までなんとなく北九州ってなってたところが変わってきたっていうのは、地元にとってはいい話だなぁと思ったので、今日はこの話を改めてご紹介させていただきます。
まとめと感謝
ありがとうございます。なんかポジティブなマインドになれましたよ。話聞いて。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は日経pp、日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
14:12

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